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『一週間フレンズ。』メインキャストへリレーインタビュー=その3=

新人声優・山谷祥生さんに過去の自分が重なる? アニメ『一週間フレンズ。』のメインキャストへリレーインタビューその3! 細谷佳正さんへの独占インタビューをお届け!

 TOKYO MX、MBS、テレビ愛知他にて放送中のアニメ『一週間フレンズ。』。原作は月刊「ガンガンJOKER」(スクウェア・エニックス刊)で連載中、葉月抹茶氏による青春グラフィティコミックです。

 本作品は明るく快活な男子高校生・長谷祐樹が、同じクラスの女の子と友達になろうとする日々を描く青春物語。だた、ひとつ普通ではなかったのは、その少女・藤宮香織は“一週間で友達との記憶がなくなってしまう”こと――。

 ひたむきさとせつなさにあふれた本作の主演には、長谷祐樹役に山谷祥生さん、藤宮香織役に雨宮天さんというフレッシュなふたりの新人声優をキャスティング。加えて、長谷祐樹の親友である桐生将吾を細谷佳正さんが、クラスメイトの山岸沙希を大久保瑠美さんが演じます。

 アニメイトTVでは、そんなキャストのみなさんに独占インタビューをする機会を頂き、リレーインタビューを実施! 第1弾、第2弾の記事では主演の山谷さん、雨宮さんにお話を伺いました。

 そして、続く今回の第3弾では主人公の親友である桐生将吾を演じる細谷佳正さんへのインタビューをお届け! 山谷さんが「カッコよすぎて主人公が奪われる!」と危惧した桐生将吾についてや、主演を務めるおふたりについての感想をお聞きしました!

【●フレッシュな主人公たちが悩みの種?】
――最初に、出演が決まった時の感想をお聞かせください。
細谷:以前出演させて頂いた『坂道のアポロン』の時もそうでしたが、人間ドラマが主軸になる作品は僕自身が好きなので、キャストに決まったと聞いた時はすごく嬉しかったです!

――以前のインタビューで主演のおふたりから「細谷さんが演じることで桐生将吾がよりカッコよくなって、長谷くんが心配になる!」とお聞きしています。そんな桐生将吾は細谷さんから見て、どんなキャラクターでしょうか?
細谷:ふたりとも嬉しいことを言ってくれますね(笑)。では、せっかくなので長谷くんを引き合いにして紹介すると、桐生将吾は自分が正しいと思ったことを真っ直ぐに貫く男の子です。例えば、長谷くんは自分の意見と違うことでもある程度空気を読んで対応すると男の子だと思います。一方の将吾は、自分が正しいと思う事があるなら、どんなに周りと意見が食い違っていて、それによって自分が面倒くさい状況に陥ることがわかっていても、その考えを貫き通す心の通った人物です。それゆえに、時には長谷くんだったり、香織ちゃんにキツく当たる場面もありますが、それは彼なりの気遣いでもあって、根はとてもやさしいやつなんです。

――長谷くんとは違った意味で“真っ直ぐ”なキャラクターですよね。
細谷:行動は真っ直ぐだけど、その中にある意思や想いはほかの人には伝わりにくくて、他人に誤解されがちな性格ですよね。素直な長谷くんとは、そこが大きく違う部分です。そんな彼の特徴は僕自身が演じる際にも気をつけていて、想いをストレートに表現しすぎると、それは桐生将吾ではなくなってしまいます。なので、演技をする際は彼の本心を見せすぎず、全話を通して彼のやさしさを伝えるよう意識しています。

――真っ直ぐだけど、真っ直ぐじゃない……表現が難しい役柄ですね。
細谷:そうですね。あと、演技に関しては主演のふたりがフレッシュなので、それに30代の僕がついて行けているかが不安です(笑)。将吾はあくまで高校生なので、大人すぎては違和感が出てしまいますし、かといって幼すぎても将吾らしくなくなってしまう。そのバランスが自分にとって非常に難しいポイントだと感じています。

【●アフレコを始めるときは山谷くんに「遊ぼう!」と言っています】
――本作のキャストの皆さんと共演されて、その率直なご感想をお聞かせください。
細谷:本作で初共演の方が多いので、出演が決まった時から「どんな人達なのかな!」と楽しみでした。話したことのない人と話すことが最近のマイブームなんです(笑)。もっともっとみんなとコミュニケーションをとっていきたいですね。

――山谷さんは「細谷さんには、すごくお世話になっています!」と仰っていましたよ。
細谷:いやいや、そんなことないですよ! むしろ、最初に山谷くんと合った時は、僕がしゃべりすぎておばちゃん感を丸出しでした(笑)。

――山谷さんは初レギュラー&初主演ですし、同性の先輩が気軽に話してくれる環境は、やはり心強いのではないでしょうか。
細谷:初めてのアフレコで現場に入ったら、山谷くんと雨宮さんはめちゃくちゃ緊張しているし、監督や音響監督さんも寡黙な方なので、「シーン……」としていたんですよ。そんな雰囲気の中にいたら、なんだか自分も緊張してきてしまって「この空気をぶち壊すのが先輩としての役目だな!」と、その空気をバーンと破ってやりました(笑)。

――なるほど!(笑) 山谷さんがお話していた「自分たち新人がやりやすい環境を作ってくれる」というのは、そういう部分なんですね。
細谷:理由のほとんどは、自分が緊張しないためですけどね!(笑)

――あはは(笑)。実際に現場で山谷さんとご一緒してみてどんな印象でしたか?
細谷:山谷くんは事前に台本も熟読してきて、演技にも真剣に取り組んでいる、とてもまじめな人です。ただ、まだまだ緊張しているので、彼を見ていると僕が新人だったころに言われた「もっと遊びなさい」という言葉を思い出します。

――演技で“遊ぶ”ですか?
細谷:会話が主軸になる作品というのは時に“遊ぶ”ことで面白みが引き出される物です。出会ったばかりの山谷くんは、台詞のために用意された時間を守ることばかりを意識した演技をしていて、そんな面白みを引き出せていませんでした。そこで、ある時に「楽しいのが一番いいことだから、時間を気にせずに演技してごらん」とアドバイスをしたら、山谷くん本人がすごく楽しそうに演技をしてくれて、しかもその楽しく演技した部分は1発OKだったんです。それ以来、本番前に彼が緊張しているのを見たら「山谷くん、遊ぼう!」と声をかけています。やっぱり、自分自身が楽しめた物は、人が見ても面白い物になるんですよね。

――山谷さんが以前のインタビューで「とにかく今は収録が楽しいです!」と笑顔で仰っていましたが、そんな背景があったからこその言葉だったのかもしれませんね。
細谷:そう言っていたのなら、僕も嬉しいです。最初の頃はとにかく緊張していたのか、膝に台本をおいて黙々と読んでいて、雨宮さん以外とは喋ってすらいませんでしたから(笑)。

――山谷さんいわく、超緊張している時は黙って台本を読んでいるフリをして、周りに悟られないようにしているのだとか……(笑)。
細谷:あっはっは。じゃあ、今後はもっとちゃちゃを入れてあげますよ(笑)! 山谷くん、これからもっともっと遊ぼう!

【●雨宮さんはとても“パンク”な一面を持っている女性!?】
――では、雨宮さんの印象はいかがですか?
細谷:雨宮さんは……とてもパンクな方だと思います(笑)。

――えっ、そうなんですか? 
細谷:僕も第一印象は若くて、見た目が可愛らしい女の子だと思いました。ただ、実際に話してみると男性のような発想をする方なんですよ。すごくはっきりと物事を考えていたりと、女の子としてはなかなか珍しいタイプだと思います。彼女には、これからもパンクなキャラクターを貫いていって欲しいですね(笑)。

――それは意外な一面を知りました。演技に関してはいかがでしょうか?
細谷:第4話で香織ちゃんが長谷くんに対して「貴方、何なんですか?」と発言するシーンがありましたが、アフレコ時に監督が「突然、変質者のような人に声をかけられた時の反応でお願いします」となかなかハードルの高いオーダーがあったんです。その本番で披露した雨宮さんの演技が、それはまぁ素晴らしくて……(笑)。台詞を言った瞬間に“痴漢・電車・人混み”という3つキーワードが頭に浮かんで思わず爆笑してしまいました。ふたりとも個性的で、とても素敵な演技をしているので、ふたりの掛け合いはアニメを心待ちにしているみなさんに満足してもらえる仕上がりになっていると思います。

――それでは、最後に読者へのメッセージをお願いいたします。
細谷:原作が持つ素敵な世界観はもちろん、主演を務めるふたりも“今しかでしかできない”見ているだけでほんわかしてくる演技で作品を彩っています。『一週間フレンズ。』は、たくさんの登場人物たちが、それぞれの想いを抱えて物語を作っていく群像劇なので、見て頂く際にはいろんな人に感情移入しながら楽しんで貰えれば嬉しいです。特に、長谷くんと香織ちゃんの瑞々しい掛け合いはご期待ください!

――ありがとうございました。

 以前のインタビューで盛り上がった「長谷さんと香織ちゃんにとってハッピーエンドとは?」という質問を投げかけると「僕としてのハッピーエンドは“香織ちゃんが記憶を忘れなくなること”です。ふたりの関係性は、そこから作っていく物だと思うし、香織ちゃんにたくさん友達が出来ても、初の理解者である長谷くんとの思い出が残り続ける限りは、香織ちゃんにとってかけがえの無い存在に変わりありません。それに、この物語のタイトルはラブではなく、あくまで“フレンズ”ですからね(笑)。」とカッコいい解答を聞かせてくれた細谷さん。

 そんな細谷さんを含めた3人のキャスト陣へのインタビューで、それぞれが全力で想いを込め、素敵な作品に仕上がっていることを感じて頂けたのではないでしょうか?

 このあとも続々とリレーインタビューが続きますので、ご期待ください!

<<作品情報>>
◆放送情報
TOKYO MX:毎週日曜24:00
MBS:毎週月曜深夜26:35
テレビ愛知:毎週火曜27:05
BS11:毎週日曜24:30
AT-X:毎週水曜21:00
※リピート放送:金曜9:00/日曜27:00/火曜15:00
※放送時間は変更になる場合があります。

◆配信情報
ニコニコ生放送:毎週金曜22:00
ニコニコチャンネル:毎週木曜24:00
Gyao!:毎週木曜24:00 他

◆作品情報
テレビアニメ『一週間フレンズ。』

【イントロダクション】
僕は重ねる、二人の記憶。 私は巡る、二人の記録。

高校二年生の長谷祐樹は、普段から人と関わろうとせず、いつもひとりでいるクラスメイト、藤宮香織と友達になりたいと思い、彼女に話しかける。
だが、彼女は「私、友達の記憶…一週間で消えちゃうの…」とそれを拒む。
少年との思い出を失い続ける少女と、その思い出をひとつひとつ紡ぎあげていく少年―。
たくさんの“切なさ”と“ひたむきさ”が詰まった、珠玉のストーリー。

葉月抹茶氏(掲載:月刊「ガンガンJOKER」スクウェア・エニックス刊)による青春グラフィティコミックがテレビアニメ化。
「一週間で友達との記憶が消えてしまう」という香織と、それでもひたむきに彼女と友達になろうとする祐樹。
このふたりの主人公の心の機微を、『夏目友人帳』のブレインズ・ベースが繊細かつ美しいアニメーションで描いていく。
まっすぐなキャラクターの祐樹を真摯に演じるのは山谷祥生さん、香織の複雑な心情を表現するのは期待の新鋭・雨宮天さんと、フレッシュな2人を抜擢。祐樹の親友・将吾は細谷佳正さんが、天然系のクラスメイト・山岸沙希は大久保瑠美さんが演じる。
彼らがキャラクターたちに命を吹き込み、彼らの心の機微を表現していく。

【CAST】
長谷祐樹:CV.山谷祥生
藤宮香織:CV.雨宮 天
桐生将吾:CV.細谷佳正
山岸沙希:CV.大久保瑠美
九条一:CV.浅沼晋太郎
藤宮志穂:CV.中原麻衣
井上潤:CV.間島淳司
ほか

【STAFF】
原作:葉月抹茶(掲載:月刊「ガンガンJOKER」スクウェア・エニックス刊)
監督:岩崎太郎
シリーズ構成:菅 正太郎
キャラクターデザイン:山﨑絵里
美術:伊藤 聖
美術設定:ヘッド・ワークス
色彩設計:歌川律子
撮影:塩川智幸
編集:今井大介
音響監督:本山 哲
音楽:戸田色音
オープニングテーマ:「虹のかけら」昆 夏美
エンディングテーマ:「奏(かなで)」藤宮香織(CV:雨宮天)
アニメーション制作:ブレインズ・ベース
製作:「一週間フレンズ。」製作委員会

■URL
>>『一週間フレンズ。』TVアニメ公式サイト
>> TVアニメ『一週間フレンズ。』公式ツイッター(@1weekfriends)

(C)葉月抹茶/スクウェアエニックス・「一週間フレンズ。」製作委員会
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