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Kalafina初ライブツアー最終公演レポート

Kalafina初のライブツアー『progressive+』最終公演 3月17日に2ndアルバム発売、5月にはライブツアー開始も発表!!

 アニメ『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』OP曲「光の旋律」が7位にチャートインするなど絶好調のKalafinaが初ツアー『Kalafina LIVE TOUR 2010“progressive+”』の最終公演を2月9日、東京・Shibuya O-EASTで行った。
 Kalafina誕生のきっかけになった『空の境界』のテーマソングや、3月6日公開の映画『イヴの時間 劇場版』主題歌「I have a dream」や、3月17日発売のNEWアルバム『Red Moon』収録曲など全22曲を披露した。また5月15日から始まる次回、ライブツアーの日程も発表された。


●ツアータイトルチューンでShibuyaを攻撃開始!

 東名阪に横浜を加えた『Kalafina LIVE TOUR 2010“progressive+”』は昨年12月27日に行われた横浜BLITZでのワンマンからつながるツアーだ。
 インストナンバーのovertureに続き、ツアータイトルになっている「progressive」からスタート。“攻撃的なライブチューン”で会場を興奮の渦へと巻き込む。ステージに現れたKeikoさんは冒頭から笑顔が止まらない。2コーラス目のサビではWakanaさんとHikaruさんが大きなアクションで会場をあおると、拳が一斉に上がる。その様子を見ながらもどんどんペースを上げていく。昨年、様々な会場でライブサーキットを繰り広げてきた3人には余裕すら感じられる。しかしMCコーナーではツアータイトルにかけて腕を十字にする「+ポーズ」を会場におねだりしたり、普段はしっかり者で冷静そうなのにライブでは一番テンションが高いKeikoさん、Hikaruさんは言いよどむ場面があると「頑張って」と激励される癒しキャラ、マイペースなWakanaさんは好きなジブリアニメを語り始めるなどオチャメな女の子らしさは相変わらず。


●『空の境界』やカップリング曲集などブロックごとにテーマ性あり

 ライブのたびに進化を見せるKalafinaだが、今回のセットリストの構成はブロックごとにわかりやすく分類されているのがむしろ衝撃的だった。最初はアッパーなナンバー2曲で攻めると、「夏の林檎」から「Lacrimosa」までは落ち着いたテンポの曲を聞かせる。しかし「Lacrimosa」では、激情のスパイスがしっかりアクセントを効かせる。
 「傷跡」から「seventh heaven」までのブロックは、Kalafina誕生のきっかけであり、代名詞となっている『空の境界』のテーマ曲を集める。「obilivious」を初めて聴いた時のインパクトはライブで歌うたびによみがえってきた。「sapphire」から「Gloria」まではシングルのカップリング曲が並ぶ。「カップリング曲がずっと暗めで(笑)。梶浦さんも楽しんでいるんじゃないかな」と話していたWakanaさんだが、ピアノ演奏1本のバラードナンバー「Gloria」ではより3人のコーラスワークの美しさが引き立つ。
 ファンならすぐに気付くであろうセットリストの意味、それを大胆にやってのけるのは3人の成長と、誰よりも近くで見守ってきた、サウンドプロデューサーの梶浦由記さんが彼女達に寄せる大きな信頼の証明だろう。


●アンコールの「光の旋律」の衣装に女子から「かわいい」の声

 「また風が強くなった」から終盤に入り、新曲の「Kyrie」、人気曲の「音楽」とアグレッシブな曲の連続。「音楽」ではイントロが流れると自然と会場から大きなクラップの波がステージに流れ込む。ギターフレーズに続き、梶浦語と呼ばれるおなじみの解析不能のコーラス、そして破壊的なドラムビート。3人のボーカルの編隊飛行も冴え渡り、沸騰した会場を冷やすエアコンもフル運転。1階から湧き上がる熱気と2階から降りる冷気がぶつかり湯気に。3人も感情を爆発させ、Hikaruさんは拳を振り上げ、何度も飛び上がっていた。本編の最後はしっとりした「明日の景色」で終了。
 アンコールに応えて登場した3人は「光の旋律」のジャケットとPVの衣装。女子からの「かわいい!」の声にニッコリ。次の「storoia」と、民族音楽のテイストでつながった。郷愁を誘う2曲を歌ったが、コインの首飾りを手にしたWakanaさん。「スペインの衣装を意識しました。コインは足にも付けてたけどライブではジャラジャラうるさいから」と話すと会場から笑いが起きた。

●新アルバム、ツアーの発表。映画主題歌「I have a dream」も披露

メンバー紹介の後、Keikoさんから「ここで重大発表があります! 次のライブが決まりました」。今回のツアーと同じく東名阪と横浜だが、横浜以外は会場の規模が大きくなった。ここで終わるかと思いきやまたもKeikoさんが「アルバムが遂に完成しました!」と嬉しいニュースの2連発。タイトルは『Red Moon』で、ツアーでも歌った新曲「Kyrie」と、3月6日公開『イヴの時間 劇場版』の主題歌「I have a dream」などが収録されるとのこと。
 ここで注目の「I have a dream」も披露。Wakanaさん、Hikaruさん、Keikoさんのソロがリレーで続き、大サビのコーラスでハーモニーが融合するバラードナンバーだ。劇場のEDでどのように流れるのか、今からワクワクする。
 ダブルアンコールはツアーTシャツのラフな衣装に着替え、いまやライブ終盤で欠かせないパワーチューン「sprinter」で会場一丸となって弾けた。
 ステージを重ねるごとにスケールアップするKalafina。その緻密で洗練された歌声は多くのリスナーにボーカルワークとコーラスワークの奥深さへ目を向けさせるきっかけを作った。アメリカ進出とアジアツアー敢行、世界さえも射程圏内に収める。3人が奏でるハーモニーの旋風の行方はまだまだ果てしない。

<取材・文:永井和幸>

SET LIST
1.overture~progressive
2.love come down
3.夏の林檎
4.serenato
5.lirica
6.Lacrimosa
7.傷跡
8.君が光に変えて行く
9.oblivious
10.ARIA
11.seventh heaven
12.sapphire
13.Gloria
14.うつくしさ
15.また風が強くなった
16.Kyrie
17.音楽
18.明日の風景
ENCORE
19.光の旋律
20.storia
21.I have a dream
DOUBLE ENCORE
22.sprinter

Kalafina 2ndアルバム『Red Moon』
3月17日発売
初回生産限定盤(CD+DVD) 3,800円(税込)
通常盤(CD) 3,059円(税込)
発売:SMEレコーズ

『Kajiura Produce 3rd Anniversary LIVE TOUR~Kalafina LIVE 2010“Red Moon”~ 』
5月15日(土)大阪・なんばHatch
5月29日(土)神奈川・横浜BLITZ
6月5日(土)名古屋・ダイヤモンドホール
6月12日(土)東京・JCBホール

『Kajiura Produce 3rd Anniversary LIVE TOUR~FictionJunction/Yuki kajiura LIVE vol.#6~』
5月23日(日)Zepp Sendai      

>>Kalafina公式サイト

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