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『ノーゲーム・ノーライフ』マラソン上映イベントレポ

松岡禎丞さん、茅野愛衣さん、井口裕香さん、いしづかあつこ監督も爆笑トーク!  テレビアニメ『ノーゲーム・ノーライフ』マラソン上映イベントレポート

 テレビアニメ『ノーゲーム・ノーライフ』の全話に加え、BD&DVDの映像特典もすべて見られるマラソン上映イベントが10月5日(日)、東京・よみうりホールにて開催!

 上映後には、空役の松岡禎丞さん、白役の茅野愛衣さん、クラミー役の井口裕香さん、いしづかあつこ監督によるトークセッションも! 気になるトークセッションの模様をお伝えします。

●キャラのTシャツ着用のキャスト登場。松岡さんと井口さんの不思議な掛け合いも!?

 アニメの本編+映像特典(発売前の映像も含め)の全映像が見られる画期的なイベントは午後2時からスタートして約5時間半のマラソン上映。上映の後はお楽しみのトークセッション。松岡さん、茅野さん、井口さんがステージへ。茅野さんの「皆さん、疲れてませんか?」の呼びかけに、客席は大きな拍手と歓声で応えたが、「じゃあ、ちょっと両手を挙げて伸びをしてみましょうか?」と軽いストレッチを勧める優しい心遣い。

 3人は自身が演じたキャラがドット絵で描かれたTシャツを着ているが、茅野さんだけステフの絵。「白は空のTシャツの背中側にあるから。私、ステフだからこきつかって(笑)」と茅野さん。茅野さんの背中はジブリールで、井口さんの背中もフィールとお互いに見せ合っていると、松岡さんは恐る恐る「それは日頃のうらみが……」。「そんなことないよ。胸の恨みなんて」と笑いながら井口さん。

 販売グッズのTシャツに、松岡さんがイエロー、茅野さんがピンク、井口さんがブルーになっている特別バージョンとのこと。「信号だね」(井口さん)、「本当だ。並ぶ順番を私が代わればいいんだね」(茅野さん)、「えっ!?」(松岡さん)、「せっかく、ゆかちとはラジオの公録ぶりだから」(茅野さん)、「公録ぶりだね。よしつぐ!」(井口さん)、「そ、そうだね。ゆ、ゆか……」(松岡さん)。7月20日に行われた『ノーラジオ・ノーライフ』公開録音でのやり取りの再現であった(笑)。


●収録秘話と明かされる松岡さんの気遣い

 まず、作品に参加して一番印象に残っていることについてトーク。「濃厚な現場でしたね。毎回行くのが楽しみで。その分、体力を使うというか」(松岡さん)、「特に空はね。ラブ・オア・ラベッド2を撃つ時とか普段言わない言葉ばかり出てきて」(井口さん)、「しかも長ゼリフで、ページをめくってもめくっても」(茅野さん)、「セリフも変わっちゃって。本番うまくいって、『やった!』と思ってたら……」(松岡さん)、「『すいません。台本変わりま~す』って(笑)」(茅野さん)、「より難しくなって。『口がまわりません!』って」(松岡さん)、「現場の雰囲気はものすごく良くって。松岡君のマシンガントークを楽しみながら私はひと言ずつ(笑)」(茅野さん)。

 井口さん演じるクラミーについては「泣いたり、喜怒哀楽が激しいキャラだったよね?」(茅野さん)、「始めだけツンとしたふりをしてたけど、ふたを開けてみたら年齢よりも幼いところがたくさんある子で。私も感情を出すほうが演じてて楽しいし、私に近いかも」(井口さん)、「チェスで負けて泣くシーンは自分の中から出した感じ?」(松岡さん)、「あのシーンをやりたくて頑張ってツンツンしてた気がします。台本を見て『来たーっ!』って(笑)」。

 そんな井口さんは松岡さんと茅野さんの掛け合いを見ているのが楽しかったそう。「2人の信頼がどんどん強くなっていくのが空白を見ているようで。アフレコ最終話に向けて絆が深くなっていく気がして。合わせゼリフもピッタリ」(井口さん)、「でもマイクが4本並んで一番左に僕が入っていって」(松岡さん)、「1本開いて私(笑)。ステフ(日笠陽子さん)が間に入ってたんだよね。そもそも松岡君が一番左に行ったのはなんで? 真ん中に座っていたから真ん中のマイクに行けばいいのに」(茅野さん)、「空はかなりしゃべるから隣りに3本空けておいたほうがいいかなと。混雑しないし」(松岡さん)、「優しい!」(茅野さん)。ここで会場から拍手が起こると、松岡さんはあわてて「そんなことないです! 端っこのほうが好きなんです!」この自白には笑いとともにさらに大きな拍手。「後半でキャラが多くなってくるとマイクワークが忙しかったからね」(茅野さん)。

 BDとDVDの毎巻に収録されているキャラクターコメンタリー。5巻は井口さん、6巻は松岡さんと茅野さんが収録したそうで、「大変だったね(汗)」(茅野さん)、「とんでもない大物ゲストが……」(松岡さん)、「私のほうはすごい秘密が!」(井口さん)、「コメンタリーを聴いていただいた方はわかると思いますが、最終回に向けてどんどん過激になって」(茅野さん)、「録ってて楽しかった。本編では描き切れなかったところも知ることができて、演じることもできて、自由さも増してるし」(井口さん)、「全部、榎宮祐先生が書いてくださって。やりたい放題やらせてもらいました」(松岡さん)、「特にひよちゃん(日笠さん)が大変そうだった。アドリブといえばひよちゃん。ステフファンの皆さんは楽しみにしてください」(茅野さん)。

●いしづか監督が語るアニメ制作の魅力

 ここでスペシャルゲストの呼び込み。井口さんから「特別な呼び方があるんでしょ?」、茅野さんから「松岡君が呼んでる呼び方なんでしょ?」と振られた松岡さんは小さく「あっちゃん」。「皆さん、一緒に言ってください」とお客さんに懇願して大きなあっちゃんコールの中、いしづか監督が登場。

 井口さんが「あの作品をこんなきゃしゃで、かわいらしい女性が作っていることにビックリで」と話すと、司会のプロデューサーが「体力の限界まで働いて、自宅の玄関で倒れて朝を迎えることがあるらしいです」と暴露。「気がついたら靴を履いたまま玄関で寝てて(笑)」(いしづか監督)、「アニメを作るってやっぱり大変なんですね」(井口さん)、「でもちょっとだけ楽しいのが勝っちゃうからいくら大変でも続けちゃう。マラソンみたいなものです」(いしづか監督)。

 なぜか気を遣われて中央に松岡さんと監督が隣り合わせに。いしづか監督が「よろしくね。つぐつぐ」と呼びかけると、恥ずかしそうに「よろしくお願いします。あっちゃん」。その様子を見ていた井口さんから「ちょっと待って!私の時と対応違うんだけど!後ずさりもないし」とすかさず突っ込まれていた(笑)。


●キャスティングのキーになったキャラとは?

 キャスティングについて監督は「オーディションするにあたって、最初に榎宮先生から具体的なイメージをいただきました。商業的なことよりそのキャラがいかに活きるかが大事なんだとみんなで熱く語り合って。実際、声を聞いてあてはめていったら、すごく豪華なキャストになっちゃって(笑)。キャラを決める時に基準になったのは白で、茅野さんに決めてから周りのキャラが固まっていきました」。その話を聞いて「初耳です。うれしい!」と感激する茅野さん。「満場一致で茅野さんでした。白ってこういうキャラだなって見えてきて」。

 空については「難産でした。難しいキャラだからみんなで最後まで悩んで。でも松岡君のお芝居を聞いた時、魅力的な主人公に聞こえたからやっぱり松岡君じゃなきゃと。空白は一番最初と一番最後に決まったキャラでした」。プロデューサーもスケジュール調整など大変だったけれど、大成功でしたと感慨深そうだった。


●原作者・榎宮祐先生のエピソードに爆笑。明かされたひと言に一同感動!

 本作はライトノベルが原作だが、監督はあまり触れてこなかったそうで、原作を手に取った時、「表紙の絵がカラフルなのにまず驚いて。ページをめくってみたら書体が大きくて。しかもブラジル人の方が原作と聞いて。私の見知らぬ要素が詰まっていて。読んでみたらとんでもない勢いで話が繰り広げられて『なんじゃこりゃ!?』と(笑)。どんな作品と聞かれた時も『全裸でしりとりやって、惑星を破壊する作品』と答えてました」(いしづか監督)、「間違いじゃないけど(笑)」(松岡さん)。

 脚本会議をブラジルとスカイプでやりとりしたこともあるという秘話も。また「榎宮先生はキャラクターコメンタリーで、自分をブラジル人とイジるセリフが多くて。『なんだ!あの窓の向こうで座っているブラジル人は!』とか。そのたびに本当に言っていいのかドキドキしました」(松岡さん)、「めっちゃ原作者をディスらなきゃいけないから」(茅野さん)。そんな榎宮先生から最終回の後、「これ以上の作品は作ってもらえないだろう。最高でした」という言葉をいただいたとプロデューサーが明かすとステージ上の全員うれしそう。


●キャスト陣が監督に直撃! 質問コーナー

 キャスト陣から監督への質問コーナーでは、松岡さんから一番印象に残っているシーンを尋ねられ、「1話でディスボードに落ちていくスカイダイブのシーンが好きで。最初にすごく苦しんだのがあのシーンだったから。どうやって印象的に見せようとか、空白が解き放たれる感じをどう表現しようと悩んだから印象に残ってます」。井口さんから「みんなもあのシーンで引き込まれますよね。映像もきれいだし、『こう描くのか!』と私自身ビックリしました」と言われ、今度は監督が「ありがとうございます! 悩んだかいがあった」とニッコリ。

 茅野さんからは「原作を読んだ時と作り終わって印象が変わったキャラは?」の質問には「白かな。原作を読んだ時の白は賢いところから入っているからクールで表情があまり変わらず、自分の感情が表に出てこない堅いイメージだったけど、アニメにする時はそれじゃいけないと表情を崩したり、感情豊かに、なおかつお人形っぽいやわらかさを追求していったら、作品の中で一番表情豊かでやわらかい子というイメージになっていました。現場のスタッフにも原作のイメージと変わったと言われて。茅野さんの演技もあって、すごくかわいらしいキャラになりました」。茅野さんは「私もオーディションを受けた時はもっと人形っぽい感じがあって。映像を見ながらのアフレコでは思ったより表情や感情が表に出る子なんだなと思ったことを覚えてます」。

 さらに茅野さんは「空のイケメンボイスから崩れ顔が結構好きだったり、パロディ要素も入っていて。急に絵のタッチが変わるのも」と言うと、「榎宮先生が好きにやっちゃってくださいと言ってくださったので」と監督。「そこにひよちゃんも乗っかって」(茅野さん)、「そこまでやらなくていいよっていうくらい(笑)」(いしづか監督)、「ジャンケンは最初入れる予定じゃなかったのに、『ここ、入れたほうがよくないですか?』って」(井口さん)、「アレを言われた瞬間、僕は『マジですか!?』って思いましたよ」(松岡さん)、「松岡君もジャカジャカジャンケンみたいにやってたよね。あと猫型ロボットとか。『これ、大丈夫ですか?』というのも結構ありましたよね?(笑)」(茅野さん)、「それは……たまたまその世界に存在したのかな(笑)」(いしづか監督)、「でも日笠さんが『どら~!』って言ってましたよ」(松岡さん)、「ステファニー・ドーラだからじゃない?」(茅野さん)。プロデューサーも毎回ドキドキで電話が鳴らないか、ビクビクしていたらしい(笑)。


●エンディングは再会への希望を盟約に込めて

 イベント全体のエンディングになって出演者の皆さんからメッセージ。

□いしづか監督
 これからもお友達と一緒に『ノーゲーム・ノーライフ』を楽しんで見てください。

□井口さん
「オンエアが終わってもこのようにみんなと作品を楽しめるのはうれしいです。お話も気になるところで終わっているので、テトの謎とか知りたいし。また、みんなと『ノーゲーム・ノーライフ』を演じられる機会があったらいいなと期待しているので、皆さんも変わらず愛し続けていただけたら。

□茅野さん
 本当に楽しい作品で、毎回アフレコのたびに笑いをこらえるのが必死なくらい、おもしろいなと思いながらやらせていただきました。私も白をもう一度演じたいので、また『ノーゲーム・ノーライフ』の世界を味わわせていただけたらうれしいです。これからも応援よろしくお願いします。

□松岡さん
 今まで培ってきたギャグだったり、シリアスな方向に寄せる演技など、集大成的に出せた作品だったので、こういう素晴らしい現場を作ってくださった監督やスタッフの皆さんに感謝しています。またこの作品でお会いできたなら、パワーアップした演技でお迎えしたいと思います。



 そして最後は作中の盟約にちなんで、「次に会う日まで『ノーゲーム・ノーライフ』を忘れないという盟約を皆さんと交わしたいと思います」という松岡さんからの提案で、会場全員で右手を挙げて「アッシェンテ!」と叫んで、イベントは終了。BD&DVDはV、VIと佳境に入るので、こちらもお見逃しなく!


■BD&DVD『ノーゲーム・ノーライフ』V
発売日:2014年10月29日
価格:[BD] 7,000円(税別) / [DVD] 6,000円(税別)
発売:メディアファクトリー
※最終巻のVIは11月26日発売


>>アニメ『ノーゲーム・ノーライフ』公式サイト

(C)2014 榎宮祐・株式会社KADOKAWA メディアファクトリー刊/ノーゲーム・ノーライフ全権代理委員会
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