水樹奈々さん念願の『コマ劇場座長公演 水樹奈々 大いに唄う』..

水樹奈々さんが最初で最後の夢舞台『コマ劇場座長公演 水樹奈々 大いに唄う』を開催。熱い歌と奇跡のキャストとの時代劇に酔いしれる!来年1月からの東名阪ライブツアーも発表!!

 10月1日にマキシシングル「Trickster」をリリースし、チャート初登場第2位を記録した水樹奈々さんが10月11日、東京・新宿コマ劇場にて『コマ劇場座長公演 水樹奈々 大いに唄う』を開催した。歌い始めた頃から夢に見たコマ劇場のステージだったが、今年中の閉館前に実現した最初で最後の1日限りの夢舞台。「あの場所に立って歌えることが本当に幸せです。今回は初の1日3回公演とタイトなスケジュールですが、座長公演というからにはいろいろやりたいと考えてて。歌以外の要素もあるので、普段のステージより結構ハードになると思います」と語っていた水樹さん。娯楽の殿堂でどんなステージを見せてくれるのだろうか?


●コマ劇ならでは!最初で最後のプレミアムパフォーマンス

 朝、昼の公演を終えて、この日、最後の公演となる夜の部。客電が落ちると上から下まで白一色のエナメルの衣装の水樹さんとカラフルでサイケな衣装の女性ダンサー4人がステージに現れた。そう80年代風を意識したサウンドの「DISCOTHEQUE」のPVと同じ衣装でもちろん歌う曲も「DISCOTHEQUE」、「Trickster」収録の曲だ。ステージ中央で歌う水樹さんがやにわに浮かび上がる。円筒状のステージが上がり始めた。4~5メートルはあろうかという円形のステージになったが、更に一段階上がると10メートル近く、劇場最上の位置に立っていた。そして360度回転。早くもコマ劇場ならではの舞台装置に驚かされる。

 2曲目の「Open Your Heart」を歌うと、キングレコードの名物プロデューサー、みっしーこと三嶋さんがステージに登場。「いつもは“奈々ちゃん”とか“ヘッド”とかいろいろな呼び方があると思いますが今日は統一します。“座長”と」と言うと会場からは一斉に「座長!」コールが。「すごい!うれしい!!」と喜びいっぱいの水樹さん。

 1曲目で見せた舞台装置について三島さんから「あの装置は“盆”と言うんですけど、盆が回る様子がコマに似ているからコマ劇場という名前になったそうです」という豆知識を披露。座長は「『DISCOTIQUE』のPVでも台の上でくるくる回る場面があって。絶対この装置を使って歌いたいと思ってたんです」と明かした。2曲終わって早くもお色直しということで、惜しむファンからの「回って!」の要望に応えてゆっくりくるりと回ってニッコリ。

 座長が衣装替えしている間に場をつなぐ三嶋さん。「今回は『Trickster』の初回特典として(応募要項を)封入しまして、皆さんに応募していただきましたが……お前ら、応募し過ぎ!」と、にが笑い。2千人の劇場×3回公演で計6千人の当選者に対して、4万通以上の応募があったとのこと。夜の部だからテンションが高いのかもと言っていたが、6~8倍の超難関をかいくぐって当選したことを聞いて、お客さんはより盛り上がって当然か。

 最初の衣装とは打って変わって羽の髪飾りを付けた黒い衣装で、帯状に何重にもリボンが巻かれたようなデザイン。そのリボンにも“NANA MIZUKI”とプリントされている凝りよう。ここで一人になった座長、何度も呼ばれて「なんか自分が呼ばれてる気がしなくて(笑)。でもすごくうれしいです。コマ劇場閉館のニュースを聞いて、『コマに立てる夢は……』と思っていたらまさかこんな形で叶うなんて本当に感激しています」と語った。また「1週間くらい前まで北島三郎大先生が使用されていたそうで、楽屋に入って、とりあえずいろいろなところを触っておきました(笑)。私もテンションが上がってます。今日は皆さんも楽しんでください」と話すと3曲目は「Trickster」の収録曲「Trinity Cross」。せつないミディアムナンバーを座長を照らすルミカも左右に揺れてまた美しい光景に。続いてもR&Bテイストのバラードナンバー「Brilliant Star」。「久しぶりに歌いましたが、だんだん寒くなってきたこの季節にピッタリかなと思ってチョイスしました」と選曲の理由を説明した後、「“水樹奈々大いに唄う”ということで聴いていただきたいと思うんですが、なんと次の曲が最後になってしまいます」と話すと「え~!」とため息と悲鳴が入り混じった声で会場いっぱいになる。すかさず「いろいろありますから……(笑)。座長に任せろ! ついてこい!」と言うと、大きな声援に変わった。そして「熱い曲行きます! 最後はこの曲です」と紹介して「Trickster」。最後にアゲアゲのアッパーチューンを持ってきた。お客さんの激しいバイブレーションで会場も揺れた。決めのアカペラを歌い上げると三嶋さんが再度現れる。「水樹奈々座長公演、これにて……5曲で終わるわけないやろ! ここまでが第1部ということで、この後、第2部に突入するわけです」と宣言。

 第1部と第2部の間に「みんなへのプレゼント」として、夏に行われた国立代々木競技場2DAYS公演『LIVE FIGHTER 2008』のDVD&ブルーレイの発売に先駆け、編集中の状態から2日目のBLUE SIDEのOPと1曲目にフライングを披露した「Astrogation」の映像を公開。大スクリーンに映る座長の雄姿を見て、感動がよみがえったのか、たくさんのルミカが点灯し、コールがわき起こっていた。映像のクォリティは高いらしく、「きれいらしいよ」(座長)、「とんでもないですよ」(三島さん)、「やばい。毛穴とか見えた?」(座長)、「見え始めてます(笑)。セットもきれいで、お前らの顔も(笑)」(三島さん)と語るライブDVD&ブルーレイは12月25日に決定したこと。お楽しみに。

●水樹一座の公演に豪華キャスト集結!『歌姫華仕置 疾風の奈々参上!』

 ライブ映像が終わると時代劇風のBGMと共に字幕で『歌姫華仕置 疾風の奈々参上!』と映し出され、出演者の名前が次々にクレジットされる。水樹奈々一座の公演だ。杉田智和さん(公演日が誕生日!)、沢城みゆきさん、小西克幸さん、鈴村健一さんに、ナレーションが若本規夫さんという超豪華キャスト陣で一人ずつ名前が出るたびに驚きの声が上がった。なお朝の部には杉田さん、桑谷夏子さん、保村真さん、松本保典さん、昼の部では杉田さん、福圓美里さん、小西克幸さん、鈴村健一さん(ナレーションはすべて若本規夫さん)と3公演共、キャストを変えたことにもビックリ。奇跡のキャスティングは座長自ら声をかけたそう。「スタジオやメールで一人ひとりに『10/11のスケジュールはあいてますか?』と聞いて回って。みんな、忙しい方ばかりなのに協力してくださって……。本当にありがとうございました」と終演後も感謝の言葉を述べていた。

 物語は杉田さん扮するマムシの彦蔵、沢城さん扮する雀蜂のお陸、小西さん扮する赤目の陣八のお江戸の超三悪人が江戸城の歌姫を誘拐し、幕府から身代金をせしめようと企てる。そこに女盗賊・疾風の奈々が自分も計画に加えてほしいと懇願する。最初は相手にしなかった3人も手玉にとられ、手下も帰り討ちにする腕を見込み了解した。そして後日、呼び出された奈々は三悪人に計画の中止を訴えるが、聞き入れられず、刀を向けられた。自分が奈々姫であることを明かすと三悪人を一網打尽に。そこに家老・近藤伊予守役の鈴村さんが姫様を探しにやってくると超三悪人は三千両の慰謝料をせしめようと考える。しかし奈々がお姫様に戻ってきて、無事に一件落着。

 若本さんの味のある、濃いナレーションに、杉田さん、沢城さん、小西さんの随所にアドリブを盛り込んだおもしろい演技、後半は一転して悪役らしいシリアスな演技。鈴村さんは時代劇でアクセントとなる三枚目的な役柄で笑いをとっていた。また自身が演じた人気キャラクターのセリフをしゃべるサービスまで。

 でもやはり主役は座長。女盗賊・奈々として一人で数人の悪役を相手に華麗な殺陣を見せ、八面ろっぴの大活躍!タンカを切る姿も絵になる。お姫様に戻った時はきれいな和服姿に会場からはため息がもれた。劇中では坂本冬美さんの「夜桜お七」、中村美津子さんの「河内おとこ節」など演歌の名曲も熱唱。「夜桜お七」では大きな桜の木をバックに、桜の花びらが舞い散る中、歌う座長の姿は圧巻だった。エンディングは音頭風の「河内おとこ節」で「さあ、皆さん!ご一緒に!!」とお客さんの手拍子共に、出演者全員と踊りながら歌った。

 笑いあり、アクションあり、歌ありの時代劇『歌姫華仕置 疾風の奈々参上!』は1時間の本格的なものになっていた。誰もが第1部のライブ、第2部の歌&時代劇とコマ劇場的な構成を踏まえたエンターテイメントショー、娯楽の殿堂で展開された奈々ワールドに酔いしれていた。

 カーテンコールで水樹奈々一座の出演者紹介があり、最後に杉田さんから「座長・水樹奈々!」と紹介されると満足そうな表情の座長。「1日限りでしたがこの舞台で座長をやれて本当に幸せでした。ありがとうございました」と頭を下げた。カーテンコールが終わり、幕が下りるのを惜しむ観客に、「ここで重要なお知らせがあります!」と座長が言うとうれしいニュースが映し出された。待望のライブツアーのタイトルと日程の発表。ツアータイトルは『NANA MIZUKI LIVE FEVER 2009』で、日程は2009年1月10、11日が大阪NHKホール、1月17、18日が名古屋・国際会議場センチュリーホール、そして東京は1月23~25日に日本武道館での3DAYS公演が決定!!水樹さんにとって日本武道館での公演は過去に何度かあるが3日連続公演は初めての試みとなる。「うれしいです。FEVERらしくまたまた熱くなりそうです。来年の冬はぜひ一緒にFEVERしましょう!! 待ってます!」と結んだ。2009年のライブ初めは水樹さんの熱いステージで!


『NANA MIZUKI LIVE FEVER 2009』
2009年1月10、11日:大阪NHKホール

問い合わせ:サウンドクリエーター(06-6357-4400)
1月17、18日:名古屋国際会議場センチュリーホール

問い合わせ:サンデーフォークプロモーション(052-320-9100)
1月23~25日:東京・日本武道館

問い合わせ:オデッセー(03-3560-3930)
全席指定 \6,000(税込)

12月13日(土)全国一斉発売


ブルーレイディスク2枚組『NANA MIZUKI LIVE FIGHTER BLUE×RED SIDE(仮)』
12月25日発売
9,450円(税込)
発売:キングレコード

DVD2枚組『NANA MIZUKI LIVE FIGHTER -BLUE SIDE-(仮)』
12月25日発売
4,200円(税込)
発売:キングレコード

DVD2枚組『NANA MIZUKI LIVE FIGHTER -RED SIDE-(仮)』
12月25日発売
4,200円(税込)
発売:キングレコード

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