『マンガ大賞2009』は競技かるたを描いた末次由紀さんの『ち..

『マンガ大賞2009』が決定!大賞は“競技かるた”の世界を描いた『ちはやふる』。作者の末次由紀さんから感動メッセージも!

 2008年1月1日から2008年12月31日の間に単行本が出版された作品で、かつ最大巻数が8巻までのマンガの中から選出される『マンガ大賞2009』は、全国の書店員を中心に、各界のマンガ好きが直接声を掛け合ってその趣旨に賛同した有志が選考委員となり、1次選考2時選考を行い投票数の多い10作品をノミネート、さらにその中から上位3位を選出し集計の上『マンガ大賞』を決定する。なおこの選考委員には漫画家や編集者といったマンガ制作関係者は参加できないことになっている。

 そんなマンガ好きが選んだ今年の『マンガ大賞』は、競技かるたに魅せられた主人公の千早と仲間の成長を描いた末次由紀さんの『ちはやふる』。その授賞式が3月24日にニッポン放送で行われた。


●昨年受賞した石塚真一さんも駆けつけた!

 プレゼンターとして駆けつけたのは昨年の『マンガ大賞』受賞作品『岳』(小学館:ビッグコミックオリジナル連載中)の作者である石塚真一さん。昨年受賞されての反響を聞かれた石塚さんは「反響がかなりあってびっくりしました。単行本を手にしていただくきっかけになって、頂いて本当に良かったと思います。」と自身の経験を語った。

 残念ながら末次さんは欠席ということで講談社「BE-LOVE」編集部・担当編集である坪田さんへ石塚さんよりプライズが贈呈され、末次さんから届いたコメントを司会で実行委員会のメンバーでもある吉田尚記アナウンサーが紹介した。コメントを聞いた石塚さんは「去年僕もいただいてすごく励みになりました。僕自身もこれからだと思っていますのでお互い頑張りましょう」とエールを送った。


●担当編集者は凄腕の持ち主!?

 かるたが盛んな地域の出身という坪田さん。自身も小さい頃からかるたをたしなみ、大学2年生の時には、競技かるたの全国大会で準優勝をしたという腕の持ち主。入社前からかるたマンガを読んでみたいという想いがあり、末次先生にかるたマンガのことを話したときは、千早のように目をキラキラさせて「すごく楽しそうだ」と言ってもらえたと当時の様子を振り返り、末次さんがかるたをしている人たちに対して、仕事を超えて愛情・愛着を持って接してくれていて、個人的にも嬉しいと取材時の様子を話した。

 『ちはやふる』を制作する際に意識していることについて「マンガの描き方でいうと、かるたは熱いスポーツでもあるんですが、耳を澄まして札を取りにいく一瞬の静けさの中で燃えるような熱さを描きたい。人間関係の部分では子供の頃に3人が奇跡の出会いを遂げているので、その3人の関係性を焦らず丁寧にみつめていきながら、仲間の絆の厚さを壊さず描いていきたい」と話し、最後に「まだ『ちはやふる』を読んだことのない人へ薦めるとしたら?」という質問に「天性の聴力を武器に才能を開花させていくというような、スポ魂的な面が一番入りやすいのかなと思うんですが、末次さんが“百人一首は文化であり、歌である”という想いを、鮮やかに描いていこうと努力されているところなので、スポ魂な面とあわせて楽しんでいただけたら良いなと思います」と少年マンガ・少女マンガのテイストがうまくミックスされた『ちはやふる』をPRした。


●末次さんからのコメント

 この度は、『ちはやふる』をまんが大賞2009の大賞に選んで下さって、ありがとうございます。本日の授賞式への欠席を、まず深くお詫び申し上げます。賞など無縁のこれまでだったので、未だにまんが大賞を受賞したことが信じられません。

 講談社の「BE-LOVE」でまんがの仕事を再開して約2年、まんがを描くかチョコレートを食べるか取材に行くかの毎日でした。

 ボツをたくさんもらいつつも、まんがばっかり描ける毎日が楽しくて、それだけでもう充分で、今年の一月末のまんが大賞ノミネート10作品に入ったことを知った時は、「こんなに面白くて立派な漫画家さん達と同じところに名前が並んでいる」ということが感動的に嬉しくて、今度こそ溢れるぞというくらい充分でした。
しかし、その後に予想もしない大賞受賞の報を聞き、充分を通り越してボロボロ泣いてしまいました。

 マンガを描いてきただけの2年です。

 でもその「末次由紀がまんがを描く」ための場を下さった人がいて、「末次由紀のまんがをいいものにする」ために協力して下さった人がいて、「末次由紀にもう間違いをさせない」ために最大限努力して下さった人がいます。

 そしてなにより、根気強くもう一度まんがを描くことを待っててくれた読者のみなさん。『ちはやふる』はそういうたくさんの人の思いの上で育ちました。
 
 私だけの作品じゃないという思いでこれまでも描いてきましたが、今回まんが大賞に選んで頂き、多くの書店員の皆さん、選考委員の皆さんに受け入れて頂いて、『ちはやふる』はますます私だけのものではなくなりました。そう思わせてくれたたくさんのみなさん、本当にありがとうございました。どれだけ言っても足りないのですが、本当にありがとうございました。

 直接この場でみなさんにお礼が言えず、本当に申し訳ありません。

 このまんが大賞が生まれるに当たって注ぎ込まれた書店員さん達の愛情を思うと、後からでもお一人お一人に握手をしに行きたい思いに駆られます。

 『ちはやふる』はまだまだこれから続いていきます。作中の千早たちが元気に突き進めるよう、より一層集中して描いていきます。一人でも多くの方に手に取って頂けるように、スタッフ・編集部の方と精進していきますので、これからもどうかどうかよろしくお願い致します。

末次由紀



●マンガ大賞最終選考ノミネート作品
大賞:「ちはやふる」(末次由紀、講談社) 102pt
2位:『宇宙兄弟』(小山宙哉、講談社) 94pt
3位:『3月のライオン』(羽海野チカ、白泉社) 65pt
4位:『深夜食堂』(安倍夜郎、小学館) 47pt
5位:『青春少年マガジン1978-1983』 (小林まこと、講談社) 46pt
6位:『聖☆おにいさん』(中村光、講談社) 45pt
7位:『とめはねっ!』(河合克敏、小学館) 43pt
8位:『ママはテンパリスト』(東村アキコ、集英社) 36pt
9位:『トリコ』(島袋光年、集英社) 25pt
10位:『よんでますよ、アザゼルさん。』(久保保久、講談社) 15pt
末次氏が受賞の喜びをイラストにして公開!

末次氏が受賞の喜びをイラストにして公開!

関連タグ
おすすめタグ
あわせて読みたい

レポートの関連画像集

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2026年冬アニメ一覧 1月放送開始
2026年春アニメ一覧 4月放送開始
2025年夏アニメ一覧 7月放送開始
2025年秋アニメ一覧 10月放送開始
2026冬アニメ何観る
2026冬アニメ最速放送日
2026冬アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング