『CHOIR JAIL（クワイアジェイル）』は「オープン自分！」的な歌！――　4月25日にデビューシングルを発売した鈴木このみさんにインタビュー！

　2011年のANIMAX第5回全日本アニソングランプリで優勝した鈴木このみさんが、この春放送開始されたテレビアニメ『黄昏乙女×アムネジア』のオープニングテーマ『CHOIR JAIL（クワイア ジェイル）』を2012年4月25日（水）に発売。待望のCDデビューを果たした。

　『黄昏乙女×アムネジア』は、『月刊ガンガンJOKER』（スクウェア・エニックス刊）で連載中のめいびい氏原作の同名マンガをアニメ化した作品。迷路のような作りの私立誠教学園を舞台に、学園の中等部一年の新谷貞一（にいやていいち）が、自らを「旧校舎の幽霊」と名乗る少女・庚夕子（かのえゆうこ）と出会い、「怪異調査部」を立ち上げて学園の数々の怪異を解き明かしていくというストーリーが展開していく。

　その世界観をハードなロックテイストのメロディにのせて彩っている『CHOIR JAIL』は、数多くのアニソンを作り上げてきた畑　亜貴氏がリリックプロデューサーとして作詞を手がけ、独特のアニメの世界観を見事に表現。そしてハードな楽曲に負けない鈴木さんの歌唱力にも思わず聴き惚れてしまう、完成度の高い作品に仕上がった。

　デビューを記念したイベントも4月28日（土）にゲーマーズなんば店、29日(日)にアニメイト秋葉原店、30日（月）にAKIHABARAゲーマーズ本店でそれぞれ行われ、多くのファンと共にデビューを祝ったこのみさんに、29日のイベント後、インタビューを決行。イベントの感想からはじまって、レコーディングの思い出や今後の目標などなど、お伺いしました！

鈴木このみさん

――昨日は大阪、今日は東京と、2日続けてインストアイベントを行っての感想はどうですか？

鈴木このみさん(以下、鈴木)：みなさんが間近で見ていてくれて、表情もすごくわかるので嬉しかったです。

――先日の「ＡＣＥ」（アニメ コンテンツ エキスポ）では大きなステージで歌われて、今回はインストア。大きなステージと今回のように1人1人の顔がはっきりわかるのと、どっちが緊張しますか？

鈴木：近いほうが表情もわかるし、みなさんの笑顔で緊張がほぐれました！

――今回のイベント、何か思い出に残るようなできごとはありましたか？

鈴木：東京でなんですが、ちょっとだけファンの方にも一緒に振りを踊ってもらったんです。「手を伸ばせ伸ばせ　先へ♪」という箇所の、指を波のように動かす振りなんですが、みんな一斉に踊ると「アイーン」をやってるみたいで面白かったです（笑）。

――『CHOIR JAIL』 を最初に聴いたとき、どう歌いたいと思いましたか？

鈴木：最初聴いたとき、かっこよくてテンションが高まる曲だなと思って、音に負けないように歌いたいなということと、アニメに合うように感情を込めて歌いたいなと思いました。

――実際にレコーディングしてみて、難しかった部分、苦労した部分は？

鈴木：本格的なレコーディングは初めてだったので慣れてなかったのと、感情の込め方や息継（ブレス）の使い方も難しかったです。

――反対に気持ちよく歌えた部分や歌っていて楽しかった部分は？

鈴木：大サビの「眠れる森よ季節よ～」というパートが、一番盛り上がる部分でそこが気持ちよかったです。あとは「私を開けて～」ってフレーズが好きです。「オープン自分！」みたいな(一同笑)。

――「オープン自分！」いいフレーズですね！　では、曲の聴きどころはどこですか？

鈴木：個人的に一番好きなところは、一番最後の「私を開けて」という部分です。一番感情がこもっていると思います。

『CHOIR JAIL（クワイア ジェイル）』ジャケット

――今回、リリックプロデュースを手がけた畑さんと、レコーディングにあたって何かお話されたりはしましたか？

鈴木：「『CHOIR JAIL』 ってどういう意味ですか？」って質問したんです。「声で織り成す檻、という意味」と答えていただいたのと、あと「答えは誰が持ってるの？」ってフレーズのところを大事にされてました。

――カップリングの『残像未来』についてですが、最初に聴かれた際の印象は？

鈴木：この曲は、ＯＰの別歌詞で別アレンジという、かっこいいけど『CHOIR JAIL』ともちょっと雰囲気が違っていて、影夕子さん（※『アムネジア』のヒロイン夕子さんの別人格）みたいな感じだなと思いました。

――この曲も、歌って見て難しかった部分、反対に気持ちよかった部分があったら、教えてください。

鈴木：一番最初の出だしの部分と、オルゴールが入る部分が好きです。難しかったのは『CHOIR JAIL』と歌い方の雰囲気を変えるのが大変でした。

――ふたつの曲は意識して歌い方を変えたんですね？

鈴木：共通する歌い方と違う歌い方のところを分けられたらいいなと思ったんです。

――ではファンの方は、歌い方の違いにも注目して聴いてみましょう（笑）。『CHOIR JAIL』が発売されて、お友達など周囲の反応はいかがでしたか？

鈴木：友達は大体の人が忘れてたらしくて(笑)。でもマメな子は買ってくれてる子もいて、それ見てみんな「あれ、もう発売やった？」って感じでした(笑)。

――ご自身では発売された実感って感じますか？

鈴木：時々街で「鈴木このみちゃんですか？」って声をかけていただくことがあって、こないだも本屋さんでレジの人に「このみちゃんですか？」って言われたり。あと、お母さんが先日「鈴木このみちゃんのお母さんですか？」って声をかけられたそうで。その方が昨日のイベントに来てくださって、「お母様に会いました」って言われて「ああ、この方なんだ」みたいな(笑)。

――今回はハードな曲でしたが、これからどんな曲を歌ってみたいですか？

鈴木：いろんな曲を歌ってみたいです。『けいおん！』の曲みたいにみんなで盛り上がれる曲とかも歌ってみたいですし。

――そして『CHOIR JAIL』がオープニングを飾っている『黄昏乙女×アムネジア』をご覧になっての感想は？

鈴木：「夕子さんが美しいな」って。毎回家族全員で見てるんです！友達に「オープニングみたよ」って言われると、やっぱり恥ずかしいけど嬉しいです。

――今後の目標は？

鈴木：京セラドームでライブをやりたいです！

――最後にアニメイトTVをご覧になっている方にメッセージをお願いします。

鈴木：4月25日にデビューすることができました。イベントでは大阪、東京で歌って、アニソンファンの方はやっぱりあったかいなと思いました。いろんな人に歌を聴いてもらえてよかったです。今までお世話になった方、応援してくれる方に歌で恩返しできるように、これからもがんばりたいと思います。よろしくお願いします！

――ありがとうございました！


>>テレビアニメ『黄昏乙女×アムネジア』公式サイト