音楽
『亜人ちゃんは語りたい』三月のパンタシア・みあさんは語りたい!?

当たり前のようで尊い幸福感が伝わるような曲に――『亜人ちゃんは語りたい』EDテーマを担当する三月のパンタシアのボーカル・みあさんは語りたい!?

 クリエイタープロジェクト・三月のパンタシアが担当する、TVアニメ『亜人ちゃんは語りたい』EDテーマ「フェアリーテイル」が2017年2月1日(水)、ついにリリース!

 三月のパンタシアとは、ボーカル・みあさんを中心に、人気ネットミュージシャンやイラストレーターが参加するクリエータープロジェクトです。2016年にTVアニメ『キズナイーバー』のEDテーマ「はじまりの速度」で鮮烈なメジャーデビュー。〈物語〉シリーズでおなじみの西尾維新氏が手掛けるOVA『クビキリサイクル』のOPテーマも務め、大きな話題となりました。

 そこで今回、ボーカルのみあさんにインタビューを実施。楽曲やMVのポイントをはじめ、作品への熱い想いを語っていただきました!

 

「当たり前のようで尊い幸福感が伝わるような曲にしたいと思って」
――3rdシングル「フェアリーテイル」ですが、サウンドはとても華やかで、爽やかで、歌声もとても温かい気持ちになれる、まさに『亜人ちゃんは語りたい』EDテーマとして作品に寄り添うような楽曲ですね。

みあ:そういっていただけて、すごく嬉しいです。私自身もとても温かくて、多幸感に溢れた楽曲になったなと思っています。今までの三月のパンタシアにはない要素が詰まった曲になりましたね。

――まさに今までとは違う、穏やかで明るいトーンで歌われているのは印象的ですが、歌うときに大切にされたことは?

みあ:もともと曲自体が持っている雰囲気が、すごく優しかったんです。メロディもそうですし、歌詞も、歌っているだけで泣いちゃいそうになるくらい優しい歌詞で。だからこそ言葉の伝え方がとても大切だと思ったんです。

私の声質ってもともとトーンが落ち着いているところがあるので、いつもよりも何倍も明るく歌うようにしないと、聴いて下さる方に伝わらないなと思いました。しかもこの優しいメロディにただ言葉が流されて行かないように、しっかりと言葉の意味をとらえて歌うようにしました。描かれている歌詞が、自分の感じている本物の感覚として落とし込めるまで、歌と向き合いましたね。

――曲の優しさや明るさを歌声で伝えるために、イメージしたことはありますか?

みあ:普段の何気ない日常の中で、一緒に笑ったり、泣いたり、怒ったりしてくれる……そんな大切な存在がそばにいることの、当たり前のようで尊い幸福感が伝わるような曲にしたいと思って歌いましたね。

あとは、今は離れた場所で生活している親友のことを思い浮かべましたね。高校1年生から3年生までずっと同じクラスだった親友なのですが、会話がなくても全然平気なくらいずっとリラックスして付き合える、「この子とは一生付き合っていくんだろうな」と自然と思えているような存在で。想うだけで自然と笑顔がこぼれるような、そんな感情で歌いました。

 
――『亜人ちゃんは語りたい』の世界観で特に魅力的に感じる部分は?

みあ:亜人と人間が共生する特別なバランスが存在する世界で、当たり前のようで当たり前じゃない日常の中の幸せを、すくい取るように描かれているところが本当に素晴らしいと思いました。今回、EDテーマを担当させていただくことが決まったので、原作も全巻買って読んだんです。おかげさまで、今では作品の大ファンですね。

――みあさんの好きな『亜人ちゃんは語りたい』のキャラクターは?

みあ:高橋先生のことはもちろん大好きです。だけど、やっぱり一番はひかりちゃんかもしれませんね。「恋愛経験がないのに知識だけは豊富」なところなんて、実はすごく女の子らしくて(笑)。彼女のそういう女の子っぽいところ、いろいろな描かれ方をしていますが、本当に可愛いんです。

あと、コミックスでは後の巻で登場する高橋先生のお友だち・相馬さんがすごく気になっています。言っていることはけっこう意味不明で、それなのになぜか惹かれちゃうんですよ。彼がアニメで登場する日を、今から楽しみにしています。

こんなに魅力的なキャラクターが登場する作品に出会えたことがすごく嬉しくて、キャラクターたちのおかげでこの作品の魅力が損なわれないような歌を歌おう、という思いがとても強くなりました。

 
――MVは今回もアニメーションが採用されていますが、今回は3Dが取り入れられていましたね。

みあ:登場する女の子たちの表情もすごく豊かで、「フェアリーテイル」の世界観を可愛らしく表現して頂きました。見ているだけで優しい気持ちになれるようなMVですね。青春とか友情とか、そういったものの尊さを感じさせてくれます。

――MVの中で歌詞が浮かんでは消えていく演出も、より曲の世界観に酔わせてくれる要素だなと思っていて。

みあ:ああいう形で歌詞や歌をわかりやすく表現してもらえるのは、より楽曲を楽しんでもらえると思うので嬉しいです。あと、メリーゴーラウンドがすごく綺麗なんですよ。〈当たり前の日常が、すごく特別なことのように感じる〉という部分を、すごくわかりやすく華やかに表現してくれているなって思いますね。

――学生生活がいかに貴重で素晴らしいものだったのかって、卒業してからとか、大人になってから気づくことが多いですよね。

みあ:そうなんですよね。学生の頃って、日常は毎日がひたすらに繰り返されているものだと思いがちですけど、実際はそうではなくて。日々いろいろな変化や発見や感動も潜んでいるもので、振り返ったときにはじめてそれがキラキラと輝いて見えるんです。……そういったことも表現されているMVだと思いますので、楽曲と合わせて、ぜひじっくり楽しんでいただきたいです。



収録内容で陰と陽をつける、三月のパンタシアらしさとは
――ちなみに、『亜人ちゃんは語りたい』にちなんで、みあさんが今「語りたい」ことって何かありますか?

みあ:そうですね……今だったら、トレーニングかな……? 

――トレーニングというと、体を鍛える?

みあ:そうです。去年の10月くらいからはじめたことなのですが、もともと全然体力がないんですよ。でも、歌の仕事を続けていく上ではやっぱり体力がないとはじまらない!……ということではじめたのですが、最初は渋々やっていたんですよ(苦笑)。

 
――スポーツは何かやられていたんですか?

みあ:バレーボールは10年間やっていました。

――それはすごいじゃないですか!

みあ:でも、本当にバレーボールしかできないんです(苦笑)。それ以外のスポーツは全部苦手といっても過言ではないくらいで……だから今から運動を始めることに抵抗もあったんですけど、トレーニングをすればするほど、歌にも影響がちゃんと出てきたんです。

これまで歌うのが難しかった音域が素直に出せるようになったり、表現の幅も広がったり、自分に返ってくることがすごく多くて。3ヶ月くらい続けてきましたが、ずっと続けたいですね。

――どんなメニューをやっているんですか?

みあ:週に一度トレーナーさんについてもらって、主に歌に関係のある、腹筋や胸郭の周りの筋肉を鍛えるトレーニングをしています。やればやるほど身体に結果として返ってくるので、どんどんハマってしまうんですよね。

あとトレーニングを初めてから人の身体が気になるようになって、トレーニングをしている人と出会うと、メニューについて話したり、食事やサプリについて話たりしてしまいます。今、トレーニングについては語りだしたら止まらないかもしれません(一同笑)。以前の私では考えられないことですね。

――でも、もともと体系的にはかなり細いタイプですよね。食事制限とかは?

みあ:それをやってしまうと、たぶんキツくて続けられない気がしていて(笑)。なので実は、食べ物にはそこまで気を遣っているわけではないんです。でも、もっとしなやかな身体を作って、良い歌が歌えるようになりたいと思っています。

 
─―意外な「語りたい」をありがとうございました(笑)。続いてはカップリング曲「ないた赤鬼、わらう青空」についてもお伺いしたいのですが、これまた個性的なタイトルですね。

みあ:このタイトル、サビの冒頭にあった歌詞から取ったタイトルで、楽曲提供をしてくださったやしきんさん、そしてスタッフみんなで話し合って、最後につけたものなんです。どんなタイトルがいいか悩んでいたのですが、「このサビのフレーズ、すごく印象的だよね。まるっとタイトルにするのはどう?」ということで、このタイトルになりました。

歌詞が素晴らしくて、たとえば1番のサビでは「嗤う」だけど、最後のサビで「笑う」になっていたり、同じ“わらう”という言葉でも少し違う意味やニュアンスを入れることで、表現に変化をつけていて。これは日本語の歌詞でなければできないことじゃないですか。やしきんさん、さすがだなと思いました。全体を通して、とってもエモーショナルな曲になりましたね。

――そう、歌詞もアレンジも歌い方も、まさに“エモーショナル”という言葉がぴったりですね。

みあ:“フェアリーテイル”が陽なら、この曲は“陰”というか、ある意味ではとても三月のパンタシアらしい曲だと思っています。仕事やプライベートでも、「この人には敵わないな」と打ち負かされることって誰でも必ず経験があると思うんですよ。「なんでこの人は私にないものをこんなにたくさん持っているんだろう?」とか。

そんな理想と現実の矛盾が苦しくて、悔しくて、何度もあきらめたくなることもあるけど、理想を目指す自分の心には嘘がつけない……そういう感情はずっと前から私の中にあったもので、デモを聴いた瞬間、自分の中に落とし込むことが出来ました。ついつい、人と自分を比べがちというか(苦笑)。自分の実体験も込みで曲に入り込むことができたので、すごく等身大の、生っぽい歌になりましたね。

――「“みんな違ってみんないい”」という歌詞もありますね。

みあ:あと「みんななんて知らない 意味ない」とも歌っているのですが、本当にそうだなって思います。でも、誰もが簡単にはそう思えないからこそ、逆に聴いていただいたときに心に残ったり、刺さったりする歌になるのかもしれないなと思いましたね。曲のタイトルだけ見ると、ファンタジックというか、童話的なものがテーマの曲だと思われそうですけどね(一同笑)。

 
一年半の集大成となる1stフルアルバムが完成! みあさんの想いは……?
――充実したシングルのリリースが続いた三月のパンタシアですが、ファン待望となる1stフルアルバム『あのときの歌が聴こえる』のリリースもついに決定しましたね。

みあ:アルバムはほぼ完成していて、1年半の活動の集大成のような、今までの軌跡を詰め込んだようなアルバムになると思います。Twitterとかを通じて、ファンのみなさんから「YouTubeで公開されている曲はCDにならないんですか?」という声をたくさんいただいていたのですが、今回のアルバムにすべて収録されることになりました。一番いい形でお届けできますね。

――1年半前に発表した曲を今聴いてみて、いかがですか?

みあ:正直、こそばゆいような気持になります(笑)。でも、その時その時の精一杯を形にしてきたので。だから胸を張ってお届けできますし、新曲も収録することで最新の三月のパンタシアも感じてもらえると思います。

最初からイラストを担当してくださっている浅見なつさんとも「あっという間ですね」と話し合ったばかりなのですが、とっても充実した時間を過ごさせていただいたおかげで、1年半が本当にあっという間でした。だからこそ、1日1日を大切に過ごしたいと強く思うようにもなりました。

 
――『あのときの歌が聴こえる』というタイトルがすでに発表されていますが、どんな意味を込めて?

みあ:三月のパンタシアのテーマの一つに「終わりと始まりの物語を空想する」というものがあるのですが、今までそのテーマにそって、クリエイターのみなさんに素晴らしい楽曲を提供していただいてきました。

聴いて下さるみなさんの心の中にある、思い出という物語と重なり合う物語を、私たちは歌と音楽で表現してきたと思っているので、みなさんにとっての〈物語=歌/音楽〉が詰まった作品という意味で、ちょっぴりノスタルジックなイメージも込めてこのタイトルにしました。1stアルバムにピッタリのタイトルだと思っています。

――最新シングルに1stアルバムと、2017年は最高のスタートですね。

みあ:本当にそうですね。感謝の気持ちでいっぱいです。作品をリリースするたびに、三月のパンタシアに対して興味を持って下さる方が増えたり、応援して下さるみなさんからTwitterにメッセージをいただくことも多くなって。

〈私の音楽を待ってくれている人がいるんだ〉という実感が持てるようになったことは、本当に糧になりますね。感謝の気持ちを常に胸に秘めながら、今年も1つ1つの音楽を大切に届けていきたいと思っています。

リリース情報
タイトル:フェアリーテイル
発売日: 2月1日

●初回生産限定盤 [CD+DVD]
品番:KSCL 2845‐2846 価格:1,500円
[CD]
1. フェアリーテイル作詞・作曲・編曲:すこっぷ イラスト:bob
2. ないた赤鬼、わらう青空作詞・作曲・編曲:やしきん
3. フェアリーテイル -Instrumental-

[DVD]
フェアリーテイル -Music Video-

●通常盤 [CDのみ]
品番:KSCL 2847 価格:1,100円
[CD]
1. フェアリーテイル
2. ないた赤鬼、わらう青空
3. フェアリーテイル -Instrumental-

●期間生産限定盤 [CD+DVD]
※キャラクターデザイン・川上哲也描き下ろしアニメジャケット・デジパック仕様
品番:KSCL 2848‐2849 価格:1,500円
[CD]
1. フェアリーテイル
2. ないた赤鬼、わらう青空
3. フェアリーテイル -TV Size-

[DVD]
「亜人(ルビ:デミ)ちゃんは語りたい」ノンクレジットエンディング


★ファーストアルバムリリース決定!
※収録内容は後日公開

タイトル:あのときの歌が聴こえる
発売日:3月8日

●初回生産限定盤[CD+BD]
品番:KSCL 2858-2859 価格:3,800円+tax

●通常盤[CDのみ]
品番:KSCL 2860 価格:3,000円+tax


>>三月のパンタシア公式サイト
>>三月のパンタシア公式Twitter

 
TVアニメ『亜人(デミ)ちゃんは語りたい』放送情報
<放送情報>
2017年1月7日より、TOKYO MX、MBS、BS11、群馬テレビ、とちぎテレビにて放送予定
※国内および一部海外にて同週配信予定

<INTRODUCTION>
サキュバス、デュラハン、雪女、そしてバンパイア―。
僕ら人間とちょっとだけ違う、それが「亜人」。最近じゃデミと呼ばれてます。
そんな個性的な「亜人」ちゃんたちと、
彼女たちに興味津々な高校教師・高橋鉄男が繰り広げる、
ちょっと刺激的でハートフルな学園亜人コメディ!

原作:ペトス( 講談社「ヤングマガジンサード」 連載)
監督:安藤良
シリーズ構成・脚本:吉岡たかを
キャラクターデザイン:川上哲也
美術監督:針生勝文
色彩設計:赤間三佐子
撮影監督:宮脇洋平
CG 監督:那須信司
編集:西山茂
音響監督:明田川仁
音楽:横山克
制作:A-1 Pictures
製作:「亜人ちゃんは語りたい」製作委員会

<キャスト>
高橋鉄男:諏訪部順一
小鳥遊ひかり:本渡楓
町京子:篠田みなみ
日下部雪:夏川椎菜
佐藤早紀絵:日笠陽子
小鳥遊ひまり:Lynn

>>『亜人ちゃんは語りたい』公式サイト
>>『亜人ちゃんは語りたい』公式Twitter

(C)ペトス・講談社/「亜人ちゃんは語りたい」製作委員会
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