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ワルキューレ3rdライブ「ワルキューレは裏切らない」初日レポート

ワルキューレ3rdライブ「ワルキューレは裏切らない」初日レポート|銀河の妖精と女神が夢のデュエット!

『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』も公開中の、『マクロスΔ(デルタ)』に登場する戦術音楽ユニット・ワルキューレ(美雲ΔJUNNA / フレイアΔ鈴木みのり / カナメΔ安野希世乃/ レイナΔ東山奈央 / マキナΔ西田望見)。作中の映像表現にも匹敵する圧倒的なパフォーマンスの数々で、多くのファンを獲得してきたワルキューレ。

その3rd LIVEとなる「ワルキューレは裏切らない」が、2018年2月24・25日の二日間にかけて、神奈川・横浜アリーナにて開催されました。ここでは、再び横浜アリーナへの舞い降りた女神たちの、一日目のステージの模様をお届けしていきます。

オープニングではワルキューレがバルキリーに乗って出撃!?

最初に動きがあったのは、ステージ中央に設置された巨大なスクリーン。そこには、今回のライブのために制作されたオープニングCGムービーとして、パイロットスーツに身を包み、バルキリーに乗り込み出撃するワルキューレメンバーの姿が!

戦場の臨場感満載のハイクオリティな映像と、これまで見たことのないメンバー達の新鮮な姿に釘付けとなっていると、タイミングを合わせる形でワルキューレの5人が登場。生バンド演奏ならではのド迫力のサウンドと、それぞれのメンバーを象徴した5色のサイリウムが色鮮やかにステージを照らす中、「恋! ハレイション THE WAR」からの「ようこそ! ワルキューレ・ワールドへ」という、オープニングにピッタリな楽曲で、客席を瞬く間にワルキューレの世界へと引き込んでいきます。

ワルキューレのライブの特徴である、すべてキャラクターとして話すMCは今回も健在。まず会場である横浜アリーナ内のヴァール・シンドロームの発生危険率が80%を超えていることが明かされ、その予防のためにライブが行われることに。そこからの流れで披露された新曲「チェンジ!!!!!」は、ワルキューレらしい躍動感と独特のリズムが合わさったナンバー。

歌うだけでも難易度が高そうな楽曲であるにも関わらず、同時に5人の息がぴったりとあったダンスパフォーマンスも加わり、会場を盛り上げていきます。

その後の「風は予告なく吹く」では、ステージ全体にプラネタリウムのように満天の星空が映し出される演出も。思わず息を呑みそうになる雰囲気にもぴったりな、幻想的な星空のステージへと立ったフレイアΔ鈴木みのりと美雲ΔJUNNAの美声が響き渡ります。

しかし、ヴァール・シンドロームの発生危険率は75%と依然高いまま。そこでメンバーはそれぞれマキナの開発した移動用ドローン(という名のトロッコ)に乗って客席の合間を移動しながら、ワルキューレの代表曲の一つでもある「いけないボーダーライン」を熱唱。

さらにアリーナ中央付近の位置へと移動した5つのトロッコは、そのまま合体して即席のステージにもなり、間近な距離で行われるパフォーマンスでファンを大喜びさせていました。

その後には、「おにゃの子☆Girl」「Silent Hacker」「涙目爆発音」「God Bless You」と、各メンバーをフィーチャーした楽曲が連続しました。さらに戦闘シーンの挿入歌としても印象的な「Walküre Attack!」では、ワルキューレの面々が再びトロッコに乗って会場を移動する一幕も。

それぞれの客席のゾーンに近づく度にサイリウムのカラーが切り替わっていく光景は、ファンと女神達の間で行われる阿吽の呼吸のようにも見えました。

ライブの前半を締めくくる形で登場したのが、数ある楽曲の中でも屈指の人気を誇る「AXIA~ダイスキでダイキライ~」。スクリーンに映し出された、アニメでのメッサー・イーレフェルトと白騎士(キース・エアロ・ウィンダミア)の死闘をバックに熱唱し、その戦いの結末を見届けると同時に膝をついて崩れ落ちるカナメΔ安野希世乃の姿は、まさに作中のカナメそのもの。

さらにそのまま流れるように、メッサーへの想いを情感たっぷりに込めて歌い上げた「GIRAFFE BLUES」へとダイレクトに繋がる演出は思わず鳥肌が立ってしまうほどで、会場の誰もが固唾を飲んでその光景を見守っていました。

人気ナンバーの数々を、客席の真上で歌い踊る!

後半戦は、バックバンドによるマクロスシリーズを代表する楽曲「愛・おぼえていますか」の演奏を挟んだ後、白を基調とした新しい衣装に身を包んだワルキューレが「ワルキューレが止まらない」のイントロと共に再登場。

2ndLiveのタイトルにもなったノリノリの楽曲に、客席も大盛り上がり……となったのですが、その直後のMCパートでヴァール発生危険率が70%まで再上昇していたことが判明します。

そこでワルキューレはマキナが開発したという超時空移動用ステージ(ムービングステージ)へ移動。客席の真上を通過しながら、「一度だけの恋なら」「絶対零度θノヴァティック」「破滅の純情」といった人気曲を惜しみなく披露。

中でもエースボーカルである美雲ΔJUNNAの、パワフルな歌声はまさに圧巻で、汗だくになりつつも行われる、エネルギッシュなパフォーマンスに客席の熱気もみるみる内に高まっていきます。

そんなワルキューレの奮闘の甲斐もあり、ヴァールの発生危険率は25%までダウン。MCでの「歌は〇〇」というキャッチフレーズをコール&レスポンスする場面では、それまで喋らないようにしていた美雲ΔJUNNA (アニメ内での美雲の台詞は小清水亜美さんが担当しているため)がここにきて初めて言葉を発すると、「美雲さんが演技しているところを初めて見た」とフレイアΔ鈴木みのりから弄られ、照れ臭そうにするという貴重な光景でファンを沸かせていました。

ライブのクライマックスを飾るのは、「ワルキューレは裏切らない」と「Dancin’ in the Moonlight」の2つの新曲群。中でもハイテンポなノリノリのナンバーである「ワルキューレは裏切らない」では、見ている側の息が上がりそうになるほどのハードな曲調となっており、アップテンポなナンバーをこれでもかとこなした直後にも関わらず、溌剌とした動きで、見事なパフォーマンスをやり遂げます。

鬼気迫る雰囲気すら感じさせるその姿は、まさに「戦っている」という表現がピッタリで、アニメの中でハヤテ達と共に戦ったワルキューレの姿が、そこにはありました。

そんな歌声の力によって、横浜アリーナのヴァールの発生危険率も0%となり、ワルキューレ達はステージを後にします。

クライマックスでは、あの“銀河の妖精”がサプライズ登場!

メンバーが退場した後も、怒涛のように鳴り響く「ワルキューレ!」コール。するとスクリーンには、「おのれワルキューレ!」のおなじみのセリフと共に、キースやロイドらウィンダミア空中騎士団による寸劇が上映され始めます。

どうやら空中騎士団も本当はライブに行きたかったようで、現地に行くことができない代わりに、これまでのライブの傾向からセットリストを予想して楽しむというガチファンっぷりに客席は大爆笑。

ところがその最後に「これまでにない銀河の風を感じる」という思わせぶりなキースのセリフが発せされると、途端にどよめきが沸き起こることに。

そんな戸惑いにも近いムードの中、『マクロスF』のエンディング主題歌「ダイアモンド クレバス」を歌いながら美雲ΔJUNNAが登場。シェリル・ノームの持ち歌としても知られる名曲を、美雲がカバーするというだけでも大きな盛り上がりとなっていたのですが、まもなく2番のAメロへと差し掛かろうというタイミングで、その異変は起こります。

いきなりステージの中央にスポットライトが当たったかと思うと、光の中から〝銀河の妖精”シェリル・ノーム(May'n)が登場するというとっておきのサプライズ! もちろんMay'nはそのまま「ダイアモンド クレバス」を共に歌い上げ、『マクロスF』と『マクロスΔ』、それぞれの作品を代表する歌姫同士によるデュエットに、会場のボルテージは最高潮に。

さらにもう一つのシェリルの代表曲である「射手座☆午後九時Don't be late」の後、May'nは再び勢ぞろいしたワルキューレメンバーと共に「僕らの戦場」を熱唱。

シェリルとワルキューレという、どんなヴァールも瞬く間に治療できそうな最強の銀河の歌姫達のタッグは、まさに『マクロス』ファンにとって夢のような光景だったと言えるでしょう。

メンバーがそれぞれの想いを打ち明ける、感動のフィナーレへ

そんなサプライズ満載の構成に、会場の盛り上がりは留まるところを知らず、沸き起こる2回目のアンコール。それに答える形で、今度は「ワルキューレは裏切らない」のMVに登場した「悪吸麗」の衣装に身を包んだ5人が再びステージへと舞い戻ります。

最後のMCでは、キャラクターではなくキャストとしてのトークが解禁。新曲である「ワルキューレは裏切らない」について“過去最高に難しかった曲”といった感想や、「Dancin’ in the Moonlight」のダンスの動きの中に「WALKURE」(ワルキューレ)のスペルが隠されていたといった裏話などが明かされます。

一方でサプライズであるシェリルとの共演については全員が「夢を見ていたみたい」とコメントしており、今でも信じられないといった様子でした。

大きな盛り上がりとなったムービングステージは、かなり高い場所でのダンスだったこともあり、「落ちたらどうしよう」という不安もあったと明かす鈴木。

しかしそんな中でも「もし万が一落ちてもみんなが助けてくれると」、ステージの下にいるファンへの揺るぎない信頼があったからこそ、全力でパフォーマンスに集中することができたのだそうです。

そんな様々な思いが込められた3rdライブも、いよいよ最後の瞬間に。

ラストを締めくくったのは、『マクロスΔ』のエンディングとして馴染み深い「ルンがピカッと光ったら」。客席からも残った力を全て出し切るかのように、本日一番の盛大なコールが沸き起こった後、恒例の「ゴリゴリアタック!」というコールによってステージと客席が一つとなる、最高のフィナーレを迎えました。

1st、2nd、そして今回の3rdと、これまで数々の感動を与えてくれたワルキューレ。今回のライブで印象的だったのが、「前回(2nd)のライブがワルキューレにとっての最後の大舞台」と考えて挑んでいたと、メンバーが口を揃えて言っていたこと。

しかし、今回のライブでは皆、晴れやかさすら感じされる笑顔を浮かべており、鈴木さんからは「『マクロスΔ』もワルキューレも、まだまだ終わりませんよね?」と河森正治監督に対してのメッセージも飛び出すなど、これからもワルキューレの物語は続いていく――そんな確信が自然と沸き起こってくる、素晴らしいライブでした。

きっとまたいつか開かれるであろう、次なる女神達のステージに向けて、ファンの期待は高まる一方となりそうです。

[取材・文/米澤崇史]

セットリスト

M1.恋! ハレイション THE WAR
M2.ようこそ! ワルキューレ・ワールドへ
M3.チェンジ!!!!!
M4.Absolute 5
M5.風は予告なく吹く
M6.いけないボーダーライン
M7.おにゃの子☆Girl
M8.Silent Hacker
M9.涙目爆発音
M10.God Bless You
M11. Walküre Attack!
M12. AXIA~ダイスキでダイキライ~
M13.GIRAFFE BLUES ~Kaname Solo Requiem~ 
M14.愛・おぼえていますか(Instrumental)
M15.ワルキューレが止まらない
M16.Hear The Universe
M17.一度だけの恋なら
M18.絶対零度θノヴァティック
M19.破滅の純情
M20.ワルキューレは裏切らない
M21.Dancin’ in the Moonlight

アンコール
M22.ダイアモンド クレバス
M23. 射手座☆午後九時Don't be late
M24.僕らの戦場

アンコール
M25.ルンがピカッと光ったら

ワルキューレ特設サイト
『マクロス』ポータルサイト

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