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『ムヒョロジ』村瀬歩×林勇 対談|役を演じるうえで互いに意識しているポイント

TVアニメ『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』ムヒョ役 村瀬歩さん×ロージー役 林勇さん対談|役を演じるうえで互いに意識しているポイントとは

2004年から2008年まで週刊少年ジャンプに連載されていた西義之氏による漫画『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』が10年の時を経て待望のTVアニメ化。2018年8月3日からBSスカパー!にて、9月3日からアニマックスにて放送されます。

本作は悪霊や死霊を刑によって裁くことができる“魔法律”をテーマに、それを操る魔法律家の最高位「執行人」に最年少でついた天才魔法律家・六氷 透(ムヒョ)と、泣き虫な助手・草野 次郎(ロージー)が悪霊との戦いを通じて成長していく姿などが描かれる作品となっています。

そんな本作のキャストから、ムヒョ役の村瀬歩さん、ロージー役の林勇さんにインタビューを実施! 役に対してのお話から、和気あいあいとしたアフレコ現場の話など、第1話放送前に様々なお話をお伺いしました!

 
アフレコでは林さんがいじられ役に!?
――まずは役が決まった時のお気持ちをお聞かせください。

ムヒョ役・村瀬歩さん(以下、村瀬):学生の時に当時連載されていた原作漫画を読んでいて、単行本も集めていた作品なので、嬉しい気持ちでいっぱいですね。

ロージー役・林勇さん(以下、林):僕も大好きな作品でした。なので、ロージー役という重要な役どころを頂いて、ただただ幸せを感じております。

――以前も『ハイキュー!!』などで共演があったおふたりですが、演じるにあたってやりやすいというお気持ちはありましたか。

林:(村瀬さんとは)5年位の付き合いですし、他の作品でも共演したことがあったので、空気感も知っていてすごく入りやすかったですね。

村瀬:(特に緊張するわけでもなく、芝居をしていくうえでお互いに「どういうものを出してくるのかな」みたいな楽しさはありますね。

林:あるね。

――長い付き合いのおふたりということですが、役者としてのお互いの印象はいかがですか

村瀬:『ハイキュー!!』の時は、僕は右も左も分からない状態でしたけど、収録のあとに飲みに行って色々悩みを相談したんです。いい意味で深刻に捉えずに「こういう事をしてみたら」っていうアドバイスをいただいて、その時から役者としてすごく頼れる先輩です。

林:ヨッシャー!

村瀬:いや、お芝居は凄く好きなので。お芝居“は”。

林:接続詞が間違ってる。“も”とかにして。

村瀬:お芝居“が”凄く好きですね(笑)。

林:それにしておいて。

村瀬:でもやっぱり、一緒に演じることが出来て嬉しい気持ちが大きいですね。人間的には結構チャランポランなところが多くて……。

林:ここカットしてくださいね(笑)。

村瀬:色々と何かぬけているというか。そのぶんお芝居にステータスを全振りされているような方ですね。あと人徳が凄くある方なので、お芝居について話しやすいというか。くだらない話も色々できるので、人間的にも凄く尊敬しています。

林:凄くズバズバ言いますね。変わらないですね。

村瀬:(笑)。

林:『ハイキュー!!』の時に村瀬もそうですけど、ほかの後輩にイジられ続けて今の自分がいますね。

村瀬:主にいじってきたのは誰ですか。

林:石川界人と岡本信彦です。この(村瀬さんを含めた)3人が俺をイジって楽しんでる。そういうところから俺のドM精神が開拓されましたね。

村瀬:ジャンプ作品ですよ。何を言っているんですか。

一同:(笑)

――今回のアフレコ現場の雰囲気はいかがでしたか。

村瀬:休憩時間は本当に楽しくて、凄くリラックスしていました。本当にプロフェッショナルな方が集まっているので、仕事はしっかりして、休憩中は別のことをずっと話している、みたいな感じでした。

逆に誰かが悩んだ時は助け舟を出したり、応援しながら見守ったりという感じの現場で、凄く雰囲気が良かったです。

林:そうだね。芝居の面でもさりげなくお互いをサポートしながら、休憩中は芝居の事以外でも色々な内容の話をしたりとか。

――村瀬さんの雰囲気から察するに、林さんがイジられる状況は今回もあったのでしょうか。

林:そうですね。一日に何回かイジっていただける感じでしたね。でも本当に愛のある先輩たちばかりで、柿原(徹也)さんとは声優のお仕事では初めて共演させていただいたんです。本当にファンキーで面白くて、サービス精神旺盛な先輩で、とにかく優しいんですよね。

村瀬:現場の空気も考えてくださるし、とっつきやすいし、優しいですね。

林:同じ事務所の日頃からお世話になっている斎賀みつき先輩もいて、キャストの方々に恵まれているなと思いました。

――第1話のアフレコの様子はどんな感じでしたか。

村瀬:第1話は実はレギュラーメンバーが少なくて、見知った方が多かったので雰囲気自体はそこまで気にしていなかったですけど、今思えば柿原さんが口火を切ってから雰囲気が凄く良い感じになりましたね。

原作ファンの村瀬さんも「現場に入って分かることが多かった

――村瀬さんは作品のファンだったということで、演じやすかった部分はありましたか。

村瀬:僕がエンチューだったり、ロージーを演じているイメージはありましたけど、ムヒョを演じているイメージは全然つかなかったです。

でも演じていて周りの方々の声を聞くと、自分がどうやって作品に入っていけば良いかが体感的に分かるので、「こういう感じで入れば良いな」とか「こういう時にムヒョはロージーの事をいじめたくなるんだな」とか、現場に入って初めて分かることも多かったです。意外と好きでも分からなかったことってあるなと思いました。

――ムヒョは凄くニヒルなキャラクターですよね。村瀬さん的には演じてみていかがでしたか。

村瀬:意外とよく素の声の音は冷たい感じとか、頭が良い感じと言われることが多いので、タイプ的にはムヒョみたいなキャラクターを演じることが多いですね。でも外見に特徴があるキャラクターなので、そういうところでどう声を当てはめていくかという難しさはありました。

――林さんは村瀬さんの演技を見られて、どのような印象を持たれましたか。

林:一番最初にスタジオに入る前から「村瀬くんがムヒョを演じたらこういうふうに来るだろうな」というのが頭の中で思い浮かべられました。

だからスタジオに入った第一声目から「(村瀬くんは)ムヒョ、ピッタリだな」と思いましたね。ムヒョって感情的になることが少ないので、演技は平坦になりがちだと思うんです。

でも村瀬くんのお芝居を見させてもらった時に、淡々と喋る中でも芝居のメリハリというか、意図された事をちゃんと表現しているなというところは勉強になりましたし、刺激になりました。

――では、林さんはロージーを演じるうえでどのようなことを意識されましたか。

林:ロージーを演じるうえで、自分なりの味をどういうふうに出したらロージーが生かされるんだろうと考えたときに、僕は洋画の吹き替え出身だったりするので、生身の人間に声をあてることが多かったんです。なので、自分のフィルターを通したときに、いかにロージーがリアルに見えるかというのは重きを置きました。

――逆に村瀬さんは林さんの演技を見られていかがでしたか。

村瀬:変にキャッチーに演じられてないというか、きちんと(ロージーが)等身大の人間になっていて、リアリティもあるんですけど、ギャグのところはしっかりギャグになっているんです。その塩梅は技術がないと出来ないので、等身大とギャグって成立し辛いところが自然に聞こえるのは凄いと思います。

林:アニメの中のコメディって結構突飛に見えたりするよね。

村瀬:難しいですよね。面白いだけで良いやという事でも成立させようと思えばできますけど、後々キャラクター性を失ってしまったり、枷になることも多いんです。そこをみんなのイメージと、キャラクター性を維持したうえでコミカルを成立させることって一番難しいと思っていて、それをすんなり演じられているのは凄いなと思います。

林:ありがとうございます。

村瀬:まぁ褒めるところもこれで終わりです(笑)。お芝居のことならいくらでも褒めるところがあるんですけどね。

――林さんはSCREEN modeとしてOPテーマも歌われていますが、対してロージーの気弱な演技との差は大きいですよね。

林:アーティストとしての勇-YOU-を先に知ってくれている方がロージーの声を聞いたら意外性があると感じて貰えると思います。でも演じる上でアーティストと演技はもちろん別物と考えているので、違和感は感じていないです。

声優の仕事の側面で言うと、最近素の声のトーンか低音を使うキャラクターが凄く多かったのですが、ロージーはかなり音程の高いところで演じるキャラクターだったので、ある意味チャレンジでした。

20歳前後くらいの時によく使っていた演技の引き出しだったりしたんですが、改めてロージー役を頂いて初心に帰ることができて、まだこういう声質のものも演じることができるんだぞっていうことも知れました。

――今回オープニングテーマとして「GIFTED」を歌われていますが、どのような楽曲なのでしょうか。

林:今回歌詞をSCREEN modeでも何曲も詞を書いて頂いている松井洋平さんに書いていただいんです。

サビの頭が英語の歌詞なんですけど「So, future right scape needs shows!(そうさ、理想の未来のために想いをさらさなきゃ!)」という歌詞なのですが、この言葉って『ムヒョとロージー』の色々な部分を言っている言葉だと思うんです。

仲間との友情や絆を通して成長するストーリーだったりとか、幽霊がムヒョの魔法律で裁かれるという中でもただ裁かれるのではなくて、そこから救われていくという要素もあると思うんです。

あと面白いのが「scape needs shows」がムヒョの決め台詞の「刑に処す」っていう言葉にも聞こえるんです。そういうところまで松井さんは考えられていて、遊び心もあったりするので、そういうところも注目していただきたいです。

――村瀬さんは高校時代に原作漫画を読まれていて、どんなところに魅力を感じていたんですか。

村瀬:ストーリーが骨太ですよね。最初の頃のロージーは「かわいそう」とかその時の一時的な気持ちで何かに介入することが多かったと思いますが、それが本当に正しいのか、視野狭窄にならずに広い目線で見ようみたいなテーマもあるのかなと思いました。

そういう事をムヒョは分かっていて示してくれる。でも「絶対こうじゃないと駄目だ」っていう示し方じゃなくて、ロージーが迷ったときに問いかけてくれるみたいな。

林:考えさせるというか、明確な答えは出さない。

村瀬:(ロージーに)気づきを与えるというか。最初、ロージーはいっぱいいっぱいになって「もう僕ダメだ」ってなっちゃうんだけど、繰り返してちゃんと成長していくっていうのがドラマ性もあって良いですよね。でも連載当時は女の子が可愛くて集めていました(笑)。

林:少年だな。

村瀬:少年ですよ。最初はリオ先生が好きで、後々パンジャが好きになって。

――逆に男性キャラクターで好きなキャラクターはいますか。

村瀬:ロージーは好きですね。ムヒョはキャラクターは好きですが、超人すぎると共感出来ないじゃないですか。だからどちらかというとロージーのほうが共感できるかなと。

林:人間っぽさがあるもんね。

――最後に改めて楽しみにしているファンの方々へ向けてメッセージをお願いいたします。

村瀬:原作の時点で凄く完成度の高い作品なのですが、アニメになることで画が動いて音がついて、より彼らの空間を身近に感じられると思います。

あと声って凄く不思議なもので、単行本で見ているときは頭の中で声が鳴っている方もいらっしゃると思うんですけど、「こういうキャラクターだったんだ」って気づいたりとか、アニメでまた新しくキャラクター性が生まれることもあると思います。

ずっと原作が好きだった方の解釈にも、もうひとつ光を差し込めるかも知れないので、ぜひ楽しみに待っていていただけるといいなと思います。

林:原作から根強いファンの方が沢山いらっしゃって、そこはプレッシャーを感じる部分もありますが、ロージー役は非常に光栄に思いますし、原作のファンの方の期待に添えられるというか、色んな方の演技でより進化した、アニメならではの良さがあると思うので、10年越しにアニメ化された良さを感じていただいきたいです。楽しんでいただきたいですね。

[取材・文/イソベアラタ]

 
番組情報
「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」

BSスカパー!にて8月3日(金)21:30スタート!(毎週金曜21:30~22:00ほか放送)
アニマックスにて9月3日(月)19:00スタート!(毎週月曜19:00~19:30ほか放送)

公式サイト

(C)西義之/集英社・ムヒョロジ製作委員会
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