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『かぐや様は告らせたい』原作者が語るTVアニメ化にあたってリクエストしたこと【連載】

【連載】『かぐや様は告らせたい』原作者・赤坂アカ先生が語るTVアニメ化するにあたってスタッフにお願いしたこと

コミックス発行部数累計400万部突破の赤坂アカ先生によるラブコメ作品『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)。同作のTVアニメが2018年1月12日(土)よりついに放送開始となります。

アニメイトタイムズではアニメ化・放送スタートを記念し、『かぐや様は告らせたい』のスタッフ・声優陣を招いての連載企画を実施! 記念すべき第1回となる今回は、原作者・赤坂アカ先生にたっぷりとお話を伺いました。


 

アニメが始まったと感じた瞬間

――アニメ化のお話を受けたときの心境はいかがでした?

赤坂アカ先生(以下、赤坂):実は『かぐや』の連載を始めた当初からアニメ化は大きな目標でした。ラブコメはアニメの王道で、映像化しやすいジャンルの一つですよね。

マンガ家としてラブコメに挑むのであれば、最終的にはアニメ化を目指したいなとずっと思っていたんです。だから初めにお話をいただいたときは「よっしゃ!」という感じで(笑)、すごくうれしかったですね。

――アニメの制作にはどのように関わられたのでしょうか?

赤坂:シナリオ会議に参加し、絵コンテやキャラ表もチェックさせていただきました。畠山(守)監督のビジョンを踏まえつつ、スタッフのみなさんの案に対して「こうすればもっと面白くなるんじゃないか」といった提案をさせていただく形ですね。また今はアフレコにも毎回参加しています。

――アフレコでご自身の作品に声が吹き込まれるのを見ていかがでしたか?

赤坂:正直シナリオや絵コンテを見ただけでは、どんな雰囲気の作品になるのかつかめていなかったんですね。それがアフレコ現場で白銀(御行)役の古川(慎)さんの芝居を聞いたとき、「『かぐや』のアニメが始まった!」と感じることができたんですよ。作品の勢いがダイレクトに伝わってきて、僕がマンガを描きながら想像していたイメージそのままでしたね。

――お芝居に関してリクエストしたことはありますか?

赤坂:なるべくアニメスタッフにお任せするようにはしていますが、リクエストは多いほうかもしれません(笑)。というのも、僕はマンガを描くときも、セリフを文字ではなく音として捉えるタイプで、言葉を頭の中で再生しながら、口に出したときに心地良い語感になるように心がけているんですね。

だからセリフ一つ一つのニュアンスに、自分なりの正解があって……もちろん原作者のイメージが正しいわけではないですが、お気に入りのセリフになると、どうしてもつい口を挟んでしまうことがあります(笑)。


――たとえばどんなセリフでしょうか?

赤坂:一例を挙げると、原作の第5話に出てくる「あなたが明日死ぬとしても私はもう助けてあげません」というモノローグなどがそうですね。ここは突き放すような言い方をイメージしていたので、事実をありのまま伝えるような冷たい、魂が入っていないお芝居にしてもらいました。アニメの第1話に出てくるので注目して聞いてみてほしいですね。

 

かぐやがどんな人間なのか、描いたマンガに教えてもらった

――あらためて原作のお話もうかがえればと思います。まず連載開始の経緯というのは?

赤坂:他誌での連載が終盤に差しかかったときに、新しい連載を立ち上げたいと思い「週刊ヤングジャンプ」に企画を持ち込んだのがきっかけです。

そうして打ち合わせを重ねる中で「もっとライトな作品が欲しい」というリクエストを受けたので、『かぐや』の原型となるアイデアを提案したところすごく好感触で、そのまま連載が決まりました。初め増刊の「ミラクルジャンプ」に掲載されたのち、2016年から「ヤンジャン」に移籍し現在も連載中です。

――ユニークなテーマの作品ですが、構想はどういったところから生まれたのでしょうか。

赤坂:最初にあったのは、二人の男女が歩いていて、お互いに告白させたいと思っているというビジョンです。「早く告ってくればいいのに!」と焦りながらちょっかいを出し合う会話劇で、そのアイデアを肉付けしていった結果、「頭脳戦ラブコメ」という方向性が固まっていきました。

だから当初はかぐやも白銀も似たもの同士だったんですよ。同じ思考回路を持った鏡のような存在である男女が、まるで磁石の同じ極同士を近付けたときのように反発し合うラブコメディをイメージしていました。

――しかし今のかぐやと白銀の二人はだいぶ性格が異なりますよね?

赤坂:そうですね。初めにキャラの柱になる部分と舞台設定を作ったうえで、あとはその中でキャラクターに自由に動いてもらった結果、だんだんと今の性格ができあがっていきました。もともとは同じキャラだったのに、気付いたらかぐやは毒舌家、白銀は善人という対極のパーソナリティになりましたね(笑)。


――単行本には藤原千花がヒロイン、石上優が裏主人公だとも書かれていました。生徒会のメンバーである二人はどういう経緯で生まれたのでしょうか?

赤坂:千花はかぐやと白銀に対するカンフル剤です。話数ごとのシチュエーションに対して、一番やってはいいけないことをやって事件を引き起こすキャラクターですね。

石上は生徒会の男女比を保ちたかったので、男性キャラを加えることは早い段階で決めていました。ただすでに三人だけでも上手く回っていたため、かき回すポジションよりは無口キャラがいいだろうと。そこから「口数が少ないなら陰キャだよな」という風に、輪郭が少しずつ見えてきましたね。

かぐやと白銀と同様、この二人の性格や背景も、好き勝手動いてもらった結果定まってきたところが大きいです。だから僕自身が考えたというより、描いたマンガにどんなキャラなのか教えられている気持ちが強いですね。


 

何を考えているのかわからないキャラの魅力

――続いてキャラクターのデザイン面でのこだわりを教えてください。

赤坂:目元の描き方はこだわっていますね。これは持論ですが、男性作家と女性作家とでマンガにおけるまつ毛の描き方が大別できると考えていて。

男性作家は毛の束としてまつ毛を描くことが多い一方、女性作家はまつ毛を一本一本丁寧に描く傾向にあるんですよ。僕は少女マンガ風の繊細な表現が好きなのでまつ毛は細かく描くようにしていて、その点はアニメでもなるべく反映してもらえるようお願いした点です。

――かぐやと白銀は目力も印象的です。コミックス第1巻の表紙も、かぐやの目がとても鋭く描かれていました。

赤坂:二人を「怖い人」として描きたかったんですよ。というのも、僕は人間は怖くない相手には興味が湧かない生き物だと思っていて。もし何を考えているかわからない人が目の前にいたら、すごく気を使いますよね。怖い相手と対峙すると目が離せなくなってしまって、味方にしてしまいたいという欲求が自然に働くんだと思うんです。

そしてそれは恋愛感情に関しても同じだと思っています。恋心って本当は恐怖が混ざっているものだと僕は思うんですよ。


――どういうことでしょう?

赤坂:相手が何を考えているかわからないからこそもっとよく知りたいと思ったり、得体が知れないからこそ目が離せなくなって、気付いたときにはもう好きになっていたりするものだと思うんです。

だから読者の方にかぐやと白銀に対する興味を抱いてもらうには、何を考えているかわからない部分が必要だと思って。あの鋭い目つきは、そういう発想から生まれたデザインです。同様に、心の声が地の文で漏れてしまうキャラクターに対しても、あまりドキドキできないと思いませんか? 

――しかし『かぐや』はモノローグがよく使われている作品ですよね?

赤坂:なので、モノローグの有無に関しても、キャラクターごとに厳密に設定しています。かぐやと白銀はモノローグがないとストーリーが成立しないので入れてありますが、そうしたモノローグを許している何人かのキャラクター以外は、絶対に心の声を漏らさないようにしているんです。それはアニメでもお願いした点ですね。

――アニメでの注目ポイントの一つですね。また赤坂先生がアニメで観るのを楽しみにしているシーンはありますか?

赤坂:千花がラーメン屋に行くエピソードはどうなるのか楽しみですね。原作でも個人的にこだわった回で、それこそお客のおっさんの顔にも全部トーンを貼ったぐらいですからね(笑)。あれがアニメでどう表現されるのかは非常に気になっています。アニメスタッフのみなさんもラーメン回は工夫を凝らしてくださるとのことだったので、一視聴者としてすごく楽しみです。

――それでは最後に読者へのメッセージをお願いします。

赤坂:『かぐや』は男女分け隔てなく楽しめることを意識した作品です。男性のファンには、かぐやのテンパった可愛らしさを楽しんでいただけると思いますし、白銀と石上の関係性は自分のルームシェア体験がもとにしてあり、男同士の友情関係の描き方もリアルさを重視しています。

同様に女性キャラクターについても、先ほど言ったまつ毛の描き方など絵柄の面もそうですし、内面に関しても女性から見て行動原理がわかるような描き方を意識しています。男女問わず、また原作をお読みいただいている方もそうでない方も楽しんでいただけるアニメだと思いますので、ぜひオンエアを楽しみにしていてください。


 

作品情報

TVアニメ『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』

<放送情報>
MBS:毎週土曜26時08分~
TOKYO MX・群馬テレビ・とちぎテレビ・BS11:毎週土曜23時30分~
中京テレビ:毎週土曜26時29分~
テレビ新潟:毎週土曜25時55分~
AT-X:毎週月曜21時00分~
 リピート放送:毎週水曜13時00分~/毎週金曜29時00分~/毎週日曜7時30分~
※放送開始日・放送日時は編成の都合などにより変更となる場合がございます。予めご了承ください。

★1月5日(土)には放送直前特番をオンエア!

<STORY>
家柄も人柄も良し!! 将来を期待された秀才が集う秀知院学園!!
その生徒会で出会った、 副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行は互いに惹かれているはずだが…
何もないまま半年が経過!! プライドが高く素直になれない2人は、 面倒臭いことに、 ”如何に相手に告白させるか”ばかりを考えるようになってしまった!?
恋愛は成就するまでが楽しい!! 新感覚”頭脳戦”ラブコメ、 開戦!!

<STAFF>
原作:赤坂アカ(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監督:畠山 守
シリーズ構成:中西やすひろ
キャラクターデザイン:八尋裕子
総作画監督:八尋裕子 矢向宏志 針場裕子
プロップデザイン:木藤貴之
美術監督:若林里紗
色彩設計:ホカリカナコ
撮影監督:岡﨑正春
編集:松原理恵
音楽:羽岡 佳
音響監督:明田川仁
音響制作:マジックカプセル
制作:A-1 Pictures
製作:かぐや様は告らせたい製作委員会

<主題歌情報>
◆オープニング・テーマ
鈴木雅之「ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花」(EPIC RECORDS JAPAN)

◆エンディング・テーマ
halca「センチメンタルクライシス」(SACRA MUSIC)

<CAST>
四宮かぐや:古賀葵
白銀御行:古川慎
藤原千花:小原好美
石上優:鈴木崚汰
早坂愛:花守ゆみり
ナレーション:青山穣
柏木渚:麻倉もも
男子生徒:八代拓
白銀圭:鈴代紗弓
白銀の父:子安武人

TVアニメ『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』公式サイト
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TVアニメ『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』公式LINE@

(C)赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会
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