『あかね色に染まる坂』OP「初恋パラシュート」橋本みゆきさん..

橋本みゆきさんが歌う、アニメ『あかね色に染まる坂』のOP曲「初恋パラシュート」が好評発売中!今冬には配信限定アルバムもリリース予定!!

 現在放送中のテレビアニメ『あかね色に染まる坂』のOP曲「初恋パラシュート」が10月22日に発売された。歌うのはPCゲーム、PS2用ソフトでOP曲を担当してきた橋本みゆきさん。さわやかでスピード感あふれるサウンドと、恋する乙女の揺れる心をパラシュートに例えた詞は絶妙に作品の世界観を描きつつ、ヒロイン達のドキドキする様子と重なる。更に韻を踏んだりするなど、ギミックもふんだんに盛り込まれている。

 カップリング曲の「sweet sweet time」は橋本さんが作詞を手がけた曲で一見、恋人同士が戯れる甘い時間と思わせるが、実はペット目線で飼い主との関係を歌った内容になっているのがおもしろい。サウンドはアコースティックで温かくやさしい橋本さんの歌声に癒され、これからの季節にピッタリ。

 8月にアルバムをリリースした橋本さんだが、今冬には配信限定アルバムをリリースする。これまでアルバムに収録し切れなかった曲からテーマを決めて、セレクトするとのこと。どんなコンセプトでどんな曲達が収録されるのか、リリースが楽しみだ。最新情報は公式HPとWEBラジオ『橋本みゆき featuring you』でお知らせするそうなので要チェック!


●『あかね色-』は「いつかアニメになったらいいね」と話していました

――ここまでPCゲーム、PS2用ソフト、そして今回のアニメと、『あかね色に染まる坂』のOP曲はすべて橋本さんが歌っているので、『あかね色-』といえば橋本さん!というイメージがあります

橋本さん:ありがとうございます。アニメ化のお話はPS2用ソフトの発売後くらいに聞きました。皆さんと「いつかアニメになったらいいね」と話していましたが、まさか今回も歌わせていただけるとは思ってなかったのでうれしかったです。


――実際にアニメをご覧になった感想は?

橋本さん:映画やドラマのようなすごいシチュエーションだなと思いました(笑)。「こんな出会い、ありえるんだ!?」みたいな。オーバーなリアクションも楽しい、ヒロイン達の生活している様子もアニメで初めて出てきてより魅力的に感じました。みんな、かわいいですから。


――元の作品自体の設定が奇抜なので楽しみながら見られます

橋本さん:そうですね。あとゲームはプレーヤーの方がヒロインを選んで、それぞれのルートやストーリー、エンディングがありますが、アニメでは決めた一つの筋が必要で、更にアニメならではのオリジナル部分もあって、最終的にどんな結末になるのか、気になります。アニメから見た方も、ゲームをプレーされた方も楽しめる作品になっていると思います。


――過去のPCゲーム版とPS2版のOP曲と比較してみると今回の「初恋パラシュート」はどんな感じの曲ですか?

橋本さん:3曲共、『あかね色-』のイメージで作られた曲なんですけど、それぞれアプローチの仕方が違うのでそれぞれのカラーがちゃんとあるんです。PCゲーム版の「せつなさのグラデイション」はタイトルにもあるようにちょっとせつなさを含んだ哀愁を帯びたような感じの曲調で、決して暗くはないけど明るいだけでもなくて。私が作曲させていただいたPS2版の「あかねの坂」は1曲目と違った陽の当たる部分というか、明るい部分を前面に出そうかなと思って、割と元気のいい感じの曲調で、ゲームのOP曲らしくなっていて、まっすぐ耳に飛び込んでいけばいいかなと意識して作りました。今回の「初恋パラシュート」は3作の流れはくんでいるけど、テレビアニメという違う媒体だし、ゲームをプレーしてくださった方だけでなく、新たに見てくださる方もいらっしゃるのでどんな方に受け入れてもらえるようなさわやかなポップになっています。曲調は実際歌ってみると聴いているよりもテンポが早く感じます。歌詞はかわいらしいけど、甘すぎる感じにならない絶妙なバランスが素晴らしいです。


――「初恋パラシュート」はさわやかでテンポがある曲でありながら、詞も聴きやすくてアニメのOPにぴったりあっている感じがしました。曲も詞もすっと耳に入って残るような

橋本さん:メロディと歌詞と歌い方がたまたまうまくハマったからでしょうか。まず前提にメロディの良さもありますが、それプラス聴いてくださる方の耳にちゃんと言葉が入るような歌詞……畑亜貴さんの詞も素晴らしいですね。畑さんの歌詞は本当にかわいいんです。私がなかなか使うことがない言葉遣いも新鮮です。歌う時はかわいらしい歌詞だからかわいく歌うとあざとくなってしまうので、疾走感のあるメロディにのせてストレートに歌ってしまったほうがバランスがいいかなと思って。


――歌詞にはフックになる仕掛けがいくつもあっておもしろいですね。まず詞のブロックの最後に“イヤよ!”や“ダメよ!”と入っているのがかわいいです

橋本さん:私からは絶対出てこない言葉ですね(笑)。一見、ネガティブに感じる言葉ですけど、この歌詞の中ではそうではなくて、前向きな“イヤよ!”や“ダメよ!”なんです。ここも意識的にかわいく歌うと違う気がしたのでストレートに歌いました。


――サビメロの頭2行も韻を踏んでいるのも特徴的です

橋本さん:そこもすごいですね。聴いている人も最初は「ん?」くらいの引っかかりだったしても、歌詞を改めて見て「へぇ~」と感心できるという……。私もこういう何度聴いても新しい発見がある曲は好きです。畑さんの詞には毎回、新しい発見があって、自分でも詞を書くので勉強になります。発想もすごいですよね。だって初恋をパラシュートに例えるなんて私にはないアイデアで、「すごいな~」と尊敬しちゃいます。サウンドアレンジも実はわかる人にはわかる、凝った構成になっています。いろいろ詰まった曲ですが、純粋に聴いて楽しんでもらえればうれしいです。


――レコーディングではどんなディレクションがあったんですか?

橋本さん:特に細かい指示はありませんでした。レコーディングの前に仮歌を歌わせていただいて本番に向けて微調整するんですけど、そこでいいところは生かしつつ、修正するところは直すというイメージができたので本番ではそのまま歌うだけで割とすんなり終わりました。ちょっとした裏話になりますが、“ほら…ね?”の“ね?”のところは最初はなくて、現場でスタッフの方と相談していく中で生まれたアイデアで。どんどん精度を上げていく作業は楽しいですね。ちなみにこの曲をカラオケで歌おうとしたらテンポの速さや“イヤよ!”や“ダメよ!”のタイミングなど大変なので覚悟してください(笑)。


――アニメのOP映像として流れたのを見た感想は?

橋本さん:パラシュートで飛んでました(笑)。“イヤよ!”や“ダメよ!”もちゃんとキャラクターが言ってくれていてビックリしました。あそこまでシンクロしていただくことはあまりないので、それがすごくおもしろかったです。「もうちょっとかわいく言えばよかったかな」と後悔してみたりして(笑)。


●「sweet sweet time」はワンちゃんやニャンコ目線の曲です

――カップリング曲の「sweet sweet time」はタイトル通り、甘くてホッとするような曲ですね

橋本さん:私が作詞しているんですけど、「初恋パラシュート」とはまったく違う雰囲気の曲にしようと思って。1回聴くと皆さん、「甘っ!」と感じるでしょうね。タイトルから予告してますから(笑)。恋している女の子を描いているようですけど、実は飼われているワンちゃんやニャンコ目線で書かれた曲なんです。


――確かに最初は彼とお部屋で甘い時間を過ごしている様子なのかなと思いましたが、細かい描写はペットっぽいですね

橋本さん:よくよく歌詞を見るとひらがなが多いし、「“のび~”って何だよ」みたいな(笑)。ペットがどんなことを思っているのかはわかりませんが、なんとなく「こうじゃないかな」と想像して書きました。CD化される曲は恋愛の歌だったり、応援歌のような曲が多かったのでこういう曲もおもしろいかなって。


――こんな風に思っているとしたら飼いたくなりますね。橋本さんはペットを飼われているんですか?

橋本さん:今は飼っていないんですけど以前、柴犬を飼ってました。普段は外の犬小屋にいるんですけど、おうちに上がりたがるんです。冬とか寒い日になると窓際にすっと来て、ブルブル震えるフリをするので中に上げるとそうでもなくて。なかなかの策士でした(笑)。お部屋で一緒にいることが多かったし、私自身、性格が犬型だと言われるのでワンちゃんに愛着があるんですよね。


――自分のどの辺が犬っぽいと思いますか?

橋本さん:例えばレコーディングとかで作業している人をじっと見ているらしくて。私はただぼーっとしているだけなので見ているつもりもないのに。その様子がパグに似てると言われました。あと欲しいものがあるとしっぽを振っているように見えるくらい、わかりやすいそうです(笑)。だから猫にあこがれるところもあって。犬ってご主人に気をつかうけど、猫って自由で気ままな感じがするんです。そういうところがいいなと。そんな願望も含まれてます(笑)。


――サウンドはアコースティックテイストで温かく、落ち着いた雰囲気で

橋本さん:シンプルな楽器編成で、一つひとつの楽器の音が際だって聴こえるし、私の声も聴きやすくなっていると思います。「初恋パラシュート」は今どきのアレンジで音数も多くて、元気よりの曲で、この曲は癒し系のほんわかした感じになっていて1枚でまったく対照的な2曲が入った実験的な1枚になったと思います。


●今年の冬も配信限定アルバムをリリースします!

――レコーディングで印象に残っていることは?

橋本さん:作曲してくださったナナマリさんも息継ぎができないような曲を作る方で今回も「ごめんね。息継ぎするところなかった~」というメッセージと共に曲が届いて。歌詞で言うと1つのブロックが4行くらいずつくらいなんですけど、その4行が全部息継ぎできないんです(笑)。私が二人いて、交互に歌っているみたいにやってみました。1行歌って、2行目の最初に1行目の終わりが重なるか、重ならないか、くらいで、橋本みゆきデュオという感じで。ソロではそういうこともやったことがなかったのでおもしろかったです。この曲もカラオケで歌う時は苦労すると思います。すごい肺活量の方でなければ、ぜひお友達と二人で歌ってください(笑)。


――このCDリリース後に、現在進行中のお仕事や今後の予定などありましたら教えてください

橋本さん:まず昨年もやらせていただいた配信限定のアルバムを今冬にリリースする予定で作業を進めています。これまでベストアルバムを3枚出させていただきましたが、たくさんの曲の中から毎回、10曲程度を選んで収録しているのでどうしても入りきらない曲が多くて。このアルバムでは一つテーマを作って、そこに合う曲をセレクトして皆さんに聴いていただけたらと思っています。よろしければ聴いてください。そして今、「橋本みゆき featuring you」というWEBラジオ番組をやっています。FMっぽいノリの音楽番組風にお届けしているつもりなんですけど、ゲストさんがいらっしゃると「なぜかテンションが上がる」と言われます。yozuca*さんが来てくれた時も盛り上がり過ぎて、オンエア時間の倍しゃべってしまいました(笑)。歌っている時と別人とも言われますが、歌っている時は歌の世界観に入っているので違うといえば違いますね。自分ではMCとかフリートークって苦手なんですけど、どうしておもしろがられるんだろう……(笑)。私の最新情報はこの番組と公式サイトでお伝えしていきますので両方チェックしてください。


――皆さんへメッセージをお願いします

橋本さん:まず『あかね色に染まる坂』を皆さんが応援してくださったおかげでアニメになり、私もOP曲を歌わせていただくことができました。本当にありがとうございます。「初恋パラシュート」はさわやかでわくわくする曲になったと思います。この曲で作品をイメージしたり、恋をしている人は自分と重ね合わせたり、昔の甘酸っぱい初恋を思い出したりして、アニメと一緒に楽しんでください。先日、CDが無事にリリースされましたが、他にもいろいろなお仕事が進行中です。まだお伝えすることができないものもたくさんありますが、まずこの冬には配信限定のアルバムがあります。きっといいものになると思いますのでよかったら聴いてください。ラジオやHPを通して、皆さんに喜んでいただけるニュースや歌をお届けできるように頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。

<B>「初恋パラシュート」/橋本みゆき</B><BR>2008年10月22日発売<BR>1200円(税込)<BR>発売:ランティス

「初恋パラシュート」/橋本みゆき
2008年10月22日発売
1200円(税込)
発売:ランティス

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