冬アニメ『うちタマ?! 〜うちのタマ知りませんか？〜』山田ポチ役・小野賢章さんインタビュー｜ツッコミたくても“かわいいからいっか”と思えるところが癒し

タマと個性豊かな仲間たちが織りなす癒し系アニメ『うちタマ?! 〜うちのタマ知りません』か？〜』が現在絶賛放送中です。

本作は1983年に「飼い猫を探すポスター」をコンセプトとしたファンシーグッズとして登場。女子中高生を中心に大ヒットした「タマ＆フレンズ 〜うちのタマ知りませんか？〜」のTVアニメ化です。

第1話が放送されると「かわいい！」「癒される」とSNSで話題になっています。そんな本作に登場する山田ポチ役・小野賢章さんにインタビューを実施しました！

豆腐屋で飼われている山田ポチはタマ（CV：斉藤壮馬）の1番の友達。小野さん曰く、自分が持てる限りのかわいさを生かして収録に臨んだそうです。かわいさをキープするために心がけたことや、今後の注目要素など語っていただきました。

かわいさ100%以上！

――初めに、1983年に登場した「タマ＆フレンズ ～うちのタマ知りませんか？～」が擬人化されると聞いたときの率直な感想をお聞かせください。

山田ポチ役・小野賢章さん（以下、小野）：内容はそんなに知りませんでしたが、キャラクター自体は知っていたので、擬人化すると聞いたときは“どんな感じになるんだろう？”とイメージが湧きませんでした。

でも、きっとかわいい作品になるんだろうな、とだけは思っていました。

――映像を見させていただきましたが、本当にタマやポチら3丁目のフレンズがかわいいですよね。小野さん自身、声の出し方にも気を配っているのでしょうか？

小野：はい。がっつりかわいい系の声にしています。

――かわいさ何%ぐらい……？

小野：100%以上です（笑）。

――おぉ！

小野：自分ができる限りのところまでやっています。

――演技の面で、何かディレクション等ありましたか？

小野：ディレクションはあまりありませんでした。擬人化しているところ以外は、以前から知っていた『うちタマ?!』のキャラクターの姿で出てくるのですが、第1話の収録ではそのシーンをどうしようかと話になって。

いぬやねこの姿なので“ニャー”や“ワン”という鳴き方になりますが、それをどこまでアニメのキャラクターっぽくやるのか、それとも実際の動物の鳴き声にするのか、みんなでどういう風にしていきたいのかと話し合いました。

最初は本当の犬猫に寄せていく方向性だったので、鳴き声は担当しないよね、と役者陣は何となく思っていたんです。

でも、第1話の収録のときに“使うかわからないけど1回（役者陣の鳴き声で）やってみよう”という話になって、結局、それが最後の第11話まで続きました（笑）。

――役者陣にとっては予想外の展開ですね（笑）。

小野：そうなんです。犬猫の姿になっているところも、しっかり自分たちで声を入れています。

――擬人化も犬猫の姿になったときも両方演じるのは大変そうに感じます。

小野：特に、タマとポチはかわいいキャラクターなので、そのかわいさを維持するのがすごく大変でした。

やっぱりその日の声帯の状態が全然違いますし、第1話で作ったベースをキープしながらも、自分の限界を超えてかわいいを追求していたので（笑）。キープするのがなかなか難しかったです。

――かわいいをキープするためにやったことがあれば教えてください。

小野：本当に声帯の状態がすごく影響しますし、ポチは高い声なので、きれいな声を出せるように日々ケアはしっかりやっていました。

――声優さんの喉のケアは本当に大切ですよね。朝起きたとき、「今日はかわいい声出せるぞ！」という判断基準みたいなことってあるのでしょうか？

小野：あります、あります！　僕、朝にシャワーを浴びるんですけど、シャワーを浴びながらどこまで高い声を出すことができるのか自分の声の状態をチェックしています。

――へぇ！　聞いてみたいですけど、聞けないですね（笑）。

小野：あはははは（笑）。（低い声から高い声で）“んあぁ～（↑）”とかやっています。“今日はちょっとやばいな”と思うこともあれば、“今日はいけそう！”と思うこともあったり。なかなか難しいです。

同じような悩みをタマ役の壮馬くんも持っていたので、2人で“今日大丈夫そう？”と励まし合いながら、頑張っていました。

――ほかに、演技の面で心がけたことはありますか？

小野：キャラクターたちは動物なので、いろいろな策があってこういうことを言ったり、裏ではこういうことを思っていたりみたいなことがなくて。

本当に思ったことや直感、動物的本能のところで話をしていたりするので、そこはシンプルに表現しようと考えて演じていました。