2018/6/20 19:30

KOTOKO 待望のNEWアルバム『tears cyclone -廻-』は「原点“廻”帰でもあり、新しい挑戦でもある」/インタビュー

2004年に「羽-hane-」でデビューして以降、アニソンシーンの歌姫/作詞家として第一線で活躍している札幌出身のKOTOKOさん。15周年イヤーに向け、2作で1作品となる2部作のアルバムを6月27日にリリースします。

第1弾となるのは数々のヒット作を共に生み出してきた音楽制作集団=I'veの代表・高瀬一矢氏との完全コラボレーション作『tears cyclone-廻-』。テーマはズバリ原点 "廻"帰で、古巣のレーベルであるNBCユニバーサル・エンターテイメントから6月27日(水)にリリースされます。"涙"そして"時"とともに廻り廻っていく"人"の心模様を綴ったとのことですが、KOTOKOさんはどんな心持ちで今作に挑んだのでしょうか。

「高瀬一矢の良いところを私が引き出したい」――久しぶりに古巣のレーベルに戻ってこられた心境としてはいかがですか?

KOTOKOさん(以下、KOTOKO):大々的に移籍を話題にしてもらったので、皆さんから見ると古巣に戻った……みたいな感じがあると思うんですけど、ワーナーさんに移籍してからもNBCさん(NBCユニバーサル・エンターテイメント)のイベントやフェスに呼んでいただいたり、所属するアーティストに歌詞を提供させてもらったり……NBCの方々とも、プロデューサーの西P(西村潤プロデューサー)とも関係が続いていたので、そこまで古巣に戻る仰々しい感覚はないんです。

アルバムを2作ワーナーさんで出させてもらって、原点に戻ってNBCさんで出させていただくみたいな心持ちですね。昔と変わらず迎えていただいて、ホッとする感じはあります。

――今回はそのNBCから待望のアルバムがリリースされます。アルバムとしては『空中パズル』ぶりのリリースとなりますね。

KOTOKO:そうなんです。アルバムが空いてしまったので、やっと念願のアルバムを出せることになって凄く嬉しいです。毎年「来年こそは」と思っていて。曲は歌わせてもらっていたんですが、アルバムという形で作品作りに取り組むことが4年間できてなかったので……少し焦りみたいなものはありました。そんなタイミングでNBCの西村プロデューサーが「アルバムを出さないか?」って言ってくれたことに凄く感謝をしています。

――今回のテーマは原点 "廻"帰です。原点 "廻"帰というテーマになった理由は、古巣に戻ってきたこと、KOTOKOさんの所属していたI'veの高瀬さんとタッグを組むことになったからですか?

KOTOKO:そうですね。まずNBCさんから出すことが原点回帰だなと。そして私を育ててくれた音楽プロデューサーの高瀬一矢さんとタッグを組めることになったのも原点回帰だなと。それでテーマをタイトルにかけて原点"廻"帰にしました。

I'veを離れてからも途切れず高瀬さんの曲を歌ってはいたのですが、アルバムで一緒に曲を作るというのは本当に久しぶりで……。しかもここまでがっつりタッグを組むのは実は初めてでもあるので、原点"廻"帰でもあり、新しい挑戦でもあるアルバムになりました。

――そういう発案はKOTOKOさんからされたんですか?

KOTOKO:いえ、プロデューサーの西村さんからの提案だったんです。ただ私としては「どうなんだろう?」って思うところがありました。というのも、I'veを飛び出したときって相当な覚悟があったわけで……。独り立ちしてI'veサウンド以外の方と組んで、実力を磨こうって思っていた。「育ててもらった恩返し」の期間でもあったんですよね。

だからそう易々と戻るつもりはなかったんです。楽曲単位で一緒にってことはあってもアルバムで一緒にってことは自分のなかでは頭になかった。でも振り返ってみると……2004年の「羽-hane-」でNBCさんからメジャーデビューをしてからI'veを辞めてワーナーさんに移籍するまでの期間が約7年くらい。で、そこから今までが約7年くらいで……。

面白いことに半分くらいの時期だったので、このタイミングだったら一旦原点回帰みたいなことをするのも、受け手の方にも納得してもらえるんじゃないかなって。それで「そんなに突っ張らなくてもいいかな」って腑に落ちるところはあったんです。「だったらやってみよう」って。

――ファンの方はきっと喜んでいると思いますよ。

KOTOKO:そうだといいなぁ。ライブで昔の曲もたくさん歌うんですけど、懐かしい曲に対しての思い入れがあるかたもたくさんいるんだなとは肌で感じていたんです。もちろん、新しい7年でやってきたロックテイストのファンの方もいらっしゃるんですけど、I've時代によく聴いていたデジタル系のKOTOKOが好きだって方もいて。

そういうお声を頂戴していくなかで……原点の音楽性に戻って、それに特化したアルバムを出すっていうのも良いことなのかもなって思うようになっていったんです。

――高瀬さんというと「Re-sublimity」のようなデジタルチューンのイメージですが、初期の「Imaginary affair」も高瀬さんで。たくさんの良いメロディを紡がれている方ですよね。

KOTOKO:高瀬さんの曲は、アレンジのなかに出てくるメロディがとってもきれいなんです。歌メロだけじゃなくて、ちょっとしたイントロのピアノやベルのフレーズまでもがメロディアスなんですよね。私自身も彼のファンでもあるんです。私と同じ気持ちでいられるかたがたくさんいると思うので、今回はファン代表として高瀬一矢の良いところを私が引き出したいなと。

――お互いが良いところを引き出していく感じの作業だったんでしょうか。

KOTOKO:そうですね。実は「アルバムを出しましょう」って決まってから発売日までの期間が物凄く短かったんです。だから高瀬さん的には制作時間が物凄く少なくて、単純計算で考えると3日間で1日作るレベルじゃないと間に合わない……(笑)。

なので、「もしかしたら受けていただけないかも」って不安もあったんです。でも高瀬さんは、I'veを卒業後も一緒にやりたいという想いを持っててくれたようで……。「よく受けてくれましたね」って言ったら「いやーそりゃ受けるでしょ!」って。もしかしたら待っていてくれたのかなと。

――ということは、高瀬さんとしてはもちろん、KOTOKOさんとしても制作期間は短かったわけですよね。

KOTOKO:そうなんです(笑)。アルバム用に書き溜めていた曲はあったんですけど、高瀬さん用ではなかったので「高瀬さんだったら違うな」って思って外していった挙句……「あ、減っちゃった」って(笑)。それで、そこから私も書き始めた曲もあるんです。

「"これぞ高瀬一矢だな"って思う曲を」――制作はどのように行われていったんですか?

KOTOKO:実は……新曲が10曲あるんですけど、1曲、1曲、過去の高瀬さんの曲を挙げて「これはこんな感じ」ってお願い書を作ったんです。過去の曲のオマージュにしたかったので「この曲にして下さい!」って。1曲に対して3曲くらいイメージを挙げていって……。ファン目線で「こういう曲が良いんです」ってことをリクエストしていきました。

――へぇ! でも高瀬さんが書かれている曲って何百曲とあると思うんですが……。

KOTOKO:相当あります。私も把握できないくらいあります(笑)。そこから私が好きな、「これぞ高瀬一矢だな」って思う曲を並べていきました。

――例えばどんな曲をお願いしたんですか?

KOTOKO:えーっとね……あ、もしかしたらその時のお願い書があるかも……(とバッグの中を探し始める)。

――ぜひ見たいです! もちろん企業秘密の部分もあると思うので、教えていただける範囲で!

KOTOKO:ありました!(笑) 例えばアルバムのリード曲の「廻-Ro-tation」は、「Suppuration -core-」(TVアニメ『神無月の巫女』挿入歌)や、「Synthetic Organism」っぽく…とお願いしました。逆に高瀬さんが作っていくなかで、私の曲をオマージュにしてくれたってこともありました。その攻防も面白かったです。例えば「夏恋」は、「LOVE A RIDDLE」「I pray to stop my cry」のようなちょっと切ない曲のイメージで私が作詞・作曲をしたんです。

――あ、確かに「LOVE A RIDDLE」の面影がありますね。

KOTOKO:実は言うと「LOVE A RIDDLE」のコード進行を真似た上で曲を作ったんです(笑)。それで「I pray to stop my cry」みたいなリズムのアレンジで……ってお願いしたんですけど、高瀬さんからできてきた曲が「I pray to stop my cry」っぽくなくって。「I pray to stop my cry」みたいに跳ねさせたいんですけど……って言ったら、私の昔の曲の「ひとりごと」のようにしたかったから、こういうアレンジにしたと。「だからごめん、跳ねさせられない!」って言われました(笑)。

――お互いにリスペクトがあるからこそ、そういう攻防が(笑)。他にもそういう攻防があったんですか?

KOTOKO:ありました。例えば……(I'veシンガーだった)MELLさんの「Fall in Love」って曲がI'veのサウンドのなかで1番好きな曲なんです。そういう曲を歌いたいなと思ってお願いしたら、できあがってきた曲がどバラードで「全然違う! どうしよう!」って思ったんですけど……それは高瀬さんからすると……2ndアルバムの『硝子の靡風』に収録されている「硝子の靡風」のようにしたかったそうで。

それはそれで凄くステキなメロディだったんですけど、ディスカッションして、オシャレでジャジーな雰囲気にしてもらったのが5曲目の「effacer(えふぁせ)」なんです。

――ここでMELL姉さんが出てくるっていうのが、個人的には胸が熱くなります。

KOTOKO:私がI'veに入ったばかりのときに、I'veコンピの『regret』(1999年発売)と『verge』(2000年発売)をもらったんです。その2枚を聴いたときに、すっごい感動したのがMELLさんの「Fall in Love」だったんです。

I've在籍中からずっと「Fall in Love」が良い!って思ってて。それで高瀬さんに「Fall in Love」みたいな曲をお願いしたら「もう俺のなかに"Fall in Love"が残ってないんだよね~」って(笑)。「思い出して!」って無理やりお願いして、イントロを聴いてもらって、イントロを作ってもらいました。私的には凄く好きな曲になりました。

――こういった形で過去の曲を挙げながら曲を作っていくことって今まであったんでしょうか?

KOTOKO:ないです! イメージを伝える上でぼんやりと「こんな感じ」って伝えることはあるんですが・・・。高瀬さんは自分の曲以外でお願いされたほうがまだインスピレーションが沸きやすいみたいです。でも、今回ほぼ自分の曲(笑)。だからやりにくいところはあったと思いますが、そこには私の高瀬さんリスペクトがあるわけで!

――この今手元にあるリストっていうのは、ファンの方に公表する予定はあるんですか?

KOTOKO:インタビューでお話することはあると思うんですけど、今のところ公表する予定はないです。でも見たらファンのかたも見たら共感してもらえるものばっかりなんじゃないかなぁって。

――リストのなかにはC.G MIXさんのお名前もありますね。

KOTOKO:あ、この1曲だけですけどね。これは詩月カオリちゃんが歌った曲(「レモネード」)で、歌詞は私が書いてて、高瀬さんが曲を書いていて。3拍子の凄く良い曲なんですよ。私にはは3拍子の高瀬楽曲がないからぜひ欲しいですって。これが「ミュゲの花束を、君へ」で、初のウエディングソングです。あと、11曲目の「SAKURA白書」は卒業ソングなんです。ファンの方からの要望もあって、ウエディングソングと卒業ソングはずっと作りたいなと思っていたんです。その願いを叶えてもらいました。

――個人的な感想なんですけど、「ミュゲの花束を、君へ」はブライトなウエディングソングですが、ところどころI'veのことを思い出しながら書かれたのかな……と思ったんです。

KOTOKO:なるほど! 確かにそういう受け止め方も確かにあるかもしれない……。そういえば「SAKURA白書」のレコーディングのとき、歌詞を見ながら高瀬さんが昔みんなでワイワイしていた時期を思い出されたみたいで「泣けてきた」って言ってましたね。

――その2曲の間に挟まっている10曲目の「dusty days」はまた違ったカラーの曲ですよね。

KOTOKO:そうですね。私のなかで「dusty days」は青春ソングで、アルバムのなかでは珍しいロックテイストの曲ですね。最初はデジタルでまとめようと思っていたんですけど、Outerってユニット名義でパンク系の曲をやってて、そのテイストを入れたいと思っていたんです。

高瀬さんって実はもともとパンクロックギタリストで、ボーカルもやっていた過去があって。高瀬さんのそういう引き出しの曲も好きだったんです。あと爽やかなギターソングの「ハヤテのごとく」、川田まみちゃんの「Get my way!」が好きだったので「その3曲のテイストで、元気でロックな曲を」とお願いしました。

「高瀬さんから"俺ムリかもしれない"って」――ブログで高瀬さんが悩まれていた曲が2曲あった……といったことを書かれていました。そのうちの1曲は、2曲目の「雲雀」かなと思ったんですがどうでしょう。

KOTOKO:そうなんです(笑)。悩まれていたというか、最後にアレンジができた曲です。これは私が作詞・作曲だったので、「この曲はすぐアレンジができるだろうから」って最後に回していたんですが、どんどん後ろにまわっていって……(笑)。

なので、最後の最後までアレンジがどうなるのか分からないままでした。レコーディングのときも私の作ったデモのオケで録音したんです。マスタリングの5日前くらいまで正体不明の曲でした。

――えっ(笑)。確か昨日(※インタビュー時)ブログ(https://ameblo.jp/kotoko-kirakira)に、マスタリングエンジニア・滝口"Tucky"博達氏の元でマスタリングした……という話を書かれていたと思うんですが……。

KOTOKO:そうなんです(笑)。本当にギリギリの作業だったんですが……そこで高瀬さんから届いたデモがバッチリだったんです! 高瀬さんも「ビックリするくらいよくできた」って自画自賛するカッコいいアレンジになりました。あともう1曲は「回転木馬」です。

――「回転木馬」は構成が複雑ですもんね。

KOTOKO:そうですね。4拍子から3拍子になっていくような、明らかに違う曲がくっついて展開していくみたいな曲をやりたかった。オマージュの曲が多いなかで、「回転木馬」だけは新しいチャレンジをしたかったんです。それで私が打ち込んだデモを送ったら、高瀬さんから電話かかってきて「KOTOKOちゃんさ、この曲……俺ムリかもしれない」って。

一同:(笑)

――作詞・作曲がKOTOKOさんだから、曲はある程度できているわけですよね。

KOTOKO:そうですね。これは狂気の世界を描きたくて書いた曲ですが、私の作ったアレンジがだいぶ奇抜といいますか。ミュージカル調で、アコーディオンの音を入れていて。「この曲は俺のなかにはないから他の曲ないかな?」って(笑)。

お断りされそうだったんですが、なんとか入れてもらおうと思って無理やりお願いしました。「候補曲はほかにあるにはあるんですけど、こういうテイストの曲をやりたくて、今回じゃないと意味じゃないんです! こういうミュージカル調のアレンジにしなくていいから、高瀬さんの音でやってください! こういう世界観と高瀬さんの世界観が合わさるとミラクルが起きると思います!」って。でも結局最後の最後まで手がつかずで(笑)。他の曲もあったので、得意なところから作ってもらってレコーディングしていきました。

――高瀬さんの得意なところっていうのは……。

KOTOKO:早くできてきたのが最後に収録されている「廻-Ro-tation」でした。次は「SAKURA白書」「Onyx」……って順番だったと思います。で、もうそろそろ「回転木馬」に取りかからないとまずい!と追い込まれて、アレンジし始めて、最初高瀬さんは自信がなさそうだったんですけど、みるみるうちに高瀬さんならではの曲になっていきました。

自分がデモでアレンジした世界観とはまた違う世界観になっていって「このままいってください!」と。で、全曲アレンジが完成したときには高瀬さんが「いまのいちばんのお気に入りは雲雀と回転木馬だ」っておっしゃってました。だから高瀬さんとしても手ごたえを感じてくれたみたいです。ゴリ押しして良かったなと(笑)。

「人間どこかで悪魔の部分を持っている」――1曲目の「nonfiction~悪魔の棲む惑星~」は物語性のある曲ですよね。高瀬さんらしいデジタルチューンですけど、どこかダーティな雰囲気もあって。

KOTOKO:実は1曲目にしようと思って書いた曲ではなかったんです。「廻-Ro-tation」みたいなザ・打ち込みみたいな、宇宙空間を思わせる楽曲がもう1曲欲しくて。それで「Abyss」「ε?Epsilon?」「デジタルスネイル」みたいな曲ってお願いしたら、「nonfiction~悪魔の棲む惑星~」って曲(トル)が上がってきました。で、これを聴いたらオープニングっぽいなと。最初は一曲目に「廻-Ro-tation」を持ってくる予定だったんですけどね。

――アルバムのリード曲は「廻-Ro-tation」ですもんね。リード曲を最後に収録されているのはなかなか珍しい形ですよね。

KOTOKO:そうですね。しかも「廻-Ro-tation」の歌詞はアルバム全体を歌う内容にしようと思って書いていたんです。

――そういう想いで書いていったんですか?

KOTOKO:人の心を考察した曲で、人間は生きていくなかで回路を廻(めぐ)っていく=「廻-Ro-tation」って意味で作った曲です。そうやって廻り廻って人が人と関わって……そのなかで、涙はつきものだなとずっと感じていて。

それはアルバムタイトルの意味にも繋がるんですが、そういったことをテーマにしようと。それで「廻-Ro-tation」を1曲目のつもりで書いたんですけど「nonfiction~悪魔の棲む惑星~」を聴いて歌詞が出来たときに、こっちが1曲目だ!って。

というのも、自分がオリジナル楽曲を作るときの根底にあるテーマって "人間の存在"なんですね。「人間の存在ってなんなんだろう」「なんの理由があって、人型で思考ができる存在が生まれたのかな」っていう考察が、必ずアルバムの中にあります。それが色濃くでたのが「nonfiction~悪魔の棲む惑星~」だなって。「悪魔の棲む惑星」ってちょっとダーティなサブタイトルなんですけど、思い切ってつけてみました。

――「悪魔」=人間という解釈で合ってますか?

KOTOKO:そうですね。「人間、悪い人はいない」ってよく言うじゃないですか。でも私は人間どこかで悪魔の部分を持っていると思うんです。もちろん良い人はたくさんいますけれども……「人は生まれながらにして悪魔である」って考え方もあるんじゃないかなって。

なので<大きな声で叫び表れた 小さくて儚いモノのふりをした悪魔>って人間が産まれたところからこのアルバムをスタートさせていきました。その悪魔がどうなっていくのかって物語が、実はアルバムの半分まで続くんです。

――半分っていうのは、6曲目の「Sign of Suspicion」あたり?

KOTOKO:はい。「Sign of Suspicion」はPCゲーム『BALDR HEART』の主題歌なんですけど、魂について歌った曲なんです。なので、ここで魂が生まれ変わって「a-gain」(TVアニメ『蒼の彼方のフォーリズム』)でもう一度生まれ変わる……ってことを表現しました。

そして"第二の人生がはじまる"という意味で、後半の曲に入って。最後の「廻-Ro-tation」でまた何かの生命になって人生が始まっていく。そういう物語を作りたかったんです。

――それって輪廻転生の意味に近いと思うんですけど、そういった哲学的なことをKOTOKOさんが表現したいのはなぜなんでしょう。

KOTOKO:なんでしょうねぇ。昔から哲学が好きで、輪廻転生に対して凄く興味があるんです。本当に輪廻転生してるのかな、自分はなぜ人間としてここにいるのかなって。他のものに生まれていたら意識はなかったのかな……とか考えることが好きなんです。

――小さいころからですか?

KOTOKO:はい。そういう1人遊びが子どものころから好きでした。例えば私は札幌生まれで札幌在住なんですけど、なんで札幌に生まれたんだろう?とか……1個1個を考えてると考えが尽きないから楽しい。その物語のなかを旅してるような気分になるんです。

それでこういうタイトルになりました。渦を巻きながら突き進む、その繰り返しが、私のなかの(輪廻転生の)イメージなんですよ。このジャケットも私がラフ画を描かせてもらったんですが、書いていくうちに(涙が)ウズマキになっていって……。

でも『UZU-MAKI』(2006年発売)を作ったときもウズマキになったし、『イプシロンの方舟』(2009年)のときも宇宙空間をモチーフにしていたし……根底にあるものって変わらないんだなぁって思いました。

――渦を巻きながら突き進むというのはKOTOKOさんの生き方にも通じるところがある気がします。では、イメージカラーを青にした理由は?

KOTOKO:『tears cyclone-廻-』ってことでブルー系がいいなと。少しお話をさせていただいているんですが、この作品は二部作を考えていて、もう一部はまた違った色を考えています。今回高瀬さんとご一緒するにあたってデジタル色が強いと思っていたので、スペイシーなブルーがいいなと思って、青のなかでもパシッとした青にしたいなと。

――もう1枚も楽しみですね。

KOTOKO:そのときのアルバムのインタビューでお話したいなと思っているんですが、『tears cyclone-廻-』ってタイトルを考えたのは、もう1枚の作品ありきなんです。そう遠からずのうちに発表したいなと思っています。

――楽しみにしています。最後に……高瀬さんと作品作りを経て、KOTOKOさんのI'veへの想いはどう変化したか教えて頂けますか?

KOTOKO:歌い手・KOTOKO、アーティスト・KOTOKOを育ててくれた場所なんだなって思いました。お互い昔の曲を掘り起こして語らいを持てる時間もあって。「あんな曲を作ったよね」「あの時こうだったよね」って話をたくさんしたんです。

そのときに高瀬さんから「KOTOKOちゃん、リップノイズ減ったよね」って言われたんですが、これはちょっと昔話があって……。昔、タイアップのメーカーさんが来札してくれたことがあったんですよ。

札幌のスタジオまでクライアウントさんがきてレコーディングに立ちあっていただくことって少ないんですけど、その少ない機会のなかで、高瀬さんが「KOTOKOちゃんはリップノイズが多いし、KOTOKOちゃんはコーラスがヘタなんですよ」って言ったんです。で、私は「お客さんの前で言わないでもいいのに!」って大泣きしたんです(苦笑)。

今では笑い話なんですけどね。今ではリップノイズはほとんどないし、コーラスも早くなって、コーラスワークも自分で考えられるようになって。「雲雀」や「夏恋」「回転木馬」はほぼほぼ自分でつけたコーラスワークを活かしてもらったんです。感慨深いものがありました。

――ありがとうございます。ツアーも楽しみにしています。

[取材・文/逆井マリ]

CD情報

2018年6月27日(水)発売
「tears cyclone -廻-」 GNCA-1528 ¥3,000(税抜)

イベント情報

KOTOKO LIVE TOUR 2018 「tears cyclone-廻-」
2018年7月21日(土)京都府 KYOTO MUSE
2018年7月22日(日)愛知県 ElectricLadyLand
2018年7月28日(土)島根県 松江 AZTiC canova
2018年7月29日(日)広島県 広島セカンド・クラッチ
2018年8月5日(日)北海道 cube garden
2018年8月18日(土)宮城県 SENDAI CLUB JUNK BOX
2018年8月19日(日)新潟県 NIIGATA LOTS
2018年9月1日(土)大分県 DRUM Be-0
2018年9月2日(日)福岡県 DRUM Be-1
2018年9月8日(土)岡山県 CRAZYMAMA KINGDOM
2018年9月9日(日)愛媛県 松山サロンキティ
2018年9月15日(土)大阪府 umeda TRAD
2018年9月30日(日)東京都 TSUTAYA O-EAST

KOTOKO Official web site



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