『デトロイト・メタル・シティ』根岸崇一役の岸尾だいすけさんイ..

史上初のデスメタル&ギャグ!アニメ『デトロイト・メタル・シティ』で根岸崇一を演じる岸尾だいすけさんにインタビュー「一気に見て心地いい眠りについてください!」

 その余りに過激な表現で映像化は不可能といわれた、史上初の“デスメタルギャグ”。白泉社「ヤングアニマル」にて好評連載中の大人気コミック『デトロイト・メタル・シティ』(原作:若杉公徳)が、2008年8月、ついにアニメーションとなって地上に降臨する!

 オシャレポップスをこよなく愛し、好きな音楽でプロデビューすることを夢見て上京した青年・根岸崇一が、なぜか悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」(通称DMC)のギターボーカル「ヨハネ・クラウザーII世」として活躍するハメになる姿を描いた『デトロイト・メタル・シティ』。今回映像化されるのは原作コミックの1~2巻に収録されている24話分となり、制作は『鉄コン筋クリート』のSTUDIO4℃、監督は『蟲師』の長濱博史氏が担当している。

 そこで今回、OVA『デトロイト・メタル・シティ』のDVDリリース直前、根岸崇一役の岸尾だいすけさんにインタビューを敢行!プレスコ形式で行なわれたという収録現場の舞台裏や、作品の魅力について語っていただいた。


●『デトロイト・メタル・シティ』は絶対BOXをゲットして欲しいですね!

――キャラクターを演じるうえで気をつけたところは?

岸尾だいすけさん(根岸崇一 役):根岸崇一は大分県から出てきた青年なので、純朴さとか都会慣れしていないところを出してほしいと最初に強く言われました。それと突然スイッチが入るというか、クラウザーになりかけるところの切り替わりが重要だったと思います。


――クラウザー役はうえだゆうじさんですが、根岸のスイッチが切り替わるまでが岸尾さん。そしてクラウザーとして声を出すのはうえださんという、ある意味2人でひとりの役を演じていますね

岸尾さん:今回はプレスコで事前に収録したので、そのあたりのバランスはスタッフさんにお任せしています(笑)。僕の収録は最初のほうだったので、うえださんの声を聞いたのは後になってからですね。でもちゃんと原作があって、その流れがありきでお芝居をしていたので、軸はぶれずに演じることができたと思います。


――岸尾さんが根岸を演じると決まったときにはクラウザーの演技も意識されていたのではないかと思うのですが、うえださんの声を聞いてどう感じましたか?

岸尾さん:クラウザーさんをどんな声でやるのかということは想像しなかったですね。根岸を演じることで精一杯というか、そっちに全精力を使っていたので。最初にうえださんの声で聞いたセリフが“1秒間に10回「○イプ」発言”のシーンだったんです。しかも秒数で割ったら、本当にうえださんが10回言っていたんですよ! 声うんぬんよりもそっちの凄さに驚いてしまって、スタッフさんと一緒に「うわー!」ってなってました。もちろん声を聞いたときは役に合っていると思いましたし、凄いなと思いました。そして大変だと(笑)。役に合っているとはいえ、うえださん本来の声ではない、まさしく“デスボイス”ですから。


――クラウザー役もやってみたいと思ったりは?

岸尾さん:最初にこのお話をいただいたときは、別にふたりに分けなくてもできると思っていたんですよ。実際やればできると思いますけど、あのデスボイスを続けることはかなりシンドイですね。だからふたりに分けていただいて、本当にありがとうございます!
 クラウザーさんを演じてみたいという気持ちもありますけど、今回は良い試みだったと思いますし、うえださんの声を聞いたらこれで良かったと思います。セリフの量でいえば根岸のほうが多いですけど、のどの消費量でいえばクラウザーのセリフ1つが根岸のセリフの100程度に相当すると思うので本当に尊敬しますね。


――原作は以前からご存知でしたか?

岸尾さん:はい。もちろん知ってはいたんですけど、ちゃんとは読んでいませんでした。根岸くんを演じる事になって改めて読んでみたんですけど、普通に面白いですよね。僕は素敵なギャグマンガだと認識しました(笑)。


――アニメのエピソードで印象に残ったシーンなどはありますか?

岸尾さん:ほとんど全部が印象的でした。見ていただければ分かると思うんですけど、とにかくテンポが速くて1話につき何度も波がくるというか、ずっとテンションがあがりっぱなしなので。みんなキャラが立っていて個性的なんだけど、オチは大体一緒じゃないですか(笑)。起承転結が毎回決まっていて、ジェットコースター的なんだけど安心して見られるというか。つまらない回は無いので、期待を裏切らないうえに予想を上回る流れになっているので、印象深いところばっかりですね。


――ライブハウスの対バンをはじめ「DMC」のライブシーンは見所のひとつだと思いますが、そんなときでもクラウザーの心の叫びは根岸なんですよね

岸尾さん:そうですね。たしかに「顔で笑って心で泣いて」じゃないですけど、思ったこととは全然違うことをしてしまいますからね。「こんなことしたくない!」と思いながら逃げようとしても、なぜかつまずいてギターで警察官を殴ったりとか(笑)。そういうところが、分かりやすくささるギャグですよね。やりたいこととは全然違う方向に進んでしまって、それに翻弄されていくところがひとつの面白さというか、根岸くんにとってはそれが全てなんですけど(笑)。


――テンポよく、話がどんどん進んでいく感じで

岸尾さん:もう、鬼のテンポで進んでいくので、あっという間に全話見られるんじゃないですかね。1話完結というエピソードが多いので、続きが気になるという感じではないと思うんですけど、1話につき約14分なので「あともう1話」の繰り返しで、気付いたら朝になっているのではないかと思います。DVD-BOXに尻込みする方もいるかもしれませんが、やっぱりDVD-BOXで全てを満喫していただきたいですね(笑)。


――根岸の歌う「甘い恋人」も、劇中での扱いとEDテーマの落差が面白かったです

岸尾さん:CD(8月6日リリースの「デトロイト・メタル・シティ/根岸崇一」CDシングル)をさっき見たんですけど、ファーストシングルが「SATSUGAI」と「甘い恋人」って(笑)。これにはやられましたね。こういうところにも力の入れ方が伝わってきてすごいなと思います。劇中で歌うシーンは、ストーリーの流れでシチュエーションが分かっているのでやりやすかったですね。僕歌が苦手なので、歌で何かを表現するのは中々難しいところですけど、幸いなことに根岸くんはスウェディッシュポップ方面ではいまいちな感じなので(笑)、そういった意味ではリンク出来たのではないかと思います。

●僕もメイクで気持ちが切り替わります!

――岸尾さんは実際にメタルをやってみたいと思ったりは?

岸尾さん:やりたいかと言われれば、全くやりたくないですね(笑)。デスメタルまではいかないまでもメタルの曲は好きなので、ヘビメタとかハードロックを聴いたりはしますけど。ただクラウザーさんの格好は素敵だなと思います。あの鎧とか着てみたいです。夏は暑そうですけど。


――根岸はメイクをすると人格までガラッと変わってしまいますが、岸尾さんもメイクをすると心境が変わったりしますか?

岸尾さん:絶対変わると思います。僕もイベントとか、たまにある撮影とかでメイクに入るとスイッチが切り替わりますから。本番仕様というか、テンションが高まって緊張するんです。だから僕はメイクをするのは一番最後がいいんですよね。始まる直前にメイクするのを希望します。メイクをしてから落とすまで、ずっと緊張が続くので疲れちゃうんですよ。そう考えると、やっぱり根岸くんがメイクをすると完全に人格が変わるくらいにチェンジするのは必然だと思うので、ああいったとんでもない行動に走るのは致し方ないですね。


――そういうことをやってみたいという願望は?

岸尾さん:許されるならしますけど……。ハイ、したいです(笑)。実生活では出来ないのでイベントとかで……。でも結局自分がやっているとバレるので、できませんけどね。


――ちなみに『デトロイト・メタル・シティ』のなかで、根岸とクラウザーのほかに気になるキャラクターはいますか?

岸尾さん:個人的にすごく狭いところを攻めると、ジャックの通訳ですね。彼がジャックの言っていることと全然ちがう通訳をしているのがすっごく面白くて、「アイツ何なんだろう」って思いましたね(笑)。あとは、普通だと「男A」とか「生徒A」みたいなキャラってあまりしゃべらないし、記憶にも残らないと思うんですけど、『DMC』の「ファンA」というのは非常に個性の強い男でして。もう名前をつけてやれよと思うくらいにしゃべりますし、原作だと彼メインの話があって根岸くんとも絡んでくるんですよね。名もなき男まで個性が強いです。


――彼はすごく空気の読める人ですよね(笑)

岸尾さん:彼のフォローがなかったらライブは成り立ちませんから(笑)。彼だけじゃなくてDMCのファンたちがクラウザーさんのアクションに対してフォローというかツッコミというか、そういったものを入れてくれるので周りもそれに流されてしまう。するとライブハウスで対バンしても、なぜかDMCが勝ってしまうんですね。傍から見ても「無茶だろう」という流れでも成立してしまうので面白いですね!ファンAはとても重要な存在だと思いますので、クラウザーさんはそろそろ彼を○ァックしてあげてください(笑)。


――それでは最後に、ファンの方へメッセージをお願いします

岸尾さん:期待を裏切らずに予想を上回る作品になっております。僕もネットで配信されたのを見たときに「すごい!!」と度肝を抜かれたので、この衝撃を皆さんに味わってほしいです。内容に衝撃はありますが、ご購入する際には全く不安要素はありません(笑)。大人の方が買う分には問題ないと思うので、青年の方は安心してご購入ください。1話から一気に見ていただいて、朝になって心地よい疲れのなか眠りにつく、または心地よい疲れのなかお仕事に行けるのではと思います。何はともあれ、楽しんでいただければと思います。


アニメ『デトロイト・メタル・シティ DVD-BOX』(4枚組)
2008年8月8日発売
価格:13,230円(税込)
発売・販売元:東宝

4枚組DVD BOX(全12話、24エピソード収録(各話約14分)+特典映像収録)
2008年/本編合計約168分[PG-12]/カラー/16:9/ドルビーデジタル2.0chステレオ
クリアアウターケース付、スーパージュエル豪華BOX仕様
封入特典:ブックレット(各話解説、スタッフインタビュー、各種資料など)

<映像特典>(すべて予定)
・オリジナルメイキング:アニメ「DMC」制作ドキュメント
・プレスコドキュメント:実力派声優、豪華ゲスト声優による音声収録の全貌/うえだゆうじ・岸尾だいすけ・竹内力・長澤まさみ/実写映画からもゲスト出演!松山ケンイチ・加藤ローサ・李 闘士男監督/さらに音楽ゲスト!K ダブ シャイン・カジヒデキ
・アニメ「DMC」オリジナル楽曲ミュージッククリップ:「悪い恋人」「デタラメ・マザコン・チェリーボーイ」「家路」「くいこみ戦隊ブルマちゃん」
・TOHOシネマズマナームービー 他
※収録内容は予告無く変更になる場合がございますので、予めご了承下さい。

<スタッフ>
原作:若杉公徳(白泉社「ヤングアニマル」連載)
監督:長濱博史
作画監督:島村秀一
美術監督:小林七郎
アニメーション制作:STUDIO4℃
OPテーマ:「SATSUGAI/デトロイト・メタル・シティ」
EDテーマ:「甘い恋人/根岸崇一」SONG by カジヒデキ

<キャスト>
ヨハネ・クラウザーII世:うえだゆうじ
根岸崇一:岸尾だいすけ
ジャギ(和田真幸):中野裕斗
カミュ(西田照道):保村 真
資本主義の豚(梨元圭介):松山タカシ
DMCファン A:前田 剛
DMCファン B:矢部雅史
佐治秀紀:永嶋柊吾
ニナ:名塚佳織
デスレコーズ社長:小林 愛
ジャック・イル・ダーク:竹内 力
相川由利:長澤まさみ


お試し版DVD『デトロイト・メタル・シティ 魔王生誕盤』
2008年/カラー/16:9/ドルビーデジタル/2.0chステレオ/本編約14分+実写特典映像
発売中
流血特価:666円(税込)

<収録エピソード>
「REAL LEGEND」&「SICK MURDERER」
※上記収録エピソードはDVD-BOXにも収録されます。

『デトロイト・メタル・シティ DVD-BOX』(4枚組)

『デトロイト・メタル・シティ DVD-BOX』(4枚組)

(C)2008 アニメ「デトロイト・メタル・シティ」製作委員会
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