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秋アニメ『メルスト』田村睦心×水瀬いのり 声優対談

秋アニメ『メルクストーリア』田村睦心さん×水瀬いのりさん対談|声優陣が感じた作品の優しい世界観

Happy Elementsのカカリアスタジオより配信中のスマホアプリ『メルクストーリア-癒術士と鈴のしらべ-』がTVアニメ化! 

2018年10月より放送がスタートします。メルクとユウの旅が描かれるそうで、毎週登場する個性的なゲストや国によって雰囲気が変わるところも見どころとなる本作。今回はユウ役の田村睦心さんとメルク役の水瀬いのりさんに作品の魅力を語ってもらいました。

安心できる優しい世界観

――アプリゲームのアニメ化で、それまではゲームに声が付いていなかったんですよね?

田村睦心さん(以下、田村):そうなんですよ。4週間……ん? 違う違う!

水瀬いのりさん(以下、水瀬):一ヶ月じゃないです(笑)。

田村:4年間!

――では、だいぶプレッシャーもあったのではないですか?

田村:プレッシャーはありましたね。ただ、お客さんの顔を見ているわけではなかったので、どんな感じなのかな?と思いました。だから発表の日はすごくそわそわしてました。

水瀬:確かに。

田村:どう言われるんだろうって。でも製作のスタッフさんの話を聞いたら、「正解!」って感じだったみたいなんですよ(笑)。それはすごく嬉しいなって思いました。正解って何だ?とは思いましたけど(笑)。

――キャラクターの絵を見ると、僕でも正解だと思いました(笑)。

田村:ホントですか? それは嬉しい。でもドキドキしたよね?

水瀬:ドキドキでしたね~。やっぱり4年間続いているアプリですし、アプリで演じていたキャラクターがそのあとアニメになったことはありましたけど、先にアプリが愛されていて、そこに声が付くというのは初めてのことだったので、ある種、原作モノのオーディションを受けるような感覚でした。

メルク役になったときも、脳内でボイスはそれぞれ再生されているんだろうなという思いもあったので、ひとりひとりに理想の声はどういう感じですか?って聞きたいくらい、最初正解がわからなかったです。


――お二人のキャストだけ紹介というのも、なかなか緊張しますよね。

田村:今回ダブル主人公みたいな感じなんですけど、アフレコのときにいただく表では、メルクとユウが毎回ちょいちょい違っているんですよ。

水瀬:音響監督さんの気まぐれなんですかね?

田村:今日の主役はメルクかなぁみたいな感じなのかな?

水瀬:でも、確かにバラバラですよね。

田村:そのくらいどちらが主人公かわからないくらいの二人なんです。

――お互い、キャストを聞いたときはいかがでした?

田村:私はすごく嬉しかったですね。他作品でいのりちゃんが男の子とパートナーをやっているのを見てて、良いな~ってちょっと思ってたんです。で、いつかパートナーとかできないかなと思っていたので、それが叶って。

メルクとユウは本当に夫婦のような兄弟のような、何とも言えない距離感なので、そんなふたりを演じることができるなんてと、すごく嬉しかったです。

水瀬:ユウくんは男の子なので、男の方が演じるのか、それとも女の方なのかは気になってて。そんな中でむっちゃん(田村さんのこと)ですって聞いたときは嬉しかったです。

女性同士でダブル主人公を演じられる、女性のやる男の子キャラクターを引っ張っていくというのもいいですよね。親近感というか仲間感みたいなものが出るのは、女性同士というのが大きかったと思います。

田村:女性同士のほうがしゃべりやすい感じはあるよね?

水瀬:そうですね。演技のプランとかも相談しやすいというのもあるので、心強かったです!

――田村さんは、声優の中でも、特段しゃべりやすいところにいますよね。勝手な印象なんですけど(笑)。

田村:ホントですか(笑)? お調子者なんですよね。

水瀬:アフレコ現場のときも中心にいますし、先輩後輩問わずにしゃべりかけているイメージはもちろんあります。

田村:まだまだ自分は若手だと思うんですけど、先輩にもお世話になってきましたし、できるだけ架け橋的なところになれたら最高だなって思うんです。そうすることによって現場の雰囲気が良くなるのであったらなおいいなって。ただそのせいで、ちょっとうるさいかもしれないんですけど(笑)。

――でも、現場の雰囲気はかなりいいんだろうなというのは想像できました。

水瀬:いいですねぇ。

田村:毎話ゲストさんがいて、それが1人2人ではないんですよ。むしろメインキャストのほうが少ないんですよね。なので、本当に新しい国に行くと、まるで違う作品になるんです。それでも毎回いい雰囲気になれているので、それはすごく良かったです。

水瀬:1クールものではないんじゃないか?と思うくらいのペースで、メイン以外のキャラクターが毎週変わっていくので、私たち的に新鮮さもあるけど、お別れが寂しかったりするっていう。

田村:でもまたの再会も楽しみだったりするね。再会するかどうかはわからないんですけど、もしこの先再会できたら、ひと盛り上がりあるな!みたいな。

――あのときの○○!みたいなの、いいですね。

田村:あと、私たちが作ってる雰囲気だけでなく、来てくれるゲストの方もすごく柔らかい、良い人たちが多いんですよ。だからそれもあるんです。とってもしゃべりやすい人が多いので、ご飯をみんなで行ってみたりとか、そういうのはあったりします。

――本当に旅をしている感じなんですね。優しい人が多いという話ですけど、絵を見ても、朝に放送されててもいいくらいのほのぼのしたキャラクターたちだなって。

田村:ホントそうなんです!

――この世界の魅力を教えてほしいです。

田村:本当に優しいんですよ。人間ももちろん優しいし、モンスターたちもそれぞれ心を持っていて、このモンスターたちが何かしちゃっても、それは癒やされてないからだと、なるべく受け入れる姿勢なんです。みんなで共存していきたいという気持ちで溢れているんですよね。だから優しい世界だなって思います。

水瀬:モンスターって怖いイメージもあるけど、もはやそういう感じでもなく、共存しているんです。ユウくんは癒術士で癒術というものを使って、(モンスターの気持ちを)沈めたりするんですけど、モンスターとはいえ感情のある生き物って感じだから、特に悲惨な出来事があるとかではないんですよね。

みんなが善意を持ったキャラクターたちなので、こんなに悪い人や悪意を持ったモンスターが出てこない作品も珍しいんじゃないかというくらいで。シナリオも、きっとちゃんと救われるな!というのがわかるので、心を落ち着けてアフレコをすることができます。

キャラクターを演じる上でのこだわり

――では、それぞれのキャラクターの好きなところを教えてください。

田村:ユウは気弱で無気力で、人の影に隠れてそうな子なんですけど、根底には優しさがあって、何とかしてあげたい!という気持ちを持っていて、それをちゃんと実行できるんです。

もちろんメルクが「行ってくださいよ~」って後押ししてくれるからというのはあるんですけど、自分で考えて何とかしてあげられる勇気があるところがすごく好きですね。あと我が強くなく、控えめな感じで、そこは日本人的にも理解できるというか。その控えめ感は日本人っぽいです。

――ちょっと流されがちなところはありそうですけどね(笑)。

田村:完全に流されがちですね(笑)。でも助けてあげる優しい心を持っているので、そういうところは行動できますし、良いところかなって思います。自分はついつい熱血系になっちゃいがちなんですけど、ポイントとして、ちょっと中性的な感じでしゃべってるかもしれないです。

男の子を意識するとどんどん野太くなっていっちゃうところがあるなと気づいたので、なるべくか細い感じでいったら、今度は女の子っぽく聞こえないかな? 大丈夫かなと不安になったんですけど、聞いたら(音響さんから)「全然大丈夫です!」って言われて(笑)。なら良かったと安心してます。

――"全然大丈夫"だったんですね……(笑)。

田村:そうみたいです。 

水瀬:うん。全然男の子だった。

田村:(何か釈然としない顔で)……良かったのかな? 

――メルクはどうですか?

水瀬:メルクは瓶の中に宿った不思議で神秘的な存在で、彼女の秘密というのは、この物語通してもキーになっていくものだと思います。

ただ、その神秘的で不思議な感じというのをあまり出さないこともメルクの魅力というか。ユウと会話しているのも、不思議に見えないテンション感で会話をするんです。

なのでマスコット的な存在に収まるのではなく、ユウのパートナーなんだなっていうのがわかるんですよね。あと、見た目の幼さとは裏腹に、精神的な年齢は落ち着いているのかな?って思ったりするところがあって、それはギャップがあります。彼女の中にある温かい女性らしい部分みたいなところはシナリオを読んでいても演じていても感じていて、メルク、これはいい女なのでは?みたいなシーンは結構ありますね。

――記憶なくしてるというのも大事になってきそうですね?

水瀬:そうですね。彼女が記憶を取り戻していくというところで、もしかしたらユウ以外の人と旅をしていたのかな?とか。

田村:やだーーーーー! いや、いいけど……過去はそれぞれだけどさ~。

水瀬:彼女はもっともっと年齢が上かもしれないし、歳もわからないので、まだ私もわからないことがたくさんあるんですけどね。

――会話で注意してるところはどんなことですか?

水瀬:可愛くなりすぎないことですかね。やっぱり小っちゃくて、語尾も「○○なのですよ」とか、あと「みゅ~~~」とか言ったりするんですけど、それが必要以上に目立たないように、自然に馴染むくらいのテンションに収めるのが難しくもあり、1話ではとても苦戦しました。

だけどユウくんの無気力さとメルクの引っ張っていく感じが、姿の大きさと真逆なんですよね。だからこんなに小さいのに馬力がある感じっていうのは、お芝居で出そうと意識しています。

――可愛くなりすぎないというのは、監督の指示でもあったんですか?

水瀬:はい。可愛すぎずというのは結構言われていました。「○○なのですよ」もそこを立てたりはせず、彼女の自然体のしゃべり方として頭に植え付けるのが、最初は大変でした。

――序盤で他に紹介できるキャラクターというと?

水瀬:やっぱりトトですかね!

田村:トトは可愛いー。

水瀬:花守ゆみりちゃんが声をやっているんですけど

田村:もちもちしててね。鳴き声もいろいろなバリエーションがあって、結構面白いことをしてくるんですよ。テストでダメになっちゃったりするんですけど。
水瀬 そうそうそう(笑)。目立ちすぎてしまうんですよね。

田村:いつかその面白過ぎるのも、うまいことくぐり抜けて本番テイクで使ってもらえたらいいなと。

水瀬:ユウ、メルク、トト、ジャモさんが一応メインキャラクターというか、一緒に旅をする仲間なんですけど、個性がバラバラなのでそこは見てほしいですね。結構物語の始まりのところでしゃべるシーンがあったりして、ジャモさんが私たちを連れて行ってくれる行商人で、荷台に乗せてくれるんですけど。

田村:あれ、旅感があっていいよね。

水瀬:ですよね! いろいろ物知りで国のことを教えてくれるんです。

田村:だけど金にがめついところもあるので、そこも絶妙なんです(笑)。

水瀬:おじさんのはずなのに、ピンチな場面だとちょっと逃げ足が速い!みたいな。

田村:商売には厳しめなのに儲かったから、みんなに奢るぞーって気前が良いところもあるから、いい人なんです。

水瀬:裏のストーリーテラーみたいなところもあるので、ジャモさんの雰囲気も、チョーさんのお芝居も楽しんでほしいです。かなり自由で素敵です。

――ベテラン声優の方って、アドリブも多いと聞きますけど。

田村:でもそんなにアドリブという感じではないんですよ。ただひと言の音とかが「ちょっとそう来るの?」みたいな感じ。すごいジャモさんがここにいるなーって感じます。

――それ以外に、この作品ならではの見どころや特徴ってありますか?

田村:セリフがゲストさんのほうが多いときがあるんですよ(笑)。メルクもそうなんですけど。

水瀬:結構食われちゃってますね~。

田村:こっちは文化とか状況がわからないので、それを聞くとかなり返ってくるんです(笑)。あとみんなキャラが濃いので、とんでもなくしゃべってくるんですよ。

水瀬:いろんな悩みとか葛藤を持ってるから、わりとゲストキャラが登場すると、そのゲストが主役になる勢いなんですよね。

田村:引っ張っっていくというより、縁の下の力持ち的なことを私たちがやっているみたいな感じ。

水瀬:その出会いがちょっとずつ主人公の成長にも繋がるみたいな感じなので、ゲストキャラも含めて大きくなるみたいな感じですね



――では、1話の見どころは?

水瀬:1話としてはユウとメルクの出会いですかね。なぜユウのもとにメルクがやってきたのかというのが出てきたり、あとはユウの両親も素敵なんですよ。

田村:お母さんのしゃべり方にも注目です。「あれ?」みたいな感じがすると思うので。

水瀬:そうそう。もしかして?みたいな。。

田村:お父さんは意味深な言葉を残していなくなってしまうので、どこに行っちゃったんだろうな?みたいな。

水瀬:あとユウくんは癒術士でありながら、モンスターが苦手みたいなところですね。

田村:そこは一番ビビってますね。

――では最後に、モンスターを癒やす物語ですが、逆に動物に癒やされることってありますか?

水瀬:私はペットというより海洋生物ですかね。水族館がすごく好きで、クラゲが好きです。あとダイオウグソクムシ。

――あぁ、そういえばそうでしたね(笑)。

田村:あれ、癒やされるの?

水瀬:ああいう喜怒哀楽が見えない、気持ちがわからない生き物が好きで、虫とかも意外と平気なんですよ。何考えているのかわからない動物が好きなので。あと鳴かないじゃないですか。それが見てて癒やされるんです。サイレントな感じがたまらない。

田村:そうなんだー! なんか、……変わってるね。でもいいねっ!

水瀬:でも、そのへんは飼うことはできないと思うので、クラゲを育てるアプリで、私300日目くらいなんですよ。だから画面の中ですごく大きくなってます(とスマホを見せる)。これが私の癒やし動物ですかね。

田村:私はペットを買っているので、犬と猫かなぁ。うちの犬はオシリを押し付けてくるんですよね。それは背中を預けるぜって意味らしくて、寝てるときとかもガってケツが顔にきてるんですけど、それをモニモニしたりしてるのがすごく気持ちいいです。猫もオシリがぷりぷりぷりってしてるのもかわいくて。

しっぽがすごく短いんですけど、マリモみたいになっててバランスが取れないのか、いろんなところに飛び移るときに、たまに失敗してコケてるときがあって、それがどんくさくてすげーかわいいんです! 

――猫の失敗動画は延々見てられますね。

田村:癒やされますよね~。

[文・撮影/塚越淳一]

『メルクストーリア ?無気力少年と瓶の中の少女-』作品情報

<放送情報>
TOKYO MX:10月11日(木)より毎週木曜日23:30~
KBS京都:10月11日(木)より毎週木曜日25:00~
BS11:10月11日(木)より毎週木曜日23:30~
AT-X:10月11日(木)より毎週木曜日22:30~
※リピート放送:毎週(土)14:30~/毎週(日)6:00~/毎週(水)6:30~
※週1話ずつ4回放送
 
<CAST>
ユウ:田村睦心
メルク:水瀬いのり
トト:花守ゆみり
ジャモ:チョー
 
<STAFF>
監督:追崎史敏
シリーズ構成:追崎史敏、内田裕基、雨宮ひとみ
シナリオ監修:Happy Elements K.K
キャラクターデザイン:秋山由樹子
サブキャラクターデザイン:新井博慧
総作画監督:秋山由樹子、渋谷秀、新井博慧
モンスターデザイン:福島秀機、陸田青享
プロップデザイン:新谷真昼
色彩設計:辻田邦夫
色彩設計補佐:大場将生
美術監督:空閑由美子(スタジオじゃっく)
2Dワークス:蓬田佑季
撮影監督:松本乃吾(いなほ)
編集:齋藤朱里(グラフィニカ)
音楽プロデュース:Mili
アニメーション制作:エンカレッジフィルムズ

TVアニメ『メルクストーリア-無気力少年と瓶の中の少女-』公式サイト
TVアニメ『メルクストーリア-無気力少年と瓶の中の少女-』公式ツイッター(@merc_storia)

(C)Happy Elements K.K/メルクストーリアアニメ製作委員会
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