『Gのレコンギスタ』のクリエイターズトークナイトをレポート!

富野監督が神になった!? 裏話や制作秘話などが飛び出した『ガンダム G のレコンギスタ 特別先行版』クリエイターズトークナイトをレポート!

 2014年9月5日で劇場公開最終日を迎えた『ガンダム G のレコンギスタ 特別先行版』。新宿ピカデリーでは、最終上映の終了後に本作に携わったクリエイターの方々が登壇した『ガンダム G のレコンギスタ 特別先行版』クリエイターズトークナイトが行われた。現在も製作の真っ只中だからこそ聞ける、貴重な裏話が多く飛び出した本イベントの模様を今回はお伝えしていこう。

 
【イベント登壇者】
小形尚弘さん(プロデューサー)
吉田健一さん(キャラクターデザイン)
安田朗さん(メカニカルデザイン)
形部一平さん(メカニカルデザイン)
コヤマシゲトさん(デザインワークス)

まずは吉田健一さん(キャラクターデザイン)、安田朗さん(メカニカルデザイン)、形部一平さん(メカニカルデザイン)、コヤマシゲトさん(デザインワークス)、小形尚弘さん(プロデューサー)が壇上へと登場。それぞれ自己紹介を済ませ、話題は本作に関わる事になった経緯について。

▲吉田健一さん<br>(キャラクターデザイン)

▲吉田健一さん
(キャラクターデザイン)

▲コジマシゲトさん<br>(デザインワークス)

▲コジマシゲトさん
(デザインワークス)

キャラクターデザインを担当された吉田さんが、最初に本作の話を受けたのが7年前の2007年の春ということで「この『ガンダム Gのレコンギスタ』を30代最後の作品にしようと考えていたんですけど、40代も半ばになってしまいた」とコメント。とても長い期間で動いていたプロジェクトだった事を明かした。

本作のメイン機体であるG-セルフのデザインなどを担当された安田朗さんは、正式なオファーの前から、密かに声を掛けられていたため、独自に資料を取り寄せてデザインを考えていたことを明かした。ガンダム30周年の企画のために考え、世に出していなかった機体が今回のG-セルフの原型になっているという経緯を語っていた。

▲G-セルフ

▲G-セルフ

安田さんと同じくメカデザインを担当されている形部さんは、今回初めて仕事としてロボットを描く事となり「最後にロボットを書いたのは高校生の授業中です」と話していた。シュ-ズの広告デザインのイラストを書いていた事もあってか、富野監督からシューズのデザイナーだと未だに勘違いされていると話し、会場からは笑いが起こる一幕も。

元々登壇の予定は無く、「今回のイベントは客席から見る予定だった」と話していたコヤマシゲトさんもプロデューサーである小形さんの一声で急遽参加。肩書きとしてはデザインワークスと紹介されていたが、本作では吉田さんと共にキャラクターのデザインなどを担当されている。吉田さんがデザインされたアイーダ・スルガンの初期イラストを見てコヤマさんは「もっと胸を大きくした方が良い」と発言し、今のデザインになった事から小形さんは「アイーダ・スルガンの胸を大きくした人」とコヤマさんを紹介していた。

 
■ スタッフが体験した富野監督のセンス・オブ・ワンダー

クロストークコーナーが始まり、まずは安田さんが富野監督に怒られた話を披露。安田さんを怒る富野監督の後ろでちょうど稲妻が走っていて、その時の事を安田さんは“富野監督が神になった瞬間”と称し「あの時に宇宙の法則が若干変わった気がしました。ついに神に就任されたんだなぁ」と振り返り、会場は大爆笑。その時に居合わせていた小形さんも「あの時はすごかった。人が怒られている時は普段ならちょっと黙るところなんですけど、あの光景は面白かったですね」と当時の様子を語っていた。しかしその日を皮切りに富野監督の作業スピードが大幅に上がり、当時の事を振り返った登壇者の方々も口を揃えて「神掛かっていた」とコメントしていた。

そして本作に登場するキャラクターである主人公のベルリ・ゼナムとアイーダ・スルガンについての話では、初期案の時の設定では双子だった事を明かした。“ベルリ”という名前も初期案の段階では“ベリル”だったが、富野監督の意向でベルリへと変わったとのこと。名前が変わった当時、小形さんは富野監督に「名前が間違っていますよ」と指摘したところ、「間違えられる名前が悪い」と話していたのだが、この名前になった詳しい理由について富野監督は「ベルリだと略した時に“ベル”と呼べるから」と説明し、吉田さんは「凄く的確ですよね」と関心した様子だった。

▲ベルリ・ゼナム

▲ベルリ・ゼナム

作品タイトルも最初は“レコンキスタ”だったのが、富野監督の案で今の“レコンギスタ”へと変わったという。小形さんは「最初は“レコンキスタ”の方がいいんじゃないかって色んな人が言っていたんですけど、今では“レコンギスタ”じゃないと違和感を覚える」とコメントしていた。

さらにコヤマさんは、富野監督とラライヤ・マンディというキャラクターの名前を決めている時に「富野さんがスタジオの壁を見ながらラライヤ・マンディと言ったんですけど、視線の先にはカレンダーがあって、その日は月曜日だったんですよ。なんか富野ネーミングの真髄を見た気がしましたね」と語り、改めて富野監督のネーミングセンスに感銘を受けていた様子だった。

▲ラライヤ・マンディ

▲ラライヤ・マンディ

そしてフォトセッションの後、最後は登壇者の方々から一言ずつコメントが送られ、プロデューサーの小形さんからは「今回は富野監督がとてもパワフルで、多分今回登壇した人の誰よりも働いていると思います。本人も言っていましたが、今回で富野さんが携わるTVシリーズは多分最後になってしまうかもしれないので、アクシズじゃ無いですけど、皆様の力をお借りして26話を走りきって富野さんをまたここの舞台に連れてきて挨拶ができればなと思っています。皆様どうぞよろしくお願いします。」と話し、多くの拍手が送られる中、イベントは幕を下ろした。

■『ガンダム G のレコンギスタ』放送情報

<dアニメストア 配信>
【配信期間】2014年9月8日(月)~9月30日(火)
【内容】『特別先行版』を独占配信
(https://anime.dmkt-sp.jp)

<テレビ放送>
【放送時期】2014年10月よりMBS、TBS、CBC、BS-TBSほかアニメイズム枠にて放送開始!

初回1時間SP(第一話、第二話一挙放送)決定!
MBS 10月2日(木)深夜
TBS 10月3日(金)深夜
CBC 10月3日(金)深夜
BS-TBS10 10月4日(土)深夜
※放送時間に関しては、追って各放送局、公式HP等でご案内致します。

<Blu-ray&DVD>
第一巻が12月25日に発売決定!(以降、毎月一巻ずつ、全9巻発売予定)

<STORY>
宇宙移民と宇宙戦争の歴史となった宇宙世紀が終焉し、しばらくの刻が流れた。新たな時代、リギルド・センチュリー(R.C.)を迎えた人類の営みと繁栄は、平和と共にこのまま続いて行くものだと思われていた。
R.C.1014 年。地上からそびえ立つ地球と宇宙を繋ぐ軌道エレベータ、“キャピタル・タワー”。地球上のエネルギー源であるフォトン・バッテリーを宇宙よりもたらすが故に神聖視された場所。そこを守護するキャピタル・ガード候補生のベルリは、初めての実習の最中、謎のモビルスーツ・G-セルフの襲撃を受ける。作業用モビルスーツのレクテンで交戦したベルリはG-セルフの捕獲に成功する。だが、G-セルフと操縦者アイーダ・レイハントンを名乗る宇宙海賊の少女に何かを感じるベルリ。そして、特定条件を満たさなければ起動しないG-
セルフがベルリに反応を示す。
宇宙海賊とアイーダの目的、G-セルフに選ばれたベルリが辿る運命、その果てに待ち受けるリギルド・センチュリー全体を揺るがす真相とは??。全てはレコンギスタの始まりに過ぎなかったのだ。

<STAFF>
総監督:富野由悠季
キャラクターデザイン:吉田健一
メカニカルデザイン:安田 朗、形部一平、山根公利
デザインワークス:コヤマシゲト、西村キヌ、剛田チーズ、内田パブロ、沙倉拓実、倉島亜由美
色彩設計:水田信子
美術:岡田有章
音楽:菅野祐悟
音響監督:木村絵理子
企画・製作:サンライズ

<CAST>
ベルリ・ゼナム:石井マーク
アイーダ・レイハントン:嶋村 侑
ノレド・ナグ:寿美菜子
クリム・ニック:逢坂良太
ルイン・リー:佐藤拓也
マニィ・アンバサダ:高垣彩陽
ラライヤ・マンディ:福井裕佳梨



>>『ガンダム G のレコンギスタ』公式サイト

(C)創通・サンライズ・MBS
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