「2.5Dアニメ部」本格始動！　ゲストに『エウレカセブンAO』の声優・宮本佳那子さん＆大橋彩香さんが登場

　2012年5月27日(日)、東京・池尻「2.5Dスタジオ」において、アニメを語りアニソンを聴く、そんなゆるい部活動のような生放送番組「2.5Dアニメ部」の第1回が行われた。

　本番組では、第1回放送のテーマ「春アニメを総括する！」のもと進行。そして番組の途中より、声優の宮本佳那子さん、大橋彩香さんをゲストにお迎えして、おふたりが出演中のアニメ『エウレカセブンＡＯ』にまつわるトークも繰り広げられた。

　ここでは、そんな「2.5Dアニメ部」記念すべき第1回放送の模様をレポート！

宮本 佳那子さん(左)、大橋 彩香さん(右)。

●アニソンDJに春アニメのトーク！　ゲストも登場して第1回放送は大盛況！

　今回のMC担当は結さん(女優・モデル)と成瀬瑛美さん(でんぱ組.inc)。そして、おふたりによるアニソンDJからイベントはスタート！　最新のアニメニュースやアニメにまつわるトークなどを挟みながらイベントは進行していき、その途中にはテレビアニメ『しろくまカフェ』の監督・増原光幸さんのビデオインタビューの上映も行われた。

　イベント中盤より、『しろくまカフェ』と同じく、この春より放送中のテレビアニメ『エウレカセブンＡＯ』にてアラタ・ナルを演じる宮本佳那子さん、フレア・ブラン役の大橋彩香さんがステージに登壇。アニメ部MCの結さんと成瀬さん、今回特別講師のライター小林治さんを交え、5人によるトークライブへ。トークは、前作である『交響詩篇エウレカセブン』放送当時、宮本さんは15歳、大橋さんは10歳だったというエピソードをはじめ、作品に出演して感じたことや、自身の演じる役柄についての話題から始まった。

　大橋さんは今回が初めてのレギュラーとしての出演。自身の演じたフレア・ブラン役について「優秀なパイロットで主人公に対してきついことを言いながらも、本音のところでは心配しているそんなフレアを演じるために状況に応じて語尾を強めたり、くだけた感じにしたりするようにしている」とのこと。
　一方、宮本さんは自身が演じるヒロインのアラタ・ナルについて、「気持ちはすごく元気な子なんですが、体が弱いせいで思うような行動が出来ないことが多く、もどかしい気持ちを抱えています。アオが島を出て行く時に、本当はナルはアオについて行きたかったと思うんですけど、自分は病気だし迷惑がかかるんじゃないかという思いから、ついて行きたいと言えずにアオを送り出したりする、健気な優しい子です。」と語ってくれた。
　
　特別講師の小林さんは「今回の作品はアニメの表情と、声の出し方、台詞の内容について注意深く観察していくと面白い。ある場面のふとした表情の変化や言葉の変化が後々の展開を大きく変える可能性があり、深いストーリーを読み込むためには2周する必要があるかも？」と分析した。

　そこから話は、今後の『エウレカセブンＡＯ』の展開についての話題へと移り、謎が多く散りばめられた本作品についての細かい質問が、MCや小林さんから飛んだ。しかし、宮本さん、大橋さんにもまだ本作の物語がどのような展開を迎えるのか最後まで知らされておらず、会場の奥にいるスタッフにチラチラと目を合わせつつトークは展開。
　「スカブコーラル」「ゲネラシオン・ブル」といった単語にも細かい意味が設定されている今回の作品では、言葉の意味から今後の展開が予想できるのではという予想がなされ、どうして前作と舞台が違うのか、タイトルの「ＡＯ」と主人公アオの名前の関係は何なのか、といった疑問が飛び交うなど、話題は尽きることを知らなかった。

　宮本さん、大橋さんは際どい質問に対し、ネタバレギリギリの細かい質問にも答えていったり、主人公のアオがそばをすするシーンをその場で落語のように実演してみせたりするなど、サービス精神を大いに発揮し、和気あいあいとしたムードで時間は過ぎていった。

　イベントの最後に、声優のおふたりは今後の抱負について聞かれ、「もっともっと、きちんとしたお芝居ができるようになりたい。ナルはひとりの12歳の女の子として、日々色んな気持ちになると思うんです。そんなナルの気持ちのひとつひとつを、丁寧に、きちんと伝えられるように頑張って行きたい」と宮本さん。大橋さんは「笑顔を大切に、自分のキャラを愛していけるような声優さんになって行きたい」と語り、イベントは和やかなムードのまま幕を閉じた。

　放送終了後、大橋さん、宮本さんのおふたりに、番組に出演してみての感想をはじめ、番組中に語りきれなかった『エウレカセブンＡＯ』に関する想いを伺ってきたので、お伝えしよう。

――今回の「２・５Dアニメ部」のイベントに参加してみていかがでしたか？

大橋彩香さん(以下、大橋)：初めて生配信のイベントに出させていただいたので、本番前はすごい緊張していました。けれど、いろんな方が助けてくださったので、すごく楽しいあっという間の４５分間でした。

宮本佳那子さん(以下、宮本)：生放送の番組で45分間みなさんから質問していただいたりして、エウレカについて語り合えるのがとても嬉しかったです。

――特別講師の小林治さんにすごく突っ込まれていましたが、いかがでしたか？

大橋：本当にアニメのことについて詳しいので、いろんな話を振ってくださって非常に話しやすかったです。

宮本：たくさん助けて頂きました（笑)。

――『エウレカセブンＡＯ』の魅力や「ここを注目して観て欲しい！」といった部分はありますか？

大橋：今主人公のアオがだいぶニルヴァーシュに乗りなれてきたくらいなので、カッコイイ戦闘がこれから見られるんじゃないかと思います。やっぱりロボットアニメならではのそういうシーンに注目してほしいです。あと、『エウレカセブンＡＯ』の登場人物はいろんな気持ちをもっている人が多いので、人間関係が今後どのようになって行くのか、謎の部分がいかにして解決されていくのかにも注目してほしいです。

宮本：トゥルースも出てきて、今後の展開がどうなっていくのか、個人的にもすごく気になります。あと、これからどんどん物語が進んでいくので、見逃さないように毎週チェックしてください。

――既に放送されたストーリーで印象に残ったシーンはありますか？

宮本：４話のアオとの別れのシーンが思い出深いのと、7話は1回観ただけではわからない部分があると思うので、これからシリーズが進んで、終わった時にもう一度観てもらいたいです。何度も観てあそこのあれは一体なんなのかといったことを一緒に考えてもらえたら嬉しいです。

大橋：フレアが出てくるシーンでしたら、2話で初めてアオと出会うシーンなんですけど、個人的な思い入れがあるシーンは、アオが初めてニルヴァーシュに乗るシーンです！　そのシーンで「ロストじゃねえ！　拾え！」とアオが言ってニルヴァーシュが腕を拾うシーンがあるんですけど、そこがすごく印象に残りました。

――ご自身が演じられるキャラクターの魅力はどこにあると思いますか？

宮本：ナルは芯が強くて、困難なことにも前向きに取り組んでいける子です。ユタの力や病気などまだ謎が多い子なので、そこがナルの魅力として今後展開していくんじゃないかなと思います。

大橋：フレアはパイロットとしての自覚がすごく強く、言われたことを絶対最後までやり通す力があります。なによりポジティブな思考が、彼女の魅力だと思います。

――前作『エウレカセブン』の印象はいかがでしたでしょうか？

宮本：レントンとエウレカがふたりで登場する最後シーンがすごく好きです。女の子的にはキュンキュンしますね。そのほかにも、タルホさんの恋愛関係のくだりもすごい好きだし、アネモネもすごい好きだし、やっぱりキュンキュンする感じです(笑)。ストレートに言葉にできる人ってなかなかいないじゃないですか、「守るよ！」「一緒にいるよ！」って。そういうところもステキですよね。

大橋：ひとりひとりのキャラクターも強くて、レントンがどこまでもエウレカに突き通していくところがすごく好きで、個人的には48話のドミニクとアネモネのシーンが大好きで何回も観てます！

――最後にアニメイトTVの読者の方に一言お願いします！

宮本：『エウレカセブンＡＯ』はまだまだ謎が深まるばかりですけど、深い謎をフカイ・アオ君といっしょに……ちょっと苦しかったかな(笑)。アオくんの成長と今後の展開に期待していてください！

大橋：これからすごい展開になると思うので、アオの成長や周りの人がどんな風に関わっていくのかに注目してみてくれたらいいなと思います。

――ありがとうございました！



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