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審査委員長・緑川光さんが、新人声優に送ったひと言とは!?

審査委員長・緑川光さんが、新人声優に送ったひと言とは!?――『チェインクロニクル』の公開オーディション番組レポート

5月23日、400万以上ダウンロードされている大人気スマホ用ゲーム『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』(以下、チェンクロ)のボイスオーディションが行われた。今回のオーディションは「チェンクロ×pixivイラストコンテスト」に選ばれた6人のキャラクターを担当する声優を、オーディションで決定するというユニークな企画。ニコニコ生放送でも中継されたイベントの様子をレポートします。

文化放送で行われた最終公開オーディションは、いつもの『チェンクロ』のイベントとはガラッと異なり、厳格な雰囲気のなかで行われた。その理由は、審査員が超豪華だったからだ。

特別審査員の声優・緑川光さんを筆頭に、セガネットワークスからはマーケティング担当の川村弘幸さんと、声優キャスティング担当の上町祐介さん。文化放送の取締役放送事業局長・片寄好之さん、『チェンクロラジオ』プロデューサーの門馬史織さん、『チェンクロ』音響制作担当のグルーヴ・郷文裕貴さん。審査員団をみるだけで、この企画がいかにガチなオーディションかがわかる。

<b>▲召喚の魔神タクリタン</b>

▲召喚の魔神タクリタン

19:00になって司会の八木菜緒さんがオーディションの説明が行われた。今回のオーディションの第一次審査には、なんと一般部門から1300通、プロ声優部門から700通もの応募があったそうだ。そこから各キャラクターごとに10名ずつに絞り、ボイスサンプルと共にサイトに公開。ユーザー参加型の第二次審査を行なった。そして、本日は各キャラクターごとに投票数の多かった上位3名ずつが最終オーディションに挑むという。

<b>▲壱領忍衆マトイ</b>

▲壱領忍衆マトイ

 
■一般部門とは思えない技量の高いオーディション!
オーディションの説明が終わると、いよいよ「一般部門」からオーディションが始まった。一般部門は、まだどの事務所にも所属していない、いわゆる声優志望の人のみが参加できる部門。用意された「A チェンクロ開発チーム賞、B 岸田メル賞、C 虹のコンキスタドール賞」の3名が選出される。

<b>▲大図書館の魔法士フリードラム</b>

▲大図書館の魔法士フリードラム

チェンクロ開発チーム賞は、副都の女性キャラクター。参加したのは小池理子さん、高岡紗良さん、前田友利里亜さんの3名。エントリーしたキャラクターセリフと必殺セリフだけでなく、演技の幅を審査するために架空のキャラクターボイス、さらに特技をひとつ披露しなければならない。
『チェンクロ』は登場キャラクター数が多いため、ひとりで何人ものキャラクターを演じている声優が多い。このコンテンツにキャストとして参加するには、演技の幅の広さはとても重要だ。また、『チェンクロ』は番組やイベントが定期的に行われているので、ファンの前でステージイベントを行なう機会もある。声だけでなく、パフォーマンスでもファンを魅了できる人材が求められているというわけだ。

オーディションは小池さん、高岡さん、前田さんの順に行われたのだが、一般部門といえど狭き門をくぐり抜けてきた3名なので演技力が高い。「本当に一般?」と疑いたくなるほどだった。さらに一芸もすばらしく、小池さんは「神社で働いていた経験を活かした扇の舞」、高岡さんは「カレーうどんをナレーション風に紹介」、前田さんは「片足立ちでけん玉をしながら外郎売り(ういろううり)」をそれぞれ披露した。

<b>▲忠誠の剣士ハヤテ</b>

▲忠誠の剣士ハヤテ

続いて岸田メル賞(九領女性キャラクター)には岩﨑千明さん、指出毬亜さん、和井みずきさんが登場。この3人も重々しい雰囲気のなかオーディションが行われたのだが、和井さんが一芸を披露すると場内の雰囲気は一変。和井さんは「ヒーローショーのお姉さんの仕事をしています」と自己紹介をした後、オーディション会場で架空のヒーローショーを行なった。緑川さんを始めとする全審査員は、手を叩いて絶賛していた。

一般部門最後の虹のコンキスタドール賞は、九領男性キャラクターということで男性の参加者が3人。木村多門さん、小出瑞稀さん、鳥野貴広さんが設定キャラクターと架空のキャラクターをかっこいい声で演じた。

<b>▲薬師弓者パルゥ</b>

▲薬師弓者パルゥ

 
■これぞプロの技! 新人声優による公開オーディション

一般部門が終わると、すでに声優として活動している参加者たちのオーディション「プロ部門」が行われた。こちらも一般部門と同じく「D 副都部門 最優秀賞、E 九領部門 最優秀賞、F 魔神部門 最優秀賞」の3つの部門が用意された。

副都部門 最優秀賞(女性キャラクター)に参加したのは、赤堀可乃子さん(キャロットハウス)、芝崎典子さん(尾木プロ THE NEXT)、高柳知葉さん(プロ・フィット)の3名。プロ部門のトップバッターである赤堀さんが自己紹介をした後にセリフを読み上げると、スタジオ後方に作られたスタッフルームから歓声が起こった。いままでの一般部門でも十分に演技力が高かったが、プロ声優はさらにその上を行く演技力。比較するのはお門違いかもしれないが、プロの演技を見せつける形となった。

そして、特技披露で会場を沸かせたのは芝崎さん。なんと口を閉じたまま、アンドロイド風のファミレス店員を演じた。まったく口が動いていないのにしっかりしゃべっていた芝崎さんに対して、審査員から「なぜそのようなことができるの?(笑)」と不思議がられていた。

<b>▲逆巻く野心シュレン</b>

▲逆巻く野心シュレン

プロ部門のふたつ目は、九領部門 最優秀賞(九領男性キャラクター)。清水翔平さん(三木プロダクション)、土岐隼一さん(WITH LINE)、畠中祐さん(賢プロダクション)が挑んだ。この3名は、それぞれ「殺陣でソーラン節」、「英語で自己紹介」、「即興の歌」を披露した。

最後に登場したのは『チェンクロ』の人気コンテンツ「魔神」のために作られた部門で、朝日奈丸佳さん(81プロデュース)、桐谷蝶々さん(フリー)、鈴木絵理さん(俳協)が登場。朝日奈さんは特技の「裁縫」で自作の魔神衣装、桐谷さんはバトントワリング、鈴木さんはマジックを公開し、すべての参加者の最終公開オーディションは終わった。

 
■オーディションに受賞した6名が決定

番組の終盤は、いよいよ結果発表。別室に移動していた審査員団が再びスタジオに戻り、各賞ごとの受賞者が発表された。それぞれの受賞者は以下。

【チェンクロキャラクターボイスオーディション受賞者】
チェンクロ開発者賞:小池理子さん
岸田メル賞:和井みずきさん
虹のコンキスタドール賞:鳥野貴広さん
副都部門 最優秀賞:芝崎典子さん
九領部門 最優秀賞:畠中祐さん
魔神部門 最優秀賞:朝日奈丸佳さん

受賞者の発表の後に審査員のセガネットワークス・川村さんから、今回オーディションを行なった各キャラクターの名前が発表された。さらにセガネットワークス・上町さんは「感極まって泣いてしまいそうなくらい感動的なオーディションでした。受賞した方にはキャラクターをやっていただきますが、今回の最終オーディションに参加してくださった方には、なんらかの形で『チェンクロ』に携わっていただこうかなと思っています」と、本作のテーマである“絆”を強調させた。

そして最後に審査委員長の緑川光さんは、「みなさんお疲れ様でした。これからいろいろたいへんなことがあるかと思いますが、とりあえず今日はゆっくりしてください。そして、役をとった人も、そうでない人も、今日の経験を今後に活かしていただきたいです」とコメントし、チェンクロキャラクターボイス最終オーディションを締めくくった。

 
■放送終了後、審査委員長・緑川光さんと各賞受賞者にインタビュー

公開オーディション終了直後、興奮冷めやらぬ受賞者のみなさんにコメントをいただきました。また、これから声優として活躍していくみなさんに、大先輩の緑川光さんからもメッセージをいただきました!


――各賞を受賞したみなさん、いまのお気持ちをお聞かせください。

小池理子さん:一般部門で参加させていただきました。声優として活動したくて、いままでいろいろなオーディションに参加してきましたが、受かったことはありませんでした。ですが諦めなくてよかったです。これからも、もっともっとがんばっていける気持ちになりました。ありがとうございました。

和井みずきさん:今回のオーディションで、本当に本当に大勢の人から「がんばれ!」とメッセージや言葉をかけていただきました。お父さんとお母さん、応援してくれたお友達のみんなに、心からお礼を言いたいです。今日はとても楽しかったです。ありがとうございました。

鳥野貴広さん:僕はこれまで、声優を目指して幾度と無くオーディションを受けてきました。今回は初めて一般投票という形式のオーディションに参加して、しかも選んでいただけました。今回の受賞は、みなさんの応援があっての結果です。選んでいただけて大変光栄に思っています。これから私は、応援してくださったみなさんと一緒に、まだ見たことのない新しい景色を見に行きたいなと思います。ありがとうございました!

芝崎典子さん:今回のオーディションで、私の周りには応援してくれる人がいっぱいいるんだなと、改めて「人との絆」を感じました。こういう形式のオーディションはなかなかありません。私は第二次審査に通ったときから本当に緊張していました。選んでいただけて嬉しいです。私はこれから『チェンクロ』の世界に入っていくために、より一層がんばっていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。

畠中祐さん:本当にいい経験をさせていただきました。僕が声優をやるきっかけは、今日と同じような一般オーディションでした。なので今回参加させていただいて、「もう一度がんばらなきゃ」と心から思えました。どうもありがとうございました。

朝日奈丸佳さん:実は私がこのオーディションを知ったのは、締切日の前日でした。絶対に間に合わないと思ったのですが、すぐに事務所に連絡を取ってエントリーの許可をもらいました。それからすぐボイスサンプルを録って、翌日朝一番で郵便局に走りました。あのとき諦めなかった自分が、いまここにいる自分につながっています。諦めなくて本当によかったです。これから新しい一歩を踏み出したいと思います。ありがとうございました。

――緑川光さん、今日のオーディションの感想をお願いします。

緑川光さん:pixivと『チェンクロ』がコラボをして、イラストが決まったのですが、あの段階では、まさか声優のオーディションを行なうとは夢にも思っていませんでした。イラストの投稿を見たときはクオリティーが高くて大成功だと感じていましたが、「果たして声優さんはどれくらい集まってくれるだろう?」と不安でした。ですが僕の想像を遥かに超える応募者がいて驚きでした。
今回のオーディションは一般の方がエントリーしやすい形式だったとは思うのですが、こうやって同じ会場でプロの声優さんが混ざって行なうのは、相当な度胸が必要だったと思います。今回は初回なのに大盛況だったので、イラストも声も、また第二回をやってほしいですね。そうなるためにも、今回受賞したみなさんの今後の活躍にかかっています。いまここにいる人は、あれだけの応募総数のなかから残っている方々なので、なにか“いいもの”を持っています。ですが、チャンスが来たときに、それをゲットできるかどうかは、それまでの努力と鍛錬がものを言います。今日受賞したみなさんは、今日までのことを忘れずに、引き続きがんばってください。

――今日受賞したみなさんに、緑川先輩からアドバイスをお願いします。

緑川光さん:「好き」という気持ちを忘れないでください。もしかしたら、このなかで僕が一番「子供」かもしれません(笑)。声優はたいへんなことが山ほどありますが、とても楽しい仕事だと思います。結局はどれだけ楽しめるかということだと思いますので、いつまでも楽しんだり好きという気持ちだけは忘れずに持ち続けてほしいです。

 
■関連リンク
>>『チェインクロニクル』公式サイト

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