声優
アニメ『ヘタリア』5期メインキャストインタビュー

みんな~お待たせ! 約1年ぶりに帰ってきたアニメ『ヘタリア』シリーズ最新作『ヘタリア The Beautiful World』のアフレコ現場にて浪川大輔、安元洋貴ほかメインキャスト8人にインタビュー!!

 2013年1月25日からアニメイトTV(WEB)ほかにて配信されるアニメ『ヘタリア The Beautiful World』。本作は2009年からスタートしたアニメ『ヘタリア Axis Powers』のシリーズ第5期目で、原作は日丸屋秀和氏によるWebコミック及び月刊「コミックバーズ」で連載されている同名作品。

 ケンカには弱いが、陽気で憎めない「イタリア」と、厳格できまじめな「ドイツ」を中心に「日本」「イギリス」「アメリカ」「フランス」などの人物が繰り広げるコミカル・ショートストーリーで、アニメのほか劇場版も制作された大人気作品だ。

 今回、アフレコ終了後にメインキャストである浪川大輔さん(イタリア役)、安元洋貴さん(ドイツ役)、高橋広樹さん(日本役)、小西克幸さん(アメリカ役)、杉山紀彰さん(イギリス役)、小野坂昌也さん(フランス役)、高戸靖広さん(ロシア役)、甲斐田ゆきさん(中国役)の8人に直撃インタビューを敢行。アフレコを終えての感想はもちろん、○○なお話も伺ってきたので、ぜひ最後まで読んでみてほしい。

――はじめに、アニメ第5期が決定したという話を聞いたときの感想を教えてください。

浪川大輔さん(イタリア役/以下、浪川):うれしかったですけど、びっくりしましたね。4期の最終回が『ヘタリア』らしい着地の仕方だったので、続きはないだろうなと思っていました。5期をやるというお話をいただくまでかなり間があいていましたし……。ですのでうれしさをかみしめつつ、もう一度、イタリアを演じるということで相当なエネルギーが必要になるな、と覚悟を決めました(笑)。

安元洋貴さん(ドイツ役/以下、安元):最初は「マジで?」って思いました(笑)。浪川さんのおっしゃるように、前回、区切りよく終わったので、5期をやるということを聴いて「また大変な作品がはじまるな……よし、やってやろうじゃないか!」と自分に気合いを入れました。

高橋広樹さん(日本役/以下、高橋):「大丈夫かな?」と思いました。大変余計なお世話なんですけど、という前置きをしたうえでお話しますと、『ヘタリア』はキャラクターたちの根底にある事実に即して物語が作られているので、パラレルで、ファンタジーでありながらも……という部分がたくさんあります。それをどう朗らかな物語にしていくのかな、というのが不安でしたし、本当にドキドキでしたね(笑)。

 また当初から思っていますが、日本は視聴者のみなさんから見て一番親近感のあるキャラクターです。そんな日本を担当しているので、演じ続けることの責任の重さを改めて実感しています。

小西克幸さん(アメリカ・カナダ役/以下、小西):4期が終わったとき「また復活したらいいね」という話をキャストやスタッフさんとしていたので、復活してうれしいです。5期もみなさんが受け入れてくれたらいいなと思います。

杉山紀彰さん(イギリス役/以下、杉山):どんなお話が描かれるのかな、どんな展開になるのかなと興味があった反面、イギリスはテンションが高くて、ぼけたり、つっこんだりするキャラなので、前のシーズンを思い出しながら最低限、同じクオリティを出さなくては……と緊張しながら今日を迎えました。

小野坂昌也さん(フランス役/以下、小野坂):びっくりしましたね。原作はまだ続いていますので、原作がたまるとこうやってまたアニメが作られるのかなぁと思いました。

高戸靖広さん(ロシア役/以下、高戸):4期では新キャラクターがたくさん登場したこともあり、あまり出番がなかったです(苦笑)。だから5期のお話を聴いたときはすごくうれしかったです。そして、今回はちゃんと出番があるのかなと気になっていますが(笑)。また同じメンバーで5期をやれると思うと、とにかくうれしいです。

甲斐田ゆきさん(中国役/以下、甲斐田):嬉しいよりもビックリしました。正直に言って…4期からかなり間があいていたので、続きはもうないかなぁと思っていました。でも『ヘタリア』は、いつでもまた関わりたい作品だったので、ビックリからのヒャッホーという感じです。4期ではナレーターとしての出演の方が多かった気がするので、今回は中国さんにも是非!がんばって欲しいと思います。

――約1年ぶりとなったアフレコを終えての感想をお願いします。

浪川:新しい要素がありました。『ヘタリア』は『ヘタリア』なんですけど、見せ方の雰囲気が今までとはちょっと違うなと思いました。イタリアの役割がちょっと違うせいかもしれません。あと、作品全体のパワーで『ヘタリア』を盛り上げている感じがしました。全キャラクターが同じラインに立って物事を見ている感じがあったので、そういう意味では新しいなという印象がありました。

安元:今まではあえて話を聞かないキャラクターが多かったんですけど、今回はちゃんと話を聞いたうえで落とす、というテイストになっているので、質感がちょっと変わったかなと思います。いい方に進化しています。今まではどんなに一生懸命言っても、誰も話を聴いてくれなかったんですから(苦笑)。「今回は聴いてくれるぞ?」と、若干めんくらっていますが、僕はとても楽しかったです。

高橋:1年もあいたと思えないくらい、すっとアフレコに入ることができました。何週間かあいたね、というくらいの感じでしたね。違和感なくのぞむことができました。

小西:スタジオの雰囲気もやっていることも、これまでの『ヘタリア』と変わらないなと思いました。ノリも同じでしたし、とても楽しくやらせていただいているので、現場はすごくいい雰囲気です。わきあいあいとやっています。

杉山:安元さんと一緒で、ちゃんと話を聴いてからつっこむというシチュエーションが増えたなと思います。前はスルーされたことに対するつっこみが多かったんですけど、今回は話を聴いて、拾ってもらったうえでのつっこみが多かったので、新しいシリーズならではの方向性が提示されているのかなと思いました。

 各キャラクターの立ち位置は大きく変わってはいませんが、登場人物が増えたことによるお話の広がりがものすごくあるように思いますね。これからどんな感じで盛り上がっていくのかが楽しみです。

小野坂:今回、アフレコしたお話ではまじめな感じのフランスだったので、歴史マンガみたいな感じがしました。またおちゃらけたフランスができたらいいなと思っています。

高戸:ちゃんとロシアになっているかなぁ…ちょっと不安です。ちびロシアもやりましたしね……ちびロシアは声が出るか心配でしたが、意外と出ました!

甲斐田:初回のアフレコもナレーターとして参加部分の方が多かったでしょうか。中国さんも顔を出してくれて嬉しかった。イタリアくんからはじまって色々なキャラクターをフィーチャーしていく展開だったので「ああ『ヘタリア』だ」と実感する収録でした。さらに、今までとはまったく雰囲気が違うお話もありました…。あと「おもち」ね。

高戸:ある意味、新キャラクターですよね?

甲斐田:そうですね。前作でいうところの「猫」に代わって、「おもち」が登場するシーンがあったので、今期は「おもち」の気持ちを理解しようと思いました(笑)。

――今回、収録したエピソードのなかで印象に残ったシーンやセリフ、また第5期の見どころを教えてください。

浪川:今までのテイストがありつつも、ブラックなところもあり、「あ、そこついてくる?」とニヤっとしてしまうエピソードがありました。でも僕が一番印象に残っていることは「おもち」ですね。前のシリーズは猫でしたけど、今回はまさかの「おもち」です。

 短い時間にすごくぎゅっとつまった物語が展開されるというのが『ヘタリア』の魅力ですけど、それがもっとシャープになったというか、テンポ感が早くなった気がします。全体的にセリフが多かったので、ボリュームを感じました。

安元:間で遊ぶというよりも、セリフで遊ぶ感じが多いですね。

浪川:そうそう。だからセリフでトントントン! と進む気がしたので、今までとは違う全体の雰囲気に注目してほしいですね。

安元:SDキャラクターが登場して、物語のフォローをしてくれる場面があるんです。今まではそういう演出がなかったので、本編の流れのなかでの補足が見やすくなった感じがします。トータルでみなさんがどう感じてくれるのか、興味がありますね。

高橋:キャラクターの個性をより際立たせるような作りになっていると思います。改めてキャラクター同士の関係性が明確に描かれていると思いますので、そこが5期の見どころだと思います。

小西:今まで出てこなかった「おもち」系のキャラクターがいっぱい出てきたので、それがおもしろかったですね。また、キャラクター総出演という感じで初回がスタートしたので、それがうれしかったです。あと、世界W学園のお話もあったので、前作までとはちょっと切り口が変わってきているような感じがします。

杉山:浪川さんもおっしゃったように「おもち」が出てきたのがおもしろかったです。あと、小ネタの紹介の仕方が今までとは違う方法だったので、今までずっと『ヘタリア』を見てくださった方でも、今回はじめて見る方でもとっつきやすくなっているのではないかなと思います。

小野坂:今までにないくらいまじめでシリアスなお話にフランスが登場しているので、そこでのフランスが何を意味しているのか、表現しているのかを感じてほしいなと思います。世界W学園はもうわけがわからなかったですね(笑)。

高戸:印象的だったのは、ロシアの新必殺技が登場したことです。まさかあんなことになるとは思いませんでしたけど(笑)。アメリカとの関係性を考えると、ああいうことがあるんだなって思いました。真綿でしめるというか……。本当に楽しいアフレコでした(笑)。

甲斐田:イタリアくんが、がんばる姿が見られた事かな? ちょっぴりアグレッシブなイタリアって新鮮じゃないですか。個人的にはW学園。中国は今までロシアさんと日本、アメリカくらいとしかあまり絡みがなかったので、トルコとフランスとセットって新しい。こうやってスポットライトをあてる部分を変えると他のキャラクターとも絡めるんだなと改めて感じました。

 ロシアさん周りのお話ではウクライナさんも登場しますし、北欧ファイブも揃い踏みだし、序盤はキャラクターの顔見せも含めて、内容盛りだくさんだと思います。初回アフレコ分で「さあて、今シリーズのヘタリアは?」というメニューを見た気がします。

――「じつは、ずっとコレが気になっていた!」「じつはココを直してほしい!」といったキャラクターの“○○なところ”などがあれば教えてください。また、こんなところも見てみたいと思うエピソードがありましたら、あわせて教えてください。

浪川:気になるといえば気になることもありますけど、それがなくなると個性がなくなるじゃないですか。例えばドイツのうるさいところとか、日本のちまちましたところとか。もし、それが直ってしまったらさみしいですし物足りなくなってしまうんですよ。だから今のままがベストです。シーンごとに「これ、気になるなぁ」というのはありますけどね(笑)。

安元:全く一緒ですね。気になるところも直してほしいところも、これといってないです。今シーズンから急に変わったら困りますよ(笑)。

浪川:対応に困るよね?

安元:「え、どうしたの?」って困惑します(苦笑)。ドイツはずっと怒ってますけど、それは相手に対して善意を持って接していますので、このままどこも直さずにいてほしいなと思います。

高橋:日本のもっと乙女なところとかオタクの部分とかを見たいなと思います。最近、そういう部分があまり出ていない気がするんですよ。以前は割烹着を着て肉じゃがを作ってましたからね(笑)。本来、ミクロなことに対する執着心、探究心を持っている人なので、そういうエピソードがあったらいいなと思っています。

小西:ここをこうしよう、とか気になるところというのがないんですよね(笑)。でも、あえてあげるとしたら、1期の第1話だけ、どのキャラクターも早口で、なかでもアメリカは超早口だったんですよ。大人の事情があると思いますが、あのアメリカの早口っぷりはどうしてだったんだろう……というのが気になります。ものすごく大変だったので……。今後、ああいう早口のセリフがなければいいなと思います。

 あとは、いっぱい出番があるといいなぁと思います! アメリカはヨーロッパのお話になると出てこなくなってしまうんですよ。5期はキャラクターがとにかく多いので、ぜひ、アメリカ主役のお話が多くあることを希望します。

杉山:イギリスは初期の頃と比べるとボケ、ツッコミ、キレる、ツンデレという演出が多くなっていて、それはそれでいいんですが、本人が作中でずっと言っている“英国紳士”らしさがまったくなくなってきているんですよね(苦笑)。単なるキレキャラみたいになってきているので、今シーズンではできれば英国紳士で皮肉屋、というテイストも加えてほしいなと思います。

浪川:もともと持っているものを取り戻してほしいですよね。

杉山:そうそう。どんどん違う方向に傾いてきているので……。

安元:よくきれるパンク野郎になってますよね?(笑)

杉山:そうなんですよ(笑)。紳士のかけらもない感じなので、もうちょっと元の設定に近い要素も出てくるとうれしいです。

小野坂:フランスは煩悩を爆発させて、心の赴くままに生きるというのを表現している感じがしますが、じつはフランス女性の方がすごいらしいんですよ。結婚しても3人くらい男の人がいないと駄目だそうで、男もそれを許容しているそうなんです。だから、僕は男のフランスしかやってませんけど、もしフランスの女性版が登場するとしたらどうなのかなって思います。

甲斐田:以前、イギリスの呪術や魔術に関する話題がありましたが、もしも、アフリカのキャラクターが登場したら魔術対決が見られるかも知れないな、面白そうだな、と。今回、気になると言えば、何気なく見ていたものが突然、何かの力を持つかもしれないという事でしょうか(笑)。

高戸:何かの力を持ったのが、ロシアのアレですからね。

甲斐田:ロシアさんって底知れない。闇のマトリョーシカとか持ち出してきても驚きませんね。

高戸:闇のね(笑)。

甲斐田:中国に関してだと、パンダの存在は気になります。背負っているパンダもいれば、とことこと歩いているパンダもいますし。その辺に謎にちょっと言及したコンテンツもありましたけど…いや、不思議。コワいい。

――最後に、配信を楽しみにしているファンヘのメッセージをお願いします。

浪川:今まで応援してくださったみなさんのパワーのおかげで5期をやることになりました。みなさんの力が育ててくれた作品だと思いますので、そのパワーをもう一度、貸してほしいなと思います。

 今回、はじめて『ヘタリア』を見る方もいると思いますが、怖がらずにこの世界に入ってきてください(笑)。登場キャラクター全員が主役ですので、どのキャラクターを好きでも見ていただきやすい作品になっていると思います。今後も応援、よろしくお願いします。

安元:お待たせしました! 『ヘタリア』が帰ってきましたよ? ちゃんと『ヘタリア』してます。新しいところもいろいろな仕掛けもありますし、進化した『ヘタリア』になっていますので、楽しみに見てください。配信は配信元でちゃんと見てくださいね。違法動画をアップロードしちゃだめだぞ?

高橋:また帰ってきました! 久しぶりではありますが、いつもと変わらずわいわいワールドでやっていますので、肩肘張らずに、こたつに入ってみかんを食べながら見ていただけるとさいわいです。2013年も何卒よろしくお願いいたします。

小西:前回に輪をかけてすてきな作品に仕上がっていると思います。僕たちも楽しんでアフレコをやっていますので、みなさんにも楽しみながら見ていただきたいですし、ぜひ新しい『ヘタリア』を受け入れてもらえたらなと思います。ぜひ、毎週チェックして見てください。

杉山:息の長いシリーズになったのもファンの方々が応援してくださったおかげです。5期は、従来のおもしろさプラス登場キャラクターの多さ、切り口や表現が変化したところもありますので、これまでの『ヘタリア』ファンの方はもちろん、『ヘタリア』をはじめて見るという方にもとっつきやすくなっていると思います。これからも応援してくれたらうれしいです。

小野坂:久しぶりの新作アニメなので、見ておもしろかったら、ぜひ感想を送ってください。よろしくお願いします。

高戸:いつもありがとうございます。お待ちかねの5期がスタートします。みなさんの期待以上に私たちも期待しているので、どういう風な展開になっていくのか、どれだけロシアが黒くなっていくのか(笑)、キャラクターの魅力をこれまで以上に出せるようにがんばりますので、応援してください。新しい方も誘って見てね!

 また、いつもお手紙ありがとうございます。お返事がなかなか出せなくてすみません。この場をお借りしてお詫び申し上げます。お返事を書いてはいるのですが、季節ものなので出すのが遅れると出せなくなって……。今期は学習しますので、これからもお便りをいただけるとうれしいです。

甲斐田:これだけ間が開いたにも関わらず『ヘタリア』ファンの熱い声はずっと届き続けています。私達にとっても思い入れの多い特別な作品ですが、何より『ヘタリア』を応援して下さる皆様の愛が5期を実現に導いたのだと思います。是非、楽しみにしていて下さい。『ヘタリア』の皆をこれからも皆様と一緒に応援していきたいと思います。



◆アニメ『ヘタリア The Beautiful World』
2013年1月25日から毎週金曜日、アニメイトTV、モバイルアニメイト(携帯サイト)ほかにて配信開始!!
また、1月28日からはニコニコ動画(毎週月曜日更新)でも配信開始!


【キャスト】
イタリア:浪川大輔
ドイツ:安元洋貴
日本:高橋広樹
アメリカ/カナダ:小西克幸
イギリス:杉山紀彰
フランス:小野坂昌也
ロシア:高戸靖広
中国:甲斐田ゆき ほか

☆主題歌「まわる地球ロンド」の発売も決定!!
歌:イタリア(CV:浪川大輔)
2013年2月27日発売予定 1,260円(税込)
発売元:株式会社フロンティアワークス
販売元:株式会社メディアファクトリー


>>ヘタリアドットコム:アニメ「ヘタリア The Beautiful World」公式サイト

(c) 2013 日丸屋秀和・幻冬舎コミックス/ヘタリア製作委員会
おすすめタグ
あわせて読みたい

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2026年冬アニメ一覧 1月放送開始
2026年春アニメ一覧 4月放送開始
2025年夏アニメ一覧 7月放送開始
2025年秋アニメ一覧 10月放送開始
2026冬アニメ何観る
2026冬アニメ最速放送日
2025秋アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング