声優
子安武人×子安光樹の親子声優対談|インタビュー

子安武人×子安光樹の親子声優対談!「令和に平成、昭和のお芝居も見せられる声優を目指す」

30年以上の役者道を注入中

――ありがとうございます。ここからはティーズファクトリーの社長である武人さんとしてお話をお聞きしたいです。他の声優事務所もある中で、自分の事務所に入れたというのは何か意図があったのでしょうか。

武人:それはすごく迷いました。自分の範疇にいないところで、色んな人の力を借りて声優として立派に育っていってほしいという考え方もありましたけれども、結果的にうまくいかなくて。

彼自身にもいろんなことがあって、ある種の挫折や憤りを感じていながら、「それでも声優として生きたい」という思いが打ち明けられたときに、「それならウチでやるか」という話になったんです。

――なるほど。

武人:今までやってきたことを全部忘れて僕が先生、師匠をやるから、僕が言うことだけを信じてやっていくという覚悟があるか?ウチの事務所に入って、本当に1からレッスンを受けてやっていく覚悟はあるか?といった話をしました。その上で彼から「やります」という覚悟を聞いて、所属が決まったんです。

光樹:こういうやり取りがあったのが、事務所に所属する半年くらい前でしたね。今から1年半くらい前になります。

武人:個人レッスンをはじめてから半年くらいかな。僕から見ても人前に出せるレベルに成長したと思っています。光樹がティーズファクトリーの所属になった背景にはそういった話があったんです。

――武人さんが実際に先生、師匠としてレッスンしてみて、役者・子安光樹の魅力はどんなところにあるかと思いますか。

武人:成長力の速さだと思いますね。僕は19歳くらいからこの仕事を始めて...今、53歳ですけど。色んな経験をしてきた30年分を今、光樹に全部教えています。

彼はそれを汲み取ってやっていかなくちゃいけない。しかも30年待っていられない。30年かけて培った知識を「今すぐ覚えろ」、「今すぐやれ」と教えているわけじゃないですか。

そりゃ、頭では無理だって分かっているんですけどね。でも、それを割と早く吸収してくれるので、素直に頭がいいんだなって思います。

うん...それがプラスでもありマイナスでもあったりもするのが、お芝居の難しいところではあるのですが。僕なんかよりも頭を使って考えていますから、どんどん良くなっていく未来しか見えないですね。

――現代の男性声優さんは歌えて、ダンスもできて、時にはラップもできてとマルチな活動をする時代になりました。それこそ武人さんが提示してきた、作ってきた道が広がって今があると僕は解釈しています。今後の戦略的にはどのように考えているのでしょうか。

武人:おっしゃられた通り、(今の声優は)いろんな事ができないと難しい状態だと思っています。僕はやってほしいと思いますが、本人的にはどうなんでしょうね?

光樹:僕も色んなことに挑戦することについては前向きに考えています。ただ、今はやっぱりお芝居が上手くなりたい。とにかく父のレッスンの中から学べるものを全て吸収したいという気持ちが一番強いです。

武人:まぁ、僕はラップもダンスも教えられないですから(笑)。教えられれば教えたいですけどね(笑)。

光樹:将来的には(マルチに)挑戦したいという気持ちはありますが、1番大切なのはお芝居。後は例によって「好きなことをやれよ」という感じですよね?

武人:うん。やっぱりお芝居は重要。それがなければ(作品で)使っていただけない訳じゃないですか。

子安武人の息子だからといって、決して仕事がある世界では全然ないので。これは本当に、素晴らしくシビアな世界だとつくづく思います。親の七光りなんてむしろ邪魔でしかなくて、自分でちゃんと名前を売っていく事が必要な世界なんだなと。それなら時流に乗っかるよりもお芝居をちゃんとやれないといけないなと思います。正直な話、もう26歳なので、よりお芝居できないといけないなと思いますね。

おすすめタグ
あわせて読みたい

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2024春アニメ何観る
2024年春アニメ最速放送日
2024春アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング