
初の単独ワンマンツアーとなった『鈴村健一1stLiveTour2010“Becoming”』ファイナルとなったSHIBUYA-AX追加公演をレポート――「僕は一足早く2010年を迎えていたのかも?」
『鈴村健一1stLiveTour2010“Becoming”』も、1月31日のSHIBUYA-AXのライブでの追加公演をもってファイナルを迎えることになった。アルバム『Becoming』を手にして行われた、彼にとっても初の単独ワンマン・ツアー。熱狂を呼び起こしたこの日の模様を、しっかりお届けします。
この日、MCの中で鈴村健一は「年末からライブのリハーサルを行っていたから、僕の中ではまだ09年が続いてる感じ。ようやく、これが終わって2010年に突入するのか。もしくは、ひと足早く僕は2010年を迎えていたのか。どちらにしろ、これが僕の今年最初の大きな活動の一歩です」ということを語っていた。
今回の東名阪ツアーが、鈴村健一にとっては「初の本格的なコンサート」になった。以前にも彼は取材を通し、「初めての経験はたった1回しか味わえないことだから、それを噛みしめたい」と語っていた。過去にも、イベントを通したステージは何度か経験してるとはいえ、約2時間に渡る一つの空間を“みずからの想いのみで描きあげる”ことは、今回が初の体験。その人自身に、強く「伝えたい気持ち」がなければコンサートは成立しない。まして、そこへ感動を産むとなれば、まずは自分が裸の心で、舞台上から想いを真摯に吐き出してゆくしかない。だからこそ彼は、ここまでの日々を真剣な想いのままに走り続けてきた。
この日の鈴村健一は、まさに“すっ裸な心”のもと、舞台上からまっすぐな想いとともに、歌を届け続けていた。
巨大なスクリーンに映し出された、ビル群がそびえ立つ都会の夜の風景。冒頭を飾った「INTENSION」の演奏が始まると同時に、その景色の中へ舞い降りるよう鈴村健一の姿がステージ上に映し出された。「キャー!!」。客席からは、割れんばかりの黄色い歓声が飛び交ってゆく。そして歌が始まると同時に、舞台前方を覆っていた白い巨大な幕が落ち、マイクを手に高らかに唄い出した鈴村健一の姿がリアルに現れた。「INTENSION」や「ペルそな」のよう、とても晴れやかな楽曲と歌声を魅力に、彼は爆発寸前な会場の中へ心地好い爽やかな空気を注ぎ始めてゆく。
鈴村健一自身、アルバムへ収録した様々な楽曲を通し、いろんな「心の風景/感情の揺れ」を描き出していた。確かにこの日も、アコースティックな音とデジタルなサウンドがミックスした「ROBOT」や、ダウナーなウネリの中にも熱く込み上げゆく想いを映し出した「レールウェイ」のよう、気持ちの内側を迷走してゆく楽曲も演奏しながら、“曇りな心模様”も伝えていた。むしろ晴れな感情のみならず、いろんな心の葛藤綴った楽曲たちをブロックごとにまとめ、心裸に伝えたことよって、鈴村健一自身が見据えている「希望輝く未来への道」を、1本のステージの流れを通し、物語を味わうよう体感できた気分だった。
この日のステージでは「いぬ331」のタイトルに付けた“331”の由来を、「愛犬2匹が3月末頃家にやってきたことから、3月31日を愛犬たちの誕生日に設定しました」と語りながら、愛犬たちから受けた想いを、この歌に詰め込んだことを語る場面もあった。
ファンキー&ソウルフルに弾けた「シンプルな未来」では、「家に帰るまでが・Becoming!」「みんなでバキューン!!・Becoming!」など、メンバーらの叫ぶ声に合わせコール&レスポンスしてゆく風景も登場。
中盤では、ほっこりとした温かい風を運ぶよう、アコースティック・スタイルでの演奏も披露。「スケッチ」では、観客たちも歌に参加してゆく場面もあったりと、今回のツアーの中で、しっかりファンたちと息のあった関係を築いてきた姿も見せてくれた。
雄大な景観描きあげた「新しい音色」。ダンサブルな演奏を魅力にした「コンパス」からは、後半戦へ向かい、拳振り上げゆく盛り上がりの風景も描いてくれた。終盤を彩った「The whole world」や「ミトコンドリア」では、会場中が満面の笑顔ではしゃぎゆくロックンロール・パーティなムードへ変貌。鈴村健一の心の中にある“多彩な心模様”を、最後は思いきり“笑顔と希望の色へ染め上げていった”構成は、さすがだ。
アンコールでは、“今現在の伝えたい感情をすべて詰め込んだ”「and Becoming」を演奏し、2時間に渡る"鈴村健一の音楽を通した心の旅"を、訪れた人たちを素敵な笑顔へ導きながら締めてくれた。
鈴村健一の中にある“今現在の自分が伝え得る限りの想い”を、その歌声を通し、足を運んだ一人一人が心のフォルダの中へ閉じ込めることの出来た。それくらい、興奮と感動を味わえた素敵なコンサートだった。(敬称略)
<セットリスト>
「INTENSION」
「ペルそな」
「ROBOT」
「レールウェイ」
「いぬ331」
「Butterfly」
「模型飛行機」
「シンプルな未来」
「スケッチ」
「そりゃそうです」
「12月の空」
「新しい音色」
「コンパス」
「センスオブワンダー」
「The whole world」
「ミトコンドリア」
--EC--
「and Becoming」
TEXT:長澤智典




























































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