小野大輔、TVアニメ『ジョジョ』を語る!(後編)

承太郎役・小野大輔さんに、TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』の魅力を伺う!(後編)

話題沸騰の注目作となっているが、今作で主人公の空条承太郎を演じる小野大輔さんにインタビュー! 小野さんは、ご本人も認める『ジョジョの奇妙な冒険』の大ファン。そこで、ご本人も認める熱い想いを、インタビューでお届けします。

今回の後半では、完成したアニメを見ての感想と、見どころなどを伺っています。アニメをまだ観ていない人は、ぜひPVを観てから読んでみてください!



■ 完成した映像を見て「ありがとう!」

――実際に完成したアニメをご覧になった感想は?

小野さん:先日行われた先行試写イベントでも見させていただきましたが、最初に言いたかったのは「ありがとう!」という言葉でした。『ジョジョ』が好きな人が確実に感動すると思うし、僕らが好きな作品をこんなに愛情を込めて作ってくださって。スタッフさん全員に「本当にありがとう」と言いたいくらい、熱いフィルムでした。

――原作の1部と2部を描いたアニメの前シリーズと、3部を描いた今シリーズとの違いを挙げるとすれば?

小野さん:スタンドの存在ですね。3部から出てくるスタンドの表現は独特で、まさに『ジョジョ』ならでは。僕もファン目線で、どう表現するのかなと思っていましたが、フィルムを見て、「そうそう! こう見えるよね」と。例えば、承太郎が牢屋(ろうや)に収監された時、鉄格子越しに承太郎のスタンドのスタープラチナが警官のピストルをとったりするんですけど、姿が透けて見えていたり、一瞬消えたり。

でも、スタープラチナが動いた軌道にはキラキラと光の粒子みたいなものが見えて。あの表現が、原作を読んでいた時の感覚そのままで。スタープラチナが実体化した時の力強さもしっかり描かれて。1部から2部、今作へつないできた魂と、3部から出てくる独特の表現がうまくマッチしていて、ただただ感動です。

■ 現代のアニメ技術だからこそできる映像表現と効果音の具現化

――スタンドの描写は今のアニメーション技術があるから実現できたのかもしれませんね。

小野さん:でしょうね。スタンドを描く上で必要な炎や液体の描写には今のアニメやCG技術のすごさに驚かされるばかり。例えばハーミットパープルの茨の表現とか、暗い画面での効果の使い方とか。

DIOの登場シーンは本当に不気味でしたからね。見るたびにすごい感動があって。リハーサルビデオを家で何度も見て、覚えているはずなのに、試写イベントで、劇場で見たら「更にいいッ!」と。

何度でも見たくなる、素晴らしさです。



――あと『ジョジョ』シリーズと言えば、原作でも大きく描かれる、あの効果音ですね。

小野さん:例えば「グッパオン!」という音は、承太郎が花京院から見えない攻撃を足に受けた時、「グバッ」という傷口が開く音と、「ブォン!」と石段を転がり落ちる動きを融合して、文字として可視化するという方法をとっているのだろうなと。全部合わさっての「グッパオン!」で、そう考えると総合芸術だなと思います。

■ 今作から登場のスタンドと映画的な映像手法が見どころ

――3部の「スターダストクルセイダース」の中で、お気に入りのエピソードや、このシーンはアニメで見たいというところを挙げてください。

小野さん:あり過ぎて困るなあ。『ジョジョ』シリーズ全般に言えることですが、荒木飛呂彦先生が大好きなサスペンスの要素が3部でもふんだんに盛り込まれていて、サスペンスやホラーの映画的な手法が多いんです。

ポルナレフVS.アレッシー戦で、アレッシーが扉を破ってくるシーンは見たことある! という感じがするじゃないですか。ホウィール・オブ・フォーチュンで、車同士が追走するシーンも『激突!』もまた然り。

映画的な手法をとっているマンガが、アニメ、映像になった時、どうなるのか、本当に楽しみです。

――改めてアニメ「スターダストクルセイダース」の見どころや注目ポイントをご紹介ください。

小野さん:まず1部と2部ではなかったスタンドという未知の力が出てきて。それはイコール精神の力。本当は目に見えない心と心の戦いです。

共感できたり、納得できるテーマが描かれているのでそこに注目してほしいです。スタンドの表現からその先にある人間ドラマは老若男女、誰でも楽しめる作品じゃないかと思います。

ぜひ多くの人に見て欲しいですね。

■ キャスト&スタッフが熱く注ぐ『ジョジョ』愛を感じて!

――最後に皆さんへメッセージをお願いします。

小野さん:『ジョジョの奇妙な冒険』は、僕が学生の時は大っぴらに「好き」と言える作品ではありませんでした(笑)。でも今は胸を張って、皆さんにオススメできます。

連載開始された1987年から27年という長きに渡って紡がれてきた普遍的な魅力はこのアニメの中に詰まっています。『ジョジョ』愛をキャストとスタッフがをありったけ注ぎ込んだ作品です。なぜこれだけたくさんの人に愛されているのかと言えば、人間讃歌という普遍的なテーマを描いているからだと思います。とにかく、いろいろな方に『ジョジョ』に触れていただき、好きになっていただきたいと願います。アニメに関わる一同、魂込めて頑張っていますので、ぜひ見て、『ジョジョ』愛を感じてください。周りに見ていないという人がいたら、「おもしろいよ! 見ようよ!」と誘っていただいて(笑)。

無限に広がる『ジョジョ』の世界へ、このアニメ「スターダストクルセイダース」から一緒に旅立ちましょう!

<作品概要>
【STAFF】
原作:荒木飛呂彦 (集英社ジャンプ・コミックス刊)
ディレクター:津田尚克
(『ジョジョの奇妙な冒険』、『妖狐×僕SS』)
シリーズディレクター:鈴木健一
(『ジョジョの奇妙な冒険』、『HELLSING OVA』#9,#10 監督)
シリーズ構成:小林靖子
(『ジョジョの奇妙な冒険』、『進撃の巨人』、『灼眼のシャナ』シリーズ)
キャラクターデザイン:小美野雅彦
(『ジョジョの奇妙な冒険』第8話・第20話 作画監督、『キスダム』総作画監督)
アニメーション制作:david production
製作:ジョジョの奇妙な冒険SC製作委員会

【STORY】
時は1987年――ジョセフ・ジョースターと柱の男たちとの死闘から49年後…。ジョセフは「悪霊に取り憑かれた」という孫・空条承太郎に会うため、極東の地・日本を訪れる。そして承太郎に対し、悪霊――「幽波紋(スタンド)」が突如発現した原因を語る。それは、100年に渡る長き眠りから目覚めた吸血鬼・DIOと、ジョースター家の忌まわしき因縁によるものだった。さらに、DIOのもたらした悪影響によって倒れ伏す承太郎の母・ホリィ。承太郎は母を救うため、全ての元凶にして邪悪の化身であるDIOを打倒すべく、仲間達と共に旅立つ…。

【『ジョジョの奇妙な冒険』原作シリーズ概要】
1987年から2004年まで集英社発行の「週刊少年ジャンプ」にて連載の後、連載誌を同社発行の「ウルトラジャンプ」に移し、現在まで長期連載中の大ヒット作品。シリーズの単行本は100巻を越え、累計発行部数は9000万部以上。最新シリーズの第8部ジョジョリオンは2014年の第17回文化庁メディア芸術祭のマンガ部門で大賞を受賞した。作品のテーマは「人間讃歌」。個性的な表現方法で仲間たちとの絆・強敵との死闘などを描き、作品独特の世界観を築き上げ、根強いファンを獲得。後々の作品にも大きな影響を与えた。

【日本国内放送情報】
TOKYO MX 4月4日より毎週金曜 24:30~
MBS 4月5日より毎週土曜 27:28~
CBC 4月9日より毎週水曜 26:58~
東北放送 4月8日より毎週火曜 25:48~
RKB毎日放送 4月8日より毎週火曜 26:08~
BS11 4月11日より毎週金曜 24:30~
アニマックス 4月12日より毎週土曜 23:30~
4月16日より毎週水曜 22:00~/27:00~
(※放送日時は変更となる可能性がございます。)

>>『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』公式サイト
>>『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』公式Twitter

(C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SC製作委員会
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