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吉岡茉祐さん×大坪由佳さんが語るターニングポイント

『Wake Up, Girls!新章』吉岡茉祐さん×大坪由佳さんが語る、声優としてのターニングポイント【WUG新章・バックステージ#8】

2017年10月より放送中のTVアニメ『Wake Up, Girls!新章(WUG新章)』。2014年1月からスタートした同アニメシリーズ。劇場アニメ『Wake Up, Girls! 七人のアイドル』、TVアニメ『Wake Up, Girls!』、続・劇場版前編『Wake Up, Girls! 青春の影』、続・劇場版後編『Wake Up, Girls! Beyond the Bottom』など約3年以上の歴史を刻んできた『Wake Up, Girls!』シリーズの最新作となっている。

アニメイトタイムズで実施している連載『WUG新章・バックステージ』第8回に登場するのは、前回に引き続き『Wake Up, Girls!』のセンター・島田真夢を演じる吉岡茉祐さんと『ネクストストーム』のセンター・岩崎志保を演じる大坪由佳さんだ。

後編となる今回は、アイドルユニットのセンターという存在に必要な要素とは何か。声優としてのターニングポイント。そして、『WUG新章』についてこれからの見どころを聞いた。

さらに、番外編として、吉岡さん・大坪さんがお互いに聞いてみたいことについて繰り広げた、フリートークも掲載している。最後までお見逃しなく。


 

アイドルユニットのセンターに必要な要素とは

――お二人が演じる島田真夢と岩崎志保はそれぞれ元『I-1club』のセンターであり、現在は『Wake Up, Girls!』、『ネクストストーム』でもセンターを務めています。なぜ、この二人がたくさんのメンバーが居る中で、センターを務めることになったのか。そして、センターに必要な素養というのは、どういった点があると思いますか?

吉岡茉祐さん(以下、吉岡):センターになる娘って何か1つ光るものがある存在だと思っています。例えば、現実のアイドルでもすごくビジュアルがいいだけで、センターになるわけでもないなと。一番可愛い女の子だから、真ん中にいるわけじゃないんですよね?見た目ではなくて、中身というか見えないオーラというか。ファンの方それぞれ感じ方は違うと思うんですけど、「なんだかすごいな」と感じるものを1つ持っているとセンターの素養があるんじゃないかと思いますね。

実際、たくさんのグループがあって、推しの女の子を選ぶ基準もそれぞれ違いますよね。でも、このグループのセンターはこの人だ、っていうのは共通の認識として持っている。そういった目に見えないものが大切なんじゃないかなって思いますね。

――では、吉岡さんから見て、島田真夢の光っているところとはどんなところだと思いますか?

吉岡:独特の空気感。多分、志保との一番の違いって島田真夢は前に出るタイプじゃないところだと思うんです。陰と陽、どちらかというと陰。つまり、影の方のタイプですね。その中で確かに光るオーラがある。何故か目に止まってしまう天性のものを持っている。喋らずとも存在感があるのが、島田真夢の良さでありセンターらしさかなと。

――ありがとうございます。それでは大坪さんはいかがですか?

大坪由佳さん(以下、大坪):センターにも色々な形がありますよね。今、まゆしぃが話したセンターって、カリスマと呼ばれる存在なのかなと。自分では自覚していないけれども、光るものがある。志保は真夢のカリスマ性を理解しつつ、自分は努力してやっていくしかないって思っている。ある意味、現実主義のセンターなんですよね。誰が見ても秀でていて、「あの娘がセンターだよね?」って言われる娘もいれば、すごく全体を通して、後輩に優しかったり、ダンスのレッスンを夜遅くまでやっていて、あの子に任せていれば大丈夫だね?って思われるタイプもいる。志保はこの後者だと思っています。


色々なセンターがいる中で共通していることは、困ったときにその人がいればどうにかなるって思える人。そういったシーンでメンバーが頼れる人。他の時は皆にお任せしているけど、いざって時には前に出れる。そんな存在がセンターなのかなって思いますね。

――なるほど。では、センターって抜擢されるものなのか、選抜されてなるものなのか。というのも気になりますね。

吉岡:そういう意味で言うと、島田真夢は選ばれたセンターなんですけど、声優ユニット『Wake Up, Girls!』の吉岡茉祐は用意されたセンターなんですよね。

大坪:そういう運命だから。過程がどうあるにせよ、センターを経験する宿命だったんだよ。でも、センターとして全体が見えるかどうか?って大事だと思いますね。だから、萌歌(鈴木萌歌 CV・山本希望さん)は白木さんからも、きつく言われたんじゃないかな。萌歌自身もさっきの例えだと、用意されたセンターになるので。そのあたりの考え方が甘かったというか。


 

2人のターニングポイント

――ありがとうございます。それでは、センター理論に続いて、お二人の原点についてもお聞きしたいです。#7で島田真夢の回想シーンが入り、丹下社長(丹下順子 CV・日髙のり子さん)へ「吾妻橋の頃、大変だけど何より 楽しかったんです。アイドルって、そういう気持ちが一番大事なんじゃないですか?」というセリフがありました。お二人が声優として、そういった大切している出来事やターニングポイントみたいなことはありますか?

大坪:私は元々すごくアニメが好きなんですね。デビュー後はキャラソンを歌ったり、イベントもできるマルチな声優になりたいって思っていたんです。それがいきなり一番最初の作品からラジオやニコ生、イベントなどができる作品に携わらせていただくチャンスを得ました。

なので、私は声優人生の一作目からターニングポイントになったような気がしています。お渡し会で、ファンの方と顔を見合わせる機会が多かったり、ライブもすごく近い距離だったり。普通の高校生だった自分がこんなにいろんな方たちに喜んでもらえたり、楽しんで貰えてるんだって、すぐに自覚できたのは大きかったです。

その距離感でのお客さんの顔を覚えていると、さいたまスーパーアリーナや幕張メッセのような大きな会場に行ったときも観客席が想像できるというか。でも実際は、私すごく目が良いので見えているんですけどね(笑)。あの経験がなかったら、もっと緊張したと思いますし。あと、声優だけど、農業をやったりもしました。今は「経験しなくてもいいことなんて、きっと何も無い」って思ってます。

――ありがとうございます。吉岡さんはいかがですか?

吉岡:以前、浅沼さん(松田耕平役・浅沼晋太郎さん)と対談させていただいたのがターニングポイントになったと思っています。それまでは声優として、何か1つにしぼらなくちゃいけないって思っていたんです。私自身はマルチにやりたいって気持ちがあったんですが、少し後ろめたさを感じている時期があって。「声優なのに何で舞台に出てるの?」とか「声優なのにアイドルさんでしょ?」って言われたり。「ライブもやっていてすごいね?」って言われるのは嬉しいんですけど、「どれが本命なの?」って聞かれることも多かったんです。なので、何か1つに絞らなくちゃいけないのかな?ってすごく悩んでいました。

そんな時に浅沼さんとの対談があって、その悩みをお話したんですね。浅沼さんは「全部、やっていいんじゃない?どれか1つって選ばなくていいと思う」って言ってくださったんです。そこからは自分のやりたいことをやりたいって言えるし、どれか1つに絞っていたら今後勿体無いなって思えるようになったんです。

自分から新しいことに挑戦してみたいって言ったら、お仕事につながったこともあるので。そこは大きな機会だったと思いますね。今では作詞をしたり、歌ったり、ラジオで喋ったり、ライブをしたり、舞台に出たり自由にやっている感じです。やりたいこと全部できてるなって思います。でも、もしもその言葉がなかったら、いろんなことを躊躇してたんだろうなって思います。


大坪:日高さんや浅沼さんは私たちのことを人生の先輩としてサポートしてくださっているので。本当に神なんじゃないかって(笑)。すごく素敵な先輩です。

――お二人は日高さんや浅沼さんに相談する機会は多いんですか?

大坪:お仕事からプライベートまで全部です。最近は日高さんに漢方のことを勉強させていただきました。本当に先輩方から学ばせて貰える機会が多い作品です。たまにアフレコが終わった後にご飯を食べているときでも、加藤(加藤英美里)さんから役者についての貴重なお話を聞かせていただいたりとか。

吉岡:本当に勉強させていただいています。

――それでは今後の『Wake Up, Girls!新章』で期待してほしいことをお聞かせください。

大坪:これからのお話では、志保の弱い部分が出てくるのですが、真夢との絆でもっと強くなっていきます。ようやくここで、真夢と志保がお互いおんなじ気持ちになれる瞬間が近づいてきている。そんな兆しを私は感じていますね。志保と真夢の関係ってすごく熱いんですよね。少年漫画みたいに。そういった熱い部分を見て欲しいです。皆さんも楽しみにお待ち下さい。

吉岡:『I-1club』という観点でお話します。島田真夢は『Wake Up, Girls!』が私の居場所だって分かっていながらも、どうしても『I-1club』の動向が気になっているシーンが描かれます。それぞれのメンバーと話したり、愛(吉川愛 CV・津田美波さん)との電話だったり。成長した今の島田真夢が心のなかではすごく『I-1club』を心配している。そんな根のところが描かれているので、注目してほしいですね。

大坪:今考えると、愛も志保もなんだかんだで、真夢に頼ってるんだよね。やっぱりセンターなんですよ。心では真夢がずっとセンター。

吉岡:志保とは永遠のライバルであり、戦友で親友。そんな関係がずっと続くのかなって思いますね。


 

【番外編1】吉岡さん→大坪さんへの質問

――ありがとうございました!それでは最後に、今回Web媒体では初となるお二人の対談です。お互いに聞いてみたいことはありますか?

吉岡:そうですね。いろんな作品で共演させていただいている中で思うのが、大坪さんはどんなキャラクターを演じている時が一番楽しいですか?割りと幅広くやっているイメージがあるんです。

大坪:えーっと、すごい楽しいのはホラー(笑)。好きなのは、やっぱり人を明るくできるキャラかな。なんだかんだキツイことを言ったりするのは役だからしょうがないんだけど、(私は)根がいい人だから(笑)。

吉岡:(笑)。

大坪:誰かに希望を与えるようなキャラを演じていると自分も嬉しいよ。キャラクターは娘のようだからさ。それがいろんな人にとって力になっていると思うと、嬉しくて嬉しくて。セリフでも良いことを言ってると、「いいぞ!いいぞ!」ってなる。でも、個人的にやっていて楽しいのはホラーとか変態とか(笑)。

吉岡:確かに伸び伸びしてますもんね(笑)。

大坪:自分を開放できるって意味では叫んだりとか、オーバーなことをやっているのが楽しいけど、やっぱり好きなのは、人に希望を与えるキャラクターかな。まゆしぃはどんなキャラ演じてるのが好き?

吉岡:私、ぶっ飛んでるキャラクター演じる時が好きですね。それこそアドリブが多いキャラクター。

大坪:さすが大阪の女(笑)。

吉岡:「ボケて?」って言われなくてもいいんですけど、合間があると隙間を埋めたくなっちゃうんですよね。キャラクター問わず。あんまり喋らないキャラがアドリブで面白いこと言ったらどうだろう?とか。だから、無口なキャラクターが「ここで一言アドリブお願いします」の時にウケたらめっちゃ嬉しいです(笑)。


 

【番外編2】大坪さん→吉岡さんへの質問

大坪:じゃあ、私からの質問はワグナーの気持ちになって、『WUG』がこの7人でよかったなって思うときはどんな時?

吉岡:いっぱいありますよ!これ言ったら、薄っぺらく感じるかもしれないんですけど、、『人狼ゲーム』やってる時(笑)。

大坪:薄っぺらいなー(笑)。でも分かる!ユニットで無邪気にはしゃげるっていいよね。

吉岡:何も普段のストレスを感じさせない空気感。

大坪:家族みたいだよね。

吉岡:そう!本当に。1つのゲームをやる時ために普段は積極的に前に出ない香耶が「人狼やろー?」って言うだけで、みんな嬉しくて笑顔になってる(笑)。それで自然と輪ができてるみたいな。

そうだ。私たちって自然と輪になってることが多いですね。誰かが前とかじゃなくて、自然と輪になってる。そんな瞬間に『WUG』っていいなーって思います。

大坪:満足♪

――ありがとうございました!

[取材・文/川野優希]

 

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(C) Green Leaves / Wake Up, Girls!3製作委員会
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