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「マジンガーZ」&「デビルマン」生誕40周年記念インタビュー

「マジンガーZ」&「デビルマン」生誕40周年に兜甲児×不動明、39年ぶりの共演が決定! 特別インタビューにも行ってきました!

 本年40周年を迎える人気作『マジンガーZ』の劇場版7作品をコンプリートした、シリーズ初のブルーレイ『マジンガーZ THE MOVIE Blu-ray 1973~1976』が10月21日にリリースされる。その宣伝として、『マジンガーZ』の主人公・兜甲児と『デビルマン』の主人公・不動明によるコラボレーションCMの制作が決定! ふたりの共演は、ブルーレイにも収録されている映画『マジンガーZ 対 デビルマン』以来、実に39年ぶりとなる。

 今回のCM収録にあたり、アフレコを終えたばかりの兜甲児役・石丸博也さんと不動明役・田中亮一さんにインタビューする貴重な機会をいただいた。アニメ界の過渡期を支えた超大御所声優が、放送・放映当時の思い出や作品の魅力などを赤裸々に語ってくれたぞ!

――久しぶりにキャラクターを演じられての感想は?

石丸博也さん(以下、石丸):『マジンガーZ』の放送開始から40年もの月日が経って、相当声の力が衰えてるなと(笑)。そのことを気付かせてくれたことが、なんだか嬉しいね。

田中亮一さん(以下、田中):27、28歳だった当時の勢いはすごい。未だにこのような企画をしていただけることを大変ありがたく思っています。


――互いの作品が40年間も愛され続けられている理由とは?

石丸:やはりロボット(マジンガーZ)のデザインがいいことかな。玩具屋に並んでると目立つし、形もくどくなくてカッコイイ。あと、悪を倒せばいいというストーリーも単純で子供が理解しやすい。アニメらしいアニメだからじゃないかな。

田中:『デビルマン』は夜8:30頃に放送していたアニメで、当時としては異例の作品だった。主人公自身が悪魔なのに正義のために敵の悪魔をやっつけるという、一風変わった面白さがある。ミキという女の子との恋愛模様もよかったかな。艶っぽい要素もウケた理由だと思うよ。単なる正義の味方じゃないところが作品の味になっているからかな。


――印象深い当時の思い出はありますか?

石丸:第1話をレコーディングするときに、朝10時から始まって夜10:00過ぎに終わったことかな。当時は前日に台本を貰えないし、当日にリハーサル、テスト、ラストテスト、本番をするから時間がかかるんだよ。俺の演技もヘタクソでさ、声と映像がかみ合わないんだ。俺が声を出すとキャラクターがどこかに行っちゃって、ディレクターが「なにやってんだヘタクソ!」って怒るわけよ。何回も「声が小さい! もっと大きな声で!」って言われるから、こっちも頭に来てありったけの声で叫ぶと、「バカヤロー! そんなでかい声で言ってもしょうがないだろ!」とか言われる(笑)。思い出すのは、その頃のことばっかりだね。あと、今でこそ多くの声優さんがいるけど、当時は若い声優といえば10人ぐらいだったな。

田中:神谷や古川、森功至さん、富山敬さんたちぐらいだね。人材が少ない状況で、僕がたまたま少年の声を出せるから運良くデビルマンを担当させてくれだんだと思う。

石丸:今だったら一発でクビじゃないかな(笑)。よく40年もやってこれたと思うよ。当時はアニメ業界や声優業界がちょうど過渡期を迎えていて、アニメーターや声優のギャラの部分とか「黒い」部分がたくさんあったんだ。それを改善しようと、日本俳優連合らが頑張っていたよ。たしか当時は、アニメ1本のアフレコでギャラが3000円。そのうち手取りで貰えるのは半分くらい。こんな業界があってたまるかって腹が立ってね。ストライキやデモを行って戦ってた。俺たちはがんばったと思うよ。

――機械獣(マジンガーZに登場する敵のロボット)に対する叫びには、それらの思いも込められていた?

石丸:あるかも知れない……。いいこと言ってくれるね!(笑)

田中:あの頃は役のオーディションがなくて、突然「お前、この役に決まったから」と言われたよ。ただ、不動明という少し乱暴なキャラクターは自分に合っていたかな。端正な2枚目は今も演じられないから、そういう意味では運命だったのかもしれないね。


――声優業界を40年走り続けてこられた、その原動力とは

石丸:やっぱり好きだから、それしかない。俺みたいな下手な奴でも、何年かがんばっていると上手くなるんだよ。好きこそものの上手なれじゃないけど、本当に好きだったから上手くなったんじゃないかな。

田中:石丸さんが演じた初期の作品と後期の映画の声を比べてみると、やっぱり全然違うんだよね。続けることで上手くなるんだなと思ったよ。

石丸:それは俺も思った(笑)。「マジーンゴー!」の掛け声だけでも違う。そういえば昔、俺はよくトチってるから"トチマル"って言われててさ。当時の新人といえば俺ぐらいで、レコーディングのときに後ろに座っている先輩方の「お前、ヘタクソだな」という視線と空気がビンビンくるわけよ。そうすると余計に緊張して失敗してしまう。「馬鹿野郎! 下手なんだからしょうがないだろ! いつか超えてやるからな!」と腹の中に思いながらがんばったなぁ。


――印象に残っているシーンは?

石丸:マジンガーZの発進シーンかな。プールが真っ二つに分かれて、マジンガーZが出てくるところがカッコイイと思う。なんであんなところから出るんだろう、あの下はどうなっているのか、水は大丈夫なのかとか疑問点も多かったけど(笑)。すごく昔のことだから、ストーリー的なところは忘れているいね……。

田中:僕はミキちゃんのパンツが見えたところかな(笑)。未だに印象に残ってます。


――演じられているキャラクターに対してひとことお願いします

石丸:おい、お前いつまで生きてるんだよ(笑)。でも、これからもがんばって生きてくれよ!

田中:僕は大分歳をとったけど、君はまだまだ若いから。若々しく大活躍してください。なんとかついて行けるように、僕もがんばります!


――最後にファンに向けてひとことを

石丸:「好きなことだったら諦めないで続けてみろ!」だね。なんでもいいから。続けていると、不思議と結構なんとかなるんだよ。食えないものも食えるようになる。それが本当に面白い!

田中:映画『マジンガーZ 対 デビルマン』のラストシーンで、兜甲児のガールフレンドが「デビルマンはこれからも私たちの心に生き続けるから……」なんてセリフがあるけどさ、そういう思いだね。ずっとみんなの中に生きていることが、僕らにとって大変ありがたく幸せだと思います。


 今回収録したCMは7月22日から放送開始予定! 「マジィィーンゴォォー!!」や「デビルウィィィング!!」などの熱き名台詞に注目だ!



商品概要
【初回生産限定】マジンガー THE MOVIE Blu-ray 1973~1976
■発売日:10月21日
■価格:税込15,750円
■発売元:東映アニメーション・東映ビデオ
■販売元:東映
■COLOR/226 分(予定)/本編(blu-ray:2層)2枚組+ボーナスディスク(blu-ray:2層)/1.リニアPCM(モノラル) 2.ドルビーTrueHD(5.1ch)(一部)(予定)/16:9【1080p Hi-Def】(一部4:3)/BSTD03560
■封入特典:解説書(16P)
■アウターケース付き
■擬似5.1ch音声
※本商品の5.1chは、現存する音源をもとに、一部擬似5.1ch化したものです。
■収録内容
DISC 1
「マジンガーZ 対 デビルマン」(1973年7月公開/43分)
「マジンガーZ 対 暗黒大将軍」(1974年7月公開/43分)
「グレートマジンガー対ゲッターロボ」(1975年3月公開/30分)

DISC 2
「グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突」(1975年7月公開/24分)
「宇宙円盤大戦争」(1975年7月公開/30分)
「UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー」(1976年3月公開/25分)
「グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦!大海獣」 (1976年公開/31分)

ボーナスDISC ※一部ブローアップ版は、テレビ用原版を使用しております。
「これがUFOだ!空飛ぶ円盤」(1975年3月公開/16分)
「マジンガーZ」(1973年3月公開/25分) ※#5「ゴーストマジンガー出現」ブローアップ版
「マジンガーZ 対 ドクターヘル」(1974年3月公開/25分) ※#57「Dr.ヘル日本占領」ブローアップ版
「ゲッターロボ」(1974年7月公開/25分) ※#6「恐竜!東京ジャック作戦」ブローアップ版
「UFO ロボ グレンダイザー」(1975年12月公開/25分) #7「たとえ我が命つきるとも」ブローアップ版
「UFO ロボ グレンダイザー 赤い夕陽の対決」(1976年12月公開/25分)#49「赤い夕陽に兄を見た!」ブローアップ版

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