『空の境界』Kalafinaが1stアルバム&シングル同時発..

劇場版『空の境界』でブレイクしたKalafinaが1stアルバムとニューシングルを同時リリース! 5月には初の単独ライブや海外ライブも決定!!

 2007年末に公開された劇場版アニメ『空の境界』の主題歌でデビューしたKalafina。『空の境界』の全7章の主題歌を担当し、梶浦由記さんがプロデュースする女性ユニットということ以外、謎のベールに包まれていたユニットだったが、2008年1月にファーストシングル「oblivious」でベスト10入りすると3作連続でトップ10入りという快挙を成し遂げた。また梶浦さんのライブにもオープングアクトとして登場するなど、徐々にその全貌を表わしてきた。そして2009年を迎え、3月4日に待望の1stアルバム『Seventh Heaven』に加え、ニューシングル「Lacrimosa」が同日リリースというビッグニュースが届いた。

 『Seventh Heaven』はここまで発表済みの『空の境界』の第1章から6章までの主題歌と、今春公開を控えた第7章の主題歌「seventh heaven」を収録。更に新曲を含めて全13曲入り(「overture」を除く)。また限定盤には「oblivious」から「seventh heaven」まで『空の境界』の全主題歌の映像が入ったDVD付き。梶浦さんのライブでのステージからPVといろいろな形で7曲が収録されている。期間限定盤には更にブックレットが封入され、Kalafinaの撮り下ろし写真と、『空の境界』の原作者・奈須きのこさんによる全7章の主題歌のライナノーツ、『空の境界』の場面写などが掲載された全40ページの豪華版。Kalafinaファンも『空の境界』ファンも必見!
 同時リリースするシングル「Lacrimosa」は、アニメ『黒執事』のED曲として現在流れている。初回限定盤には「Lacrimosa」のビデオクリップと『黒執事』のノンクレジットED映像を収録したDVD付き。

 そして5月には初の単独ライブも決定した。こちらはアルバムとシングルに封入されている応募券を合わせて送り、当選者が招待されるクローズドライブとなっている。ライブアクトもまだ少ない上に、1stライブということで見逃せないステージになるはず。

 『Seventh Heaven』がKalafinaの第一期を象徴するアルバムで、「Lacrimosa」は新しいKalafinaの姿を見せるシングルと位置づけられている。Kalafinaの今と未来を探る2枚を聴いて、1stライブのチケットをゲットしよう! また5月22日からアメリカ・マサチューセッツ州ボストンで行われる大型規模のアニメコンベンション『Anime Boston』にメインゲストとしてプロデューサーの梶浦さんと共に招待され、オープニング&クロージングセレモニーに参加し、ライブも行うことが決まった。現地では『空の境界』の海外初プレミア上映も決定しており、Kalafina旋風が更に広がるだろう。今後もワールドワイドな活躍も期待されるKalafinaの動向から目が離せなくなりそうだ。


●デビューから1年、今の心境と意欲

――2008年、劇場版アニメ『空の境界』のテーマ曲「oblivious」で鮮烈なデビューを果たしましたが、あれから約1年経ちました。ここまで振り返ってみた感想は?

Wakanaさん:『空の境界』が全7章の作品で、すべてにテーマ曲を作ると聴いた時は「7章もあるんだな」とすごく長く関わる気がして、想像もつきませんでした。でも劇場公開も第七章の公開を残すのみというところまで来てみるとあっという間だったなって。デビューした時は実感がなかったけど、「こんなに歌ってきたんだな」と不思議な感じがします。

Hikaruさん:私は2ndシングルの「sprinter」からの参加でまだ1年も活動していないんですけど、初めてKalafinaとして歌わせていただいた頃がすごく懐かしくもあり、早かったという感じもあって、長いようで短かったなと思います。

Keikoさん:Kalafinaとしての活動が始まった時は、『空の境界』の謎めいた雰囲気とリンクするように、Kalafinaもミステリアスなアーティストだなと思われた方も多いと思いますが、私自身もそうでした(笑)。梶浦(由記)さんプロデュースで、劇場版アニメのED曲を歌うことが決まっているけど、どういう楽曲で、どんなメンバーで、今後、どういう音楽性で行くのか、すべてがクエスチョンマークの手探り状態で。そして途中からHikaruやMayaが加入してきて、グループは流動的と言われるし……。1年経った節目でアルバムを作ったことで、Kalafinaの色や音楽性はしっかりと確立できたかなと思います。


――デビューシングルから3作連続でチャートのトップ10入りし、リスナーに強烈な印象を残したと思います。またKalafinaを認知させる上で大きかったのがライブアクトだった気がします。ステージ上でのパフォーマンスのクォリティも高く、独特の世界観を作り上げていて、すごいなと思いました

Wakanaさん:ありがとうございます。昨年に行われた『Dream Port』や梶浦さんの夏と冬のライブにオープニングアクトとして出演したり、何回かステージで歌わせていただく機会がありました。皆さんの前で初めて歌うことになって、楽しみの気持ちもあり、不安もありましたが、皆さんに温かく迎えていただいてうれしかったし、「ライブでのKalafinaはこんなふうになるんだ」と手応えも感じることができました。

Hikaruさん:私は2回だけでしたが、とても大きな経験になりました。CDを聴いていただくのもうれしいですけど、ライブで聴いていただけると反応も直接返ってきて新鮮でしたし、今後、どのようにパフォーマンスを見せていけばいいのかを実感することができました。

Keikoさん:ライブをするまではチャートに入っても、聴いてくれてる人がいるという実感がなかなか湧かなかったんです。でも初めてKalafinaとしてステージに立った時、お客さんが目の前にいて、温かく迎えてくれて、「みんな、Kalafinaの音楽を好きになってくれたんだな」と。レコーディングなどの制作過程では味わえない醍醐味だと思うし、何よりライブが大好きなので楽しくて。歌っていて、ついつい笑顔になっちゃったりして(笑)。またKalafinaの曲をステージ上で表現することの難しさも痛感しました。一番最初はWakanaと二人で出演しましたが、初めての生バンドで歌いましたが、二人で「なかなかつかめないね」と言ってたくらい。CDで聴く「oblivious」と、生で聴く「oblivious」は歌い手の私達以上に聴いてくださった皆さんは違いを感じたのではないでしょうか。それからステージを重ねていく中で、今年はもっともっとライブをやりたいという気持ちが強くなりました。


●『空の境界』を経たKalafinaの今後が見えるアルバム

――デビューして1年経って、待望のアルバムがリリースされます。いつ頃、アルバムを出すことが決まったんですか?

Keikoさん:HikaruとMayaが加入した夏頃、「アルバム作れたらいいね」という話があって。そして夏のライブが終わった秋頃に「来年、すべての曲をまとめたアルバム出すよ」と告げられて。

Wakanaさん:第7章のテーマ曲「seventh heaven」を含めて、『空の境界』のテーマ曲を全部入れると。更にシングルも同時にリリースされることも知らされてビックリしました。

Hikaruさん:昨年12月の梶浦さんのライブでアルバムとニューシングルを同時リリースすることを発表することになって。言う時は緊張しましたが、みんなが喜んでくれてよかったです。


――今回のアルバムとシングルの同時リリースには意味もありそうですね

Wakanaさん:アルバムがこの1年間の集大成で第一期の締めくくりで、シングルの「Lacrimosa」は新しいKalafinaのスタートでもあり、「これからのKalafinaを見てほしい」という意思表明になっていると思っています。『空の境界』の中で作り上げてもらったKalafinaを、私達自身がもっと大きく、新しい面を築き上げていきたいです。

Hikaruさん:アルバムには『空の境界』の全7章分のテーマ曲が入っていて、一つの世界観が見えてきます。その他にも新曲でKalafinaの新たな方向性を見せつつ、可能性を見ていただき、シングルで更に未来形を示すという一つの流れになっています。

Keikoさん:やはり『空の境界』から始まったので、劇場版が完結するのと同じく全曲の主題歌が入ったことは意味が大きいと思います。あと梶浦さんもこの1年間で、私達の持ち味や個性がつかめたと言ってくださっていて、新曲では3人それぞれにスポットを当てた曲もあります。私達の歌声が好きだと思ってくださる方には、より歌声が届く楽曲になったと思います。「Lacrimosa」でも大胆で斬新なKalafinaの姿が見られるけど、作品のテーマ曲になっていない、私達のために作られたアルバムの新曲で、よりKalafinaのカラーを感じていただけるのではないでしょうか。


――梶浦さんも「それぞれがソロでも活躍できる実力を持ったシンガー」とおっしゃっていて、その個性が新曲により、見えてくるのはうれしいと思います。本当にぜいたくなユニットですね。Kalafinaは

Wakanaさん:そうですね。強い個性を持っている3人がそろっていて、ソロパートでもコーラスでも輝ける。そんなユニットじゃないかなと思っています。


――『空の境界』の主題歌が7曲入ることで、新たに作られた曲とうまく融合するのかなという疑問もありましたが、違和感なく全曲聴けて、Kalafinaの世界を表現している1枚になったと思います

Wakanaさん:私達も最初は同じように思いました。『空の境界』のイメージが強いかなと思ったので通して聴いた時、安心しました。「ちゃんと世界を作れているんだ」と。

Hikaruさん:1枚を順番に聴いていくと今までのKarafinaらしい、懐かしさと、違った雰囲気を感じる新鮮さが混じったアルバムになったかなって。

Keikoさん:今回、今までの曲に加えて、新曲が入ったことで、「oblivious」や「sprinter」も違った印象で聴こえてきて、全体で「これがKalafinaの音楽」というものになったことはうれしい発見でした。


――梶浦さんはいくつかプロデュースを手がけていますが、Kalafinaは他にはない特別なユニットだなと思います

Keikoさん:梶浦さん自身も「Kalafinaの曲は容赦なく作ってる。ごめん」と(笑)。「どういうことですか?」って聞いたら「私の一番好きな音楽性そのものを書いているのがKalafinaの楽曲なんだよね。申し訳ないけど、難易度は高い。でもそれを表現してくれるみんながいるから『もっともっと』っていう欲が出ちゃう」って。私達もKalafinaの特長としてどんどん、そういう曲を歌っていきたいと思います。


――あと今回、「overture」を除いて13曲収録されていて、サービス精神旺盛なのも梶浦さんプロデュースらしいですね(笑)

Wakanaさん:本当にそうですよね。ご本人もひと言「長いよね」とおっしゃっていました(笑)。私達からすればたくさん聴いていただけるのはうれしいことなので感謝しています。


●梶浦氏が「容赦なく作った」というKalafinaの楽曲たち

――アルバム収録曲の中で印象的な曲を挙げていただけますか?

一同:う~ん……。

Wakanaさん:どの曲も印象的なので難しいんですけど……何とか絞るとしたら、まず自分がメインボーカルをやった「夏の林檎」で、初めて聴いた時、メルヘンチックな感じで森の中をルンルンしているような。タイトル通り、甘酸っぱい香りがしてくる、かわいらしい曲です。もう1曲は「音楽」でKeikoとHikaruがかっこよく歌っていて、私は皆さんにはおなじみの梶浦語を間奏で歌わせていただきました。この曲で「Kalafinaってこういうことだ」と思えたんです。それぞれがメインを張れて、カッコイイ「音楽」にも私が参加できていると。「梶浦さんの曲だけど、Kalafinaの曲なんだ」と強く思えました。また聴くごとに印象がどんどん変わっていくのもおもしろいなと。

Hikaruさん:私はまず最初に歌わせていただいた「ARIA」ですね。いまだに何回聴いても聴くたびに緊張しちゃうんです。最初なのにいきなりメインで、震えながらレコーディングしたことを覚えていて、その時の感覚が残っているんです。曲自体も壮大で、でもはかなげな感じで、力強く歌っています。もう1曲は「また風が強くなった」で、この曲でもメインで歌わせていただいて、両方メインを歌っているのに違う自分がそこにいる感じがするんです。曲調も歌い方も違って、どちらも力強く歌っているけど、タイプが全然違います。自分の中でも新鮮だし、聴いてくださる方にとっても新鮮に感じていただけると思います。

Keikoさん:私も新曲については印象深いんですけど、二人が言ってくれたので私は「seventh heaven」で(笑)。『空の境界』の最終章の主題歌であり、Kalafinaとしての第一幕の集大成で、アルバムでも最後に収録されていて。王道なのかもしれないけど、一番しっくりくるポジションだなと。曲の構成のバランスも私から始まって、Hikaruに行って、Wakanaが入って、また3人でコーラスが入って、というふうになっていて。原作も温かく終わってくれたイメージがあって、Kalafinaが歌ってきた主題歌の中でも唯一、初めて微笑んで温かく歌える曲になりました。原作のファンの方も最終章にふさわしい曲と思っていただけるでしょうし、Kalafinaの魅力もぎゅっと詰まっていて。いい曲ですね。


――梶浦さんのサウンドは分厚い印象があるんですが、最後の「seventh heaven」はあっけないほどシンプルなんですよね。だからこそ、プレーンなKalafinaの魅力が感じられて。タイトルチューンとしてもピッタリだなと

Keikoさん:そうですよね。梶浦さんって本当にうまいなと思います。


●ライブにPV……DVDに詰め込んだKalafinaの魅力

――今回のアルバムの期間限定盤にはDVDが付いてきますが、こちらもすごくボリューム感がありますね

Wakanaさん:Kalafinaのすべてが見られます。Kalafina、そして曲の世界観を表現したビデオクリップと、生で歌っている姿も見られて。


――ライブ映像はいつのものですか?

Keikoさん:どちらも梶浦さんのライブでの映像ですが、「oblivious」と「君が光に変えて行く」は冬のライブで、「傷跡」と「ARIA」は夏のライブです。ビデオクリップも合わせてこれまでのシングル曲を、1曲目からリリース順に収録しています。私達の中では第1章から流れを作っていますが、映像では一番最新のライブ映像から始まって、途中で夏のライブで「わっ、懐かしい!」、そしてビデオクリップが続くんです。私達も振り返りながら見られて、おもしろい構成だなと思います。

Wakanaさん:ビデオクリップも曲ごとに雰囲気も衣装も違うので楽しんでいただけるのではないじゃないでしょうか。


――映像美に定評があるビデオクリップ、臨場感のあるライブ映像、タイプが違うはずなのにKalafinaの世界として1枚にまとまっています。でも3人の楽しい人柄が見られるライブでのMCが収録されていないのは残念ですけど(笑)

Wakanaさん:あれ~?

Keikoさん:おもしろイメージがあるとしたら、それはWakanaのせいだと思います(笑)。

Wakanaさん:私だけじゃなく、みんな、おしゃべりも個性的ですよ(笑)。

Hikaruさん:あまりKalafinaのステージを見ていただく機会が少ないので、こうやって映像で見ていただけるのはうれしいですね。

Keikoさん:CDとライブでは歌い方やテンションが全然違うので、CDとDVDで聴き比べができるのもいいですね。


――ジャケットなどのビジュアルはどんな感じですか?

Keikoさん:今までのシングルのイメージはゴシック調でモノクロでしたが、集大成プラス新しいKalafinaを見せたいというのがあって、これまでとはギャップのある原色、色どり豊かで行こうと。衣装もセットもカラフルで、ドレッシーになっていてビジュアル的にも新しさを感じていただけたらいいですね。

Hikaruさん:あと期間限定盤にはフォトブックも付いていて、まんべんなく写真が使われてます。うまいこと、撮っていただいて(笑)。

Wakanaさん:Keikoが好きな人も、Hikaruが好きな人も、私が好きな人も、3人が好きな人も何度も見直すくらい、じっくり楽しめます。永久保存版なのでぜひ期間限定盤を手に入れてください。


●メンバーも好きな作品である『黒執事』のED「Lacrimosa」

――そして同時リリースされるシングル「Lacrimosa」はどんな曲でしょうか?

Wakanaさん:アニメ『黒執事』の新ED曲でもう既に聴いてくださっている方もいらっしゃると思います。昨年末のライブで初披露したんですが、難しい曲なので苦戦もしながらも感動もありました。やっぱり新曲を持ってライブに臨むのが夢だったのでドキドキしながら歌ったことを覚えています。新たなKalafinaを体現する1曲になったと思います。

Hikaruさん:私はこの曲では主にコーラスを歌わせていただいています。「Lacrimosa」は“涙ぐむ”という意味があるんですが、タイトルの印象とは違って力強い楽曲で「コーラスも情熱的に歌って」と梶浦さんから言われて。ですからコーラスも全体的に情熱的で、ビデオクリップも情熱的な感じになっています。

Keikoさん:タイトルの意味を聞いて、梶浦さん独特のせつな系のメロディで来るのかなと思っていたら、すごくギャップのある激しい、情熱的な曲で驚きました。メロディのキャッチーで耳に残る部分も印象的ですけど、コーラスの梶浦語が曲のポイントとなっています。アニメのEDでは聴けない後半の山場にこの曲の要と言えるコーラスが入っていて、ライブで歌った時、そこに注目が集まって、「あそこが印象的でした」という声も多くて、狙い通りになってよかったです。このようにコーラスがメインになる楽曲をシングルにすることは珍しいと思うんですけど、そこがKalafinaらしいかなと。アルバムと並べて聴いてもインパクトがあって、自分達的にも満足できる1曲です。


――新生・Kalafinaを表わす曲でありながら、作品のテーマ曲でもあって、Kalafinaファンも原作ファンも楽しめますね

Wakanaさん:原作を読んだり、アニメを見てから聴くとまた印象が違うと思います。

Keikoさん:原作ファン的には本編が終わって、EDが流れると「セバスチャン!」みたいな感じで……あっ、すいません。個人的にセバスチャンが好きなので(笑)。

Wakanaさん:私とKeikoも本屋さんにマンガを買いに行っちゃうくらい好きですから(笑)。

Keikoさん:原作を読んで曲を作られた梶浦さんの意思が伝わる楽曲ですね。非現実的で情熱的なイメージだけど、どこか悲しい、ダーティな部分もあって、みんなが原作から受ける印象そのままで、梶浦さんはすごいなと改めて思いました。


――作品を読んだことがない人も曲を聴いて、原作に興味が湧く人もいるでしょうね

Hikaruさん:そうなってくれるとうれしいです。


――『黒執事』は比較的に女性ファンが多い作品だと思いますが、新たなリスナー層の開拓という意味でも大きい曲になりそうですね

Keikoさん:そうですね。私達と同世代やその下の世代の女性が読まれていると思うので、歌だけでなく、ジャケットなどのビジュアル、ファッション性も気に入ってもらえるといいですね。今、ゴシックに代表されるように普段着でも派手という流れがありますが、デコラティブな世界観ってKalafinaでやりやすいんですよね。ビデオクリップでもどこまで頭に盛るんだみたいになっていて。一つの芸術作品だなと思えるような仕上がりで、Kalafinaの音楽性を広げていくためにも、ビジュアル的な部分もどんどん発信していって、楽しんでいただけたらと思っているので、女性の皆さんの反応を楽しみにしています。そういう意味でも今回は挑戦です!


――カップリングの「Gloria」は美しくて、もの悲しげなバラード曲ですね

Wakanaさん:この曲はまず私とHikaruが、同時にピアノの方と一緒に録音しました。こういう同時録音は初めての試みですごくドキドキしましたが、二人共、のびのび歌えたと思います。その後でも何度か歌いましたが、最初に生で歌ったテイクが一番良くて「生で歌うと世界が違うね」と二人で話しました。そしてKeikoがコーラスを付けてくれたものを聴いたら、Kalafinaとしてしっかり色が付いていて、さすがだなと。自分で言うのもなんですけど(笑)。レコーディングはとにかく楽しかったですね。

Hikaruさん:ピアノと歌だけなのでライブ感がすごく出ている楽曲です。今までのKalafinaの楽曲は厚いコーラスが持ち味でしたが、「Gloria」はすごくシンプルで。でもKalafinaのそれぞれの色が出ていて好きです。

Keikoさん:二人がセッションライブのようにレコーディングしているのを聴いていて、「やっぱり生っていいな」と早く歌いたい気持ちにかきたてられました。曲自体は「Lacrimosa」の後に来ると何でもインパクトが薄れちゃうと思うんですけど、あえてピアノと声だけというシンプルな曲がきたことは大正解だなと。たぶん他のタイプの曲だったら焦点がボケてしまったと思います。メロディはシリアスで絶望的に聴こえるけど、歌詞は希望に向かっていく内容になっていて。絶望的なメロディだったらはかなげに悲しげに歌いがちですけど、前向きな歌いにしたいから、希望を持った歌い方にしました。2曲続けて聴いてもらうと心地よく感じてもらえる、聴き応えのある曲だと思います。


●ファン待望のワンマンライブが5月19日に!

――アルバムとシングルをリリースした後の活動予定をお聞かせください

Wakanaさん:アルバム『Seventh Heaven』とシングル「Lacrimosa」を買っていただき、中に入っている応募券を2枚合わせて送っていただくと、5月19日に都内で行われる初のワンマンライブに抽選でご招待いたします。

Keikoさん:ワンマンでは初めてのライブなのでぜひ見ていただきたいです。

Hikaruさん:今までは4~5曲くらいしか聴いていただけませんでしたが、今度はたくさんの曲を聴いていただけますので楽しみです。

Keikoさん:ステージからバンドまですべてがKalafina仕様で、どんなステージになるのか、まだわかりませんが待ち遠しいです。


――いつもMCも早足ですが、今度はゆっくり聴けそうですね

Wakanaさん:オープニングアクトだとどうしても要約して、大事な部分をお伝えするのが精一杯なので、今度は私達の素の部分ももっと見ていただきたいですね。


――最後にメッセージをお願いします

Wakanaさん:待望の1stアルバム『Seventh Heaven』が出ます。今までの1年間の活動の成果がこのアルバムに詰まっています。更に新曲も入っているし、『空の境界』の第7章の劇場公開に先駆けて、主題歌も聴けるのでお得ですよ! 同じ日に発売されるシングル「Lacrimosa」は今までのKalafinaとは違った面が見えると思います。今回のリリースはずっとKalafinaを応援してくださった皆さんへのプレゼントのような気持ちもあります。そして『空の境界』から知った方も、『黒執事』から知った方もKalafinaのことをもっと知って、好きになってくれたらうれしいです。また昨年はステージに上がる機会が何度かあって、「今度はもっとああしたい」、「こうできたらいいな」という気持ちが芽生えました。それを5月のワンマンライブで出せたらいいなと思っています。

Keikoさん:アルバムには『空の境界』の全7章分の主題歌が収録されているほか、限定盤には原作の奈須きのこ先生による主題歌全曲のライナーノーツや作品の場面写などが掲載された40ページにも渡るブックレットもあって。奈須先生の作品と絡めた曲紹介は、言葉一つひとつに重みがあって感動しました。『空の境界』のファンの方は要チェックですよ! もちろん新曲も入っているし、限定盤には撮り下ろしの写真やビデオクリップ、ライブ映像などKalafinaの魅力がすべて詰まっていますので、できれば限定盤を手にとっていただきたいです。そしてライブ映像を見て、私達に会いたくなったら、5月のファーストライブにぜひ応募してください。皆さんとお会いできるのを楽しみに待ってます!

Hikaruさん:こうやって1stアルバムがリリースできて本当にうれしいです。しかもニューシングルと一緒なんて夢のようです。これまでのKalafinaと、これからのKalafinaを同時に感じていただけるチャンスだと思っているので、できれば2枚合わせて聴いていただければうれしいです。そしてこれまで謎に包まれていたKalafinaですが、動く私達の姿が期間限定盤に付いているDVDで見られます。ライブに来られなかった方も多いと思いますので、このDVDで私達のステージを楽しんでください。アルバムとシングルをたっぷり堪能できた方はぜひライブに来てください。今年は昨年以上にアクティブに活動していきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします!


『Seventh Heaven』/Kalafina
3月4日発売
期間限定盤(CD+DVD) 4,800円(税込)
通常盤 3,059円(税込)
発売:SMEレコーズ

「Lacrimosa」/Kalafina
3月4日発売
初回限定盤 1,575円(税込)
通常盤 1,223円(税込)
発売:SMEレコーズ

<B>『Seventh Heaven』/Kalafina</B><BR>2009年3月4日発売<BR><期間限定盤(CD+DVD):画面上> 4800円(税込)<BR><通常盤:画面下> 3059円(税込)<BR>発売:SMEレコーズ

『Seventh Heaven』/Kalafina
2009年3月4日発売
<期間限定盤(CD+DVD):画面上> 4800円(税込)
<通常盤:画面下> 3059円(税込)
発売:SMEレコーズ

<B>「Lacrimosa」/Kalafina</B><BR>2009年3月4日発売<BR><初回限定盤:画面上> 1575円(税込)<BR><通常盤:画面下> 1223円(税込)<BR>発売:SMEレコーズ

「Lacrimosa」/Kalafina
2009年3月4日発売
<初回限定盤:画面上> 1575円(税込)
<通常盤:画面下> 1223円(税込)
発売:SMEレコーズ

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