新生する歌声で機械仕掛けの天使たちが再び舞い始める――初Blu-ray化記念『機動天使エンジェリックレイヤー』トーク＆ライブイベントレポート開催

　小型ロボット“天使（エンジェル）”を戦わせる競技、エンジェリックレイヤーを中心に、主人公・鈴原みさきの成長を描いて人気を博したTVアニメ『機動天使エンジェリックレイヤー』。CLAMP原作の名作がBlu-ray（BD）で帰ってくる！

　今回はこのBD発売を記念して7月24日（土）に行われたイベントの模様をレポート。楽しいトークとライブに、会場は素晴らしい盛り上がりを見せていた！

　司会に声優の井ノ上奈々さんを迎えて行われた、今回の“初Blu-ray化記念！『機動天使エンジェリックレイヤー』トーク＆ライブイベント”。

　約300名の希望者から選ばれた75名の観客を喜ばせたのは、榎本さんによる当時の収録でのエピソードだった。「みさきについてどう思うか」、「和歌山弁について」など、興味深い話題が語られる中、最も熱く語られたのが、「初めてお母さんに会ったシーン」について。同じ画面に映ることはあっても、実際に7年間会うことが無かったというみさきと母の萩子。そのせつない気持ちの積み重ねに、実際に会えた時には萩子役の井上喜久子さんと共に、思わず泣いてしまったほどだったという。

　無論、ファンの間にも心に残る場面は存在するもの。今回のイベントでは、事前に寄せられたアンケートによって選出された、5つの名場面の上映も行われた。5位はヒカルの誕生、4位はみさきがはじめて見たエンジェリックレイヤーの試合、3位は榎本さんも感動した母との再会。2位は意外なことに、あの独特なキャラクターがユーモラスないっちゃんの登場シーン、そして1位となったのは萩子の天使、アテナとの対決シーンという結果という結果となっている。

　また、上映といえば、小林虎太郎役の福山潤さんのビデオメッセージも忘れてはならない。現在大人気の福山さんだが、当時の収録では失敗も多かったらしい。苦笑交じりに思い出を語るその様子に、会場のファンだけでなく榎本さんたちも大いに笑いを誘われていた。

　そんなイベントのクライマックスとなったのが、『エンジェリックレイヤー』の主題歌である「Be My Angel」をめぐる流れだろう。今まで映像としていかなる商品にも収録されたことがなく、今回のBDの特典としてようやく商品化したという幻のPVが上映され、ファンの心を大いにつかんでいた。だが、さらなる驚きの発表が……。なんとこの名曲の新バージョンが誕生したのである。その名も、「Be My Angel～memorial wing～」！　しかも、会場のファンの目の前で生ライブが行われた！

　「今後10年歌える楽曲にしたい」という想いが込められた新たなメロディーに、ファンも夏の日差しのようにハートを熱くさせられたことだろう。

　だが、『エンジェリックレイヤー』をめぐるムーブメントは、今回のBD発売やイベントだけでは終わらない。8月10日（26：30～27：30）には、TOKYO MXで特別放送番組、「アニメ　エンジェリックレイヤー生誕10周年記念番組　天使のタマゴ～memorial wing～」が、8月11日(12:00～)からは、うた＆着うたフル配信で「Be My Angel～memorial wing～」が配信決定など、さまざまなお楽しみが盛りだくさんである。

　過去にファンだった人も、新たに興味を持った人も今回のBDと共に、新たな『エンジェリックレイヤー』へとつながる熱気を楽しんでみてはいかがだろうか。

＜取材・文：飯富二郎＞

『機動天使エンジェリックレイヤー』Blu-ray BOX＆DVD-BOX
2010年9月24日発売
BD：49,350円（税込）
DVD：26,460円（税込）
発売元：エイベックス・エンタテインメント
販売元：エイベックス・マーケティング

特典映像：ノンテロップオープニング、ノンテロップエンディング
特典：小森高博描き下ろし収納BOX、ブックレット、シリアルナンバー入りエンジェルカード

>>『エンジェリックレイヤー』公式ホームページ