ドラマCD『仮面ライダー剣』出演キャストインタビュー

ブレイド、ギャレン、カリス、レンゲルを演じた4人が集結! ドラマCD『仮面ライダー剣』収録後インタビュー

 2004年に放送された特撮テレビドラマ『仮面ライダー剣(ブレイド)』が10年の時を経て、ドラマCDとして復活! ドラマCDでは、テレビドラマと同じキャストが出演し、運命と戦い続ける男たちの後日談が完全新作音声ドラマとして楽しめる。

 本稿では、そんな本作に出演する4人のライダーを演じた椿隆之さん(剣崎一真役)、森本亮治さん(相川始役)、天野浩成さん(橘朔也役)、北条隆博さん(上城睦月役)に収録の感想や聞き所などについて伺ったので、その模様をお伝えしよう。

──10年ぶりの再結集ということなのですが、収録を終えての感想を教えて下さい。

上城睦月役・北条隆博(以下、北条さん):10年ぶりにまた睦月を演じさせて頂く事がとても幸せであり、感謝の気持ちでいっぱいです。今日こうして4人で演じてみて、みんな変わっていなかったので、また安心できる環境に帰ってきたなという感覚で凄く楽しかったです。

橘朔也役・天野浩成(以下、天野さん):橘朔也という役を10年ぶりに演じさせて頂いたんですが、ドラマCDの内容的に10年前に話したようなセリフも有れば、10年経った今の橘朔也のセリフもあって、その10年前の橘と今の自分が演じる橘の違いを分かってくれたら嬉しいなと思います。ドラマCDの収録は初めてだったので、単純に楽しかったんですけど、同時に難しくもありましたね。

相川始役・森本亮治(以下、森本さん):ブレイド放送から10年が経って、未だにブレイドを愛して下さる皆様のお陰で今回の企画が決まって、本当に感謝していますし、奇跡だと思っています。やっぱり10年経つと役の事とか忘れているかなと思って、収録前は不安があったんですけど、一年間相川始を演じた事もあり、体が覚えていたというか。始という人格が僕に憑依していた様な感覚でした。ブレイドという作品が自分の中でこんなに大きい作品なんだなというのが再認識できる機会が頂けて光栄でした。

剣崎一真役・椿隆之(以下、椿さん):普段から4人で連絡とかは取っていたので、あんまり10年ぶりっていう感覚は無くて、役として向き合うのも10年ぶりだったんですけど、別に構える訳では無く、すんなり溶け込めました。でも案の定、一言目は咬みました(笑)。

──本作の聞き所を教えて下さい。

北条さん:睦月は10年が経ち、サラリーマンになって、イベント会社に努めて3年目で後輩もいます。睦月から見た橘さんの立場に自分がなって、ちゃんと自立した大人になったなと思いました。でもやっぱり、10年を経て橘さんや剣崎さんに会ったりすると、昔の感覚が戻ってしまうのか、昔の睦月に戻れた様な気がしました。

天野さん:私が演じる橘は、未確認生物に対する研究所の所長になって、今も人類を守っています。ドラマCDは声でしか伝えることが出来ないので、オンドゥル語と言われていた僕達が10年経ってどれだけ成長したのか。はたまた全然成長していないのかを是非聴いて頂ければと思うんですが……どう思う?

森本さん:絶対そこは気になってる人が多いと思う。

天野さん:でしょ? 当時の事を知ってる人たちは「よくあいつらそんな事をやる気になったな」というのも有ると思うんですよ多分(笑)。アレだけ滑舌が滑舌がって言われていた4人が10年経ってドラマCDですよ。それって凄くないですか? ある意味チャレンジですよね。こんなチャレンジをよくさせてくれたなと僕は凄く感謝をしていますし、そこが聴きどころじゃないかと思います。

森本さん:相川始は10年経ってもハカランダにはいるんですけど、アンデッドは歳を取らないのでこのままハカランダにいても良いのか。ここにいてはマズいんじゃないかという葛藤の日々を送っています。あとは剣崎がどこにいるのかを考えていたりするのが始の大きなテーマになっていると思います。そのテーマを声だけで表現するというのが難しかったですね。

 収録では鈴村健一さんが収録しながら細かく指導やアドバイスを下さったりしたので楽しく録る事ができました。あとは出来上がりがどうなっているのかなというのが気になっている所ですね。でも本当にファンの方々も、最終回から剣崎はどうなったのかなとか、みんなどうしているのかなと気にしてくださっていると思います。このドラマCDでは4人の10年後がどうなっているだとか、一人一人の続きの物語が展開されているので、そこは聴きどころじゃないかなと思います。

椿さん:剣崎はあれから世界各地を転々としていて、人助けなどをしてます。ジョーカー化したことによって、相川始と会えなくなってしまった状況の事とかも踏まえて、本編を聴いて楽しみにして下さると嬉しいかなと思います。

森本さん:今回一番鈴村さんとのカラミがあったのは剣崎だよね?

椿さん:凄く勉強になったんですけど、上手い人と下手の差が出るんじゃないかと心配しながら収録していました。まだ完成品を聞いていないので分からないですけど、鈴村さんとの共演はいい刺激を受けたと思います。

──ドラマCD以外で何かやってみたいというのはありますか?

森本さん:僕達の中で、にわかに話題にはなっているんですけど、映像化なんかもできたらいいなと。まだ希望の段階なんですけど、このCDの売上次第では繋がるかもしれないし。フィギュアではレンゲルのジャックフォームとかも出たので。

北条さん:僕は是非それを映像化して欲しいです。

森本さん:それで、前に椿君と話していたのは、ブレイドとカリスが合体してワイルドキングみたいにならないかなっていうのを話していました。

椿さん:電話で普通に話してたもんね?

森本さん:そしてギャレンとレンゲルは師弟コンビでまた合体して敵と戦っていくっていうのを考えていました。

──キャラクターの事も皆さんで考えられていたんですね。

森本さん:それでおもちゃも出して、みんな万々歳(笑)。最後にはみんな死んで終わったりして。

椿さん:えっ死ぬの?

森本さん:それはチョット言いすぎたかな……。でもみんなで映像化の事を考えたりしています。

──今回のドラマCDが決まった時に、何かしたことや心構えなどはありましたか?

北条さん:連絡などは4人の中でしていて、まず僕がしたのは、10年前に自分はどんな睦月を演じていたのかというのを確かめるために、DVDを観ました。そして再確認をしつつ、頂いた台本を読みました。設定上、10年は経っているんですけど、当時の面影みたいな物も残したいなと思っていました。なので剣崎達を知らない会社の後輩の前では強がっていますけど、いざ3人に会った時には素の状態に戻れるようにっていう演技を意識しました。でも凄くワクワクしていて、収録前日は一睡も出来なかったほど楽しみでした。あと、10年経っても橘さんは怖かったです(笑)。

天野さん:今一緒に仕事をしているのが、ギラファアンデッド役だった窪寺昭君なので、二人で当時の思い出話をしていました。「寒かったね」とか撮影の時の苦労話をしていて、当時窪寺君は敵役だったので、話していると色々思い出しましたね。あとは頂いた台本を読んだんですけど、本当に良いお話なんですよ。TVシリーズ本編の終わり方ってちょっと寂しかったじゃないですか。

 ハッピーエンドでも無くて「あれ?どうなっちゃったんだろう」という気持ちのままの方もいらっしゃると思うんですけど、その人達が安心してくれるような内容になっていると思います。放送後にいろんな現場で「あれから剣崎はどうなっちゃったの?」と聞かれる事が多かったんですけど、僕も分からないのでその度に「最後に映ってるあのカモメが剣崎らしいよ」と適当な事を言っていたんです(笑)。そういう風に気になってくれていた人がスッキリできる内容になっていると思います!

森本さん:僕は1話から改めて全部観ました。やっぱり思ったのがライダーの4人がそれぞれの運命を背負っていて、ギャレンは大切な人を失ってそこから立ち直っていけるのか。睦月も自分自身に負けないように自分と戦っていたり、始はジョーカーなんですけど人の気持ちや愛を知っていく物語があって、剣崎はただまっすぐに人を助けていくというストーリーで。普通に全部見終わった時に泣いてしまったんですよね。そこから今回の台本を頂いて、また感動してしまって。今回、始はまたもう一段階人として成長するというか、ある種、始の成長物語だったりするので、始の成長した姿や4人のそれぞれ変わった姿等をお楽しみ頂ければと思います。あとは、アンデッドは老けないと思うので週3でジムに行って鍛えてました。

椿さん:ドラマCDなんですけど……

森本さん:いや、形からね? 今日来て俺が太ってたらみんな役に入りにくいと思うんですよ。見た目も大事かなと。あとは実写化に備えてって事にしておきます。

椿さん:僕はドラマCDの話を頂いて、日頃から仮面ライダー関連のゲームとかの声をやっているので、あまりライダーから離れていなかった分、役作りとかはあまり気にしなかったですね。あと、台本も自分が読むセリフの所しか読んでこなくて、今日収録した時に初めて橘さんはこういう感じなのかとか、始や睦月もこんな感じなのかとか新鮮な気持ちで挑めました。

天野さん:あと台本には、10年前の橘のセリフと今の橘のセリフが両方出てくるんですけど、俄然昔のセリフの方が喋りやすかったです。やっぱり10年経った橘を意識するほうが難しくて、10年前の方がスッと役に入れる感じは有りました。

森本さん:やっぱり4人ともそうだと思うんですけど、僕だったら相川始という人格が僕の中で生き続けているので、現場に来ても直ぐ役に対応出来たんだと思います。


■ドラマCD『仮面ライダー剣(ブレイド)』
発売日:2015年1月23日(金)
アニメイト先行発売日:2015年1月17日(土)
価格:3,000円(税抜)/3,240円(税込)
仕様:CD
発売元:東映株式会社
販売元:株式会社ムービック

原作:『仮面ライダー剣』
出演:
 剣崎一真:椿隆之
 相川始:森本亮治
 橘朔也:天野浩成
 上城睦月:北条隆博
 青年:鈴村健一 他

◆鈴村健一さんも参加! アニメイト予約特典
スペシャル座談会CD(椿隆之・森本亮治・天野浩成・北条隆博・鈴村健一)


>>『仮面ライダー剣』公式サイト

(C)石森プロ・東映
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