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『アイ★チュウ』開発スタッフが語る裏話・後編

80万ダウンロード達成&祝1周年! 1年前のリリース直前を振り返る! 恋愛リズムアドベンチャー『アイ★チュウ』開発スタッフ緊急インタビュー【後編】

 女性向けゲームアプリ『アイ★チュウ』リリース1周年記念のひとつとして行った、開発スタッフインタビュー。【前編】では、お仕事の内容や開発エピソードをうかがいましたが、【後編】ではこだわりについて話していただきました。話していただくのは、前編に引き続き開発の主軸を担う番長さん(開発チーフ)、はぎーさん(ストーリーパート演出担当)、アズマックスさん(リズムゲーム譜面担当)の3名です。

開発スタッフインタビュー【前編】はこちら
(※3人の仕事内容などを記したプロフィールもあります)


アニメイトタイムズからのおすすめ
■リズムゲーム画面演出のこだわり「細かい演出に気づいてもらえるとうれしい」


――ここからは、お三方が苦労した部分や、こだわりについてうかがいたいです。

番長:やっぱりSDキャラのダンスですかね(註:リズムゲームプレイ中のダンスのこと)。ダンスと言うからには、当然それぞれの楽曲あわせて動きを変えているんですけど、声優さんの声が入る前の基曲を参考にして作ったものと、声優さんの声が入った曲とでは、印象が変わりすぎちゃって。当初は、これじゃあダメだって思って作り直しましたね。

――印象って、そんなに変わるものなんですね。

番長:たとえば、かけ声に合わせてジャンプさせる演出があるんですけど、これは声優さんの歌声を聞かないとできなかったことですね。基曲だけでやっていると、音楽に合わせて動いているだけというか。変な話、クラブで踊っている人みたいな見え方になっちゃうんです。



――ステージパフォーマンスではなくなるんですね。それだと、基の曲で作っておいても意味がなくなってしまいそうです。

番長:そうなんですよ。だから、最終音源がくるまで待つぞ!と決めて。ギリギリまで待ってから作っていました。1曲分のダンスだけでも仕上げるのに3日間くらいかかるんですけど、そのほかにも照明とかスポットライトとか全部設定します。あとは、ステージ背面にあるモニター(註:キャラクターの顔が映っているところ)も、タイミングを合わせて設定するので。かなりの日数がかかっていますね。

――気が遠くなりそうです……! しかも、演出作業って感覚によるところも大きいのでは?

番長:音の波形は確認しますけど、あとは感覚を頼りにやるのみですね。まずはダンスを作って、その動きを確認してズレを修正して、タイミングが完全に合ったらステージまわりの演出を付けていくといった流れで作業しています。この工程は、完全に僕ひとりのチェックで終了なので。こだわろうと思えばいくらでもこだわれるんです。

――ではこだわりもぜひうかがいたいです!

番長:RE:BERSERKの『Lady Blood』という曲は、一人ひとりにソロパートがあるんですけど、立ち位置ごとに動きを変えています。あとはArSの『Here we go!!』も。ArS6人の並びをあわせて編成すると、ソロパートのところで各キャラが跳ねるようにしていますね。

はぎー:ライトの色もですよね。キャラクターにあわせて変わったり。

アズマックス:I♥Bの『深海マーメイド』も、特定の条件がそろうとライトがリズムよく変わりますもんね。

――いろいろあるんですね……! つい強い子たちで編成しがちですけど、それを聞くと試してみたくなります。

番長:やっぱりユーザーさんが気付いてくれるとうれしいです。「これは誰も気付かないだろうな」っていう細かいところでも、「あっ、気付いている人いた!」とか(笑)。それがうれしい。

はぎー:社内でも、誰かが気付くたびに「番長さん番長さん、これってもしかしてわざとですか……!?」って聞くんですよ。そうしたら、うれしそうな表情で「そうだよ」って(笑)。

番長:アズマックスとは一応「こんなふうにしたよ」ってデータを見せ合ってるよね。

アズマックス:イエス! 番長さんが作ってくれたデータを見て、「ここいい! いいよー! すごい!」とか言って。じゃあ僕はこのダンスにあわせてリズムを作ろう!と。

――ゲーム画面をより楽しいものにするための相乗効果が生まれているんですね!

■譜面には“おもしろさ”を ストーリー演出には“リアルさ”を

――では、アズマックスさんにも譜面作成での苦労やこだわりを聞きましょう。

アズマックス:今、『アイ★チュウ』の譜面って全部で156あって、その譜面すべての作成と管理をしているのが今のところ僕だけなんですけど、いかんせん数が多くなってきたので、差をつけることが難しいですね(笑)。

――譜面パターンの“引き出し”を増やすのは一筋縄ではいかないですよね。

アズマックス:真面目な話をすると、シンプルな操作でいかに他の譜面と差をつけるかっていうのが課題です。Lancelotはジャズロック、天上天下は和風みたく、グループごとに楽曲のジャンルが分かれているのも『アイ★チュウ』の特徴ですけど、ジャンルが同じだとテンポが近しいものになることも多いから、譜面で差をつけにくくなるんです。そこをどう切り抜けようかと考えると、かなり時間がかかっちゃいますね。苦労しているところといえるのかもしれません。

――しかも、さらに難易度別にしなきゃいけないし。

アズマックス:イエス。楽曲は今後も増えていきますけど、増えれば増えるほど難しくなると思います。でも、そんななかでもユーザーさんの反応が聞けるとうれしいです。RE:BERSERKの『スウィンギング・ハロウィン』っていう曲があるんですが、この曲のEXPERTの総タッチ数が666なんですよ。「ハロウィンだから、特別な数字にしよう」と思って。これに気付いてもらえて「なんか意味がありそう!」っていう反応を見たときはよっしゃー!!ってなりました(笑)。今後も、そういうところで“おもしろさ”を出していけたらなと思ってます。

――では次に、はぎーさんにも苦労した点などうかがいたいです。

はぎー:ストーリーパートの演出は、表情差分やボイスなどを使って組んでいくんですけど、セリフは自由に書けても表情やボイスの素材は限られているので。その中でいかに“キャラ性を出していくか”っていうのは、毎回苦労していますね。ここにはこの表情を入れて、ここに声を当ててと、ひと通り作ってみるものの「どうもこの子っぽくないな」ということは当然のように起こるんですよ。

――笑顔が印象的なキャラクターだからといって、笑顔を多めにすればいいってわけじゃないみたいな。

はぎー:安直にやってしまうと、大体合わないと思います。じゃあどうしようって考えて、違う表情と声を入れてみて、もう一度確認して……と、1話を完成させるまでに何度も何度も作り直しますね。そうしないと、そのキャラにならないんですよ。

――演出するにあたって、シナリオライターさんや伊藤ディレクターからの指示はないんですか?

はぎー:あるんですけど、指示に該当する表情がないこともあります(笑)。

――そもそも(笑)。

はぎー:そういうときは、その雰囲気を動きや音も加えてどう表現しようかなって考えますね。どうしても答えが出ないときは、パターンをいくつか作って「どれがこのキャラっぽいですか?」って伊藤ディレクターに見てもらったりします。個人的に、ストーリーパートで大事なのは“リアルさ”だと思うんです。そこにそのキャラがいるっていうのを、画面上にどう落とし込むか。だからこそ、何度も確認して直していくっていう作業が必要なんです。

――思っていたよりはるかに繊細な作業でした……。しかも、キャラによって性格が違うだろうし、そこの難しさもありそうですね。

はぎー:そうなんですよ。なので演出するためには、シナリオだけじゃなくキャラに対する理解度も重要ですね。たとえば恋愛パートだと、星夜だったら明るく振る舞うかもしれないけど、アキヲは照れるだろうなっていうシーンもあるわけですよ。キャラによって恋愛の仕方が違うから、それを29人分理解して表現しなきゃいけないので。うん、難しいですね。今、私のチームは私以外全員男性なので、いっつも「女心はわかんない」って言われます(笑)。

――ほかのスタッフさんのチェックは、はぎーさんがしているんですか?

はぎー:はい。ただ、女心を理解してもらうのは難しいと思うので。絶対違うなって思ったら、申し訳ないとは思いつつ「これはこっちに変えてください」ってズバッと言っちゃいますね。そこはこだわってやりたいところなので。

■お蔵入りもあった!? 今だから話せる『アイ★チュウ』開発エピソード

――これまで、早川さん(音楽プロデューサー)やイラストレーターさんにお話を聞いたんですけど、そのなかで印象的だったのが伊藤ディレクターのこだわりでした。開発面では、印象に残っていることありますか?

番長:結果的にアプリがよりいいものになったのでよかったんですけど、ひとつすごくびっくりしたことがありますね。ストーリーパートで、アップで表示される演出あるじゃないですか。

――ああ、接近したときに見られる演出ですね!

番長:あれ、本来はなかったんですけど、リリースの1か月前に突然「加えて欲しい」って言われたんですよ。そのときは、今からやるのはさすがにムリ!!と思って。

――それほど大変な作業、ということですよね……?

番長:伊藤ディレクターも「今入ってるイラストを拡大すればいいんじゃないの?」と勘違いしていたからそう言ったみたいなんですけど、こちらとしてはできるだけアプリの容量を軽くしたいから、画像はデータ上キレイに表示できるギリギリのものしか入れてなかったんですよ。要は、すべてのカードにアップの画像を新たに入れ込まなきゃいけなくなった。ほぼ作り直しですね(笑)。

はぎー:新しい機能を加えるのと同じ感じですよね。あのときは、もう少しで完成っていう時期だったので、「おおマジかぁ……」ってなりました(笑)。

番長:チームに激震が走りましたね(笑)。でも、「恋愛してるのに距離が遠いのは嫌だ。恋愛物は顔アップが必須!」って言われたら「しょうがない、やるか!」と。なんとか進めました。

――伊藤ディレクターも、絶対に譲れなかったんですね。

番長:結果的には、あれはあるべきものでしたからね。ただちょっとタイミングがね……。あと、もう一個あったのがSDキャラの動かし方。今のパターンとは別に、関節が動く人形みたいなのも作ってたんですけど、「番長さんが苦労して作ってくださったのはわかるんですけど、かわいくないですね」って伊藤ディレクターからバッサリ(笑)。そこで終了ですよ。

――おお、そんなことまで……!

番長:でも、最終的に今の形になってよかったです。関節を動かすとなるとコストが高いし、そっちで開発を進めていたら僕いよいよこの世からいなくなってたと思うし(笑)。それに、清瀬赤目先生の描くSDのキャラがすごくかわいいじゃないですか。ああいう形で動かせたのは正解だったなあと感じますね。

▲SDキャラの初期案。こちらもキャラクターの特色が表れていてかわいらしいですね!

――こだわりはもちろんですが、開発スタッフさんの根気や底力まで垣間見えた気がします! では最後に。1周年をむかえた今の心境をおひとりずつうかがいたいです。

番長:正直、ここまで反響があるとは思っていなかったです。乙女ゲームの知識は多くはありませんが、たぶん去年って乙女系アプリがこぞってリリースされた年なんですよね。そのなかでも『アイ★チュウ』はリリースタイミングが早い方でしたが、ずっとやり続けていくれているユーザーさんがたくさんいる。本当にありがたいです。リアルイベント(註:アイ★チュウ ファンミーティングのこと。これまで2回開催)なんて、うちの会社では初めての試みだったから、どんなふうになるのか想像すらできなかったんですけど、実際に会場を見てすごいなって思ったんですよ。CD発売の告知は、ウルッときたくらい(笑)。そんなふうに支えてくださるユーザーさんたちがもっと楽しめるように、これからもおもしろいものを作っていきたいなと思います。

はぎー:2015年の4月に入社して「ストーリーパート全部やって」と言われて、あれよあれよという間にここまできました。最初は乙女ゲームっていうものにあまりピンときていなかったんですけど、この1年でどんな甘いセリフもフラットに聞けるくらいになって、成長を実感しています(笑)。と同時に、あらためて自分が今『アイ★チュウ』に携わっていることが不思議に思えます。アプリゲームって2、3回やって飽きたらすぐに消すこともできるじゃないですか。でも、ちゃんとおもしろいと思ってもらえて、やり続けてもらえていることがうれしいです。今までも、演出面を中心に試行錯誤を重ねて、より良いものにしてきたつもりですが、これからもそこにこだわって常におもしろさや新しさを感じられるようにしていきたいですね。

アズマックス:リズムの価値観って人それぞれに違うから良し悪しも個人差がすごく出るんですね。だから、より女性に受けるリズムを作るためにはどうしたらいいだろう?と思って。ジャニーズやアイドルの曲を聴いたりしましたし、ダンス映像もたくさんみて研究して。そのうえで、ずっと譜面を作ってきたんです。リリース当初は何が正解かわからなくて、「僕のリズムは間違ってるんじゃないか」とかいろいろ考えてたんですよ。でも、さっきの『スウィンギング・ハロウィン』のように、譜面におもしろさを感じてくださる方がたくさんいて。それを見るたびにモチベーションが上がっています。1周年を迎えましたけど、この先ももっともっといいリズムゲームを提供したいと思っています!

――ちなみに、今後試してみたいことってありますか?

アズマックス:もう一段階上の難易度を作りたいと思っています。5月に「マニアックモード」が実装されたんですけど、ユーザーさんにやりごたえを感じてもらえたらと思いますね。

はぎー:私も、もうちょっとプロデューサーとアイチュウたちの距離が近づくような感じで、やっていけたらいいなと思っています。2部は、1部よりも進化できると思っているので、楽しみにしてもらいたいですね。

――今後がますます楽しみになるお話、ありがとうございました!


 アプリ『アイ★チュウ』は、開発スタッフさんたちの才能と根気の結晶でもあります。今回のインタビューを読んだあとであらためてプレイしたら……きっと感じ取れるものが違うはず!

[取材&文・松本まゆげ]


■『アイ★チュウ』とは
「アイ★チュウ」はプレイヤーが教師兼プロデューサーとなり、アイドルの卵アイチュウを一人前のアイドルに育成する恋愛リズムアドベンチャーゲームです。アイチュウを演じるのは総勢 29 名の豪華男性声優達です。

<CAST>
天﨑滉平/井口祐一/内田雄馬/梅原裕一郎/榎木淳弥/小野友樹/柿原徹也/花倉洸幸/木村良平/KENN/近藤隆/斉藤壮馬/下妻由幸/下野紘/白井悠介/田丸篤志/豊永利行/中西尚也/花江夏樹/平川大輔/前野智昭/増田俊樹/松岡禎丞/峰岸佳/村瀬歩/森久保祥太郎/谷地克文/山本和臣/ロア健治

■ゲーム内容
 有名男性声優によるストーリーパートとリズムゲームパートのふたつの軸でゲームをお楽しみ頂けます! 恋愛ストーリーではダミーヘッドマイクを用いた高音質のボイスが再生されます。ストーリーパートでは総勢 29 名の有名声優によるがメインストーリーと恋愛ストーリーが展開! リズムゲームでは登場アイドルグループの声優陣が熱唱するオリジナル楽曲が登場!

■ゲーム概要
タイトル:アイ★チュウ(読み方:アイチュウ)
配信開始日:iOS 版/Android 版配信中
価格:基本プレイ無料(一部アイテム課金制)
カテゴリー:恋愛リズムアドベンチャー
対応OS:iOS/Android ※機種によりご利用頂けない場合があります。
>>iOS版Android版:DLはこちらから

>>『アイ★チュウ』公式サイト
>>『アイ★チュウ』公式ツイッター(@ichu_official)

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