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『ONE PIECE FILM Z』脚本・鈴木氏インタビュー

WOWOW 劇場版『ワンピース』全12作品一挙放送記念! 『ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット』の脚本・鈴木おさむ氏特別インタビュー!

 放送14年目を迎えた人気テレビアニメ『ONE PIECE ワンピース』。その劇場版全12作を一挙にお届けする特集が、10月上旬よりWOWOWにて放送決定! ルフィと仲間たちの10年以上にわたる航海がここに凝縮!

 海賊王を目指す少年ルフィと仲間たちの絆、そして強敵たちとの戦いのクロニクルはスリル・笑い・感動を満載。
放送は、ルフィたち麦わらの一味が伝説の大海賊ウーナンの財宝を探して冒険を繰り広げる第1作『ONE PIECE ワンピース』にはじまり、原作者の尾田栄一郎氏自身が初めてストーリーと製作総指揮を手がけた第10作「ONE PIECE FILM STRONG WORLD ワンピース フィルム ストロングワールド」。
そして脚本に放送作家の鈴木おさむ氏、主題歌にアヴリル・ラヴィーン氏、ゲスト声優に篠原涼子さん、香川照之さんと豪華布陣を迎え、全海賊抹殺をたくらむ元海軍大将ゼットとの死闘を描く、昨年末公開の最新編である第12作『ONE PIECE FILM Zワンピース フィルム ゼット』までの全12作となっている。ほかにも関連特集や、無料放送の関連番組など、見どころが盛りだくさんだ。

 そして今回、一挙放送を記念して、『ONE PIECE FILM Zワンピース フィルム ゼット』の脚本を担当した鈴木おさむ氏にインタビューを敢行! 同作を手がけた心境や、気をつけたこと、見どころなどをうかがったぞ。

──フィルムZの脚本を引き受けた際の心境は?
脚本・鈴木おさむ氏(以下、鈴木):今回のプロデューサーの一人である、フジテレビの方から電話がありまして、僕がすごく「ワンピース」好きで、コミックをずっと読んでいたり、タレントさんにコミックを勧めて渡していたり、いろんなところで好きだと言っていたのをご存知で、「やってみませんか」という話があったんですよね。
前作のストロングワールドが尾田さんがガッツリ関わって大ヒットしたという中で声がかかって、やった!嬉しいという思いもある反面、すごく厳しくなるのはわかっていましたし、万が一うまくいかなかったら、大好きなものがもしかしたら一個減ってしまうかもしれないという恐怖感もありました。しかし、一回尾田栄一郎さんと、正面から向き合ってお仕事できたらなという思いもあり、お仕事させていただきました。本当に嬉かったですね。

──ファンなりに脚本を書くときに気を付けたことは?
鈴木:尾田さんから最初に、「映画はお祭りですから好きにしてください」と言われたんですけども、やはりぼくはファンだからこそ映画が全くのスピンオフではなく、やはり原作と地続きであることをこだわりたいと思いました。もちろん映画が公開したころの漫画がどこまで進んでいるとか、どういうキャラクターになっているとか、いろいろな事情があるのはわかりますが、監督も同じ気持ちがあったし、そういう気持ちを伝えたら、尾田さんから「わかりました」と快くお返事をいただきました。

▲<b>鈴木おさむ氏</b><br>千葉県出身。スマイルカンパニー所属。放送作家として「SMAP×SMAP」「ほこ×たて」など、数々の人気バラエティ番組を手がけるほか、舞台・映画の脚本や、作詞など、幅広く活躍。主な映画担当作品に『ラブ★コン』『ハンサム★スーツ』がある。

鈴木おさむ氏
千葉県出身。スマイルカンパニー所属。放送作家として「SMAP×SMAP」「ほこ×たて」など、数々の人気バラエティ番組を手がけるほか、舞台・映画の脚本や、作詞など、幅広く活躍。主な映画担当作品に『ラブ★コン』『ハンサム★スーツ』がある。

──一番好きなキャラクターは?
鈴木:ルフィです。ワンピースの一番すごいなと思うところは、主役がずっと一番かっこいいこと。いろんなキャラクターが出てくるとつくってるほうとしては、どんどん気持ちが新しいキャラクターに行ってしまって、主人公がおいてけぼりにされちゃう漫画が多いですけども、ルフィはずっとかっこよく、強く魅力的でい続けていますから。

──脚本を書くときにルフィをかっこよく保たせる工夫とは?
鈴木:尾田さんにもアドバイスをいただきまして、ルフィらしい言葉だとか、ルフィらしい生き様だとか、夢に対してルフィがどう答えるとか、一度やられたらルフィはどう思うとか、なんのために戦うのかとか、これがルフィなんだよなというのを監督やスタッフ皆ですごく話し合いました。ルフィらしさ、ということに特にこだわっていたかもしれません。監督もこだわっていましたし、尾田さんもすごくこだわっていたはずです。

──本作での敵役「Z(ゼット)」とは?
鈴木:頂上決戦というコミックで50巻後半から一番の盛り上がりをみせるところで、海軍が改めて強烈なインパクトを放つんですけども、もし自分が子供だったら、ネオ海軍というものが出てきたらワクワクするんじゃないかなっていう思いがありました。海軍を辞めてネオ海軍というものを立ち上げた人物が、ルフィを追いつめ、その海軍とのバトルになったりというのが最初の思いですね。そこで原作につながっていけばいいなと思ってました。Zという男をどれだけ強くして良いんだ?という思いもあったんですけども。

──あの悪魔の実の能力のアイディアは鈴木おさむさんが?
鈴木:そうです。尾田さんに、悪魔の実の能力にはルールがあるといわれて、どこまでも戻るわけじゃない、一回12年分とかルールが必要だといわれました。そうやってしっかりルールがあるのがワンピースの面白いところですね。いろんな能力を見ていても適当じゃない、その場凌ぎの能力じゃないんです。すごいちゃんとしてて面白いですよね。

──ワンピースを初めてみる人に向けて見どころは?
鈴木:ワンピースを初めて見る人がいるとしたら、いわゆるヒーローものの戦いと違って、男と男の意地の張り合いみたいなところがあるのでそういうところを見てほしいです。戦いの意味とか戦いの決着のつけ方も、そこにすべて理由があるんです。特に今回のZはそうですね。だから今まで見たことない人にも是非そこは見ていただきたいです!

──麦わらの一味の魅力とは?
鈴木:やっぱり仲間。人の為にここまで一生懸命できるのかというところ。今の人が一番憧れるところじゃないですか、友達とか親友とか。すごいかっこいいなあと思うのはゾロとかサンジとか、ルフィのことをキャプテンとしてとことんたてる。仲間でいながら強い人のことをちゃんと認めて、そいつの夢の為に進むというその感じがいいですね。

──このシーンは是非!というところは?
鈴木:今回見どころとして「海導」という海軍の歌があるんですけども、是非、聞いてほしいです。オリジナルの海軍の歌なんですけど、非常に悲しくもあり、あれはいいですね。
あと、最後にルフィとZが戦うシーンです。監督が決めたと思うんですけども、最後の最後に2人の殴り合いっていう、あそこはすごいです。あれはこうアニメを超えたところがあるような気がします。

<放送概要>
【放送ラインナップ】WOWOWシネマ
10月7日(月) 19:00 『ONE PIECE ワンピース』
10月7日(月) 20:00 『ONE PIECE ワンピース ねじまき島の冒険』
10月7日(月) 21:00 『ONE PIECE ワンピース 珍獣島のチョッパー王国』
10月8日(火) 19:00 『ONE PIECE ワンピース THE MOVIE デッドエンドの冒険』
10月8日(火) 21:00 『ONE PIECE ワンピース 呪われた聖剣』
ほか、10月12日まで連日放送! 詳しい放送情報はWOWOW ワンピーススペシャルサイトを要チェック!

<関連特集>
10月14日(月・祝)7:00 「18時間一挙放送!「ワンピース」の日」

<関連番組 [WOWOWプライム 無料]>
10月5日(土)17:30 「一挙放送直前!ようこそ劇場版ワンピースの世界へ」
史上初となる劇場版ワンピース12作品一挙放送を記念して、魅力的な登場キャラクターと、『~フィルム ゼット』を中心にシリーズの各映画のみどころを紹介する特別番組。

>>WOWOW ワンピーススペシャルサイト

(C)尾田栄一郎 / 2012「ワンピース」製作委員会
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