舞台『サクラ大戦奏組』公開稽古レポート

『サクラ大戦』最新部隊、舞台デビューに向けて意気込み充分! 『舞台 サクラ大戦奏組~雅なるハーモニー~』公開稽古レポート

 『サクラ大戦』の新展開として、「花とゆめ」(白泉社刊)にて連載中のコミック『サクラ大戦奏組』。帝國歌劇団ではオーケストラとして演奏を担当し、帝國華撃団では降魔を卵のうちに刈り取る魔障隠滅部隊『奏組(かなでぐみ)』の活躍を描く作品だ。少女マンガ雑誌への掲載ということで、従来の『サクラ大戦』とは真逆の隊長が女性、隊員は全員男性という構成。コミックス第1巻発売の際には、初回限定盤の特典DVD用にアニメPVが制作されたが、この度『サクラ大戦』の十八番である舞台かも決定した。

 なお、これまで『サクラ大戦』は「1キャラクター・1キャスト」を貫き、ゲーム本編の担当声優がそのまま舞台で同役を演じるのが醍醐味でもあったが、今回はコミックが原作ということもあって、キャストにはミュージカル経験を持つ若手俳優をずらりと並べ、非常に華やかな顔ぶれとなっている。

 そして2012年10月23日(火)には本番が迫る中、稽古もいよいよ仕上げに入る奏組キャストの公開稽古と合同取材が行われ、熱い意気込みが語られた。

前列左から、宮垣祐也さん、田上真里奈さん、月野姫花さん、渡辺和貴さん。後列左から、山沖勇輝さん、倉本発さん、小野健斗さん、塩澤英真さん、高橋里央さん、五十嵐啓輔さん。

前列左から、宮垣祐也さん、田上真里奈さん、月野姫花さん、渡辺和貴さん。後列左から、山沖勇輝さん、倉本発さん、小野健斗さん、塩澤英真さん、高橋里央さん、五十嵐啓輔さん。

田上真里奈さん(雅音子 役):
 『サクラ大戦』は私も小さい頃にテレビアニメを観ていて、オープニングテーマを姉と2人で口ずさんだりしていました。16年間ずっと愛されてきた音楽で、私自身も心地よく感じたし、お話自体もすごく本質的なところを突いている気がしました。好きなキャラは、さくらさんです。

 私が今回演じる音子は、頼りない田舎出身の女の子なんですけど、その子が奏組に入ってどう変わるかを見ていただきたいです。『サクラ大戦奏組』の初舞台化で、キャラが初めて三次元で動くということで、私たちも難しいけれどすごく楽しんで稽古しています。キャラらしさを爆発させられるよう、がんばります!

憧れの帝國歌劇団・花組に入れると信じ、夢と希望に胸を膨らませて帝都へと上京してきた音子(田上真里奈)だが、東京駅について早々、荷物を盗まれてしまう。田舎とは違って誰も助けてくれない大都市で、音子はひとり、失くした荷物を探し歩く。

憧れの帝國歌劇団・花組に入れると信じ、夢と希望に胸を膨らませて帝都へと上京してきた音子(田上真里奈)だが、東京駅について早々、荷物を盗まれてしまう。田舎とは違って誰も助けてくれない大都市で、音子はひとり、失くした荷物を探し歩く。

渡辺和貴さん(ヒューゴ・ジュリアード役):
 僕は幼なじみにゲーム屋さんの子がいて、毎日その子の家でいろんなゲームを遊ばせてもらっていたんです。でも『サクラ大戦』が発売されてから、その子もそのお兄ちゃんもずーっと『サクラ大戦』を遊ぶようになって、僕の相手をしてくれなくなったんですね。なので実は『サクラ大戦』に対して、あまりいい思い出がなかったんですよ(笑)。今回出演させていただくことになって、何か因縁を感じますし、イメージもすごく良くなりました(笑)。

 奏組の舞台は、歌にダンスに芝居に楽器、色々と盛りだくさんな内容になっております。僕個人としては、普段と全然違う感じで、すごく挑戦しがいのある役をいただいたので、僕なりのヒューゴを楽しんでもらえたらなと思います。それと僕たち5人が歌っている奏組の主題歌『円舞曲、君に』は、1曲の中に戦闘シーンがあったりとか、奏組のいろんな魅力が込められています。舞台のオープニングで、僕たちの一番最初の登場シーンでもあるので、ここにすべてをぶつけるつもりでがんばります!

一方、奏組のメンバーたちも人探しをしていた。ルイス(小野健斗)は親切心から、困っている少女・音子に手を貸そうとする。だがそこへヒューゴ(渡辺和貴)が来て、なにやら緊迫した雰囲気になったため、空気を読んだ音子はルイスの親切に感謝しつつ、ひとりで探すから大丈夫と申し出る。

一方、奏組のメンバーたちも人探しをしていた。ルイス(小野健斗)は親切心から、困っている少女・音子に手を貸そうとする。だがそこへヒューゴ(渡辺和貴)が来て、なにやら緊迫した雰囲気になったため、空気を読んだ音子はルイスの親切に感謝しつつ、ひとりで探すから大丈夫と申し出る。

宮垣祐也さん(G.O.バッハ 役):
 僕は小学生の頃から『サクラ大戦』は知っていました。友達に『面白いゲームが出たよ!』と見せてもらって、遊ばせてもらったのが最初です。そこから奏組に関わるまでは、『サクラ大戦』に触れることがなかったんですけど、今回舞台に立つことによって、10年前の記憶と一緒に『サクラ大戦』に戻ってくる感じがありました。

 24歳になった今もこの『サクラ大戦』がずっと続いていて、本当にいろんな方の思い入れが強い作品なんだなと感じます。その想いをきちんと胸に抱いて、舞台に臨みたいと思います。すごくたくさんの要素が詰まっている舞台です。この舞台にかけるみんなの意気込みというのがすごく熱いので、そのエネルギーを感じていただけたらと思います。

音子のトランクを盗んだのは、秋奈(月野姫花)の手下たちだった。秋奈はなぜ泥棒稼業などをしているのか?

音子のトランクを盗んだのは、秋奈(月野姫花)の手下たちだった。秋奈はなぜ泥棒稼業などをしているのか?

倉本発さん(桐朋源二役):
 僕はこの役が決まってからゲームを買いまして、勉強がてらやろうかなと思ったんですけど、普通にハマってしまいました。大神隊長に扮して様々な女性と接するうちに、奏組も女性の方からこういう気持ちで見られているんだなというのがすごく良くわかって、『この人がいいな』と色々選べるような奏組にしていきたいと思いました。ちなみにゲームで攻略したのは、マリアさんでした。

 奏組は登場人物一人一人が個性的で、それぞれの良さが曲にも芝居にも出ていると思います。個人的には、源二がすごく元気な男の子なので、彼の明るいエネルギーを感じていただきたいですね。

初公開された『舞台 サクラ大戦奏組』主題歌「円舞曲、君に」。ジオ(宮垣祐也)のバリトンサックスが始まりの音色を響かせる。

初公開された『舞台 サクラ大戦奏組』主題歌「円舞曲、君に」。ジオ(宮垣祐也)のバリトンサックスが始まりの音色を響かせる。

塩澤英真さん(桐朋源三郎 役):
 僕はオーディションを受ける際に、アニメと舞台をDVDで観ました。ただ華やかに踊ってキラキラしている作品なのかなと思ったら、本当に人間ドラマが詰まっていて、人と人とのつながりが大切に描かれている作品だなと感じました。個人的に、努力するお嬢様のすみれさんが大好きです。

 僕が演じる源三郎は、源二と兄弟で、二人のケンカはマンガでも愛らしく、みんなが笑っちゃうような会話になっています。それも舞台上でちゃんと再現されますので、シリアスなシーンの箸休めにしていただいて、さらにストーリーに引き込まれるような役目になればいいなと、いま兄弟でがんばっています。劇場を出た後に、笑顔になってもらえたら嬉しいなと思います。

続いて源二(倉本発)のトランペットが高らかに鳴り響く。

続いて源二(倉本発)のトランペットが高らかに鳴り響く。

小野健斗さん(フランシスコ・ルイス・アストルガ 役):
 僕は今回この役をやらせていただくに当たって、『サクラ大戦奏組』の原作コミックから手を出しました。音で降魔を倒すというのが斬新でしたね。好きなキャラクターは、当然ルイスです。

 奏組の5人はもちろん、キャスト全体のチームワークが良いので、みんなで作っているこの舞台を通してチームワークの良さも感じていただきたいですね。原作モノなので、色々な意見があると思いますが、まずは一度観ていただいて、判断していただきたいと思います。

ルイス(小野健斗)のトロンボーン、源三郎(塩澤英真)のフリューゲルホルン、ヒューゴ(渡辺和貴)のアルトサックスと加わり、徐々に分厚いサウンドへと変化していく。

ルイス(小野健斗)のトロンボーン、源三郎(塩澤英真)のフリューゲルホルン、ヒューゴ(渡辺和貴)のアルトサックスと加わり、徐々に分厚いサウンドへと変化していく。

高橋里央さん(暮鏡一 役):
 『サクラ大戦』は、僕が生まれた頃に始まった作品なんですね。『サクラ大戦』を知ったのは中学生くらいの時で、アニメも借りて観ていたんですけど、そんな作品に出させていただけるのは嬉しいですし、運命を感じます。今回の舞台にかける想いもすごく強いですね。

 歴史のある『サクラ大戦』の中で、今回初めて男の部隊になります。男が戦っている姿を見て、カッコイイなと思ってもらえたら嬉しいです。僕個人としては、舞台オリジナルキャラクターなので、どういうキャラなんだろうなというのを楽しみにしていただけたらと思います。

「帝都の平和を脅かす魔の手は、我々奏組の手で摘み取る! あの方たちの手を煩わせない! 事件は前奏曲(プレリュード)のうちに!」間奏に入るヒューゴ(渡辺和貴)の号令がカッコイイ!

「帝都の平和を脅かす魔の手は、我々奏組の手で摘み取る! あの方たちの手を煩わせない! 事件は前奏曲(プレリュード)のうちに!」間奏に入るヒューゴ(渡辺和貴)の号令がカッコイイ!

五十嵐啓輔さん(加集丈治 役):
 オーディションが決まってからアニメを全部観させていただいたのですが、その中で一番好きなのは、米田支配人です。普段は指揮官として、女性を戦場に送り出さなければならない立場なんですけど、一番危険な状況では自分が率先して突っ込んでいく。そんな男のかっこよさを、女性中心の物語の中で見せてくれたので、すごく惹かれました。僕たち奏組も男なので、そうしたかっこよさを出せていけたらと思います。

 舞台では、このかっこいいみんなが武器を持って戦うシーンが僕はすごく好きなので、そこをバシッと決めてもらって、バシッと観てほしいですね。あと、音子ちゃんがマンガから出てきたようで、音子ちゃん以上に音子ちゃんらしいコミカルな動きとか、ころころ変わる表情などを楽しみにしていてください。

「シー、マエストロ!」と受ける奏組メンバー。この号令は、ぜひ観客も一緒にやって、会場全体で盛り上がりたい。

「シー、マエストロ!」と受ける奏組メンバー。この号令は、ぜひ観客も一緒にやって、会場全体で盛り上がりたい。

山沖勇輝さん(襟戸勇 役):
 僕はこの役に決まってから、夏の紐育星組ライブと、アニメを観させていただきました。好きなキャラクターは、紐育星組のリカリッタです。実はキャストの齋藤彩夏さんが同じ事務所なので、一応応援ということで(笑)。本当にかっこいいし、かわいいし、綺麗だし、人間ドラマもある。この奏組もそういう魅力をどんどん見せられるようになればと思います。

 僕らキャスト11人、次につながる舞台をめざしてがんばっております。回を重ねるごとに進化していく奏組にしていきたいですね。個人的には、僕もオリジナルキャラなので、今後僕らのキャラがマンガに出てくるよう、この舞台で魅せていけたらなと。そして襟戸勇が『いい役だな』と思ってもらえるよう、がんばっていきたいと思います。

『サクラ大戦』の舞台といえば、観客も一緒になって踊るサビが名物! 演出の斎藤栄作さんは、ちゃんとそれを見越して、振り付けもみんなが覚えやすいようなものにしているという。

『サクラ大戦』の舞台といえば、観客も一緒になって踊るサビが名物! 演出の斎藤栄作さんは、ちゃんとそれを見越して、振り付けもみんなが覚えやすいようなものにしているという。

月野姫花さん(秋奈役):
 私も紐育星組さんのライブを観させていただいたのですが、お客さんと一緒になってひとつの空間を作り上げている感がすごかったです。舞台が好きで、色々な作品を観てきましたが、ここまで熱気があるものは初めてでした。みんなで作れるという貴重な舞台に、少しでも関われるということに、幸せを感じています。

 歴史のある『サクラ大戦』の舞台に出られるというのは、嬉しい反面、不安や緊張ももちろんあります。でも、稽古を重ねていくうちに『これなら行ける気がする!』という感じがしてきているので、舞台千秋楽まで駆け抜けたいなと思っています。私もオリジナルキャラなんですけど、今までやったことのない役に挑戦しているので、秋奈の生き様を見ていただけたらなと思います。

斎藤栄作さん(演出):
 魔物たちと戦う帝國華撃団・花組をサポートするオーケストラのチームが、この奏組です。僕も今回初めて『サクラ大戦』に参加させていただき、この作品がなぜここまで愛されているのかを研究しながら見ているのですが、やはり非現実的な社会を描きながら、それが現実社会に潜んでいる問題でもあるからではないかと思うんです。

 降魔というのは、人の悪徳を餌に肥大化します。現実社会でも、降魔になってもおかしくないような悲惨な事件が起こっています。そんな悪徳から、人々の平和を守る戦闘チームだからこそ、愛されるのではないかと思うんです。ほかの組にも負けないような、愛と正義のチームになるといいなと思っております。

最後は全員、楽器を構えて決めポーズ! 『サクラ大戦』最新部隊、奏組の幕がいよいよ上がる!

最後は全員、楽器を構えて決めポーズ! 『サクラ大戦』最新部隊、奏組の幕がいよいよ上がる!

●全労済/スペース・ゼロ提携公演
 舞台 サクラ大戦奏組~雅なるハーモニー~

上演日:2012年11月1日(木)~11月11日(日) 全14公演
会場:全労済ホール/スペース・ゼロ
料金:<全席指定・税込>前売り6,300円/当日6,500円
チケット取り扱い:CNプレイガイド、チケットぴあ、e+(イープラス)、ローソンチケット、スペース・ゼロ チケットデスクにて発売中

出演者:
田上真里奈(雅音子役)/渡辺和貴(ヒューゴ・ジュリアード役)/宮垣祐也(G.O.バッハ役)/倉本発(桐朋源二役)/塩澤英真(桐朋源三郎役)/小野健斗(フランシスコ・ルイス・アストルガ役) 望月柊成(ヨハン・シベリウス役) 高橋里央(暮鏡一役)/五十嵐啓輔(加集丈治役)/山沖勇輝(襟戸勇役) 月野姫花(秋奈役)

スタッフ:
[プロデューサー]中山雅弘/伊東愛 音楽監督:田中公平
[ストーリープロット]文月紫織(チームかなで)
[脚本]安藤三久
[演出]斎藤栄作
[振付]青木美保
[歌唱指導]鎭守めぐみ
[美術]乗峯雅寛
[照明]吉川ひろ子
[音響]山本浩一
[衣裳]木鋪ミヤコ
[ヘアメイク]中原雅子
[演出助手]木下マカイ
[舞台監督]中村貴彦
[構成監修]広井王子

主催:セガ
奏組漫画担当:島田ちえ
協力:白泉社 花とゆめ編集部
監修:レッド・エンタテインメント
制作:レイネット

公演に関するお問い合わせ:レイネット Tel:03-5465-1030(11時~18時 土日祝を除く)

>>サクラ大戦奏組公式サイト

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