
目的に応じて3つの顔を使い分ける男──『名探偵コナン』安室 透/バーボン/降谷 零の情報まとめ|プロフィールや能力、過去、登場回一覧、重要エピソードも解説
『名探偵コナン』は、週刊少年サンデー(小学館)にて1994年より連載中の青山剛昌先生が描く人気推理漫画。TVアニメシリーズは長きにわたり親しまれ、劇場版も大ヒットを記録しています。
喫茶ポアロで働く「安室 透」は優れた推理力を持つ探偵。その正体は公安警察の「降谷 零」であり、現在「バーボン」のコードネームで黒ずくめの組織に潜入中。いまだに多くの謎を秘める存在です。
本稿ではトリプルフェイスで活躍する安室 透/バーボン/降谷 零の情報をまとめてご紹介。プロフィールや能力、過去、主な関連人物、登場回一覧、重要エピソードなどを解説していきます。
※本稿には、『名探偵コナン』のネタバレが含まれます。
目次
- 安室 透/バーボン/降谷 零のプロフィール
- 安室 透(あむろとおる)
- バーボン
- 降谷 零(ふるやれい)
- 諸伏景光/スコッチとの関係
- 赤井秀一/ライとの関係
- 部下の風見裕也
- 主な関連人物
- トリプルフェイスが明かされた経緯まとめ
- スピンオフ作品『名探偵コナン 警察学校編 Wild Police Story』
- スピンオフ作品『名探偵コナン ゼロの日常(ティータイム)』
- 登場回一覧
- 重要エピソードを解説
- 第667~668話「ウェディングイブ」(コミック75巻)
- 第671~674話「探偵たちの夜想曲(ノクターン)」(事件/誘拐/推理/バーボン)(コミック76巻)
- 第699~700話「灰原の秘密に迫る影」(コミック77巻)
- 第701~704話「漆黒の特急(ミステリートレイン)」(発車/隧道/交差/終点)(コミック78巻)
- 第734話「ジョディの追憶とお花見の罠」(コミック80、81巻)
- 第770~771話「ギスギスしたお茶会」(コミック84巻)
- 第779~783話「緋色の序章」「緋色の追求」「緋色の交錯」「緋色の帰還」「緋色の真相」(コミック84、85巻)
- 第836~837話「仲の悪いガールズバンド」(88、89巻)
- 第866~867話「裏切りのステージ」(コミック90巻)
- 第885~886話「謎解きは喫茶ポアロで」(コミック92、93巻)
- 第925~926話「心のこもったストラップ」(コミック94巻)
- 第941~942話「マリアちゃんをさがせ!」(コミック95巻)
- 第952~954話「迷宮カクテル」(コミック95巻)
- 第971~974話「標的(ターゲット)は警視庁交通部」(コミック95、96巻)
- 第983、984話「キッドVS高明 狙われた唇」(原作96巻)
- 第1003~1005話「36マスの完全犯罪(パーフェクトゲーム)」(コミック97巻)
- 第1105~1106話「キッドVS安室 王妃の前髪(クイーンズ・バング)」(コミック101巻)
- 第1109~1110話「高木と伊達と手帳の約束」(コミック101、102巻)
- 第1135~1136話「大岡紅葉の甘い罠」 (コミック102巻)
- 第1150~1151話「怪盗キッドと王冠マジック」(コミック103巻)
- 第1171~1172話「執事になった理由」(コミック104、105巻)
- 劇場版第20作『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』
- 劇場版第22作『名探偵コナン ゼロの執行人』
- 劇場版第25作『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』
- 劇場版第26作『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』
- 劇場版第28作『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』
- 【※原作のネタバレあり】「出会っていた5人組」原作コミック107巻
- 安室 透/バーボン/降谷 零の声優は草尾 毅さん
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安室 透/バーボン/降谷 零のプロフィール
年齢:29歳
愛車:白のマツダRX-7 FD3S
CV:古谷 徹さん→草尾 毅さん
日本の安全と秩序を守り抜くという確固たる意思を貫き、「安室 透」「バーボン」「降谷 零」のトリプルフェイスで活躍。
表の顔である「安室 透」は喫茶ポアロで働く探偵で、毛利小五郎に師事。その正体は公安警察・通称“ゼロ”に所属する「降谷 零」であり、強い愛国心と正義感を持ちながら身命を賭して激務をこなしています。現在、「バーボン」のコードネームで黒ずくめの組織に潜入中。
いつも冷静ですが心は熱く、かなりの負けず嫌い。事前に周到な策略を用意して情報収集するなど優れた探り屋であり、高い推理力、洞察力、身体能力を持ち合わせています。さらに料理、ギター、ボクシング、テニス、ドライブテクなどマルチな才能を発揮。時には非情の仮面を被り、いくつもの人格を纏いながら孤高に戦い続けています。
安室 透(あむろとおる)
【探偵&喫茶ポアロの店員】
探偵の「安室 透」は、毛利小五郎(江戸川コナン)の推理に感銘を受けたとして彼に弟子入り。毛利探偵事務所の下にある喫茶ポアロのアルバイト店員として働き始めます。
端正な容姿で温和な雰囲気を持ち、謙虚な姿勢を崩さず、常連客からも大人気。探偵業に役立つ多彩なスキルを持ち合わせ、尾行、鍵開け、盗聴器の発見もお手の物。ポアロでの仕事も真摯に取り組みつつ、小五郎の一番弟子として事件の捜査に加わることもあります。
バーボン
【黒ずくめの組織の探り屋】
黒ずくめの組織の優れた探り屋で秘密主義者。わずかな疑惑でも抹殺対象になる危険な組織で能力を認められ、「バーボン」のコードネームを与えられています。組織の幹部格ベルモットとは、お互いの目的のために共に行動するなど協力関係にあり、組織のNo.2ラムの情報役としても暗躍。
未熟な探偵を装いながら小五郎に近づき、巧みな話術で情報収集。組織の裏切り者とされるシェリー(=灰原 哀)を探り、その一方で赤井秀一の死に疑念を抱いて独自に捜査を進めていました。ジンは独断専行のバーボンが気に入らない様子。
バーボンの正体が不明だった当初、その候補として示されていたのは安室、沖矢 昴、世良真純の3人でしたが、第701~704話「漆黒の特急(ミステリートレイン)」(発車/隧道/交差/終点)(コミック78巻)のなかで、「安室 透=バーボン」であることが明かされました。
降谷 零(ふるやれい)
【警察庁警備局警備企画課 通称“ゼロ”】
安室 透は偽名で仮の姿。黒ずくめの組織の一員であるバーボンの正体は、全国の公安警察を統括する警察庁警備局警備企画課の“ゼロ”と呼ばれる秘密部隊に所属する「降谷 零」。階級は警部。日本の警察官としての誇りと使命感を持ち、時には非情に徹して正義を貫きます。
警視庁公安部の風見裕也は、降谷と直接連絡を取れる限られた人間のうちの一人。風見をはじめとした部下たちを指揮しながら、降谷は自らも諜報活動など危険な任務にあたっています。
「安室 透=バーボン」であることを知って警戒していたコナンですが、やがて安室の言動から彼が公安警察の人間であると推察。第779~783話「緋色」シリーズ(コミック84、85巻)で、「公安警察の降谷 零」であることが判明します。
黒ずくめの組織に潜入捜査
公安警察は黒ずくめの組織を日本の脅威と認定して密かに調査を進めており、「NOC(ノック)」を組織に潜入させています。NOCとはNon Official Cover。命の危機が迫っても救援が期待できない、危険な任務を遂行する者です。降谷は組織への潜入に成功し、「バーボン」のコードネームを与えられる地位まで上り詰めています。
「警察庁の公安」と「警視庁の公安」の関係
公安警察とは日本の安全と秩序を維持する警察組織で、国家に関わる事案を扱います。公安警察は警察庁と都道府県警察の公安部門を指す俗称。通常、都道府県警察は各都道府県の傘下ですが、公安部門は国の組織である警察庁警備局の指揮下に置かれています。
そのため、警察庁(国の組織)の公安・降谷は警視庁(東京都の警察)の公安・風見に直接命令を下すことができるのです。
降谷が所属しているのは、公安警察の頂点・警察庁警備局の中でも筆頭課とされる警備企画課。そこには、“存在しない組織であれ”という意味を持つ「ゼロ」と呼ばれる秘密部隊があります。「ゼロ」の存在は世間に伏せられ、降谷は同じ警察官にも自身の所属を秘しています。(実際には現在ゼロという名称は使われていないそうです。)
諸伏景光/スコッチとの関係
諸伏景光は警視庁公安部の潜入捜査官。長野県警捜査一課警部・諸伏高明の実の弟です。降谷とは幼馴染であり親友で、警察学校時代の同期でもあります。降谷の料理とギターの優れた腕前は景光の影響。
幼少期に両親が殺害され、高明は長野、景光は東京の親戚に引き取られて兄弟は離れ離れに暮らしていました。事件のショックで幼い景光は軽い記憶喪失になり、一時期失声症にもなってしまいましたが、引越し先で降谷との出会いをきっかけに立ち直ることができたといいます。
この事件は未解決のままで、長らくトラウマを抱えていた景光でしたが、兄の助言や警察学校同期たちの協力を得ながら犯人確保に至りました。
殉職した景光の遺品は「0」から高明のもとへ
警視庁公安部に配属された景光は、降谷と同じく黒ずくめの組織への潜入に成功し、「スコッチ」のコードネームで活動。しかし、公安である正体が露見してしまい、家族や仲間の情報が入ったスマートフォンごと自身の胸を拳銃で撃ち抜いて殉職。彼の遺品であるスマートフォンは降谷から高明のもとへ渡りました。
スマートフォンには弾痕があり、穴の内側には黒ずんだ血痕、裏面には傷にみせかけた特徴的な「H」の文字が。高明はそれが景光のものであると察し、弟の死を悟ります。
降谷は警察学校時代の同期の一人・伊達 航に遺品を託しており、亡くなった伊達のロッカーから見つかり高明のもとへ。その差出人の名前は見当たらず、あったのは「0」の一文字のみ。高明は大学時代に景光から親友として降谷を紹介されており、「零(れい)=ゼロ」という名前から、弟の遺品を届けた人物「0」が降谷であろうと後に思い至ります。
赤井秀一/ライとの関係
赤井秀一はFBI(アメリカ連邦捜査局)に所属する凄腕スナイパーであり、截拳道(ジークンドー)の使い手。黒ずくめの組織に潜入していたことがあり、与えられたコードネームは「ライ」。同じく組織への潜入に成功した「バーボン」「スコッチ」とも面識があります。
NOCであることが組織にバレた諸伏は赤井から奪った拳銃で自決しますが、その直前に赤井は自身の正体を明かして諸伏を逃がそうとしており、諸伏も一度は赤井の説得に応じて自決を思いとどまっていました。しかし、階段を駆け上がってくる足音を聞いて、拳銃で自らの胸を撃ち抜きます。その足音とは降谷のものでした。
降谷は赤井ほどの男が諸伏の自決を阻止できなかったことに憤り、“殺したいほど憎い男”として憎悪を抱くように。その確執は深く、赤井と対峙するときには感情をさらけ出し、赤井が絡むと普段の冷静さを失って心を乱してしまうほど。そんな降谷に対し、赤井は“敵に回したくない男の1人”と評しています。
赤井の死に疑念を抱いて暗躍
黒ずくめの組織からキールことCIA諜報員の水無怜奈を保護したFBIは、敵の動向を探る目的で彼女を組織へ再び潜入させることに成功。しかしキールの裏切りを疑っていた組織は、彼女に赤井を殺すよう指示します。
来葉峠でキールの手にかかり死亡したと思われていた赤井ですが、実はコナンの策による偽装工作であり、赤井自身は沖矢 昴として潜伏。一方で安室は赤井が死んだことを信じようとせず、ベルモットの協力で火傷を負った赤井に変装。FBIの周りをうろついて彼らの反応から赤井の生死を見極めようとしていました。
後に安室は赤井の死の偽装トリックを見抜き、沖矢の正体が赤井であると確信。工藤邸に乗り込み沖矢に詰め寄りますが、コナンと工藤優作のトリックにより「沖矢=赤井」の推理を崩されてしまい、逆に赤井から自身の正体が「公安警察の降谷 零」であることを暴かれてしまいます。赤井を組織に引き渡し、その中枢に食い込む狙いだったようですが断念。
しかし、後にラムの命令で工藤新一を探る安室が工藤邸に侵入した際には、赤井本人の姿で出迎えて2人は銃口を向け合い対峙。そこへ工藤夫妻が間に入り、安室をお茶会へと誘います。果たしてここでは何が語られたのでしょうか。
ちなみに赤井はバーボンをよく飲んでおり、スコッチも好きだったといいますが、最近はバーボン一筋なのだそうです。
部下の風見裕也
風見裕也は警視庁公安部所属の刑事であり、警察庁警備局警備企画課所属の降谷の部下。年齢は降谷のひとつ上の30歳で、降谷と直接連絡を取れる数少ない捜査官の一人です。表立って捜査活動できない降谷の手足となって危険な任務にもあたり、日々激務をこなしています。
劇場版第22作『ゼロの執行人』では「これでよく公安が務まるな」と降谷から叱責されていますが、第25作『ハロウィンの花嫁』では降谷が風見を“優秀な部下”と称するなど信頼の厚さも垣間見えます。
主な関連人物
江戸川コナン/工藤新一
安室も一目置く名探偵で、その正体は高校生探偵・工藤新一。ベルツリー急行で「安室=バーボン」であることが明かされた後、コナンは彼の言動から公安警察の“ゼロ”ではないかと推察して見事に的中。それから徐々に協力関係を築いていきます。
工藤新一と毛利 蘭は警察学校時代の降谷と出会っており、そのエピソードは原作コミック第107巻で深掘りされています。
黒田兵衛
初登場時は長野県警の捜査一課長でしたが、後に警視庁捜査一課管理官に着任。公安の降谷に指示できる立場にあります。
榎本 梓
喫茶ポアロの店員。お店の看板的存在で、安室の先輩。安室と2人でカウンターに立つことが多く、買い出しに一緒に行くことも。安室の人気の高さから、女子高生ファンらに関係を疑われないよう言動に気を使っています。餌をねだりに来ていた雄の三毛猫「大尉」を飼うことに。
宮野エレーナ
「宮野医院」のハーフの医者。降谷が幼い頃に出会い、彼女に会うためにわざと怪我をしていたことも。降谷のことを「零君」と呼んでいました。
エレーナは、宮野明美と宮野志保(=灰原 哀)の母親。黒ずくめの組織内で「ヘル・エンジェル」の異名を持つ科学者で、事故死したと言われています。開発中のAPTX4869に願いを込めて「銀の弾丸」と呼んでいました。夫はマッドサイエンティストと呼称される医師・科学者の宮野厚司。
ベルモット
黒ずくめの組織の幹部格・“千の顔を持つ魔女”。バーボンはベルモットの秘密を握る数少ない人物の一人で、2人はある種の同盟関係に。ベルモットは何があってもコナンと蘭に危害を加えないようバーボンに忠告しています。
ラム(=脇田兼則)
片目が義眼の「米花いろは寿司」の板前で、毛利小五郎の2人目の弟子を名乗る脇田兼則。その正体は黒ずくめの組織のNo.2「ラム」。彼はバーボンに“工藤新一”の情報を要求するメールを送っています。
謎の杖の老人
公安という正体が暴かれたものの、いまだ謎の多い安室。密かに謎の杖の老人とも繋がりを持ち、その老人からは“江戸川コナン”の情報を要求されています。
トリプルフェイスが明かされた経緯まとめ
私立探偵・安室 透として登場する前。黒ずくめの組織に潜入しているキールこと水無怜奈からFBIのもとへ、組織の探り屋・バーボンが動き出したとの情報が入っていました。そんななか死んだはずの赤井に似た男が目撃されるように。それは赤井の死について疑念を抱く安室による変装でした。
安室=バーボンであることが明かされた後、安室は再び赤井の調査を行い、沖矢=赤井の事実を確信。しかし赤井から公安の降谷 零であることを看破され、トリプルフェイスが露見。その後もさらなる謎が浮上しています。
組織の探り屋・バーボンが動き出したとキールから連絡が入る&死んだはずの赤井に似た男が目撃されるように
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私立探偵「安室 透」が現れる
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小五郎に弟子入り&喫茶ポアロの店員に
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ベルツリー急行でシェリー確保へと動く&安室=「バーボン」であると判明
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赤井の死に再び疑念を抱いて再調査へ
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沖矢=赤井を確信して詰め寄るも、自身の正体が公安警察の「降谷 零」だと暴かれる
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スコッチをめぐる安室と赤井の因縁が明かされる
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ラムからバーボンへ、工藤新一の情報を要求
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工藤邸で安室と赤井が激突
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江戸川コナンの情報を要求する謎の杖の老人との接触でさらに謎が深まる
スピンオフ作品『名探偵コナン 警察学校編 Wild Police Story』
警察学校時代の5人の絆を描く
警察学校同期組の大切な関係性を語るのに欠かせないエピソード『警察学校編 Wild Police Story』。トリプルフェイスとしても知られる降谷 零と、同期の松田陣平、伊達 航、萩原研二、諸伏景光の警察学校時代の青春を描くスピンオフ作品です。
2019年より「週刊少年サンデー」にて掲載され、コミックは上下巻が刊行。アニメは2021年12月から2023年3月まで不定期放送されました。(「警察学校編 Wild Police Story CASE.松田陣平」「警察学校編 Wild Police Story CASE.伊達航」「警察学校編 Wild Police Story CASE.萩原研二」「警察学校編 Wild Police Story CASE.諸伏景光」「警察学校編 Wild Police Story CASE.降谷零」)
爆弾処理中の爆発で命を落とした萩原、その爆弾犯を追い続けて爆発に巻き込まれて殉職した松田、黒ずくめの組織への潜入中に命を絶った諸伏、交通事故で帰らぬ人となった伊達。いずれも稀有な才能と強い正義感を持つ彼らは、実は降谷の警察学校時代の同期でした。
降谷は全科目オールAという警察学校の歴史でも類を見ない抜群の成績で入校し、鬼塚教場に在籍。警察を志した動機は、当時行方知れずとなっていた宮野エレーナを探すためだったといいます。
真面目で勤勉ですが、目立つ外見ゆえ他の生徒から絡まれることも。揉めたりヤンチャもしながら、親友の諸伏をはじめ松田、伊達 、萩原と共に過ごすなかで切磋琢磨し、熱い友情と信頼を築いていきました。警視庁の佐藤美和子刑事の話によると、彼らがヤンチャしまくったせいで、佐藤が入校した年だけ規律が信じられないくらい厳しくなったそうです。
松田、伊達 、萩原、諸伏から受け継いだ意思と才能
入学式で総代を務めた降谷は、卒業式でも卒業生代表として卒業証書を授与されました。同期4人との青春の思い出は、時に降谷を孤独に陥らせてしまいますが、彼らから受け継いだ意思と才能は残された降谷を支えてくれています。
料理はからっきしだった降谷に料理を教えたのは諸伏。おかげで降谷の料理の腕は驚くほど上達し、諸伏と演奏したくて覚えたというギターも見事な腕前に。松田に叩き込まれた爆弾解体技術を“焦りこそ最大のトラップ”という教訓と共に受け継ぎ、萩原のドライブテクに触発されて片輪走行までも習得。優れたコミュニケーション能力も吸収した降谷は、伊達が持っていたリーダーシップや揺るがぬ信念を心に灯しています。
松田陣平
警視庁警備部機動隊の爆発物処理班に配属され、3年前に警視庁刑事部捜査一課強行犯三係に異動した孤高の刑事。7年前に親友の萩原が爆弾処理中に爆発に巻き込まれて殉職し、松田はその爆弾犯を追っていましたが、自身も観覧車で爆弾解体中の爆発で殉職します。爆発物処理班エースの松田ならば解体が可能でしたが、大勢の命を守るために犠牲に。
警察学校時代、警察嫌いという松田は警察官への熱意溢れる降谷とは当初殴り合いになるほど相容れない関係でしたが、5人の連携による鬼塚教官の救助を経て信頼関係が芽生え、2人は急速に打ち解けていきました。
伊達 航
警視庁刑事部捜査一課強行犯三係に所属。高木刑事の教育係を務める気さくな先輩で、下の名前が同じことから「ワタル・ブラザーズ」と命名。しかし、1年前に居眠り運転の車に跳ねられて死亡し、伊達を尊敬していた高木は彼から譲り受けた手帳を大切に使っています。伊達は生前、連絡が途絶えた降谷を案じてメールを送っていました。
同期の降谷、松田、萩原、諸伏からは班長と呼ばれていた伊達。警察学校時代、降谷に次いで総合力2位という実力で班長を務めており、クセ者揃いのメンバーを見事な統率力でまとめあげていました。
萩原研二
警察学校時代に松田と共にスカウトされ、警視庁警備部機動隊爆発物処理班に配属。松田とは昔からの親友で、神奈川県警の萩原千速の弟です。7年前、二箇所に仕掛けられた爆弾の解体を萩原と松田が担当し、止まっていたはずのタイマーが動き出して萩原は爆発に巻き込まれて殉職。
警察学校時代に天才的なドライブテクニックを披露していた萩原。5人の協力でトラック暴走事故の救出に臨んだ際には、一発勝負のアクロバット走行をやってのけました。
原作コミック『名探偵コナン 警察学校編 Wild Police Story』(上下巻)
原作:青山剛昌
作画:新井隆広
少年サンデーコミックススペシャル
スピンオフ作品『名探偵コナン ゼロの日常(ティータイム)』
3つの顔を持つ安室 透の日常
青山剛昌先生完全監修、安室 透の公式スピンオフ『名探偵コナン ゼロの日常』。略称は「ゼロティー」。公安=降谷 零/探偵=安室 透/黒ずくめの組織=バーボン──3つの顔を持つ安室 透の知られざる日常が明かされる貴重な物語です。コミックは第1~6巻刊行、2022年4月にアニメ放送。(「TIME.1」~「TIME.6」)
公安警察として日本を守るべく任務を遂行。普段は喫茶ポアロで働き、一方で黒ずくめの組織の一員として調査も続けており、寝る間も惜しむほどに多忙を極める日々。そんな安室が飼う元野良犬のハロとの出会いや生活、喫茶ポアロでの日常に加え、彼の右腕である風見裕也とのエピソードも描かれています。
▲ハロ
原作コミック『名探偵コナン ゼロの日常』
新井隆広/原案協力:青山剛昌
少年サンデーコミックススペシャル






























































