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日中共同制作アニメ『侍霊演武(ソウルバルター)』が日本に上陸!

日中共同制作という新しい試みに水島大宙さん、柿原徹也さんら声優陣も気合十分!TVアニメ『侍霊演武 Soul Buster』日本上陸記者発表会の模様をお届け

 2016年8月2日、東京・ベクトルスタジオにて、2016年10月より日本での地上波放送・中国でのネット配信を予定している日中共同制作アニメ『侍霊演武 Soul Buster』の日本上陸記者発表会が開催されました。発表会にはメインキャストの水島大宙さん、田辺留依さん、劉セイラさん、柿原徹也さんらが登壇。本稿では発表会の模様をレポートでお伝えします。

 『侍霊演武 Soul Buster』は、中国の動画配信大手 Youku Tudouと、長い歴史をもつ日本のアニメ制作会社・スタジオぴえろがタッグを組んで制作が進められている、中国の漫画家白猫氏によるコミックを原作としたTVアニメです。平凡な男子高校生である主人公・孫宸は、三国時代の名将・魏延から命を狙われ、周瑜と名乗る少女と出会ったことで、壮大な戦いへと巻き込まれていくという、現代中国を舞台としたまったく新しい三国志の世界が描かれます。

 今回の発表会では、まず本作の制作を指揮する静野孔文総監督、渡部穏寛監督の2人の監督が登壇。静野総監督は本作の原作を最初に読んだ時、日本の漫画のスタイルと通じるものを感じたことから日本でも受け入れられるのではと考え、監督を引き受けることを決めたのだとか。また日本で放送するにあたり、ただ原作を再現するのではなく、よりスピーディな展開を意識しながら、最先端の日本の映像技術を盛り込んでいくことで、両国の視聴者へとアピールしていくという狙いもあるのだそうです。

 一方渡辺監督からは、「日本と中国の視聴者両方に興味をもってもらい、両国の文化をつなぐ架橋のような存在を目指せれば」と、日中共同制作ならではの大きな目標も語られていました。

 続いて登場したのは、孫宸(そんしん)役・水島大宙さん、周瑜(しゅうゆ)役・田辺留依さん、凌雲(りょううん)役・劉セイラさん、馬麟威(ばりんい)役・柿原徹也さんら、本作の日本語版に出演する4人の豪華声優陣。既にアフレコはスタートしており、原作漫画にはないオリジナル要素についてキャスト陣や製作陣との間でディスカッションをすることも少なくないのだとか。最初は初対面の人も多くぎこちない部分もあったというキャスト陣の仲も深まりつつ、非常にいい緊張感をもちながらアフレコに挑めているそうです。

 その後は、それぞれのカードに宿った三国志の武将たちを召喚して戦うという本作の内容に習い、キャスト陣がカードを引き、そこに書かれたさまざまな質問に答えていくことに。

 最初に水島さんに提示された質問は「自分が(孫宸のように)戦いにいきなり巻き込まれたら?」という、なかなか回答が難しそうなもの。これには水島さんは「戦う力がないので、とりあえず逃げる」とある意味潔いい回答を語ったうえで、召喚者である君主がやられてしまうと、武将たちも戦えなくなってしまうという本作の設定に関連づけ「僕がやられてしまったらおしまいなので……」ともっともそうな理由を後から付け足し、会場の笑いを誘っていました。

 一方、田辺さんへと向けられたのは、自身が演じるキャラクター・周瑜が女子力が低いと言われるのに対して、田辺さん自身の女子力を問いかけるというもの。「現在女子力は底上げ中で……かわいい女の子を観るのが好きなので、私自身も近づけるように頑張ります」と、今後に向けた目標が語られると、即座に劉さんから「今でも十分女子力高いじゃないですか!」とフォローが入るという一幕も。

 なお田辺さんが演じる周瑜は、三国志に登場する武将と同じ名前をもつ唯一の女性キャラクターなのですが(他の武将達は史実通り男性として登場)、これには物語上で重要な意味が含まれているのだそうで、放送開始後も、注目のポイントとなりそうです。

 自身が優等生であるか尋ねられた劉さんは、生粋の北京生まれ、北京育ちの中国人でありながら、急に声優になろうと思いつき、日本にやってきたという波乱万丈な(?)自分の経歴を思い返し、とても優等生とはいえないと回答。

 生粋の日本人と言われたら間違いなく信じてしまうほど、流暢で自然な日本語を話す劉さんですが、その夢は中国版と日本語版の両方で同じキャラクターを演じることなのだそう。実は実際に本作では中国・日本の両バージョンで凌雲を担当しており、ついに夢が叶ったことに対する喜びも語られていました。(なお柿原さんとは、劉さんが声優の道を志した頃からの長い付き合いなのだそうで、その両者の共演という、もうひとつの念願も叶った形に)

 そして自身の演じる「馬麟威」の魅力を語ることになった柿原さんは、粗野で人付き合いが苦手そうな印象を受ける一方で、ミステリアスな過去や、やんちゃな少年のような一面も垣間見せるという、非常に表情豊かなキャラクターであることを力説。実はオーディションを受けた際、事前情報をあまり知らされておらず「やんちゃ」という情報を頼りにほぼ素の柿原さんのまま演技して合格を勝ち取ったという経緯も明かされ、柿原さん自身も少なからず共感を感じている様子でした。

 その後に、本作に向けた意気込みがそれぞれ語られ発表会は締めくくられたのですが、発表会のあとに両監督やキャスト陣を招いての囲み取材が実施されており、報道陣からの質問の中には三国志への思い入れを問いかけるものも。

 キャスト陣の中でも三国志への思い入れがとくに強いのは水島さんで、お気に入りの武将である魏の名将・張遼は、いつか自身でも演じたいと思っているのだとか。柿原さんもそれには同意見の様子で、三国志の武将を演じることは役者としての1つの夢であるとも語っていました。

 また本作ならではの魅力として、三国志に登場する武将たちが現代世界に登場するという、他の三国志作品にはなかなか見られない異なる時代を生きる人々のギャップや、日本のアニメとはやや異なる、中国ならではの人間同士の距離感などが挙げられることに。そんな中、最後は柿原さんが、「とにかく俺たちが面白くするので、見てください!」と気合十分のコメント。日中共同制作という新しい挑戦に向けられた製作陣の熱い想いに、期待が高まります。

[取材・文/米澤崇史]


■ TVアニメ『侍霊演武 Soul Buster』作品情報

【放送情報】
TOKYO MX:10月4日~放送開始予定 毎週火曜日 18:30~18:45
BS11:10月4日~放送開始予定 毎週火曜日 26:00~26:15
MBS:11月より土曜深夜 2話連続放送開始予定

【主題歌情報】
●主題歌OP「SOUL BUSTER 」
歌:彩音
作詞/作曲:志倉千代丸
編曲:奥山アキラ

●主題歌ED「 MY OWN LIFE 」
歌:Zwei
作詞:Ayumu
作曲/編曲:小澤正澄

【メインスタッフ】
原作:白猫 侍霊演武(ソウルバスター) 『尚漫』連載中
総監督:静野孔文
監督:渡部穏寛
シリーズ構成:本田雅也
キャラクターデザイン:宮澤 努
総作画監督:宮澤 努、桜井正明、一居一平
美術監督:古賀徹
プロップデザイン:大河広行
エフェクト監修:橋本敬史
色彩設計:川上善美
撮影監督:浅川茂輝
編集:佐々木紘美
音響監督:清水勝則
音楽:立山秋航
音楽制作:MAGES.
アニメーション制作:studioぴえろ

【キャスト】
孫宸:水島大宙
周瑜:田辺留依
凌雲:劉セイラ
馬麟威:柿原徹也
水鏡先生:三瓶由布子
漢献帝:西村智博
張先生:新恒樽助
養護教諭:日野まり
魏延:松田健一郎
周倉:豊永利行
伯安子:浪川大輔
曹性:堀江瞬
程普:菅生隆之
鳳牙:小清水亜美


>>TVアニメ『侍霊演武 Soul Buster』公式サイト
>>TVアニメ『侍霊演武 Soul Buster』公式Twitter
>>TVアニメ『侍霊演武 Soul Buster』公式Facebook


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