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『テイルズ オブ』シリーズ20周年を彩るあの楽曲たちがここに!

シリーズ20周年を彩るあの楽曲たちがここに! 「20th Anniversary テイルズ オブ オーケストラコンサートレポート

 1995年に発売されたシリーズ最初の作品、「テイルズ オブ ファンタジア」 (以下、TOP)から20年。その長い歳月の間に、多くの作品を世に送り出してきた大人気RPG『テイルズ オブ』シリーズの楽曲たちを、「東京フィルハーモニー交響楽団」のオーケストラ演奏で聞くことができるシリーズファン垂涎のイベント、「20th Anniversary テイルズ オブ オーケストラコンサート」が、2015年12月9日(水)東京国際フォーラムにて行われました。

 イベントでは「TOP」から、最新作「テイルズ オブ ゼスティリア」(以下、TOZ)までのシリーズの本編作品・マザーシップタイトルから最低でも各1曲ずつ、人気の楽曲が披露され、大いに会場を沸かせました。本稿では、そんなこのコンサートの模様をレポートしていきます!

 
■開幕は「TOZ」公式サイトでも流れていた、あの楽曲!

 会場に静寂が訪れると、スクリーン上に今回のイベントのキービジュアルにもなっていた楽器を手にしたキャラクターたちが映し出され、まずは最新作「TOZ」より「スレイのテーマ ~導師~」が演奏されました。この曲は、これから始まるスレイたちの冒険の世界を思わせるような楽曲。「TOZ」の公式サイトを開くことでも聴くことができるので、耳にしたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

 続けて「スレイのテーマ ~導師~」の演奏後、ピアノの優しげな旋律であの曲のイントロが奏でられました! もちろん2曲目は、シリーズの記念碑的作品である「TOP」のテーマソング・名曲「夢は終わらない ~こぼれ落ちる時の雫~」! 数多くのリメイクを重ねてきた「TOP」ですが、最初にスーパーファミコンで発売された当時から、吉田由香里さんによる歌が入っていたことは印象的でしたよね。さらにスクリーン上では、1998年に初代プレイステーションで発売された際に追加されたアニメーションムービーも流されました。

<b>▲当日はたくさんのシリーズファンのみなさんが詰め掛けました</b>

▲当日はたくさんのシリーズファンのみなさんが詰め掛けました

 シリーズ最新作とシリーズ最初期の作品より印象的な楽曲の演奏が終わると、ここで当日の司会を務めた金子桃さんが登場。楽曲や『テイルズ オブ』シリーズの簡単な紹介を行いました。

 するとここからは『テイルズ オブ』ボスバトルメドレー! シリーズのなかでも特に人気の高いキャラクターや、プレイヤーのみなさんを苦しめた相手との戦いでながれたあの曲たちをメドレーで送る、鳥肌必至の時間! このメドレーで最初に演奏されたのは「テイルズ オブ エクシリア2」(以下、TOX2)より「互いの証の為に」! この曲は主人公・ルドガーと、その兄・ユリウスの兄弟が鼻歌で口ずさんでいた「証の歌」のメロディが使われた楽曲。「TOX2」の物語でも、特に記憶に残るある相手との戦いで流れていた曲なので、プレイした人にとっては忘れることのできない1曲なのではないでしょうか。

 続いては、毎年行われる『テイルズ オブ』シリーズの一大イベント「テイルズ オブ フェスティバル」にて行われる人気投票で、毎回上位に名を連ね、殿堂入りも果たしたシリーズ屈指の人気キャラクター「テイルズ オブ デスティニー」(以下、TOD)のリオンとのバトル「Lion -Irony of Fate-」。「TOD」本編もそうですが、近年の作品ではダウンロードコンテンツで購入することができるリオンの衣装にキャラクターを着替えさせることで、通常戦闘のBGMになったりもしていましたね。

 このメロディを聞くと、エドワード・D・モリスンの声で「天光満つる処に我は在り……。」というあの術の詠唱が脳内で再生されるのは筆者だけではないはず。続いての曲は、シリーズ最初期の作品のボスキャラクターながら、今でも根強い人気を誇る「TOP」のダオス戦「DECISIVE」です。この曲のメロディは「テイルズ オブ エターニア」(以下、TOE)のゼクンドゥス戦や、「TOX2」の闘技場戦「次元を超越せし者達との饗宴」のなかでも聞くことができましたね。また先述したゼクンドゥス戦や、「テイルズ オブ ヴェスペリア」(以下、TOV)の闘技場に登場するダオスに“インディグネイション”を放つと、「TOP」冒頭のオマージュがあったりも。

<b>▲当日の会場ロビーでは、各シリーズのビジュアル展示なども行われていました。</b>

▲当日の会場ロビーでは、各シリーズのビジュアル展示なども行われていました。

「クレアクレアクレアクレア……馬鹿みたい」といえば「テイルズ オブ リバース」(以下、TOR)のサレですが、続いてはそんな彼が所属するカレギア王国の特殊部隊“王の盾”のなかでも特に優れたフォルス能力者たち、四星との戦闘BGMとして名高い「Scutum - Decisive Battle -」です! 作中で何度も戦うことになる敵キャラクターたちなので、特に印象深いBGMなのではないでしょうか。やっぱり「TOR」のボスバトルならこの曲か、シャオルーンやイーフォンたちと戦う星獣戦のBGMしかありませんよね!

「アイテムなぞ使ってんじゃねぇ!」という訳で、やっぱり最後はこの人! 「テイルズ オブ デスティニー2」(以下、TOD2)よりバルバトス戦「COUP DE GRBCE」! バルバトスは、「TOD2」に登場したキャラクターですが、後に発売されたリメイク版「TOD」や、外伝作品の「テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー」シリーズなどでも聞くことができたので、もはや「TOD」、「TOD2」だけでなく、もはやこの『テイルズ オブ』シリーズを代表する楽曲のひとつと言っても過言ではないでしょう。

 ボスバトルメドレーが終了すると、続けざまに「テイルズ オブ ファンタジア」フィールドメドレーが演奏されました。ここでは、「TOP」の物語が進むにつれて移り変わっていったワールドマップ上のBGMを、現代「RAISING A CURTAIN」、過去「THE SECOND ACT」、未来「FINAL ACT」の順番で披露! 曲順が本当にストーリーの流れを追いかけられるようになっていたので、聞きながらクレスやミントたちの旅路に想いを馳せる、そんな時間になっていました。

 
■『テイルズ オブ』の音楽と言えばこの人! 桜庭統さんが語るテイルズの音楽

 ここで司会の金子さんが再び舞台上に現れると、ゲストとして『テイルズ オブ』シリーズの音楽を数多く手がけてきた作曲家・桜庭統さんを舞台上にお呼びし、『テイルズ オブ』シリーズと桜庭さん自身の20年を振り返るトークを展開。自身が手掛けた、バトルメドレーで演奏された楽曲に言及し、次に演奏される2曲の聞き所を簡単に語っていただいたところで、演奏が再開されました。

 まずは、「TOE」より「ETERNAL MIND」。こちらはラスボス戦後のあのイベントで流れるのは言うまでもないですが、こちらもまた「TOE」本編だけでなく「テイルズ オブ ジ アビス」(以下、TOA)にて闘技場のリッドが秘奥義を繰り出した時に加えて、「TOX2」ではルドガーの携帯の着信音としても使われていました。

 2曲目は、「テイルズ オブ エクシリア」(以下、TOX)より「旅に魅せられて」。ラ・シュガル地方のフィールドBGMでしたが、こちらも公式サイトの主人公選択でジュードを選ぶと聞くことができたので覚えているという人も多いはず!

 桜庭さん作曲によるこの2曲のメロディをじっくり堪能したところで、お次はテーマソング アレンジを2曲続けて披露しました。1曲目は「テイルズ オブ シンフォニア」(以下、TOS)より、day after tomorrowの名曲「Starry Heavens」のオーケストラアレンジ! 数々のアーティストさんたちがテーマソングを提供してきた『テイルズ オブ』シリーズですが、ゲーム中で、テーマソング の旋律を用いたBGMがいくつかあることはもはやお馴染み。「TOS」でも救いの塔での記憶に残る名場面で使われましたね。

 2曲目は「TOX」より、浜崎あゆみさんの「progress」! 本作からオープニングアニメーションをufotableが手掛け、ジュードとミラ、ふたりの主人公どちらにもオープニングが用意されていたことなど素晴らしいアニメーションで、そのクオリティに魅了されたという人も少なくないハズ! 流石はシリーズ15周年記念作といったところではないでしょうか。

 前半戦最後の楽曲は「テイルズ オブ イノセンス」(以下、TOI)より、ゲームのタイトル画面で流れる「悪夢の終わり、されど未だ夢の途中」から、フィールド曲「その歩み、止まることなく」の2曲をメドレーで演奏! 「TOI」作中でも屈指の名曲であり、ルカたちの旅のなかで聞かないことは絶対にない楽曲なので、プレイヤーのみなさんの耳には必ず残っていることと思います。

 
■ユーリとフレン、ふたりの正義に想いを馳せて……。

 休憩を挟み、後半戦の最初の楽曲となったのは「TOV」から「満月と明星と~「鐘を鳴らして」より」。しっとりとした切ない旋律に聞き入っていると、舞台上にBONNIE PINKさんが! 「満月と明星と」から続けてテーマソング「鐘を鳴らして」を聴くという、シリーズファンでなくとも必聴の時間となりました。

 この演奏が終わると、司会の金子さんが舞台上に現れBONNIE PINKさんへ「鐘を鳴らして」についてお聞きしました。ご自身のライブでも思い出のある楽曲だとおっしゃっていたそうですが、最初から英語版と日本語版、ふたつの歌詞を用意して欲しいと言われていたそうです。また、そのために本作の資料を熟読しながら歌詞を書き上げたとも。

「TOV」の世界観を見事に表現した名曲が、どのようにして生み出されたのかがわかったところで、続いては「テイルズ オブ ハーツ」(以下、TOH)より、ヒロイン・コハクやその兄・ヒスイの子守唄でもあった作中でも物語に深く関わる大切な楽曲で、リメイク版の「テイルズ オブ ハーツR」では元々入っていなかった声が追加されていたことは記憶に新しい「リチアの子守唄」と、「テイルズ オブ グレイセス」より主人公・アスベルの入学した騎士学校のある王都・バロニアで流れる楽曲、「王都~威風堂々~」を2曲続けて演奏!

 弦楽器のみで演奏された子守唄らしい優しい音色の一曲と、勇壮な王都を思わせる趣の違うこの2曲を続けざまに楽しんだところで、再びMCの時間。

 金子さんが舞台上にゲストの椎名豪さん(バンダイナムコスタジオ所属)を呼び込むと、ここからは椎名さんが作曲した「テイルズ オブ レジェンディア」や「テイルズ オブ ゼスティリア」の楽曲が演奏されていくということで、その楽曲たちについて語っていただきました。また、椎名さんと『テイルズ オブ』シリーズとの出会いも明らかに! なんと、その出会いは当時のナムコのマナーブックだそうで、椎名さんがそのエピソードを明かすと、会場からは笑いが漏れていました。

 続いて、主人公・セネルが「ステラァァァァ」と悲痛な叫びをあげた「テイルズ オブ レジェンディア」(以下、TOL)のあのシーンがスクリーン上で流されると、須藤まゆみさんが舞台上へ! 歌ったのはもちろん椎名さんが初めて作詞を務めたという名曲「蛍火」。
 本作をプレイした人にとってはまさしく感涙もので、この曲が流れた場面を思い浮かべた方は少なからずいたのではと思います。

 ここからは名曲ぞろいの「TOZ」のなかでも、特に評価の高い4つの試練神殿の楽曲たち「試されし焔の絆」「競うは地の誉れ」「水の調べは霊霧の導き」「風と瞬天の戦い」が、メドレーで披露されました。どれも鳥肌が立つような素晴らしい楽曲ばかりでしたが、ふとミノタウロスがみつからない、入り口近くまで強制的にワープさせる目玉を模した仕掛けなど「TOZ」をプレイした時のことを思い出してしまったのは筆者だけでしょうか。

 しかし、それも裏を返せば楽曲を聞くだけでプレイした時のことを思い返せる印象深い曲ばかりだということ! またオーケストラによる生演奏で聞くことができる機会に恵まれることを切に願いたいですね。そして、最後は椎名さんが「TOZ」で一番伝えたかった楽曲だという「Journey's End」と、スクリーン上で流されていたスレイとミクリオの名場面たちで、一端の幕を引きました。

 
■「TOA」「TOZ」「TOD」のテーマソングが次々と! アンコールはファン感動の楽曲たちが彩る!

 しかしまだ演奏されていなマザーシップタイトルの楽曲が残っている! ということでここからはアンコールの時間。1曲目は「TOA」からBUMP OF CHICKENが歌うテーマソング 「カルマ」をアレンジした「mirrors」と、主人公・ルークと表裏一体、まさしくもう一人の自分ともいえる存在のアッシュとの戦いで流れた「meaning of birth」を連続して演奏しました。

「TOA」の楽曲の中でも特に人気の高い楽曲だからか、イントロがかかった段階で会場のみなさんがざわついたのは印象深く、演奏後の拍手は一段と力強かったのではないでしょうか。

 2曲目は「TOZ」テーマソング、Superflyが歌う「White Light」のオーケストラアレンジ! 人と天族、さまざまなキャラクターが登場していた本作ですが、それを現すかのように演奏する楽器が次々と増えていく様は、まさに圧巻の一言。

 そして、本公演の終幕を飾ったのは東京フィルハーモニー交響楽団の演奏によるDEENの名曲「夢であるように」! 「TOD」のテーマソングであるこの曲はやはり人気が高く、イントロを奏でるピアノの音色が聞こえてくると会場からは大きな歓声と拍手が響いていました。オーケストラアレンジによって壮大さを増した「夢であるように」は必聴の一曲で、演奏後はスタンディングオベーションが起こるほどでした。

 鳴りやまない拍手のなか終幕となった本公演は、『テイルズ オブ』シリーズの20周年に際した催しだとのことでしたが、またいつかこうしてシリーズを彩る名曲たちに出会える日を祈りたいものです。最新TVアニメ「テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロスや最新作「テイルズ オブ ベルセリア」の新情報も公開されてきたところなので、シリーズの今後、次の20年に期待していきましょう!


>>「20th Anniversary テイルズ オブ オーケストラコンサート」公式サイト

(C)いのまたむつみ (C)藤島康介 (CBANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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