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寺島拓篤、梶裕貴、西川貴教登壇の「河森正治EXPO」トークセッションレポート

プラモ箱での無限拳に寺島拓篤さん、梶裕貴さん、西川貴教さんもビックリ!?「河森正治EXPO」トークセッションレポート

開催期間中に展示内容がパワーアップすることも!?

――展覧会をご覧になっての感想をお願いします。

河森正治監督(以下、河森):今回展示会をやるにあたって、いろいろな資料を発掘したのですが、あまりにも量が多くて、展示の専門家の方々が「まだあるんですか!?」と悲鳴を上げていました(笑)。

本当はすべての作品を展示する予定だったんですが、数週間前にこれは絶対無理だということが分かり、半分に減らすという出来事もありましたね。

今回の展示の特徴として、何度もメモ書きを重ねたものや時間が経って経年劣化した、制作の過程が分かる生々しい資料を展示しています。

あとはこれだけの作品が同じ空間に一同に介する機会はなかなかないと思うので、フォトスポットとしても楽しんでいただければ。

この会場の中でのフォトコンテストのようなものも開けないかと話し合ったりしています。

西川貴教さん(以下、西川):河森さんがどういったところから着想を得て作品を作っていったかというモノづくりの過程は、河森さん自身の歴史を追っていくような部分もあって。

それぞれの作品が好きになるのはもちろんなのですが、河森さん自身のことをより好きになったり、知りたくなるようになっているなと思いました。

僕自身も、河森さんが次どんな作品を作るのか期待が高まりました。

寺島拓篤さん(以下、寺島):河森メカの魅力って、やっぱりその緻密さだと思うのですが、河森監督のデザインを隅々まで見られるのは大きな魅力だなと。

個人的に展示としてすごくワクワクしたのが、巨大立体物がこれだけあるっていうのは、なかなか見られない光景だと思うんですよね。

あとは歴代のバルキリーがスニーカーみたいに並べられていたり(笑)、ユニークな展示の仕方も魅力の一つだと思います。

梶裕貴さん(以下、梶):ロボットであったりキャラクターであったり、河森監督の頭の中に入り込んだかのような、いろいろな角度で刺激される展示物がたくさんあるなと。

自分の好きな作品を中心に見ていただくのも良いのですが、今まで触れる機会のなかった作品と出会うチャンスを作るきっかけになるのではないかと思います。

河森監督のこれまでに加えて、監督がこれからどんなものを作りだされるのかという部分に、もっと期待感が高まるようなEXPOだと感じました。

――膨大な資料をどのように保管していたのでしょうか?

河森:サテライトの中だけでも倉庫が2つあって、それ意外にも自分の家とトランクルームが2つ、もともと所属していたスタジオぬえに散っていたものを集めてきたのですが、まだ全部を発掘しきれてないんです。

まだ残っているものがあるんですが、そこまで手をつけると本当に終わらなくなるので……。

梶:開催期間中に増えていくことはあるんですか?

河森:「全力で未完成」じゃないんですけど(笑)、それはあります。新しいものが生み出され続けるということができればいいなと思っていたので。

あとはちょうど今も『劇場版 誰ガ為のアルケミスト』の追い込みの時期とばっちり重なってしまっていたり、詰め込み気味になっているのですが、創作をする上で、多次元的にいろいろな企画が進んでいる感覚が伝わればいいなと思っています。

――展示物を選ぶ際の基準のようなものはあったのでしょうか?

河森:選ぶ基準は難しかったのですが、なるべく今までに出したことがないものがいいと聞いていたので、とくに企画段階のメモとかは残っているものが少なかったので、重点的に選びましたね。

ほんと出したかったけど見つからなかったものもあって、現在も鋭意発掘中です(笑)。もしお客さんから「こういうものが見たい」とリクエストがあれば、答えられるものもあるかもしれません。

今回EXPOにしたのは、大阪万博の頃、時間が経つにつれて展実物が増えていったという子供の頃の体験が心に残っていることもあって。

今日も皆さんにサインを書いてもらいましたし、期間中にどんどん展示の内容が変わっていくような、生ならではの体験を作ることができればと考えいています。

▲会場出口付近に展示されたサインボード

▲会場出口付近に展示されたサインボード

――西川さんは、EXPOをご覧になって曲のインスピレーションが沸いたりしましたか?

西川:めちゃくちゃ沸きましたよ! ただ、これを形にするには、大勢の大人の皆さんの協力が必要になってくると思いますが、なんとか形にしたいという熱意はあります。

きっと河森さんが作られる企画や作品は、これからもたくさんあると思うので、そのどこかに紛れ込みたいなと(笑)。

――最後に、デビュー50周年に向けての意気込みをお願いします。

河森:今回ドームシアターが実現したのですが、実際にやってみて「これをさらにやれれば」という新しい発見がいくつもあったので、また挑戦したいですね。

あとはまだ言えない企画もいっぱいありますし、実は『劇場版 誰ガ為のアルケミスト』でははじめての原作つきアニメの監督をやるんです。

まだまだ初めてのことはたくさんあるので、いろいろなチャレンジができればなと思っています。

――ありがとうございました。

[取材・文・写真/米澤崇史]

「河森正治EXPO」開催概要

■催事:河森正治EXPO (英:SHOJI KAWAMORI EXPO)
■開催日:2019年5月31日(金)~6月23日(日)
■開催時間:10:00~20:00 (最終入場19:30)
※期間中毎週月曜10:00~19:00 (最終入場18:30)
※5月31日(金)は13:00開場。
■会場:東京ドームシティ Gallery AaMo(ギャラリーアーモ)
■入場券:2019年3月23日(土)より販売開始
【券種】
一般入場券:前売1,800円/当日2,000円
K-40シアター付き入場券:前売2,200円/当日2,400円
※「K-40シアター」は、新作映像を含む河森正治EXPO限定の特別映像を上映します。
■協力:株式会社 SANKYO
■主催:株式会社サテライト

河森正治EXPO公式サイト
河森正治EXPO公式ツイッター(@kawamoriexpo)

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