江口拓也さんが飲む！　羽多野渉さんがハントする！　豪華男性声優陣9名によるイベント「人狼バトル」詳細レポート

　2014年4月13日(日)、東京・池袋にある「アニメイト池袋本店」において、男性声優陣による『人狼ゲーム』のイベント「人狼バトル ～animate village～」が開催された。題材となっている『人狼ゲーム』は、複数人のプレイヤーの中に潜んだ“狼”を、会話によって導き出す推理ゲーム。人数や道具に縛られない手軽さと、会話を用いた深いゲーム性が相まって、昨今では各所で話題を集めている。

　今回のイベント「人狼バトル ～animate village～」は、6月25日に発売を予定しているDVD「人狼バトル ～人狼VS勇者～」の出演メンバーで『人狼ゲーム』を実際の会場で行う、というもの。当日は昼と夜の2回に分けて行われ、それぞれで違ったゲームが展開された。出演したのは、江口拓也さんや逢坂良太さんら、9名の男性声優陣。本稿では、夜の部で行われたゲームの様子をお届けしていく。


【出演者】※敬称略
・江口拓也
・逢坂良太
・近藤孝行
・立花慎之介
・豊永利行
・羽多野渉
・日野聡
・平川大輔
・水島大宙

　本イベントにおける対戦は別室で行われ、その様子は会場のスクリーンに投影。来場者は、ターンごとに増える脱落者と一緒にゲームの進行を見守る形となる。というわけで、各参加者はさっそく別室へと移動。ここから、ゲームが開始された。

　なお、今回は人を襲撃することを目的とした「人狼」と、人狼を発見し追放することを目的とした「人間」のほか、「預言者」と「ハンター」という2種類の特殊な役職が投入されていた。各役職の能力は以下の通りだ。

【役職一覧】
・人間 5名：昼のターンでの話し合いによって追放するプレイヤー1人を投票で決める・特殊能力なし
・人狼 2名：夜のターンに人狼同士で相談し合って人間1人を襲撃できる
・ハンター 1名：自身が襲撃・追放された際に1人を道連れにできる
・預言者 1名：夜のターンに指定した1人の人狼or人間を判定できる
※ハンターと預言者は、人間として判定される

　勝利条件は人間側と人狼側で異なり、人間は人狼を全て追放すれば勝利。一方、人狼は人間を残っている人狼と同数まで減らすことができれば勝利となる。さらに今回は、プレイヤーの追放時にそのプレイヤーの役職が公開される「オープンルール」と呼ばれる形式が採用されていた。これらの細かなルールも、プレイヤーたちのやり取りを楽しむ中で大切な要素となるので覚えておこう。

●人狼を追放し、酒をあおる江口さんを襲う悪夢

【1日目】
　ゲームが始まると、さっそく議論がスタート。とはいえ、最初の時点では誰も情報を提供できないため、リアクションや直感に頼るほかに術がない。これまでの練習時に、必ず「人間」を引き続けてきた豊永さんを中心に会話を進めるが、これといった手がかりが掴めずにいた。

　と、そこで昼の部で「人狼」だった日野さんが、冗談めかす形で「俺、人狼だよ！」と爆弾発言。一時的にどよめきが起こり、冗談として流されるが……。その後に行われた投票で、日野さんが追放者(昼ターンの終了時に、合議で1人を追放する)に決定してしまう。

　追放が決定した瞬間、日野さんが「人狼」であることが明らかにされた。まさかの1ターン目の人狼追放という、人間側が大幅に有利となる展開に、人狼と戦う人間たちは色めき立つ！　酒を飲み交わし、祝杯をあげる……というノリでテンションを上げていた。主に祝杯をあげていたのは「酒だ酒だー！」と叫んでいた江口さん。


[1日目：リザルト]
江口拓也 生存
逢坂良太 生存
近藤孝行 生存
立花慎之介 生存
豊永利行 生存
羽多野渉 生存
日野聡 追放（人狼）
平川大輔 生存
水島大宙 生存

【2日目】
　開幕から戦勝ムードとなったその翌朝(2ターン目)。夜の内に人狼に襲撃されたのは、エア酒飲みで二日酔い状態の江口さんだったことが明らかに。なお、江口さんの最後の言葉は「飲み過ぎたーっ！」であった。

　そして江口さんは、役職の中で唯一他人の役を判別できる「預言者」だったのだ。この時点で江口さんは発言権を失ってしまうため、1日目の夜に判定した“予言”を口にすることなく、ゲームを去る結果となってしまった。これによって情勢は一転、人間勢力は窮地に立たされてしまう。

　今回は水島さんが「僕の投票が(日野さん追放の)決定打になったから、信用してほしい」と語り、議論の中心としてトークを回すが、手がかり不足で結論にはたどり着けない。最終的に逢坂さんの追放が決定したものの、結果は「人間」。江口さんを失った痛手は、あまりに大きい。

[2日目：リザルト]
江口拓也 被害者（人間）
逢坂良太 追放（人間）
近藤孝行 生存
立花慎之介 生存
豊永利行 生存
羽多野渉 生存
日野聡 追放（人狼）
平川大輔 生存
水島大宙 生存

●最後に勝利するのは人か狼か。鍵を握るは近藤さん＆豊永さん

【3日目】
　3ターン目、人狼のターゲットとなったのは羽多野さん。そして羽多野さんは「自身が追放される時に1人を道連れにする」という能力を持つ「ハンター」であった。まさか自分が標的になるとは夢にも思わなかった様子の羽多野さん。混乱してしまい、前ターンの投票時に若干の疑いが向けられていた、人間の水島さんを“道連れ”に選んでしまう。「ここで来るとは思ってなかったんです、真っ白になっちゃって」とは、退場間際の羽多野さんの談である。油断していたハンターを狙い撃ちした、人狼側の観察眼は相当なものだ。

　生き残りは、近藤さん・平川さん・立花さん・豊永さんの4名。残り1匹となった人狼を見事追放できれば人間の勝利となるが、誤って人間を追放してしまうと、その日の夜に人間1人が襲撃を受けて、翌朝（次のターン）で人狼1匹と人間1人となってしまうため人狼側の勝利が確定となる。手がかりのないまま、実質、このターンが最終局面となったのだ。

　そして最後の投票は、平川さん・立花さんに各2票が集まり、決選投票が行われる形となった。すなわち、ゲームの命運は近藤さん＆豊永さんに託されたというわけだ。他人を疑いたくない近藤さんは「これもう、(この中に人狼は)いないでしょ！」と叫ぶも、ゲームは無情。最後の投票タイムが訪れ、追放者は立花さんに決定した。……そして、結果発表は会場へ持ち越されることに。

[3日目 投票直前：リザルト]
江口拓也 被害者（人間）
逢坂良太 追放（人間）
近藤孝行 生存
立花慎之介 生存
豊永利行 生存
羽多野渉 被害者（人間）
日野聡 追放（人狼）
平川大輔 生存
水島大宙 道連れ（人間）

　会場に戻ると、追放が決定した立花さんの口から、その正体が明らかにされる……。その結果、立花さんは「人狼」。二転三転した今回のゲームは、人間サイドの勝利となった。豊永さんいわく、最後の投票の決め手は、平川さんが票を受けた際に発した「俺じゃないって！」という叫びが、真に迫っていたためらしい。これぞ役者力(？)。

　以上で、本イベントは終了となった。この後には、速報記事でお伝えした通り、6月25日発売予定のDVD「人狼バトル ～人狼VS勇者～」と、男性声優人狼DVD“第2弾”発売決定の告知が行われた。

　第2弾の詳細については未発表だが、今回は「新たなキャスト9名による人狼バトル」という情報のみが伝えられた。こちらの詳細については、今後のアナウンスを待つこととしよう。

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