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『オーバーロードⅢ』注目すべき6つの見どころ

『オーバーロードⅢ』注目すべき6つの見どころ|王道の真逆を征く至高のダークファンタジー!

シリーズ累計760万部を超える、丸山くがね先生による大人気ライトノベルを原作としたTVアニメ『オーバーロード』。2018年7月からは、その第3シーズンとなる『オーバーロードⅢ』の放送がスタート! 今回は今まで『オーバーロード』を見たことがないという人にも向け、その見どころとなる6つのポイントを紹介。少しでもその魅力を知っていただくきっかけになれば幸いです。


 

1. 圧倒的な強さを持つ、魔王のような主人公


やはり『オーバーロード』の最大の特徴は、なんといっても主人公である“アインズ・ウール・ゴウン”こと、アインズ様の魅力です。

まず『オーバーロード』の物語は、仮想現実体感型オンラインゲーム《ユグドラシル》のサービス終了日、そのプレイヤーの一人だったモモンガが、ギルドの本拠地であるナザリック地下大墳墓と、そこを守っていたNPCたちごと異世界への転移に巻き込まれたことで始まります。唯一のプレイヤーとして異世界へと迷い込んだモモンガは、自分以外にも《ユグドラシル》のプレイヤーが存在している可能性に賭け、他のプレイヤーを探し出すために、自分たちのギルド名である“アインズ・ウール・ゴウン”を名乗り、その名を轟かせるための暗躍を開始することになります。

アインズ・ウール・ゴウンは、一時期は全ギルドの中9位にまで上り詰めたほどの強豪ギルドであり、
モモンガ(アインズ)はそのギルド長を務めていた、凄腕のプレイヤーでもありました。ナザリックの面々は、《ユグドラシル》でのデータをすべて引き継いだ状態で転移してきているため、その強さは桁違い。天候や地形すら変動させる魔法を軽々と使いこなし、人間からすれば、神に等しいほどの力を有した、まさに最強とも呼べる存在です。

そんな圧倒的な力をもつアインズですが、転移の際にアンデットと化した影響でいくらかの人間性を失っており、この世界の人間の命というものにほぼ価値を感じていません。残された人間の時の常識と、不必要に敵を作ることを良しとしていないため、無意味な殺戮を行うことはありませんが、ナザリックのために必要とあれば、一切の手段を選びません。骸骨のような見た目も相まって、その言動は王道的なファンタジー作品における魔王のような存在とも言えます。

ただ、アインズの元の人格は、《ユグドラシル》でのゲームプレイを楽しんでいただけのごく普通の人間です。表向きはその威厳を示すため、どんな事態に対しても毅然とした態度を崩しませんが、内心では葛藤したり動揺したりと、非常に人間臭い感情を抱いていることが多く、その内心と去勢のギャップには思わずクスリとさせられること請け合いです。

圧倒的に強くてカッコいい、悪の親玉のような存在でありながら、同時にどこかユニークで人間味に溢れているアインズの2面性は、『オーバーロード』の大きな魅力になっています。

2. 王道的なファンタジーとオンラインゲームの良いところ取り


『オーバーロード』の世界観は、リ・エスティーゼ王国、スレイン法国、バハルス帝国という三つの国々がそれぞれに策謀を巡らせて睨みを効かせ合う、本格的なファンタジー世界です。対するナザリック側は、《ユグドラシル》でのステータスをほぼそのまま持ち越しているため、スキルやアイテムで死亡したキャラクターをあっさり蘇生させたり、課金で入手した超強力なアイテムによるブーストを使ったりと、ゲームならではの超常的な力を使用することが可能になっています。これによりリアルなファンタジー戦記と、仮想現実型ゲーム系作品の良いところ取りをしたような、独自性の強い世界観が構築されています。

また、アインズは《ユグドラシル》を去って(=ゲームを引退)しまったかつての仲間たちのことを今でも大切に思っており、当時の思い出として「MMORPG(※多人数でプレイするオンライン型RPGの総称)あるある」的なエピソードが挟まれることもあります。とくにMMORPGのプレイ経験があるという方には、よりキャラクターに共感しやすい、楽しめる内容となっています。

3. 超個性的な、アクの強い性格のキャラクター達


主人公であるアインズ以外にも、『オーバーロード』には一筋縄ではいかないアクの強いキャラクター揃い。中でも注目してもらいたいのは、アインズの配下である守護者達です。

元々守護者たちは、かつてのアインズ・ウール・ゴウンの面々が設定を考えて作り出した、ナザリックを守るために配置されていたNPCでしかなかったのですが、異世界への転移と同時に、人間と同じように思考し、行動するようになりました。中でも階層守護者と呼ばれる、ナザリックのフロア全体を守る面々は、アインズを上回るほどの戦闘力を秘めた強大な存在です。

本作のヒロインともいえるアルベドは、そんな階層守護者たちを統括する立場。全守護者達の頂点に立つ存在とも言えるのですが、異性としてアインズを深く愛しており、アインズから向けられた言葉に興奮を抑えきれずに奇行に走ったり、同様にアインズに心酔する階層守護者・シャルティアと、とてもここに書けないような言葉で罵り合ったり、アインズが他の女性と距離を近づけると怒りを隠せなくなったりと、ユニークな表情の数々を見せてくれます。周囲からはやや生暖かい目を向けられることもあり、残念な要素を持ち合わせたギャップのあるヒロインだと言えるでしょう。

アルベド以外にも、守護者達は創造主であるアインズ・ウール・ゴウンのプレイヤー達の趣味趣向が強く反映されており、アインズの椅子にされることに喜びを覚えるシャルティア、製作者の趣味によって反対の性別の衣装を着せられているアウラとマーレ姉弟、かつてのアインズの黒歴史の塊とも言えるパンドラズ・アクターなど、一癖も二癖もある個性的なキャラクターだらけです。

第3期では、これまで登場していなかった新たな守護者も登場すると思われるので、さらなる個性的なキャラクターの登場にも期待が高まります。

4.ベテラン揃いの豪華キャスト陣の熱演


アインズ(モモンガ)役の日野聡さん、アルベド役の原由実さんを筆頭に、非常に豪華なキャスト陣が集結しているのもポイントの一つ。

主演の二人以外にも、シャルティア・ブラッドフォールン役に上坂すみれさん、アウラ・ベラ・フィオーラ役に加藤英美里さん、マーレ・ベロ・フィオーレ役に内山夕実さん、デミウルゴス役に加藤将之さん、コキュートス役に三宅健太さん、そしてセバス・チャン役には声優界のレジェンドのともいえる千葉繁さんら、 メインからサブキャラクターまで、輝かしい実績をもつ実力派の面々が揃っています。中でも冷酷で威厳に溢れたナザリックの王と、人の良さそうな一般人というアインズがもつ2つの顔を見事に演じ分ける日野聡さんの熱演は必見です。

第3期からは第2期の最終話に登場した、ジルクニフ役・櫻井孝宏さんや、フールーダ役・土師孝也さんも本格的に参加し、さらに厚みを増したベテランキャスト陣の演技を余すことなく堪能できるようになっています。

5.日本を代表するアニメスタジオ「マッドハウス」が製作を担当


『オーバーロード』の製作を担当するのは、ハイクオリティなアニメを作り上げることで定評のあるスタジオであるマッドハウス。近年では『魔法科高校の劣等生』や『ワンパンマン』、『宇宙よりも遠い場所』など、ヒット作を数え始めればキリがないほどです。

その実力は本作でも遺憾なく発揮されており、大軍と大軍がぶつかり合う、ファンタジー戦記ならではの壮大なスケール感や、ナザリックの面々のもつ、人智を越えた圧倒的な存在感が、美麗な作画によって見事に表現されています。

これまで『オーバーロード』『オーバーロードⅡ』を共に手がけてきた、監督の伊藤尚往さん、シリーズ構成の菅原雪絵さんらを始めとしたメインスタッフは、前シーズンからほぼ続投しており、従来のファンも安心。『オーバーロード』シリーズを知り尽くしたスタッフ達による、至高のアニメーション化となっています。

6.第3期では、原作ファンの度肝を抜いた衝撃的なエピソードの映像化も……?


ユニークなキャラクター達が数多く登場する本作ですが、対するストーリーの本質は非常にシリアス。時にダーク・ファンタジー(※悲劇的展開や残酷な描写が含まれているとされるジャンル)に分類されるほど、展開に容赦がないのも特徴です。ナザリック陣営は、決して正義の味方ではないので、他人の命を奪うことにも躊躇がなく、善人・悪人に関わらず、大勢の登場人物がバタバタと命を落としていきます。そのため次の瞬間にどんな展開が待ち受けているのか目を離すことができず、続きが気になるような作りとなっています。

かといって、残酷で暗いだけの物語では決してなく、ナザリック側の人間味を感じさせるような、ほのぼのとしたエピソードが挿入されたり、一見するとシリアスなはずなのに、物語の裏側を知っていると思わず笑ってしまう、コミカルな要素が含まれていることも少なくありません。ただのシリアス一辺倒では終わらない、緩急の効いた物語全体のバランスが、多くのファンを魅了してやまない要因となっていると言えるでしょう。

ただし、まもなく放送が始まる第3期では、これまではなんだかんだと「いい人」としての顔が強かったアインズがもう一つの側面を覗かせる、多くの原作読者に衝撃を与えたエピソードが描かれることになります。あまりの容赦のなさに、ファンの間で映像化は難しいのではと囁かれていたほどで、アンチ・ヒーロー的な作品である『オーバーロード』だからこそ描けた、オンリーワンの展開が待ち受けています。

以上、『オーバーロードⅢ』の見どころとなる6つのポイントを紹介しましたが、いかかでしたでしょうか。決して王道的な物語ではなく、人を選ぶ側面もありますが、それ以上に本作でしか味わえない、唯一無二の魅力を持った作品となっています。放送をお見逃しなく!

[文/米澤崇史]

 

『オーバーロードⅢ』作品情報

【INTRODUCTION】
我が至高なる力に喝采せよ――。

シリーズ累計発行部数が760万部を突破した大人気web小説『オーバーロード』。

2018年1月に放送されたTVアニメ第2期では守護者の一人、コキュートスがリザードマンの集落を統治、さらにアインズ扮するモモンが魔皇・ヤルダバオトの侵略から王都を救う活躍を見せた。そして2018年7月、ついにアインズがその圧倒的な力を見せつけるべく表舞台に降臨する。

メインスタッフは監督《伊藤尚往》、シリーズ構成・脚本《菅原雪絵》、キャラクターデザイン《田﨑聡,吉松孝博》、アニメーション制作《マッドハウス》が引き続き続投。第1期、第2期を通して高いクオリティを発揮した盤石な布陣が3期に挑む。

最凶の支配者が三度TVアニメに降り立つ…!

【STAFF】
原作:丸山くがね(『オーバーロード』/KADOKAWA刊)
キャラクター原案:so-bin
監督:伊藤尚往
シリーズ構成・脚本:菅原雪絵
キャラクターデザイン:田﨑聡、吉松孝博
サブキャラクターデザイン・モンスターデザイン・プロップデザイン:今村大樹、杉浦幸次、出雲重機、鈴木政彦、高橋瑞香、前原桃子、長澤礼子
美術監督:池田繁美、丸山由紀子(アトリエ・ムサ)
美術設定:友野加世子、大久保修一(アトリエ・ムサ)
色彩設計:堀川佳典
3D監督:田中康隆
撮影監督:継岡夢月
編集:塚常真理子
音響監督:郷文裕貴
音響制作:grooove
音楽:片山修志(Team-MAX)
音楽制作:KADOKAWA
アニメーション制作:マッドハウス
製作:オーバーロード3製作委員会

【CAST】
アインズ:日野聡
アルベド:原由実
シャルティア:上坂すみれ
アウラ:加藤英美里
マーレ:内山夕実
デミウルゴス:加藤将之
コキュートス:三宅健太
セバス:千葉繁
ヴィクティム:東山奈央
ユリ:五十嵐裕美
ルプスレギナ:小松未可子
ナーベラル:沼倉愛美
シズ:瀬戸麻沙美
ソリュシャン:佐倉綾音
エントマ:真堂圭
ザリュース:東地宏樹
シャースーリュー:楠見尚己
クルシュ:雨宮天
ゼンベル:石井康嗣
ラナー:安野希世乃
クライム:逢坂良太
ガゼフ:白熊寛嗣
ブレイン:遊佐浩二
ラキュース:小清水亜美
ガガーラン:斉藤貴美子
イビルアイ:花守ゆみり
ティア:石上静香
ティナ:富田美憂
ツアレ:嶋村侑
ほか

公式サイト
公式Twitter(@over_lord_anime)

(C)丸山くがね・KADOKAWA刊/オーバーロード3製作委員会
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