
「王子様(笑)シリーズ」ドラマCD第2巻に“『源氏物語』の王子様”で出演の吉野裕行さんにインタビュー!
誰もが小さい頃に読んだことがある『シンデレラ』や『白雪姫』など王子様が登場する童話・昔話を“王子様”の視点で描くという「王子様(笑)シリーズ」ドラマCDシリーズ第2巻が、2010年6月23日発売される。
童話に登場する“白馬の王子様”像は、小さい頃に特に女の子が憧れ、その王子様の姿を自分なりに思い描いたりしたことがあるかもしれないが、その実態は謎に包まれていて、素顔はほとんど知られていない。そんな“王子様”の素顔を現代風にアレンジし、制作されたのが本シリーズだ。
第1巻には『シンデレラ』、『白雪姫』、『ラプンツェル』に登場するそれぞれの王子様の物語と3人の王子様の座談会が収録され、アニメイトほか各ショップにて販売中。6月23日発売のドラマCD第2巻には、『アラジンと不思議なランプ』『竹取物語』『源氏物語』の王子様の物語と座談会が収録される予定だ。第1巻、第2巻の連動購入特典も用意されており、ボリューム満点の内容になっている。
今回、第2巻に収録される『源氏物語』の王子様を演じる吉野裕行さんにインタビュー。収録を終えての感想や役どころについてなどお話を伺った。
「王子様(笑)シリーズ」ドラマCD 第2巻
2010年6月23日発売 2625円(税込)
●光源氏はギャル男!?
――収録を終えての感想をお願いします。
吉野裕行さん:今回、『源氏物語』の光源氏の役をやらせて頂きました。
このシリーズは王子様に欠点があるとか、そんなに完璧な人間ではないというのを全面に出している中では、非常に現代っ子な光源氏だなと思いました。ギャル男というか(笑)。芝居としては、役を演じる上で僕も勉強してやりますが、実際、「ギャル男の何を知っているの?」というくらい僕は詳しくないので、もし、今時の高校生が聞いたら、何て思うんだろうな…と心配です(苦笑)
――どういったことを意識して演じられたんですか?
吉野さん:光源氏ですから、本当は“雅さ”をもっと出すと良かったのかなと思うのですが、「光源氏は、本当はこういうキャラクターだったんですよ」という設定があったので、ギャル男の部分を全面に出して演じました。注意したのは喋り方ですね。
ギャル男って僕の中ではルーズなイメージが結構あるんですけど、あまりルーズ過ぎるとキャラクターとかけ離れてしまうので…。イラストを見てもらうと分かるんですけど、ギャル男風と言いつつも、割と小奇麗で「ギャル!?」っていう感じなんですよね。だからというわけでもないのですが、もっとゆるくダラダラ喋ってもいいんですけど、あまりゆるい感じにしないように気をつけました。
――“光源氏”というキャラクターについてどのように思いますか?
吉野さん:僕は『源氏物語』は読んだことないので、演じるにあたって光源氏について多少調べてみたんですけど、凄いですね~相手は誰でもいいのか!?って感じですよね(笑)。ちょっとビックリしました。
光源氏はマザコンだと言われたりしていますけど、母親の面影を求めて、小さい子どもでも好きになったっていうのがあるんだと思います。それでも色々な女性と付き合っていましたけど…後姿が凄く美人な人とかもいたなぁ…。
とにかく、今回のドラマCDから本編に入りたくなる人もいても不思議ではないんじゃないかと思います。『源氏物語』って有名ですけど僕は読んだことありません。でも、この作品を演じたことで興味が持てました。
――光源氏って、現代でいう「モテ男」ですよね。
吉野さん:まぁ、そうですね(笑)。ただ時代が違いますから。原作の光源氏は相手と結婚するじゃないですか。その辺が違いますし、現代での恋愛の方がサバサバしているような気がしますね。
――今回のドラマCDでの光源氏の役どころについて教えて下さい。
吉野さん:本編は、元の話がありつつ、キャラクター性を踏まえての作品です。第1巻・2巻に登場する王子たちが6人揃って出ている特典CDでは、原作での光源氏がどういう人物だったかは分かりませんが、女性からも人気で自分からアプローチかけて、女性からもアプローチかけられて、という男前な男性です。「じゃあ、男らしいの?」と思ったら、いざ戦闘になると全然役に立たなくて(笑)。
この作品に登場する光源氏は何かあると逃げるというか、完全にその場その場で楽しむ、いい加減っぽいキャラクターになっていました。空気読めないし、ノリ重視だし。
●「僕は、昭和に生まれてよかったって思います(笑)」
――このドラマCDにおける“光源氏”に共感出来る部分はありますか?
吉野さん:「王子様(笑)シリーズ」の光源氏っていい所、ないじゃないですか(笑)!う~ん…僕からしたら逆に反面教師ですね。光源氏に関しては、全然、歩みよれない気がします。時代も違いますし。若干、男の憧れ的な部分はあるので、そういった部分では共感というか、いいなって思いますけど…たくさんの女の人といちゃいちゃ出来るのはうらやましいですけどね。でも、原作の光源氏は責任を持っているじゃないですか。一夫多妻制の中で。だから僕は、昭和に生まれてよかったって思います(笑)
――好きな童話や昔話はありますか?
吉野さん:『ジャックと豆の木』ですね。何で好きなのかは自分でも全く分かりませんが(苦笑)、ただ豆の木がぐんぐん伸びるのを見て、あれくらいぐんぐん自分の背が伸びたらいいなと子供の時に思ったからだと思いますよ。他の物語って、何かブラックな要素があるじゃないですか。『ジャックと豆の木』って、そういう要素が僕の記憶の中にはなくて。…まぁ、卵どろぼうはしてますが…
子供の頃って色々な童話とか物語を見聞きしましたけど、あの話がすんなりと子供心に分かりやすく伝わってきたので、好きになったのかと思います。改めて見たら違う感想があるかもしれないので、家に帰ったらちょっと調べてみたいですね。
――座談会と第1巻に登場する王子たちも含めて6人が登場するスペシャルドラマについてどのような内容なのか教えて下さい。
吉野さん:本編の補足的意味合いが強かったかなと思います。本編は光源氏と惟光の話で、座談会は3人が絡んだ時に3人それぞれが自分たちの物語を補足しているというか。ただ、『竹取物語』のかぐや姫が宇宙人という設定については、僕は考えたこともなかったので…子供の時にかぐや姫を「宇宙人!」って思いませんからね(笑)。だから、「あぁ、なるほどね。こういう解釈もあるんだ」って思いました。
スペシャルドラマの方は、本当に打ち上げみたいな感じでしたね。NGシーンも取り扱っていたので、そこがいわゆるブラックな部分かなと。これだけ王子様が集まると、皆さんうまいこと違うキャラクターに色付けしてやっているんだなと思います。キャラクターごとに棲み分けされているので、この先、大変ですね~他にどんなキャラクターが出てくるのか気になる1枚でした。
――最後に、ファンへのメッセージをお願いします。
吉野さん:元の物語もフィクションであり、このドラマCDもフィクションです。皆さん、そんなに怖い顔しないで下さいね(苦笑)。だって、女の子は光源氏のこと、好きでしょう?このドラマCDの光源氏はかなりルーズになっていますが、これはこれで楽しんで頂ければと思います。
<取材・文:編集部>
「王子様(笑)シリーズ」ドラマCD 第2巻
2010年6月23日発売 2,625円(税込)
個性豊か過ぎる3人の王子様の視点によるそれぞれの物語と、王子様たちが物語の枠を越えて一堂に会する座談会に加え、出演声優によるキャストトークを収録。
ジャケットは、うるまなつ子氏描き下ろし!
<ドラマCD第1巻、第2巻連動購入応募特典>
登場キャラクター(6人の王子様)によるスペシャルドラマCD「王子様だらけの禁断の打ち上げパーティー・NG大賞スペシャル」
発売元・販売元:フロンティアワークス
販売協力:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
<キャスト>
「アラジンと不思議なランプ」の王子様:宮野真守
「竹取物語」の王子様:置鮎龍太郎
「源氏物語」の王子様:吉野裕行
「従者」:竹本英史
<あらすじ>
●「アラジンと不思議なランプ」の王子様
「僕のようなまっとうな人間が冷遇されるなんて、これは政治が悪いとしか思えない!」
何でも願いが叶う不思議なランプを手に入れたアラジン。そんな彼の願いはただ1つ――この理不尽な世界を変えること! 権力を手に入れるため、手始めに王女を手に入れようと決めた彼は、ランプの魔神の力を使って王女に近づこうとする。魔神の力があればすぐに叶えられるはずだが、アラジンが取った方法とは……?
●「竹取物語」の王子様
「余が直接その女に喝を入れてくれる」
仕事一筋の帝の耳に入ったのは、都を騒がすかぐや姫の話。絶世の美女の噂に、家臣たちは右往左往。馬鹿馬鹿しいと取り合わなかった帝だが、姫が求婚者たちに突きつけた無茶な難題を聞き、我慢は限界に達する。姫の屋敷に乗り込んで話をつけようとするが、そこにいたのは――想像を絶するほど美しい姫であった。
●「源氏物語」の王子様
「そーだ。理想の姫がいないんなら、自分で作っちゃえばいいんじゃん」
息するように浮名を流す、恋愛中毒の元祖王子様・光源氏。だが、最近美女たちとの恋もマンネリ気味。そんないろいろ残念な彼の耳に入ってきたのは、理想の女性である義母・藤壺に瓜二つだという姫君の噂。大喜びで会いに行く光源氏だったが、その噂の姫君の年齢は……愛は全てを超えるといっても、今度の恋は障害が多すぎる!?
●座談会
「アラジンと不思議なランプ」「竹取物語」「源氏物語」の王子様たちが勢揃い!!
何故か座談会をさせられることになり……一体どんな話で盛り上がる!?
※本作は、あくまで童話・昔話をリスペクトしたドラマCDシリーズです。
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