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【密着レポート第4回】『HUMAN LOST 人間失格』「CGアーティストの今と未来」

【密着レポート第4回】『HUMAN LOST 人間失格』制作陣が「CGアーティストの今と未来」を語る! 大庭葉蔵役・宮野真守さんの世界的な人気に、橋本プロデューサーも驚き!?

宮野真守さんの世界的な人気を改めて実感

その後、ポリゴン・ピクチュアズと富安さんの間で、どのような役割分担が行われていたかの話題も。

まず富安さんがコンセプトアートの中でデザインしたものを、ポリゴン・ピクチュアズ側のスタッフが、CGとして表現できる形にデザインし直し、3Dモデルを使ったジオラマを富安さんが作成、ディレクションの方針を決めるといった役割分担で制作が進められていたのだとか。

その工程の中でも大きかったのが、木﨑文智監督の存在。木崎監督は本作の本格的な制作が始まる前の、約一年半の準備期間に3Dソフトの使い方を習得し、手書きの絵コンテを切る前に、予め3D空間にモデルを配置して構造の情報を共有するという、手書きのアニメーターであるにも関わらず、ポリゴン・ピクチュアズ側に合わせた手法で臨んでおり、スムーズに制作が行われた要因の一つになっていたようです。

「海外に通用する作品を作る」というのも、本作が目指した要素の一つ。すでに海外でも試写が行われており、現地に赴いていた塩田さんは、「何回見ても相変わらずよく分からない映画だなと思ったのですが(笑)、『分からない俺がアホなんだろうな』と思わせるような気品もあって。『AKIRA』とか『ブレードランナー』、『攻殻機動隊』を見た時も同じようなことを感じていたので、これはひょっとするかもしれないと。一方で、海外の人たちがついてこられるのかという不安もあったのですが、興味をもってくれた人は、俺が分からないことまで理解してくれていたり、すごく反応は良かったです」と、確かな手応えを感じていた様子。

また、主人公・大庭葉藏を演じる宮野真守さんと共にロサンゼルスでの試写会に参加していたという橋本さんは、「宮野さんが壇上に上がった瞬間、会場全体が揺れる地響きのような歓声が沸き起こって。(宮野さんの人気は)太平洋を越えているんだなということを改めて実感しました」と語り、宮野さんの世界的な人気の高さが浮き彫りに。

最後には、「世界観やデザインもいろいろ相談しながら考えていて、ここはなんでああいう風になっているのか、いろいろな深読みができるような作りにもなっている」(富安さん)、「ビジュアライズされたことで、本を作っている段階では考えていなかった部分まで映像として表現されていて、見る度に発見がある」(橋本さん)、「木﨑さんの影響を受けてのアクションのケレン味であるとか、自画自賛になりますが、CGアニメーションとしての新たな到達点になったかもしれないなと」(塩田さん)と、それぞれが本作の出来に確かな手応えを感じていることが語られつつ、ステージは締め括られていました。

イベント終了後には、登壇した富安さんと塩田さんからコメントをいただきましたので、そちらも掲載します。

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