声優
「アドリブ2016」梶裕貴さんが描く堀内賢雄さんとの親子愛とは?

梶裕貴さんが堀内賢雄さんの“父親役”を熱演!? 衝撃の展開と感動の親子愛に観客が涙した「AD-LIVE 2016」葛飾公演【1日目・昼】レポート

 鈴村健一さんがプロデュースする、即興劇プロジェクト「AD-LIVE(アドリブ)2016」。2016年9月にスタートし、東京2か所・大阪1か所で2日間2公演ずつ行われました。

 アニメイトタイムズでは、昨年にひき続き全日の昼公演のレポート記事を公開中。3本目となる今回は、9月24日(土)開催の葛飾1日目昼公演の模様をレポートします。今回のマッチングの中でも「異色」と言われ、話題をさらったこのコンビ。ストーリーも一風変わったものになったようです。

【出演者/9月24日@かつしかシンフォニーヒルズ】
梶裕貴さん
堀内賢雄さん

 

オープニングで判明したふたりの関係 親子は親子でも……?
 昨年までの「AD-LIVE」は、舞台上で演じるキャラクターの設定を演者本人が考えていましたが、「AD-LIVE 2016」は2人分のキャラ設定を1人が担当。この日の昼公演は、梶さんの担当回。自身の人物設定はもちろん、堀内さんが演じる人物の設定まで考え、舞台上で堀内さんに役付けをしていきました。

「AD-LIVE 2016」で描かれたのは、少し不思議な治療法「マインドダイブ」が実用化されている世界。「意識不明になった人や心を閉ざした人の精神に入り込み、記憶を刺激して意識を回復させる」というマインドダイブを使い、梶さん演じるヘンリーは、ゲンジロウ(演:堀内さん)の精神の中へと入ります。

 
 そんなマインドダイブですが、まずはクイズからスタート。シルエットのみ映し出されるゲンジロウに向けて、ヘンリーはさまざまな質問を投げかけました。ただ、ここでわかったのは「ゲンジロウだけでなく、ヘンリーも記憶を失っている」ということ。

 
 ヘンリーは、ポケットの中にあったメモ書きを頼りに、たどたどしくクイズを進めていきます。そうして「ゲンジロウは無職」「ふたりは親子関係」ということが判明します。

 
 無事、再会を果たしたふたり。改めて親子という事実を噛み締めるも、「この顔からその顔!?」とゲンジロウ。ヘンリーも記憶がないため、確証を得られないのも原因なのかもしれません。ふたりともこの状況にかなりうろたえている様子です。

 
 奇しくも、ふたりの記憶を取り戻すこととなった今回の精神の旅。ともあれ、その直後に、早くもふたりの関係を裏付ける新たな証拠を見ることとなります。しかも、それはゲンジロウが描いた「ヘンリーお父さん」の絵……。そう、なんと親子は親子でも、父・ヘンリー(演:梶さん)、子・ゲンジロウ(演:堀内さん)だったのです。

 
 このどんでん返しには、ふたりも観客もびっくり!! 場内には大きなどよめきと拍手が沸き起こりました。「パパー!!」とすがり付くゲンジロウと、彼を優しく受け止めるヘンリー。どうやら、ふたりの記憶は少しずつ蘇っているようです。

 
 こうして、ふたりは精神の中にある2か所の思い出の地をめぐりました。1か所目の思い出の地・授賞式会場では、絵を得意とするゲンジロウが「1位をとれない」というしがらみを明かす場面が。現実世界で意識不明になっているのは、そこに原因があるのではないかと突き止めました。

 
 これを受け「自信がなくなっちゃったんだ」とゲンジロウがつぶやくと、「自信を持たなきゃダメだよ!」とヘンリー。元気づけるように、その場でふたりだけの授賞式を行いました。徐々に父性を見せはじめるヘンリーに、ゲンジロウの心も和らいでいきます……。

 
 そんなヘンリーの新たな事実は、2か所目の思い出の地・遊園地で発覚。なぜ、若々しい姿でゲンジロウの前に現れたのかがわかります。こちらはぜひBlu-ray&DVDでご確認あれ!

 
 
 加えて、「AD-LIVE 2016」ではおなじみとなっている、3人目の登場人物も。この回に登場したのは、諸岡立身さん演じる画家のはっちゃん。「才能のカタマリ」と豪語する彼は、ゲンジロウにとって目の敵。ゲンジロウが毎回2位に甘んじていたのは彼の存在があったからだと嘆きます。

 
 ともあれ、実際に言葉を交わしてみるとはっちゃんの真意が明らかに。さらに「ゲンちゃんがいないと、絵描けないから!」という熱い言葉で、戻ってきて欲しいと伝えました。新たな事実を目の当たりにし、ゲンジロウの記憶はどんどん鮮明になっていきます。

 
 ちなみに、この回でもアドリブワード連発!(以下“”内はアドリブワード)とくに、ゲンジロウのギャグ振りとしてヘンリーが放った“マジ最高!”“ジュンジュワ~”は、切れ味鋭いものに。場内をドッと沸かせる要素となっていました。

 
 さらにゲンジロウは、授賞式会場で葛藤するシーンに「“今こそ心を解き放て!”」を重ねたほか、ヘンリーがいなくなる終盤のシーンでも「“好きなことを好きなだけ!”」を引きあて、父の気持ちを代弁。ゲンジロウ自身に光を当てる言葉に、会場中が震えたのは言うまでもありません!

 
 自身の精神のなかで、愛する父と良きライバルに出会い、心が解きほぐされたゲンジロウ。果たして、最後にどんな結論を出したのでしょうか……?

 
 上では明かさなかったヘンリーの正体などもあって、よりファンタジー要素が強くなっていた葛飾1日目昼公演。劇中では、ゲンジロウの絵心がわかる場面はもちろん、ヘンリーの父親らしい振る舞いにも注目が集まりました。そこに、細部にまでこだわったキャラクター造形とテンポの良いギャグシーンが加わり、メリハリのあるステージに。

 
 感動を誘う結末は、ぜひBlu-ray&DVDで確かめてみてください。次は、福山潤さんと中村悠一さんが出演した葛飾2日目昼公演のレポートを公開予定です!

[取材&文・松本まゆげ]

ドキュメンタリー「MATSU-LIVE(マツリブ) -Documentary of AD-LIVE 2016-」放送決定

【TOKYO MX】1月22日(日) 19:00
【MBS】1月22日(日) 25:35
【BS11】1月25日(水) 25:00
※放送日時は変更になる可能性があります。予めご了承下さい。


監督:津田健次郎
制作プロダクション:祭

『AD-LIVE 2015』TV放送スケジュール
★ポイント1:豪華声優総勢13名が織りなす、90分間全てがアドリブで進む、唯一無二の舞台劇。
★ポイント2:決められているのは大まかな世界観と、舞台上で起こるいくつかの出来事のみ。お互いのキャラクターも舞台上で初めて知る!
★ポイント3:全12公演で約6万人(ライブビューイングを含む)もの観客を動員した人気舞台!

【放送日】
2/4(土)スタート毎週(土)19:00~
[再放送]毎週(日)26:30~
(12週にわたって放送)

【出演者】
■出演:櫻井孝宏・津田健次郎・鈴村健一
2/4(土)[東京公演(1日目)昼公演]
2/11(土)[東京公演(1日目)夜公演]

■出演:小野賢章・釘宮理恵・鈴村健一
2/18(土)[東京公演(2日目)昼公演]
2/25(土)[東京公演(2日目)夜公演]

■出演:梶裕貴・名塚佳織・鈴村健一
3/4(土)[埼玉公演(1日目)昼公演]
3/11(土)[埼玉公演(1日目)夜公演]
<以降の放送日は変更になる場合があります>

■出演:岡本信彦・谷山紀章・鈴村健一
3/18(土)[埼玉公演(2日目)昼公演]
3/25(土)/[埼玉公演(2日目)夜公演]

■出演:岩田光央・浪川大輔・鈴村健一
4/1(土)[大阪公演(1日目)昼公演]
4/8(土)[大阪公演(1日目)夜公演]

■出演:下野紘・福山潤・鈴村健一
4/15(土)[大阪公演(2日目)昼公演]
4/22(土)[大阪公演(2日目)夜公演]

【総合プロデューサー】鈴村健一
『黒子のバスケ』、『宇宙戦艦ヤマト2199』、『うたの☆プリンスさまっ♪』など人気アニメ、ゲーム、ラジオなど多くのメディアで活躍中。

特別番組『Document of AD-LIVE 2015』放送情報
 2015年9月~10月に全12公演開催され、実に約6万人(ライブ・ビューイング含む)を動員した大人気舞台劇「AD-LIVE(アドリブ) 2015」。その制作舞台裏や舞台本番映像を通じ、AD-LIVEの魅力に迫る特別番組。

【放送日】1/29(日)、2/3(金)19:30~20:00
【出演】鈴村健一、櫻井孝宏、津田健次郎、小野賢章、釘宮理恵、梶裕貴、名塚佳織、岡本信彦、谷山紀章、岩田光央、浪川大輔、下野紘、福山潤

『AD-LIVE 2015』とは?
 90分間、全てアドリブ!総勢13名の豪華キャストが織り成す、唯一無二の舞台劇! 大まかな世界観と、舞台上で起こる幾つかの出来事(例:電話が鳴る、誰かが来る)が決められているのみで、出演者のキャラクター(役)もセリフも、全てアドリブで紡がれる90分間の舞台劇。お互いのキャラクターも舞台上で初めて知ることに。どう紡がれるのか、何が生まれるのか判らないアドリブ要素と、予め決まっている幾つかの出来事の化学反応により、その日その瞬間に、その場だけの感動と衝撃のドラマが生まれる。

パッケージ情報
■Blu-ray&DVD「AD-LIVE 2016」(全6巻)
発売日:
第1巻 (鈴村健一×寺島拓篤) 2017年2月22日(水)
第2巻 (小野賢章×森久保祥太郎) 2017年2月22日(水)
第3巻 (梶裕貴×堀内賢雄) 2017年3月22日(水)
第4巻 (中村悠一×福山潤) 2017年3月22日(水)
第5巻 (釘宮理恵×高垣彩陽) 2017年4月26日(水)
第6巻 (浅沼晋太郎×下野紘) 2017年4月26日(水)

価格:
[通常版] 各7,500円+税(Blu-ray/DVD共通価格)
本編ディスク2枚組
特製ブックレット
オーディオコメンタリー(夜公演)
特典映像(CM、PV集)

[アニメイト限定版] 各8,000円+税(Blu-ray/DVD共通価格)
●通常版+特典DVD
・AD-LIVE 2016 CAST After Talk
 各公演終了直後の出演者による対談映像
・AD-LIVE 2016 DIRECTOR After Talk
 鈴村健一、浅沼晋太郎、川尻恵太の演出家3人で打ち上げ。各公演を振り返るトーク映像



>>「AD-LIVE(アドリブ)」公式サイト
>>「AD-LIVE(アドリブ)」公式Twitter

(C) AD-LIVE Project
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