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『衛宮さんちの今日のごはん』衛宮士郎役・杉山紀彰さんインタビュー

『衛宮さんちの今日のごはん』衛宮士郎役・杉山紀彰さんインタビュー|ほのぼのするだけじゃない、『Fate』ファンにはたまらない本作の魅力とは

AbemaTVなどで配信中のWEBアニメ『衛宮さんちの今日のごはん』。本作は、『Fate/stay night』の主人公・ 衛宮士郎が自慢の手料理で、冬木の住人やサーヴァントたちをもてなす、人気WEBコミック(「ヤングエースUP」連載中)のアニメ化作品です。

今回は、そんな『衛宮さんちの今日のごはん』に出演するキャスト陣をアフレコ後に直撃。アフレコ時の裏話から、『Fate』に対する深い思い入れの数々など、様々なお話を聞くことができました。

本稿では、衛宮士郎役・杉山紀彰さんのインタビューをお届けします。杉山さんは、大晦日に放送された第一話であることを考えたようで……。

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●『衛宮さんちの今日のごはん』セイバー役・川澄綾子さんインタビュー
●『衛宮さんちの今日のごはん』遠坂凛役・植田佳奈さんインタビュー

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年越しの瞬間に、杉山さんが衛宮家とシンクロ!?

――まず、原作を最初に読まれた時の印象を教えてください。

杉山紀彰さん(以下、杉山):『Fate』の世界観なのに、登場人物たちがギスギスすることもなく(笑)、穏やかな日常が流れていく、暖かで優しい作品だなという印象です。

美味しい料理をみんなで囲むというのは、幸せな日常の象徴だと思いますし、とにかく暖かくて素敵ですよね。

――杉山さん自身は、普段から料理をされるのでしょうか?

杉山:気になったものや好きなものを作ることはあるんですけど、料理が得意というわけでもないんです。例えばアラビアータのパスタにハマったら、それだけをひたすら作り続けてブラッシュアップしていくタイプで……。単純に、自分の好きなものだけを作って食べたいだけなんだと思います(笑)。

ただ、元々蕎麦自体が好きなのもあって、実は去年の年末はアニメに合わせて(※1)年越しそばを自分で作ろうとしていましたね。放送を見ながら作ったんじゃとても間に合わないだろうと思って、アフレコの台本を引っ張り出してきて、それを見よう見まねで作っていました(笑)。

※1:去年の年末はアニメに合わせて
第一話「年越しそば」は、2017年12月31日の「Fate Project 大晦日TVスペシャル2017」内にて放映されていた。

――それは面白い(笑)。アニメの中の衛宮家と、リアルタイムでシンクロしていたと。

杉山:実は、年を越す前に間に合えばいいなと思って作っていたくらいで、あわせるつもりはなかったのですが、いろいろと下ごしらえが必要だったことにギリギリになって気付いて。そこから準備をしていく内に、意図せずしてリアルタイムに完成することになりました(笑)。

作っていて気づいたんですけど、原作コミックにはレシピに材料の細かい分量も出てあっても、アニメでは表現の都合上、分量までは載っていないんです。だから「かえしの量ってどのくらいなんだ……?」とかいろいろ悩みながら作った記憶があります(笑)。

――普段それほど料理をされないとのことなので、少し難しいかもしれないのですが、もし杉山さんが士郎に料理を作ってあげるとしたらどんなものを作りますか?

杉山:僕が作るとしたらですか!? 大したものにはならないと思いますが、やっぱりアラビアータのパスタとかかな……。だけど、もし本当に士郎が食べたら、味の濃さだったり麺の固さだったり、色々思うところがでてきてしまうでしょうから、やっぱり出せるものはないと思います(笑)。

ライトなファンとコアなファン、それぞれで違った楽しみ方ができる作品

――原作を読まれた時に、印象に残ったエピソードはありますか?

杉山:ランサーの回(原作コミック第2話・「鮭ときのこのバターホイル焼き」)ですね。

あのケルトの大英雄が魚屋をやっているというのも面白いですし、『hollow ataraxia』(※2)の時のイメージに近い、本作の中でのサーヴァント達の立ち位置のようなものも感じられるんですよね。

最後のお皿洗いのシーンでの士郎とランサーの微妙な距離感とか、しっかりとこれは『Fate』なんだなと分かる、本編との関係性も残っていて、違和感なく落とし込んでいるのも素敵だなと思いました。

※2:hollow ataraxia
『Fate/hollow ataraxia』。2005年にTYPE-MOONから発売された、『Fate/stay night』のファンディスク。『Fate/stay night』より後の時間軸の物語が描かれるが、全てのサーヴァントが聖杯戦争で敗退しておらず、平和な日常生活を送っている世界が描かれる。

――本編では敵同士だった関係のキャラクターが仲良くしているというのもファンには嬉しいポイントですよね。

杉山:ただ、キャストのみんながまだ『HF』(※3)を引きずっているところがあって、ちょうど収録でも、セイバー役の川澄(綾子)さんが音響監督さんに「今にでも戦闘が始まりそうな雰囲気があります」と言われていましたね(笑)。

僕自身としても同じことが思い当たるところもあって、まず士郎というキャラクターは、感情表現があまり豊かではないキャラクターなんです。なので奈須先生からは「あまり『カーニバル・ファンタズム』(※4)に引っ張られすぎないようにしてください」とも言われていました(笑)。

※3:HF
間桐桜がメインヒロインとなる『Fate/stay night』第3のルート[Heaven's Feel]。『Fate/stay night』の最終章とも言えるルートであり、現在は待望のアニメ化となる劇場版『Fate/stay night[Heaven's Feel]』第一章が絶賛上映中。他のルートとは一風異なる、物語が描かれる。
※4:カーニバル・ファンタズム
2011に発売されたOVA。武梨えりによるアンソロジー『TAKE MOON』を原作とし、様々なTYPE-MOON作品のキャラクター達が夢の共演を果たし、ドタバタな日常を過ごす作品。

――同じ日常作品でも、やはり演じ方が違ってくるのでしょうか。

杉山:あまり極端にやってしまうと士郎ではなくなり、ギャグアニメっぽくなってしまうんです。

とはいえこの楽しい和やかな世界で、感情を出さないのも違和感がありますから、少しだけ微笑み的な穏やかなニュアンスを強めたり、ギャグではなくコミカル程度のリアクションに抑えたり、この作品なりの表現を模索したりもしています。

――個人的に、ライトなファンから見ると「いい話だな」と感じて終わるエピソードが、コアな『Fate』ファンにとっては泣ける話だったりするのが面白いなと。

杉山:分かります。本編で不遇な扱いや結末を迎えたキャラクター達が幸せに暮らしていますからね。

僕も、[UBW](※5)の結末を知っているだけに、OP・EDでイリヤと一緒にセラとリズが出てくるだけでホッとしますし、ランサーも[HF]での退場をみたばかりなので、あのノリで出てきてくれると安心しますね。

※5:UBW
遠坂凛がメインヒロインとなる『Fate/stay night』第2のルート「Unlimited Blade Works」。2010年には劇場、2014年にはTVと2度に渡るアニメ化が行われている。

――イリヤと士郎が仲良くしているのを見ると、自然とこみ上げてくるものがあり……。

杉山:普通に『Fate』のキャラクター達が織り成す料理アニメとしても楽しんでいただけるのですが、いろいろな『Fate』シリーズを知っている方からすると、自然といろいろな妄想が広がって補完できるんですよね。

同じ映像なのに、見る人によって感じ方がまったく変わってくるというのも本作の魅力的なポイントだと思います。

――個人的に、士郎が切嗣にハンバーグを作ってあげる回(原作コミック第6話「はじめてのハンバーグ」)も印象深かったなと。

杉山:その話をすると、僕はもうOPで切嗣が映っているだけでグッと来ますね。エンディングのカットでは、若い頃の藤ねぇや幼い士郎も登場していて、これは登下校か衛宮の家の庭なんだろうなと、想像がどんどん広がっていく作りがニクいと思います。

あと、その話をして思い出したのが劇場版[HF]で、士郎がもっていたアルバムの中に慎二が映るシーンがありましたよね。もちろん写真の中には何も書かれていないし、作品の中で言及されたわけではないのですが、慎二と士郎や桜がどういう関係だったのかをそれとなく想像できるようになっていて。

どうして慎二があんな行動をとったのか、士郎はなぜそれを受け入れたかがわかるようになり、過去作の見方が変わってきたりもするんです。

杉山さんも気になる、料理に関する士郎の過去

――最近は料理や飯モノの作品が一つのブームにもなっていますが、杉山さんが影響を受けた作品などはありましたか?

杉山:僕は『ミスター味っ子』(※6)を見て育った世代なので、美味しさを表現するのに目から光が出たり、表現方法のカルチャーショックは受けました(笑)。それとは逆に、アニメっぽい表現を一切使わずに美味しさを表現しようとする作品もあったりして、奥が深いですよね。

その点、本作の監督をされている三浦貴博さんは『Fate』シリーズでアクションをバリバリやられている方なんです。[HF]の時も、麻婆豆腐の描写の凄まじさに度肝の抜かれたのですが、今回も料理がただの静止画じゃなく、どれだけ動かす気なんだとツッコミたくなる、ufotableさんの料理に対するこだわりを感じましたね。

本当に良質な飯テロアニメになっているので、ダイエット中の方は夜中に見ないように気をつけてください(笑)。

※6:ミスター味っ子
1986年から『週刊少年マガジン』にて連載されていた、寺沢大介氏による料理漫画。1987年からはTVアニメも放送され人気を博した。料理を口にした際のド派手なリアクション描写が有名。

――杉山さんには、気合を入れたい時に食べる「勝負ごはん」はありますか?

杉山:実は僕そういうゲン担ぎ的な食事ってあまりしないんですよね……。

新人の頃は収録中にお腹が鳴ってはいけないと思って、収録前に必ずしっかりご飯を食べるようにしていたんです。ただ、食べてすぐだと喋りにくいということに後から気づいて(笑)。

それからはお腹がならない程度にお菓子をつまむくらいにしています。なので、具体的に「これを食べる!」みたいなのはあまりないですね。

――杉山さんから見て、士郎のような家庭的な男性というのはどう映りますか?

杉山:純粋にすごいなと思うのですが、士郎に関して言えばそれ以上に「あの料理をどこで習ったのか」が気になります。

藤ねえは料理しませんし、かといって切嗣もそういうタイプではないと思いますし……もしかするとどこかで語られるのかもしれませんが、いつか僕が奈須先生に聞いてみたいと思っているネタの一つです(笑)。

――それは気になります……! では最後に、作品の見所とファンに向けてのメッセージをお願いします。

杉山:ただ単に美味しそうというだけではなく、下ごしらえなどの段階から丁寧に料理の作り方を教えてくれる作品です。なので、本作をきっかけに料理に興味をもたれたという方には、是非実際に挑戦して欲しいですね。

また取り扱うジャンルが広いので、料理全般の勉強になりますし、実用的な知識を得られる一方でエンタメとして面白いという、一粒で二度美味しい作りになっています。

原作コミックには、分量などのより細かいレシピも掲載されていますし、もしアニメを見て気に入っていただけたら、原作コミックとアニメの両方を楽しんでいただければ幸いです。

[取材・文/米澤崇史]

WEB最速放送情報

『衛宮さんちの今日のごはん #3』
放送はこちらからチェック!

<放送日時>
3月1日(木) 21:00 ~ 21:15

Blu-ray&DVD情報

◆発売日
・2018年6月6日(水)

◆販売形態・価格
・Blu-ray5,000円+(税)ANZX-12371
アニメイトオンラインショップでの購入はこちら

・DVD4,000円+税ANZB-12371
アニメイトオンラインショップでの購入はこちら

◆本編ディスク仕様
・収録話、第一話~第三話

◆完全生産限定盤特典
・ufotable 描き下ろしジャケット
・特製ブックレット
・TAa描き下ろしピンナップ

■特典情報
◆Blu-ray/DVD店舗共通各巻購入特典
原作コミックの著者・TAa描き下ろしミニ色紙

※対象店舗にてBlu-ray/DVDをご購入頂いたお客様に先着でプレゼントいたします。

[対象店舗]
ufotable、 ANIPLEX+、 アニメイト、 Amazon(【Amazon.co.jp限定】商品のみ対象)、 ソフマップ(BD/DVD取扱い店及びドットコム)、 ゲーマーズ、 とらのあな(一部店舗除く)、 TSUTAYAオンライン、 キャラアニ.com、 WonderGOO/新星堂、 セブンネットショッピング、 HMV・Loppi、 メロンブックス、 あみあみ、 げっちゅ屋

◆店舗別オリジナル特典情報
【アニメイト】
・全巻購入特典、描き下ろしオリジナルプレート

【ゲーマーズ】
・全巻購入特典、描き下ろしB2タペストリー

※特典はなくなり次第終了となります。
※詳しくは各店舗にお問い合わせください。

作品情報

Fate×料理が織りなす美味しく優しい世界――
そこは少し賑やかなどこにでもある食卓の光景。 春も、夏も、秋も、冬も、衛宮さんちでは毎日美味しい料理がふるまわれる。

さて今日は何を作ろうか


●配信情報
AbemaTV:2月1日(木)21時より毎月1日配信開始
dアニメストア、ニコニコチャンネル、GYAO!、SBMアニメ放題、U-NEXT、バンダイチャンネルほか:2月8日(木)12時より毎月8日配信開始

●スタッフ
原作:『衛宮さんちの今日のごはん』 TAa/TYPE-MOON(KADOKAWA「ヤングエースUP」連載)
キャラクター原案:TAa
料理監修:只野まこと
監督:三浦貴博・佐藤哲人
キャラクターデザイン:内村瞳子
脚本制作:ufotable
美術監督:海老沢一男
撮影監督:吉川 冴
3D監督:鉄砲塚大樹
色彩設計:大前裕子・牛尾友里恵
編集:神野 学
音楽:椎名 豪
制作プロデューサー:近藤 光
アニメーション制作:ufotable

●キャスト
衛宮士郎:杉山紀彰
セイバー:川澄綾子
遠坂凛:植田佳奈
間桐桜:下屋則子
ライダー:浅川悠
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン:門脇舞以
藤村大河:伊藤美紀

●主題歌情報
・オープニング主題歌:DJみそしるとMCごはん「エプロンボーイ」(Ki/oon Music)
作詞・作曲・編曲:DJみそしるとMCごはん

・エンディング主題歌:三月のパンタシア「コラージュ」(SACRA MUSIC)
作詞・作曲・編曲:すこっぷ

■原作コミックス『衛宮さんちの今日のごはん』
衛宮士郎がすてきなご飯でみんなを癒すFateパラレルワールド! 大人気作品『Fate/stay night』新作パラレルストーリーが登場! 衛宮士郎が自慢の手料理で、冬木の住人やサーヴァントたちをほっこりさせちゃいます! 詳細なレシピも付いて、だれでも士郎の手料理を同調開始(トレース・オン)!

公式サイト
公式Twitter(@emiya_gohan)
KADOKAWAヤングエースUP公式サイト

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●『衛宮さんちの今日のごはん』セイバー役・川澄綾子さんインタビュー
●『衛宮さんちの今日のごはん』遠坂凛役・植田佳奈さんインタビュー

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(C)TAa・KADOKAWA・TYPE-MOON / 「衛宮さんちの今日のごはん」製作委員会
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