音楽
Rayちゃんの魅力を徹底解剖!「♡km/h」発売記念インタビュー

歌、作詞、ファッション、Twitter…Rayの魅力を総ざらい!9thシングル「♡km/h」発売記念ロングインタビュー

テレビアニメ『あの夏で待ってる』『凪のあすから』『蒼の彼方のフォーリズム』など、数々のタイアップソングを歌い上げてきたRayさんが、来る2016年11月2日に9枚目のシングルとなる『♡km/h(ハートキロメートルパーアワー)』をリリースします!

この曲は10月より放映中のテレビアニメ『ろんぐらいだぁす!』OPテーマとなっており、すでに耳にした方もいることでしょう。今回、アニメイトタイムズでは最新シングルの発売を記念し、Rayさんにインタビューを行いましたよ!

新曲の制作秘話だけでなく、『♡km/h』で作詞を手掛けたmeg rockさんへの想い、MVでさまざまなお仕事にチャレンジしている理由、カップリングであり自作詞曲でもある『キミと』のこと、そして2017年2月19日に控えるメジャーデビュー5周年ワンマンライブ…さらに!「とにかくかわいい画像や動画がアップされまくる」と評判のTwitterについてまで…。

テレビやラジオでRayさん歌声を耳にして「気になる!」と感じた方の想いがもっと強まるように、彼女の魅力を多面的にフィーチャーしてみました。どの見出しから読み始めてもわかるように作っていますので、気になった部分からどうぞ!

『♡km/h』はRayの新しい表情が見える“疾走感”がポイント

──まずは9枚目のシングル発売、おめでとうございます!

Ray:ありがとうございます!

──表題曲の『♡km/h』を初めて耳にした時の、第一印象はいかがでしたか?

Ray:『ろんぐらいだぁす!』に出てくるキャラクターたちが、自転車をこぎながら、川沿いや海岸線を走っていく絵が浮かぶような、キラキラしたサウンドだなと思いました。原作は読ませていただいていたので、まさに「キャラクターが動き出しそう!」という印象が大きかったです。

──真っ先に「ここが好き!」と感じたポイントはありましたか?

Ray:Aメロからキレの良いBメロに進む感じが好きですね。「サビに向かっていくぞー!」っていう勢いのあるメロディで、最初から印象的だったのを覚えています。

デモ音源の段階から「このメロディは残してほしい」とか、「バンドサウンドを厚くしてもキラキラした雰囲気は保ちたい」とか、私の好みの話も含めて、いろいろ意見を伝えさせていただきながら完成しました。

──アップデートの回数は多かったんでしょうか?

Ray:結構な回数、あったと思います。最初はもっと打ち込みの要素が多くて、今のバンドサウンドは後から生楽器で入れているんですよ。ギターを入れよう、そしたらベースも、あとドラムももっと生っぽくしよう…みたいに。

──『♡km/h』の楽曲のイメージを表現するなら、どんな言葉が似合いそうでしょうか?

Ray:この曲はよくお世話になってるy0c1e(ヨシエ)さんに作っていただきましたが、これまでの曲と並べても「疾走感」や「爽快感」をさらに感じる仕上がりです。

これまでの「走る」イメージを抱く曲は、「悔しくて走り出す」とか、「もどかしくて叫びながら駆ける」とかはあったんです。でも、『♡km/h』は『ろんぐらいだぁす!』らしく「みんなと一緒に走って楽しい!」というイメージですね。そういう曲って、そんなに持っていなかったんです。だから、これは「Rayの新しい表情のひとつ」なのかなと思ってますね。

──「新しい表情」つながりで、今回のMVはRayさんがさまざまな職業に挑戦している、ユニークな仕上がりですね。



Ray:MVの内容は「ギターに一目惚れしてアルバイトを頑張る」というストーリーなんですが、『ろんぐらいだぁす!』の主人公の倉田亜美ちゃんが、折りたたみ自転車のポンタくんに一目惚れしてゲットしちゃう物語と、ちょっだけリンクしている部分があったりします。亜美ちゃんは貯金を下ろして買うけど、Rayはお金が足りなくてバイトするっていう(笑)。

『キミと』の歌詞は『ろんぐらいだぁす!』のあのシーンから生まれた

──カップリングの『キミと』についても聞かせてください。今回は3rdアルバム『Little Trip』収録の『星』と同じく、作詞がRayさん、作曲は板倉孝徳さんのコンビですね。

Ray:『星』には普段伝えられないファンのみんなへの感謝の気持ちをギュッと詰め込んだんです。だから、今回は何を伝えたらいいんだろう……ってすごく悩んじゃったんです。でも、作曲が板倉さんと知って、つまづいた時にはご相談させていただこうと思えたら、安心感がありましたね。

──作詞の悩みはどうやって突破されましたか?

Ray:『♡km/h』のmeg rockさんの歌詞を読んだり、『ろんぐらいだぁす!』を読み返して、主人公の倉田亜美ちゃんと自転車のポンタくんの出会いのシーンをイメージし直しました。

亜美ちゃんには自転車と出会ったことで新しい世界の扉が開いて、「この先にある世界」をもっと見てみたい気持ちが生まれているんです。そこからインスピレーションをもらって書き始めました。『キミと』は『星』に続いての単独作詞2曲目ということで、さらに一歩踏み出せたのかなと思います。

──ひとつの歌詞と向き合い続けるのは、かなりのカロリーを使いますね。

Ray:曲のメロディーが頭に染み付いて離れなくて、途中でなんだかよくわからなくなってきちゃったこともありました(笑)。そんな時は、一度気分転換をしに、カラオケで全然違う曲を歌ってリセットしてみたり、いろんな人の歌詞を読んでみたりして、深呼吸してからもう1度取り掛かってました。

まだやっぱり慣れないというか、自分に合った作り方がわかっていないんだと思いますが、それを見つけた時にもうちょっと楽になるのかな……。

成長……というか、変わったこともあって。私は入れたい事柄や言葉を、まずは全部ノートに書き出すんですけど、『星』よりも『キミと』は“塗りつぶした”ページがかなり減りました!

──5周年以降のチャレンジとして、新しい作詞曲の第3弾、第4弾もあるかも…?

Ray:まだ言葉の選び方も率直で、ニュアンスを感じさせたり、伏線を張ったりできていないけれど、今後も作詞はさせていただければなと思います……

(マネージャーさんからの視線を感じて)……頑張るよ! 頑張って、考えるから!(笑)




meg rock作詞の魅力は「ストレートに脳まで届く」のに物語があること
──作詞の話に続いて、先ほどmeg rockさんのお名前も挙がりました。Rayさんにとって、meg rockさんの歌詞の魅力はどういったところにあると感じますか?

Ray:すごくストレートに届くというか、言葉選びをとても大事にしている方なんだなっていう印象を持っていました。meg rockさんに詞を書いてもらえるのが嬉しくて、どんな歌詞が届くのか、ワクワクでいっぱいでしたね。

──実際に届いたとき、どんな気持ちを抱きましたか。

Ray:『ろんぐらいだぁす!』のストーリーが頭に全部入ってイメージもあったので、颯爽と自転車に乗って、新しい楽しさに目覚めた倉田亜美ちゃんが浮かんできました。2コーラス目の「あの後悔を 2度としないために」って歌詞は、亜美ちゃんが挫折した時のことかな? とか。

だから、すごく『ろんぐらいだぁす!』っぽい曲だなという印象でした。

──原作やアニメと掛け合わせで詞を読むと、シーンがより浮かんでくるような歌詞に仕上がっているんですね。

Ray:そうなんです! でも、結構、読む方によってはいろんな捉え方のできる曲になってるんじゃないかな。恋愛の歌にも取れますしね。歌詞を読んだ時の心情で、思い浮かぶイメージが変わる曲という印象もあります。

──たしかに、僕は「恋愛の歌」を思い浮かべました。

Ray:曲名にハートもついてますからね。

──タイトルも印象的というか、言葉を選ばずに言えば「ちょっと変わってる」と思います。

Ray:タイトルの「♡km/h」はmeg rockさんがつけてくださいました。レコーディングとかが全部終わってから、結構悩んだ中でひらめいたっておっしゃってました。

私も最初、文字だけを見たときは「ハート……キロ……」みたいに一瞬考えちゃってたんですけど、カタカナの読み仮名で『ハートキロメートルパーアワー』と見て、「なるほど!すごくおしゃれ!」って思いました。

まだクレジットが発表になってない時に、「作詞はmeg rockさんかな?」ってわかっちゃうファンの方もいたくらい、meg rockさんらしさが詰まったタイトルでもあるので。

──タイトルも含めてRayさんが思う「meg rockさんらしさ」の魅力はなんでしょうか

Ray:難しい言葉を使わずに、耳からちゃんと詞が脳にスッと入ってくる感じなんです。自転車だったり恋愛だったり、いろんな捉え方にできる物語に仕上げているのに、ちゃんと心に入ってくる。それって、すごく難しいことなんじゃないかなと私は思っています。

「胸の鼓動 爆発しそうなの」と書いてあっても、恋のドキドキだったり、自転車に乗ってるときの物理的なドキドキだったり、新しい景色が見える“ワクワク”したドキドキかもしれない……ほんとうにいろんな捉え方ができるなあって。

パーカーはフードにこだわる。今は「チャレンジ精神」が止まらない!

──新曲リリースを経て、来年はいよいよデビュー5周年の記念すべき年ですね。新しく挑戦してみようと思っていることなど、ありますか?

Ray:5周年に向けて、リスアニ!WEBでファッションの連載もさせていただいています。今までとは違うRayの魅せ方をしていく中で、ファンの方からの反応もすごく良くて嬉しいです! この前は、秋物でパーカーを着てみたりしたんです。

──その連載で「フードが大きいパーカーを着るとかぶりたくなるよね」ってRayさんが言っていた気持ち、わかります。

Ray:わかります?! だから、自分でパーカーを買うときは、絶対にフードのサイズをちゃんと見るのがこだわりなんです。目まで隠れるくらいのフードが好きですよ。アニメで悪役が着てるような。


──ポケットに手入れて、夜空のビルの屋上から「そろそろ時間だ」って行くような?

Ray:ビルから飛び降りるのに脱げない謎のフードね(笑)。こんなふうにファッションの話もいろいろやらせていただいてる中で、コスプレではありましたけど、『♡km/h』のMVがある意味で生まれたのかも。MVではバイトをしていない普段着のシーンでも、とっても可愛いおしゃれなワンピースも着ているので、ファッション好きな方にも見てほしいカットです。

──それこそ3rdアルバムの『Little Trip』限定版の写真集も多彩なファッションでしたね。

Ray:そうなんです! 実はその写真集からファッションの話が始まったんです。

今までの私にとってファッションは、すごく偏ったものしか持ってなかったんです。でも、こうやっていろいろなお洋服を着る機会があると、やっぱり興味が湧いてきちゃうものですね。

似合わないと思っていたものが、着方をちょっと変えたら案外自分でも着れるんだって気づいたりすることも多くて。

──例えば、最近のファッションで「これは!」と思ったものは?

Ray:私、ずっと「ニット帽=スキーをする時にかぶる」とか、「通学の時に雪よけでかぶる」みたいなイメージしかなくて、ちょっとハードルが高いなぁと思っていたんです。

でも、撮影で実際にかぶってみたら、難しいことなんて何もなかった! 今までは「どうせ似合わない」って思っちゃってる部分があったんですけど…やってみなきゃわかりませんね。

──ファッションに限らず、誰しも多いはずのことですよね。それをRayさんが率先して変えているのは、ファンからすれば一歩を踏み出すきっかけになりそうです。

Ray:今は、「やってこなかったこと」に後悔するのは、ちょっともったいないなと思っています。だから、まずはやってみようって。お仕事だけに向けていたチャレンジ精神を、プライベートにも向けてみようかなと思ったのが、ファッションにもつながっていますね。チャレンジ精神はなくさずに、どんどん膨らませていきます!

5周年ワンマンライブは、ひたすら「すげぇ!」って言わせる時間に
──5周年に向けてのチャレンジでいえば、やはり2017年2月19日に行われるワンマンライブは筆頭でしょうか。

Ray:はい! 5周年ワンマンライブのテーマは「みんなに感謝を伝える」にしたいと思っています。5年間もメジャーで歌い続けてこられたのは、やっぱり支えてくれるファンのみんなやスタッフさんのおかげです。

前回のライブツアーファイナルでは初めて演劇に挑戦しましたが、今回はそういう要素で盛り上げるよりは、「今できるRayの120%」をみんなに届けたいです。だから今は「みんなが支えてくれたからRayは今こうやって歌っていられるんだよ」と、ストレートに伝えていくにはどうしたらいいかを考えています。

ワンマンライブの中には今までやったことのない新しい要素がたくさん盛り込まれて、すごく豪華なライブになる予定です。でも、その真ん中には、みんなへの「ありがとうの気持ち」が一番大きくありますね。

──今回の会場は、昭和女子大学の人見記念講堂ですね。

Ray:今までにないステージで、そもそも会場の作りもシンフォニックで全然ちがいますからね。

照明や音響も含めて、なんか、ひたすら「うわ!すげぇ!」って言っちゃうようなステージになると思います(笑)。ライブに行くのは初めてっていう方にも、「今日来てよかったな、またライブ行きたいな」って思わせられたらなと。そのためにRayは全力で準備していますし、本当に期待をしていてもらって、大丈夫です!

Rayさんに聞く「あのツイートの裏話」
──あとは、Rayさんといえば、Twitterで画像や動画も多く発信されていて、いつも賑やかな印象があります。ご自身のTwitterと、出演情報などをお知らせするInfo用のTwitterと、ここ最近のツイートから、その裏側を伺ってみたいなと。まずは、9月12日のこちら。


Ray:カップリングの『キミと』をレコーディングした時のですね。一呼吸で歌うところが結構多くて、ちょっとたいへんなんですよ。

たとえば、サビの「走り出した今を止められはしないよ/ずっとキミと」までロングトーンなんです。そこからすぐに低い音の「きっと素敵な」に入るのが、なかなかたいへんなポイントで(笑)。結構、ここは何回も歌わせてもらったとこなので、「そこを乗り切ったぜ!」っていうツイートですね。

──ひとつ、『♡km/h』でも「乗り切ったぜ!」の部分があれば教えていただけますか?

Ray:サビ直前の「早く 逢いたい!」かな。勢いを保ちながら歌っている途中でファルセットに切り替えるんですが、あんまり今までになかった歌い方なんです。しかも「早く 逢いたい!」ですぐにサビへ入るから、その「勢いの止まらない感じ」が結構難しくて。

──今のはカラオケで『♡km/h』を歌うポイントにもなりそうです。それから、こちら。


Ray:マスタリングすると、できあがった音源を焼きつけた最初のマスターCDをもらえるんです。それがすごい嬉しくて。「うわっほーい!きたー!」ってなりますね。

──宝物ですね、それは。

Ray:それに完成した音を、ものすごく良いスピーカーで、大きい音でスタジオで聞けるのはやっぱり楽しかったりします。なにせ音響が最高なので、ふだんはCDで聞こえない音までちゃんと聞こえる場所ですから。この時の私が立っている場所が、ほんとうに「音の中にいる感覚」になるんです。

ツイートでは「音の海に溺れる」って書いてくれてますけど、まさに。スピーカーの向こう側にいる人たちが会話してても聞こえないくらいの「音の膜」があるみたいな感じです。

──それは贅沢な体験ですね。

Ray:でも、この環境で聞ける人なんてふつうはいないので、最後はラジカセとかでチェックしますよ(笑)。なるべく、みんなが聞くのと似た環境で。

──そうなんですね!そして、レコーディングの裏側はもちろん、RayさんのTwitterといえば「 #本日のむしゃぁ」や「#先日のむしゃぁ」ではないかと。ライブやイベントで訪れた土地のものや、ふだんのごはんで美味しかったものを写真と一緒に紹介していますね。最近「むしゃぁ」した中でも大ヒットがあったら教えていただけますか。


Ray玉こんにゃく!超美味しかったです。上里サービスエリアのお店で買って、結構瞬間でなくなりました、これ(笑)。


Ray:あと、群馬で食べた焼きまんじゅうも、思ってたのと違ったけどすごい美味しかった。もっと温泉まんじゅうみたいな、コンパクトなのを想像してたんです。もしくは、肉まんみたいなのを香ばしくバーナーで炙ってるかと思ったら、「4連発の蒸しパン」みたいなのを串に刺して、甘ダレつけてジューって炭で焼いて、焼きあがってから甘味噌だれをかけて食べるという。甘味噌だれが濃いのに案外さっぱりしてて。


Rayきゅうり!土井志ば漬本舗っていう京都のお店で食べられるんですけど、めちゃめちゃ美味しかった。これはその場で食べる用で、お家に持って帰る用にも2パック買いました。きゅうり大好き。


Ray:これも美味しかった。ファンクラブのイベントで京都に行ったときの、上賀茂神社で葵屋の焼き餅とアイスモナカ。暑かったなー。

──見ていると「Rayさんと行く!ご当地グルメツアー」みたいで楽しいです(笑)。


Ray:あ!あと、これは「むしゃぁ」じゃないけど、このコンビニに売ってたプロテインが超美味しかったんですよー!

──やっぱり美味しいものは心のパワーになりますか。

Rayパワーです。美味しいものは、最高です!

──それでは最後に『♡km/h』やライブを心待ちにする、ファンの方たちにメッセージをいただけますか。

Ray:はい!今回9枚目のシングル『♡km/h』は、作曲のy0c1eさんはみなさまおなじみですけども、初めてmeg rockさんにとても素敵な詞を書いていただいたので、ぜひ歌詞にも注目しながら楽しんでもらえればと思います。そして!Ray単独作詞の『キミと』、この曲もきっとみなさま思い浮かべるものがあると思いますので、想像しながら体感してもらえたら嬉しいです。そして、そして!5周年ライブがあります。絶対後悔させないライブになります。みなさま期待して、ぜひ遊びに来ていただけたらと思います。よろしくお願いします。


[文=長谷川賢人 編集==長谷憲]

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