maoさんが歌うTVアニメ『薄桜鬼 碧血録』のED曲「茜空に願ふ」が10月6日発売「よりドラマティックになったアニメとmaoワールドを両方楽しんでください!」
放送迫るTVアニメ『薄桜鬼 碧血録』のED曲「茜空に願ふ」が10月6日に発売されます。
歌うmaoさんは第一期でもED曲「君ノ記憶」を担当。ソロシンガー以外でも安瀬聖さんとのユニット、cocuaでの活動、V6への詞の提供、中川翔子さんのコーラスなどで活躍するアーティストです。「茜空に願ふ」では壮大でよりドラマチックに聴かせます。
カップリングの「詩音」は歌への熱い想いと夢を追う人へのメッセージを自ら書いたアッパーチューンです。
●『薄桜鬼』を彩る壮大で最高のバラード曲「茜空に願ふ」が完成
――第一期に続き、ED曲を担当するのが決まったのはいつ頃ですか?
maoさん(以下mao):5月頃にお話を聞いてやっぱり嬉しかったです。レコーディングは7月くらいに終わりましたが、その頃は1stアルバムのリリースや1stライブの準備に追われていたので伝えたいけど伝えられない、もどかしさやせつなさをあまり感じる余裕もなくて(笑)。でもライブのステージで初めてお伝えした時、みんなが喜んでくれました。早くアニメが始まって、みんなに聴いてほしいです。
――初めて「茜空に願ふ」を聴いた時の印象は?
mao:「君ノ記憶」と同じバラード曲だけど、今回は壮大なバラードで。たぶん私がこれまで歌ってきた中でもここまで壮大なバラード曲はなかったくらいの。吉岡亜衣加ちゃんの歌うOP曲も第二期になって更にパワーアップしているので、私もその勢いにのっていこうと気合が入りました。
――ストリングスの存在感が大きいですね。そこにギターなどエレキサウンドなどが融合してスケールの大きな曲になっています
mao:全体的にストリングスが柱となって広がりやせつなさを表現しつつ、エレキギターなどの音が入ることでただのバラード曲で終わらない強いサウンドになっています。オケのパワーに引っ張られて気持ちよく熱く歌えました。
――ラストがフェイドアウトでなく、水音で終わるところも意味深ですね
mao:作品を見た方や曲を聴いた方に好きなようにイメージしていただければ。あとで作・編曲担当の安瀬聖さんに教えてもらおうと思ってます(笑)。
●ラブソングを超えた女性の神聖な愛の深さを歌った詞
――歌詞の"永久(とこしへ)"や"永遠(とわ)"や"悠久"などの言葉からもすごく長く大きな時の流れや物語を感じさせます
mao:確かに歌詞を読んで前作と同じように壮大な物語を感じましたが、それだけでなく、温かさもあって。そして、この詞のような女性になりたいなと心から思いました。"どんな時にも貴方が帰る場所になろう"なんて普通は言えないし、その想いはもはや恋愛を超越して、母性や神聖な愛だと思います。
――覚悟や背負うものの大きさが見えてきて単純なラブソングではないですね
mao:そう思います。第二期になって時代の動きも戦いもより激しくなってきて、傷つき、倒れていく人達も出てきます。そんな部分も現れてますね。
――そして旧かな字体も多く使われることで幕末の時代感も出てますね。そして与謝野晶子の詩のような女性特有の情熱みたいなものも見えてきました
mao:歌詞だけ読んでもすごくきれいなんですよね。国語の教科書に出てきてもおかしくないくらい。背景もすぐに浮かんできて、すんなり世界に入れて。昔の言葉を使うことで、曲の世界の入口を広げてくれている気がします。
――大サビ前のブロックはギアが何段も上がったような、情感と迫力がある歌声に鳥肌が立ちました
mao:Dメロは何度も録り直したくらいこだわったところで、"どんな時にも貴方が帰る場所になろう"が一番伝えたい部分だと思って、大切に歌いました。でも意識的にギアが上がったというより、自然と感情のまま歌えちゃったんです。やっぱり曲と詞の持つパワーのすごさですね。歌う前には心のあり方について真剣に考えたし、とても難しい曲でした。
――他にこの曲の聴きどころを挙げてもらえますか?
mao:やはりDメロを含めた熱唱感です。あとサビもすごく聴いてほしいです。歌の主人公の気持ちは力強さの中にも不安定さや揺れを垣間見えるので、そこをうまく表現できたらと思って歌ったので伝わったらいいなと思います。
●maoさん作詞の「詩音」は自分の音楽人生を綴り、エールを送る
――カップリングの「詩音」はmaoさんが作詞されてますが、アルバムやライブのトップにくるのがピッタリのアップテンポで元気な曲ですね。何度も登場する"ララララ♪"のフレーズはライブで一緒に歌ったら楽しそうです
mao:実は1stライブが終わった後に書きました。その高揚感や感動が残った状態で書いたからテンションが高いのかもしれない。
――自分自身の歌手活動を振り返るような内容になってますね。また歌える今がすごく幸せという想いやmaoさんらしさが詞からあふれ出ています
mao:思い切り前面に、出し過ぎって言うくらい出したので、すごく熱いです(笑)。今年は1stアルバムや1stライブなど転機と言ってもいいような年で、もっと前に進みたいと思いながらも、歌い始めた頃の気持ちを忘れてはいけないと改めて感じて。みんなにも私にとって歌うことの意味を知ってほしかったし、「私にだって夢を叶えることができたんだから、みんなにも必ずできるよ!」というメッセージを届けたくて、思いのままに書きました。
――180度違うタイプの2曲が同じCDに収録されるのは衝撃的でした
mao:取材でもよく驚かれます。「『茜空に願ふ』の後にこの曲が来るとは」って(笑)。「君ノ記憶」のCDが2曲共、せつない曲だったので、次は違う感じにしたいねとスタッフと言ってたんです。カップリングの候補曲をいくつか聴いて、このくらい弾けたほうがおもしろいかなと。
――ライブやアルバムで感じられるバラードでしっとり歌い上げるmaoさんと、元気で躍動するmaoさんの、両方の良さがわかるCDになったと思います
mao:ありがとうございます! 『薄桜鬼』で私を知ってくれた人はバラード曲のイメージが強いと思うので、元気で弾けた私も今回知ってもらえたら。そして1stアルバム『toddle』も聴いて、ぜひmaoワールドへ(笑)。
――最後に今後の予定とメッセージをお願いします
mao:このCDの発売記念イベントがあって、あと安瀬聖さんとのユニット、cocuaのアルバムを制作中です。他はまだお知らせできないので、ブログを見てください。シンガー以外の音楽活動もわかりますよ。私の素顔も(笑)。アニメ『薄桜鬼』の第二期はよりドラマチックで、激しくなる展開を手に汗握って見守って、ED曲「茜空に願ふ」を聴いて余韻に浸ってください。
<取材・文:永井和幸>
『茜空に願ふ』/mao
10月6日発売
1,260円(税込)
発売:ティームエンタテインメント
>>maoティームエンタテインメント公式サイト
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