4月29日開催『島涼香バースデーライブ』同日発売のシングル曲&出演作のアニソンを披露！　絵本の朗読や笹島かほるさんとのコントにも挑戦!!

　2015年4月29日(水・祝)、東京・あさがやドラムにて『島涼香バースデーライブ』が行われた。誕生日同日の開催で、この日に発売されたシングル「スタート！/天使」や島涼香さん自身が出演したアニメソングを歌ったり、ゲストの笹島かほるさんとのコント、絵本の朗読などでバラエティ豊かなバースデーライブとなった。本稿では、そのライブイベントの模様をお届けしよう。

●島さんたっての希望、笹島かほるさんとの『欽ドン！』コントからスタート

　開演時間になるとチャイムが鳴り(島さん出演の『HAPPY★LESSON』っぽい？)、ハゲオヤジのかつらを着用した笹島かほるさんがステージへ。島さんの「80年代の人気番組『欽ドン！良い子、悪い子、普通の子』をやりたい！」という希望から「良い妻、悪い妻、普通の妻」のコントをやることに。

　番組通り、笹島さんがステージ左手に座り、投稿ハガキを読みながら妻役の島さんとのコントを繰り広げる。人で「良い妻」「悪い妻」「普通の妻」の３役を演じるという番組のノリをそのままに、このステージでは3役すべてを島さんが一人で演じているため、1役ごとにステージ袖に戻ってカツラや小道具を付け直し。こういった部分も当時の「欽ドン！」を再現しているようである。

　「メガネが見つからない！」など、舞台裏でバタバタあわてる島さんの声と動揺が客席に伝わり、お客さんからも笑いが起きる。笹島さんからお題に対して、良い妻だったら、悪い妻だったら、普通の妻だったらこう答えるという形式だが、着替えが大変でそれどころじゃない様子。8.6秒バズーカやクマムシのギャグで切り抜けようとするが「こんなグダグダなOPで大丈夫？」と笹島さんも心配するほど。「自分で構成台本を作っていた時は大笑いだったのにおかしいな？」と首をかしげつつ、楽しげな島さん。

　
●世界観を作り上げた朗読コーナー、新動画配信開始の発表も！

　コント後、島さんの着替えの間、同じ事務所の吉田裕秋さんと動画配信番組を始めるという発表と共に島さんと吉田さんのトーク映像が流れた。細かい内容は未定とのことだが、ライブハウス、カナデミアにて収録するメリットを活かして、音楽的なことをやりたいと語る吉田さんに、アコースティックギターは買ったけどうまく弾けないと不安そうな島さん。さて、どんな番組になるのやら？　今後の情報は島さんの公式サイトまたはTwitterでチェック！応援メッセージなどはyoshima.tv@gmail.comまで。

　朗読コーナーでは絵本を朗読。イスに座って、ゆったりした表情で読み始めた島さん。お話しに出てくる少年とうさぎのふれあいなどを、優しく、時に切なげに演じる姿に会場のお客さんも固唾をのんで、じっと耳を傾けていた。読み終わった後の温かな島さんの笑顔も印象的だった。

　体育の時間と題して、現役OLのRIKAさんとSARAさんのエンタテイメントユニット、ペプラムを招いて、会場のお客さんと一緒にダンスコーナー。島さんもお客さんも体を動かして気持ち良さそう。一体感も生まれた。またペプラムの二人はコントでも盛り上げた。

　
●ライブパートは対照的な雰囲気のシングル、出演作品の主題歌で大盛り上がり！

　お待ちかねのライブコーナーの1曲目は「キミがいるから」。会場のクラップにのって心地よさげにクリスタルボイスを響かせる。主人公・ひばりを演じた『アキハバラ電脳組』のED曲「太陽の花」は情感をたっぷりに。「この曲は今まで歌ったことがなくて。いい曲だけどとても難しい曲で。何とか歌い切れました(笑)」。マッコリー役を担当した『カレイドスター』の「約束の場所へ」は「(2013年に亡くなった)池田プロデューサーに向けて、また作品が忘れられないように」と想いを込めて大切に。会場も温かいクラップで背中を押した。

　この日発売された初のオリジナルシングルの曲も。「天使」はストリングスの音色と島さんの歌声が心に染みるバラードナンバーをしっとりと、「スタート！」はアップテンポでさわやかな曲。弾むように表情豊かに歌う姿にお客さんも手拍子しながらみんな、笑顔に。
　主人公・ユウキ役を演じた『G-onライダース』のOP曲「トキメイテ、G-on!」、『アキハバラ電脳組』OP曲「Birth」はお客さんも立ち上がってサイリウムや腕を振る中、島さんも笑顔で元気よく歌い、大いに盛り上がった。

　全曲歌い終ると、笹島さん、ペプラムを呼び込んでごあいさつ。「最初はどうなるかと思ったけど、この流れはよかったと思う」と話す笹島さんに、「来年はちゃんとネタを考えて」と早くも来年のバースデーライブへ想いをはせる島さん。終演後には完成したばかりのシングル販売で直接、ファンの人に手渡し、交流を温め、ホームパーティのような雰囲気で幕を閉じた。