麦わらの一味と満島ひかりさんが16年ぶりに再会!?　『ONE PIECE FILM GOLD』完成披露イベント＆舞台挨拶レポート

　週刊少年ジャンプで連載中の大人気コミック『ONE PIECE(ワンピース)』。老若男女、世界各国で親しまれている本作ですが、劇場アニメ“ONE PIECE FILM”シリーズ13作目となる『ONE PIECE FILM GOLD』が、2016年7月23日(土)より公開となります。

　そして2016年7月6日(水)、本作の公開に先駆けて完成披露イベント＆舞台挨拶が行われました！　イベントには、麦わらの一味のキャスト陣をはじめ、ゲスト声優となる山路和弘さん、満島ひかりさんらも登壇し、会場に集ったファンを大きく沸かせました。本稿では、そんなイベントの模様をレポートとしてお届けします。

【出演者】
モンキー・D・ルフィ：田中真弓さん
ロロノア・ゾロ：中井和哉さん
ナミ：岡村明美さん
ウソップ：山口勝平さん
サンジ：平田広明さん
トニートニー・チョッパー：大谷育江さん
ニコ・ロビン：山口由里子さん
フランキー：矢尾一樹さん
ブルック：チョーさん

ギルド・テゾーロ：山路和弘さん
カリーナ：満島ひかりさん
タナカさん：濱田岳さん
バカラ：菜々緒さん
レイズ・マックス：北大路欣也さん

宮元宏彰監督(※舞台挨拶のみ出演)

　
　カリーナ演じる満島さんは、本作のTVアニメ第2オープニングテーマ「Believe」を担当したグループ・Folder5の一員だったこともあり、16年前の映画の舞台挨拶にも参加したとのこと。そして役者として出演した本作について「まさか私が役者をとして、麦わらの一味の皆さんの背中を見ながら仕事をする機会があるとは思ってもいなかったので、本当に嬉しかったです」とコメントしました。

　
　また、自らのアフレコ前に麦わらの一味のアフレコ見学へ行ったという満島さん。「麦わらの一味の皆さんのアフレコを見ていると、まるで音楽家の仕事を見ているような気がしました。自分の声を楽器にして演奏するオーケストラのようで、この中で私は何の楽器になれるんだろうと思っていました」と感慨深く話します。

　大の『ONE PIECE』ファンというタナカさん役の濱田さんは、不慣れな現場やアニメならではのキャラクターに戸惑いながらアフレコしていくも、監督やスタッフのおかげもあって途中から楽しくなったと明かしました。楽しくなっていく中で「あぁ、もっとサンジに蹴られてたかったなとか、ただのいちファンだったので、皆さんの声を聴けるのが幸せでした」と笑顔で語り、幸せを表しました。

　
　作中では、麦わらの一味の案内役として登場するバカラを演じる菜々緒さんは、「最初の方は良い人として演じさせていただきますが、後半になると本性が明らかになるので、それらの演じ分けが難しかったです」とアフレコで工夫した話を披露。また「色っぽい声を出すシーンがありますが、そのとき監督に“もっと色っぽく！　もっとセクシーに！”と言われたので、私にはセクシーさが足りないのかなと心配になりましたが、なんとかOKをいただきました(笑)」と話し、会場の笑いを誘いました。

　
　一方で満島さんもセクシーさを要求されたとのことで、アフレコの際に監督から「今のは新宿風なので、六本木風にお願いします！」とディレクションを受けたことを告白し、後の舞台挨拶で言及することに。

　TVアニメでは、既にセニョール・ピンクとして出演している山路さんですが、普段のクールな役柄から一転。今回はハイテンションなテゾーロを演じるめ、田中さんと「一緒に頑張ろうね」と手を取り合って頑張ったと話します。

　
　マックスを演じる北大路さんは、アフレコの際にキャラクターの雰囲気を出すため、普段はかけないサングラスやジーンズを穿いてアフレコに挑戦したとのこと。しかし「キャラクターの雰囲気を出すために、それらで現場に行きましたが、絵の迫力でそんなこと忘れましたね」と完成度の高さが窺える発言も飛び出しました。

　
　当日は七夕前日ということで、麦わらの一味代表の田中さんとゲスト声優によるGOLDな短冊に書かれた願い事を披露。田中さんは大きな声で「身長！」と宣言するも、一味のメンバーから「無理でしょ(笑)」などと否定されてしまい、会場も大爆笑となりました。

　
　続いて満島さんは“カリーナのおっぱいを一度体験してみたいです”との願い事が明らかに。最初にキャラクターの絵を見た際に「こんなに大きくなったことがないから、どういう感じでしゃべるんだろう、どういう距離感で話すんだろう、とか考えていました(笑)」と演技のリアリティを増すために体験してみたいと熱弁します。

　
　そして濱田さんですが“ロビン様好きです”と願い事ではなく、自身の想いを綴った短冊を公開。「叶わぬ夢なので、この場を借りて告白してしまおうと思いました」とロビンを演じる山口さんへ「ロビン様、好きです！」と改めて告白。

　すると山口さんから「岳君、嬉しいわ、ありがとう。後で詳しく聞かせてね」とロビンの声で告白の返事を受け、濱田さんは幸せいっぱいの笑顔となりました。

　
　菜々緒さんは“バカラのような身体になれますように”と願い事を披露すると、『ONE PIECE』に登場する女性キャラクターのスタイルについて熱弁。「私も近づけるように頑張ってトレーニングに取り組みたいと思います」と語ると、田中さんから「私は菜々緒さんの身体になりたい！」とのコメントが寄せられ、会場の笑いを誘いました。

　
　また山路さんからは“目指せ長生き”と切実な願いが、北大路さんからは“感謝と謙虚　思いやりを持って前進を”と生きていく上でのテーマが明らかになったところで、完成披露イベントは終了しました。

　
■ 満島さんと菜々緒さんが受けた“セクシー指導”とは!?

　続く舞台挨拶では、先に麦わらの一味のキャスト陣が大集合。各キャラクターの名台詞を交えた挨拶を披露し、会場に集ったファンも大興奮で迎え入れました。アフレコでも全員が集まる機会が滅多にない皆さんですが、壇上で繰り広げられる息ぴったりなボケとツッコミの応酬は、まさに作中の麦わらの一味を連想させられます。

　
　その後はゲスト声優の皆さんと、宮本監督が登壇。TVアニメのシリーズディレクターを6年間担当してきた宮本監督は、今回の映画について「原作者の尾田栄一郎先生からは、漫画で描かないような話を見たいと言われて、そんなの出来るわけないじゃんと思っていました(笑)。ですが、優秀なスタッフと素晴らしいキャストの皆さんの力を集結して、過去最高のエンターテイメント映画が完成したんじゃないかなと思います」と胸を張って断言。これにはキャスト陣も深く頷いて、完成度の高さに太鼓判を押しました。

　
　劇場版ということで、麦わらの一味へ久しぶり全員が揃った感想を尋ねられると田中さんは「本当に嬉しかったですね！　会う機会が少ないので会う度に写真を撮っていますね！」とコメント。一方で、最近アフレコがご無沙汰な平田さんは「毎週テレビで楽しく拝見しています。手に汗握りながら楽しんでいました(笑)」と、まさかの他人行儀なコメントで会場を笑いの渦に包み込みます。

　
　続いて、ゲスト声優の皆さんにキャラクターを見た印象やアフレコ現場の雰囲気が尋ねられました。満島さんは収録の際に、既にアフレコを終えている岡村さんが一緒に掛け合いをしてくれたエピソードを披露。岡村さんの心遣いや演技に励まされたと話し、楽しくアフレコを終えたと話します。そんな岡村さんは「ひかりちゃんは内にパワーを秘めている方で、マイク前に立った瞬間に素晴らしい演技をされていて凄かったです！」とアフレコでの満島さんを大絶賛。

　
「スルルルル」という笑い声が印象的だと話す濱田さんは、監督からは「もっといやらしく、意地悪にスルルルルと笑ってください！」とディレクションを受けたことを明かします。しかし、今回のイベントを受けて「今も皆さんと登壇していることが幸せです」と笑顔でコメントを残しました。

　
　先ほどのイベントでも話題に上がった、菜々緒さんと満島さんへのセクシーさについてのディレクションですが、ここで監督から直接理由を聞くことに。すると「『ONE PIECE』は少年たちの夢なので、もっと夢を出してほしいという思いから、もっとセクシーにとお伝えしました」と説明するも、麦わらの一味キャスト陣から総ツッコミを受ける一幕も。

　
　また“セクシー指導”を受けた満島さんと菜々緒さんですが、田中さんも「私も言われた気がする！」と手を挙げると、思い立ったように大谷さんも「私も！」と続き、会場には大きな笑い声が響きました。

　7月15日(金)に開催されるアラブ首長国連邦のアブダビにて、ゴールデンプレミアを行うことが発表となりました。また会場は『スター・ウォーズ／フォースの覚醒』など、世界的な名作にゴールデンプレミアが行われた地ということもあり、ファンからは盛大な拍手が送られます。

　
　そんなゴールデンプレミアですが、キャストを代表して満島さんと岡村さんの出演が決定。満島さんは「王室の方もいらっしゃるのでは、という話もあるので、代表を務めるようパワーいっぱいに行ってきたいと思います」とコメント。岡村さんは「『ONE PIECE』を世界で愛していただいていることを感じました。これから本映画を持って世界中の方に見ていただきますので、いっぱい宣伝してきます！」と意気込みを述べたところで、GOLDなイベントは幕を閉じました。

　
◆作品情報

＜STORY＞
“海賊王”を目指して新世界を旅するルフィたち麦わらの一味が訪れたのは、政府公認の独立国家、グラン・テゾーロ。世界中の名立たる海賊、海兵、大富豪たちが集うその世界最大のエンターテインメントシティは、世界政府すら手を出すことのできない“絶対聖域”だった。そこでルフィたちの前に現れたのは、その国の支配者である黄金帝ギルド・テゾーロ。海賊、海軍、そして世界政府ですら容易く金の力で動かすテゾーロの底知れぬ野望が動き出し、今、新世界の勢力図が塗り替えられようとしていた―。

＜公開情報＞
映画『ONE PIECE FILM GOLD』
7.23(sat) ROADSHOW!!

＜STAFF＆CAST＞
原作・総合プロデューサー：尾田栄一郎 (集英社 週刊「少年ジャンプ」連載)
監督：宮元宏彰
脚本：黒岩勉
音楽：林ゆうき
劇中曲：小島麻由美
キャラクターデザイン・総作画監督：佐藤雅将
美術監督：小倉一男
美術設定：須江信人
色彩設計：永井留美子
CGディレクター：能沢諭
撮影監督：和田尚之
製作担当：稲垣哲雄
出演：田中真弓　中井和哉　岡村明美　山口勝平　平田広明　大谷育江　山口由里子　矢尾一樹　チョー　山路和弘
ゲスト声優：満島ひかり　濱田岳　菜々緒　北大路欣也



>>『ONE PIECE FILM GOLD』公式サイト
>>『ONE PIECE FILM GOLD』公式Twitter

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