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『ダリフラ』TVアニメ第23話 PlayBack

『ダーリン・イン・ザ・フランキス』TVアニメ第23話 Play Back:ストレリチア・アパスが真の姿に!そしてヒロとゼロツーは……

2018年1月より放送中のTRIGGER×A-1 Pictures 共同制作によるオリジナル TV アニメーション『ダーリン・イン・ザ・フランキス』(ダリフラ)。本稿では、ヒロが仲間たちの協力によって宇宙で戦い続けるゼロツーと再会を果たした第23話「ダーリン・イン・ザ・フランキス」本編の内容を筆者が感じた印象と共に振り返っていきます。

 

宇宙での最終決戦へ
いよいよ最後のクライマックスに突入した23話。ヒロとゼロツー、ミツルとココロのそれぞれの戦いが始まった。ミツルは地球に留まり、ヒロは絵本の最終ページを描き変えるために宇宙へ飛び立つ。

23話で何より素晴らしかったのは、ストレリチア 真・アパスのデザインと作画だ。花嫁姿のストレリチアで顔はゼロツーそのもの。個人的に思い浮かんだのが『トップをねらえ2!』の5話。あの話数の絵が個人的にすごく好きなのだが(※ちなみに5話は錦織敦史監督が作画監督を務めていた)、何となくあの雰囲気に近いものを感じた。

しかもそれが田中将賀さんの絵というところが胸熱で、この23話の巨大ゼロツーの顔の良さが際立っていた。ロボットが女性のようなフォルムをしているのが錦織監督色だったわけだが、最終的にロボットが女性の顔をするという、究極まで辿り着いた感じだ。

再びゼロツーに会うために。VIRMと叫竜が戦っている宇宙に飛び出したヒロ。本当にすれ違いが多いカップルだが、おそらくこれが最後になるだろう。最初の頃からはまったく予想できなかった宇宙での戦い。叫竜人の科学力の高さは人類の比ではないというのを思い知るし、VIRMの戦力も凄まじかった。ロボットが宇宙に戦うとしっくりくるのは筆者がガンダム・マクロス世代だからだろうか……。

ハチとナナは、ほとんどの期間、コドモたちを戦う道具扱いしていて、かなり残酷な発言をしていると、ここでも何度か指摘してきたが、パパからの呪縛から解かれ、ナナは「これ以上あの子たちに傷ついてほしくない」と思うまでに至った。彼ら2人も変わってきている。

だが、それと対比するように変われなかった存在もあった。9’sだ。9’sはパパがいなくなっても、自分たちに戦う道具以外の存在意義を見い出せなかったというのは切ない話で、それぞれが自爆の道を辿った。ただ、9’αはヒロをゼロツーの元まで届けることに成功する。

ストレリチア・アパスのコックピット内で、おそらくゼロツーの意志と対峙することになるヒロ。そこで今更「ダーリンにはニンゲンのままでいてほしい」と言うゼロツー。だが、青いツノをはやしたヒロは、人間にそれほど執着がないようだった。ヒロは人とか叫竜人とかはどうでも良くて、ただゼロツーと一緒にいたいと思っているので、そのあたりが人間になりたいと願い続けたゼロツーにまだ伝わりきっていなかったのかもしれない。

 
太陽系を超えた旅に出るヒロとゼロツー
そしてVIRMが再び、ひとつになることを薦めてくる。凪のような快楽に身を委ねるように要求してくるのだが、「そこはコドモたちの居場所じゃない、あの命のきらめきは凪のような快楽の中では生まれないわ」(ナナ)、「それがいいか悪いかではない、コドモたちは、人類は、その道を選んだのだ」(ハチ)と、全力で否定。とは言いつつも、VIRMの提案するそれは、オトナたちが望んでいた世界であったということは否定できない。

一歩間違えば人類はVIRMに呑み込まれていただろう。VIRMに抗い続けた叫竜人がいたから、人類に存続する道ができたと思うと、少し皮肉な感じもする。

また地球では、ミツルとココロが記憶をなくしたままで、ゼロから関係を築き上げようとしていた。それがミツルの戦いでもあった。やはりココロと名前を呼ぶことで痛みをともなう仕掛けをされていたっぽいが、お構いなしにココロと叫ぶミツルも、ひとつの戦いに決着を付けた。

それと同時にヒロは絵本の最後を2人で描き変えようとゼロツーを説得し、永遠の愛を誓ったところで、ウェディングドレス姿の真・アパスが登場! 敵をなぎ倒し、最後は真・アパスのみが、叫竜の作った爆弾を手にワープゲートから太陽系の外へ、VIRMの本隊を倒しに向かう。

引き止めようとする13部隊のメンバーと、戻ってくると約束してワープゲートに入っていくヒロとゼロツー。ここでのココロのモノローグは「誰もがそれぞれの想いをもっている。だれもがそれぞれに居場所を求めている。ストレリチアはとてもキレイだったと、見届けたみんなは、のちに教えてくれた。今はこの場所から祈ろう。

あの二人の先に待つものが、どうか、幸せな結末でありますようにと」だった。この作品のひとつ大きなテーマである、それぞれの居場所。最終話では、それを見つけることができそうな気がする。二人の結末は果たしてどんなものになるのか、幸せになっているのか…最終話をしっかりと見届けたい。



[文/塚越淳一]

 
作品概要
■放送情報
TOKYO MX:1月13日より毎週土曜23:30~
とちぎテレビ:1月13日より毎週土曜23:30~
群馬テレビ:1月13日より毎週土曜23:30~
BS11:1月13日より毎週土曜23:30~
ABC朝日放送:1月13日より毎週土曜26:29~
メ~テレ:1月13日より毎週土曜26:39~
広島ホームテレビ:1月18日より毎週木曜27:00~
BSS山陰放送:1月19日より毎週金曜26:18~
BBCびわ湖放送:1月22日より毎週月曜26:45~
※放送開始日・放送日時は編成の都合等により変更となる場合がございます。予めご了承ください。

■主題歌情報
・オープニング主題歌
アーティスト:中島美嘉
曲名:KISS OF DEATH(Produced by HYDE)
作詞・作曲:HYDE
編曲:HYDE/Carlos K.

・エンディング主題歌
アーティスト:XX:me(キス・ミー)
作詞・作曲・編曲:杉山勝彦

■スタッフ
原作:Code:000
監督:錦織敦史
副監督:赤井俊文
シリーズ構成:錦織敦史/林直孝(MAGES.)
キャラクターデザイン/総作画監督:田中将賀
メカニックデザイン:コヤマシゲト
アクション監修:今石洋之
ミストルティンデザイン:中村章子
叫竜デザイン:岩崎将大
美術設定:塩澤良憲
美術監督:平柳 悟
色彩設計:中島和子
3Dディレクター:釣井省吾/雲藤隆太
3DCG:スタジオカラー/A-1 Pictures
モニターグラフィックス:座間香代子
撮影監督:佐久間悠也
音楽:橘 麻美
音響監督:はたしょう二
編集:三嶋章紀
制作:TRIGGER/A-1 Pictures

■キャスト
ヒロ:上村祐翔
ゼロツー:戸松遥
イチゴ:市ノ瀬加那
ミツル:市川蒼
ゾロメ:田村睦心
ココロ:早見沙織
フトシ:後藤ヒロキ
ミク:山下七海
ゴロー:梅原裕一郎
イクノ:石上静香
ハチ:小西克幸
ナナ:井上麻里奈
フランクス博士:堀内賢雄

■ストーリー
彼らは夢を見る。
いつの日か大空へはばたく夢を。
ガラスによって遮られたその空が、どれだけ遠いものだと知っていても。
遠い未来。
人類は荒廃した大地に、移動要塞都市“プランテーション”を建設し文明を謳歌していた。
その中に作られたパイロット居住施設“ミストルティン”、通称“鳥かご”。
コドモたちは、そこで暮らしている。
外の世界を知らず。
自由な空を知らず。
教えられた使命は、ただ、戦うことだけだった。
敵は、すべてが謎に包まれた巨大生命体“叫竜”。
まだ見ぬ敵に立ち向かうため、コドモたちは“フランクス”と呼ばれるロボットを駆る。
それに乗ることが、自らの存在を証明するのだと信じて。
かつて神童と呼ばれた少年がいた。
コードナンバーは016。名をヒロ。
けれど今は落ちこぼれ。
必要とされない存在。
フランクスに乗れなければ、居ないのと同じだというのに。
そんなヒロの前に、ある日、ゼロツーと呼ばれる謎の少女が現れる。
彼女の額からは、艶めかしい二本のツノが生えていた。

「――見つけたよ、ボクのダーリン」

●TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」×「アニメイトタイムズ」コラボページ
https://www.animatetimes.com/darli-fra/

TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」公式サイト
TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」公式ツイッター(@DARLI_FRA)

(C)ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会
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