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劇場アニメ『海辺のエトランゼ』村田太志&松岡禎丞インタビュー

劇場アニメ『海辺のエトランゼ』村田太志さん&松岡禎丞さんインタビュー|原作者や監督らが作り上げた丁寧で繊細な映像・世界観に寄り添うよう、朝から晩まで収録に臨み続ける!?

2020年9月11日(金)より全国公開の劇場アニメ『海辺のエトランゼ』は、沖縄の離島を舞台に小説家の卵の青年と物憂げに過ごす少年の初々しい恋愛を描く、紀伊カンナ先生による同名漫画が原作です。

本稿では、小説家の卵・橋本駿役の村田太志さんと、海辺で佇む少年・知花実央役の松岡禎丞さんにインタビュー!

キャラの魅力や印象に残っているシーン・セリフ、収録での演技についてなどを伺いました。

 

 

アニメイトタイムズからのおすすめ

女々しさやハッキリしないダメなタイプの駿と対比する、感情を真っすぐに表現する実央

――まず、脚本を読んだ時の気持ちをお聞かせください。

橋本駿役・村田太志さん(以降、村田):どこをどう表現すれば『エトランゼ』の良さが伝わるのか、スタッフさんがシーンを厳選した痕跡みたいなものが垣間見えて、身震いと共に責任を持って演じなければと思いました。

知花実央役・松岡禎丞さん(以降、松岡):ここから始まって、ここが到達点で、ここで終わるのか……という流れを、うまく落とし込めているなという印象です。

だからこそ、すごく繊細なものが求められそうだったのが怖いのと同時に、今まで積み上げてきたものを出し切れる現場でもあるのかなと感じました。

当日のテストまでは怖い方が大きかったです。

――ご自身が演じるキャラクターの魅力はどんなところだと思いますか?

村田:駿は、基本的には悪いヤツではないし、実央と付き合っていく上で、お互いの心、気持ちを大事にしたいという思いもあるんですけど、良くも悪くも男としてハッキリしなかったり、女々しかったり。

余裕がなくて女々しいがゆえに、ちょっと見栄を張った行動で傷つけてしまったり、遠ざけてしまったり、という部分があります。

 

 
女性から見ればどこか頼りなくて、どうかと思うかもしれませんが、男から見ると、一般的な男性なら誰でも持っているであろう女々しい部分があるなと。

カッコいいキャラも良いですけど、逆に、そういうところが人間臭くて、愛おしいというか。こういう足りない部分のあるキャラも良いな、補ってあげたいなという気持ちにもさせてくれるキャラだと思います。

松岡:実央は、ものすごく感情をストレートに出せるところが、魅力的です。

他の人だと躊躇することであっても、実央は自分の中で相手の嫌なことに当たらないと確信が持てればガンガンいくので、見ていてすごく気持ちの良い子だなと思います。

また、駿との性格の違いが対比になっているので、“押してダメなら押してみろ”というような。

村田:名言が出ましたね(笑)。

松岡:実央が自分の感情を大事にして、駿に対して躊躇なくといけるのに、駿はなぜか引いたりするんですよね。それでもくじけないので、駿から何度も距離を取られるようなことがあって可哀想に思うところもありました。

村田:そうですね。

 

 

ドラマCDで演じた時から期待した映像に力をもらい、新たに映画に合わせて世界を作り上げる☆

――特報映像をご覧になった時の感想を教えてください。

村田:ドラマCDでメインの2人を演じてみて、動いて、しゃべっているものが見たいと思い、アフタートークでここぞとばかりにその思いを話していたら、いろいろな方が奔走して、実現してくださったので、本当に感謝で言葉がないです。

監督、スタジオさん、先生含めた方々が、自分たちの持ちうる本気の表現力をPVの一瞬に込めてくださったので、当事者ですし、いち視聴者だけじゃいけないと、武者震いに近い思いを感じたというか。

お芝居もですが、自分の想像を上回るものがあると、それに被せたいという心理が働くのか、良い相乗効果が生まれる感じでした。

松岡:先生が描かれる世界観を、純粋にどうしても映像で見たいと思ったんです。絵柄や背景の海が「映像栄えしそうだな」と思ったので、映像化するべきだと思っていたら、映像化、それも映画になることが決まったので、本当に楽しみだなと。

実は、本編を収録するより前に、別日にPVを収録したんです。ワード数はそれほど多くないもののPVの段階からカラーで、映像からすごい力を感じられたので、「本編になったらどうなってしまうんだろう」と思いましたね。

「花をこんなに描く!?」というくらい背景の描き込みがあったり、すごく繊細な映像なので、たまりませんね!

 

 

――お2人の演技も、その繊細な映像から影響を受けていたりしますか?

松岡:(すかさず)いかがですか?

村田:(笑)。大いに助けられましたね。待ち望んでいたものが今こうして目の前にあって、収録して作品ができ上がっていく、その瞬間が不思議な気持ちなんです。

以前から知っている作品に、「今、自分が携わらせてもらえているんだ」と、とても良い精神状態で演じられている瞬間だなという感じでした。

松岡:そうですね。本編の収録では、まだ色の付いていないところもある中で収録させていただいたのですが、その映像からでも伝わってくるものがあって。

家でセリフがない状態の映像をチェックしている時でも、絵やキャラクター一人ひとりの表情が、そのキャラの言いたいことを教えてくれるので、ありがたかったです。

 

 

――2016年にドラマCDが発売されてから、続編のドラマCDも演じられた今、初めて演じた時との違いや、映像化にあたっての変化や気をつけていることは?

村田:ドラマCD版は絵のない音声だけの状態なので、ドラマCDで初めて駿と実央を表現するという意味では、原作を見て思ったことを聴き手に届きやすいように、わかりやすいようにと、キャラを印象付ける方向性が強かったかもしれません。

でも今回は、原作そのままをスライドさせて上映するわけではないので、シーンやセリフを選んでいるんですけど、そうなってくると途中のモノローグだったりはほとんどなかったりします。

 

 
丁寧な絵もでき上がってきているので、これを壊さず、いかに駿と実央を効果的に表現するかということを考えると、駿は若干ツンツンしがちだったり、ひょうひょうとした部分は薄まっていたり、という印象になっているかもしれません。

ドラマCD音声よりは自然に、作品の雰囲気を大事にして、その作り上げられた世界観に寄り添うような形で演じさせていただいたので、ある意味、意識して作り直したと言えると思います。

松岡:この作品は全体が優しい流れになっているので、「(やりたいことを)出してもいいのかな、やりたいな」と思うシーンでも、2人の関係値としてはアリだけど、絵なども考慮して、今回はすごく自然な流れとして見せないといけないこともありました。とにかく一つ一つの感情を大事に演じさせていただいています。

ドラマCDだと自分たちの間尺でお芝居ができることもありますが、アニメーションだとカットごとに間尺が存在するので、自然に演じるというところの、自然の度合いを別のベクトルにしないといけないのが難しくもあります。

でも、確かに一度は演じたという現実があるので、そこはちゃんとベースにしつつ、1から新しい作品に携わるような感覚もあって。あとは、現場で掛け合って生まれていくのがその作品の世界だと思うので、そういったところが大変でしたね。

 

 

朝から晩まで、細かな感情の機微まで突き詰めて挑み続けた収録現場!

――ある意味、新しい作品として臨んだ収録ということで、監督からのディレクションなどがあれば教えてください。

村田:気の強い女性からダメな点を「そういうところダメなんじゃないの」と指摘された時に、いかに男として反撃するか、その反撃の強さの度合いについて、監督と僕とではイメージの差があったんです。

 

 
たぶん、男だと下手なプライドもあって、あまり反撃し過ぎると少し女々しくなってしまうのですが、監督としては、うだつが上がらなかったり、女々しいところも多々ありつつも、憎めないキャラの駿に、もう少し情けなさを出してほしかったようで。

僕は、そういう考えもあるのかと、監督の明確なイメージに近づけるように何度かリテイクを重ねたのが印象に残っています。

松岡:今回は、常に繊細なものを求められながら演技に臨ませていただいたのですが、その繊細さの加減が、今まで僕があまり受けたことのないディレクションの方向性でした。

部分的に変えるのではなくて、何10カットとある程度まとめて「長いんですけど、お付き合いいただけないでしょうか」と。よく知る音響監督さんでもあったので、もちろん僕も「(力強く)やりましょう」と答えて。

一同:(笑)。

松岡:(僕が)思ったような感じにできなかった時も、「もう一度いきますか!?」と言われて、「(やっぱり力強く)やりましょう」と、何度も繰り返し録り直して……難しかったです。

村田:そうですね、結果的に一番最初にやったテストが使われるという(笑)。

一同:(笑)。

村田:だいたい、そんなものですよね。一発目が良い。

松岡:そうなんですよね、テストは家で考えてきたものをそのまま出せる場所でもあって。そこでしか生まれない感覚というか、何回かやると、今度は同じようなニュアンスで“やろうとしてしまう”ので、それはやっぱり違うんですよね。

テストをして、いろいろ直して、「じゃあ、ここから」となっても構えてしまうので、テストの時が一番自然に掛け合いをしていたりと、難しいところなんです。

 

 
村田:難しいですよね。

松岡:自分でも信じられないくらい「自然に出た」と思って、どうしてもテストのテイクを越えられないシーンがあって、テストでやってしまったけど本番はどうなるんだろうと思ったら……やっぱりそこで構えてしまって、テストと同じニュアンスでは出なかったですね。

――映画で気合いが入っていたからということもありますか?

松岡:気合いの入れ過ぎもダメなんです。とにかく自然に、その世界の人間として掛け合うということが大事なので、基本は太志さんと掛け合いをさせていただいて出たものが良いことが多いです。

その時は、テストの時が一番いいラインの気持ちの持ち方で、うまくできたんですよね。本当に大変でした。

村田:すごく集中した時間で、疲れるくらい魂を込めましたよね。

10年以上やってきて、今回は、ここまで試していただけるのかと、針の穴に糸を通すくらいの作業をずっと行っていて。スタッフの方々もこれほどの作品のためにつながるならと本気ですし、僕も、それに応えてこその声優を目指したいと思いました。

松岡:我々2人は登場していないシーンがないので、朝から晩まで気を張っていて、休憩時間ももちろんあるんですけど、うまくオンとオフの切り替えができていなかったので、徐々に精神的にも疲れてきてしまって……というところですね。

それくらい、その世界に居続けるというのが求められ、毎回すごく細かい感情の機微だったりを求められるので、そこに合わせてOKが出るまで妥協は許さないという現場でした。

 

(C)紀伊カンナ/祥伝社・海辺のエトランゼ製作委員会
(C)紀伊カンナ/祥伝社 on BLUE comics
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