声優
「もっと高く」発売記念 鈴木愛奈さんインタビュー

鈴木愛奈さんが歌うアニメ『いわかける! - Sport Climbing Girls -』のOP主題歌「もっと高く」発売記念インタビュー|鈴木さんが初めて直面した壁と見つけた新たなアプローチとは!?

鈴木愛奈さんの2ndシングル「もっと高く」が11月18日リリース! 自身が出演するアニメ『いわかける! - Sport Climbing Girls -』のOP主題歌で、さわやかでハツラツとした青春ソングです。

カップリング曲の「Cocoon」は疾走感のある壮大曲、「Happiness」はR&B調と、各楽曲がまったく違った表情を見せる作品となった今回のシングル。

壁に直面したという表題曲への想い、まったく雰囲気が違うカップリング曲について、そしてアニメ『いわかける! - Sport Climbing Girls -』の魅力や見どころを鈴木愛奈さんご本人に語っていただきました!

 


 

『いわかける! - Sport Climbing Girls -』は東京五輪種目のスポーツクライミングにかける女子高生の青春を描いたアニメ

――新曲「もっと高く」はご自身が出演するアニメ『いわかける! - Sport Climbing Girls -』のOP主題歌ですが、作品の印象と魅力をお聞かせ下さい。

鈴木愛奈さん(以下、鈴木):東京五輪の正式種目のスポーツクライミングを題材にした初のシリーズアニメです。主人公の好は初心者だけどセンスがあって、成長していくスピードが早くて。

また所属する花宮女子高校クライミング部の各メンバーにもスポットが当たって、それぞれの熱い想い、そして他校のライバルとの争いも描かれています。彼女たちが頑張る姿を見ると応援したくなるし、元気づけられます。あと彼女たちの筋肉もすごいです(笑)。

リアリティのある作品なので、アニメを見てスポーツクライミングに興味を持ったり、これを機に東京五輪を楽しみにしてもらえたらいいなと思います。

――花宮女子クライミング部としてED主題歌「LET’S CLIMB↑」も歌っていますね。

鈴木:ED主題歌ですが、元気で明るくて青春感があって、4人が一丸となって突き進んでいく感じがいいなと。彼女たちが競技でそり立つ壁を乗り越えていく姿を想像したり、私自身の壁も超えていくんだという気持ちで歌いました。

さわやかな楽曲なので、アニメ本編を見終わった後、気持ちよい爽快感を感じながら次週を楽しみにしてもらえるのではないかなと思います。

――演じる四葉幸与(よつばさよ)の印象と演じる時に心がけていることは?

鈴木:花宮女子高校クライミング部の部長で、「クライミング三姫」の1人に数えられるほどの実力者だけど、ちょっと天然なところがかわいいです。苦戦したのはテキパキ指示をするシーンが結構あるんですが、それゆえについ早口になりがちになってしまって。

「ゆっくりしゃべることを心がけてください。セリフの拍からこぼれるくらいで」というディレクションをいただいたので、他の方とセリフがかぶらないように恐る恐るやってました(笑)。

途中、コロナの影響で収録が休止になって、緊急事態宣言が解除されてからは1人ないし2人での収録になったので、みんなでの掛け合いができなくて、難しかったです。

OP主題歌「もっと高く」はザ・青春ソング! アニメに寄り添い、チアソングでもありつつ鈴木さんともリンク!

――「もっと高く」を初めて聴いた時の印象は?

鈴木:実はアニメの収録が始まる前、アミノテツロ監督からアニメのイメージをつかみたいので、TVサイズでまず歌ってもらえませんかというオーダーをいただいたので、1stシングル「やさしさの名前」をレコーディングした日に1コーラスだけ歌いました。

その時に初めて聴きましたが、すごくさわやかで清々しいサウンドで、キラキラ感もあって、スポーツアニメのOP主題歌の王道らしい、まさにザ・青春ソングだなと思いました。

――「隅っこでたてひざ抱え」たり、「足がすくんでも」、「この道 信じて たどり着くまで」は誰でも共感できるし、頑張る人たちへのチアソングにも聴こえますね。

鈴木:もちろんアニメにも寄り添っていて、好がパズルゲームの天才であり、パズルのような髪飾りをつけていたり、競技で向かう壁は岩のパズルとして表現されているなど、アニメの象徴となる「パズル」は歌詞にも入っています。

あと私自身ともリンクしていて、「想いをこめて 紡ぎだしたリズム」や「かすれた声で 口ずさんだメロディ」などのフレーズや、サビの「もっと高く高く」もアーティストとして高みを目指していきたいという気持ちにも通じて。そこはこれまでのアルバムやシングル同様ですね。

――レコーディングで意識された点は?

鈴木:どう歌ったらいいのかアプローチが最初わからなくて。民謡で培ってきたビブラートなど自分の持ち味をそのままぶつけてしまうと曲の良さが出ない気がして。初めてのOP主題歌だし、アニメの顔にもなるという責任感もありました。

いろいろ悩んだ結果、ビブラートなど特徴的な部分は封印しつつも「私らしさ」もしっかり出したくて。そのバランスがうまくとれるポイントを見つけるまで苦労しました。あと、さわやかさがパーンと弾けるように意識しました。

――お気に入りのフレーズを挙げるとすれば?

鈴木:オチサビの「先ゆく背中が 視界に入っても 闘うべき相手は 昨日の自分」は、すごく共感できました。誰かと比べてうらやましく思ったりする時もあるけど、現状を突破できるのは、結局は自分次第なんですよね。だから素直な気持ちで歌えました。

――他に注目してほしいポイントは?

鈴木:今までこういう歌い方をしたことがないし、皆さんも聴いたことがないと思うので、新しい鈴木愛奈を感じていただけたら嬉しいです。

MVは夢のステージ、横浜アリーナで!? アニメ同様、クライミングする4人の女子高生の姿も。

――「もっと高く」のMVの冒頭はまさかの無観客の横浜アリーナです!

鈴木:まさか憧れの横浜アリーナで撮影できるなんて想像もしてなくて。いつかソロで立ちたいと思っていたステージで、お客さんはいないけど、1人アカペラで歌わせていただいて。

広い空間の中で自分の声が響いて、その音が耳に入ってきた時、この会場を満員にして、皆さんと一緒に楽しみたいなという想いが一層強くなりました。

――そして、『いわかける』のように女の子4人がスポーツクライミングに励む姿も。

鈴木:横アリでの撮影日に皆さんの撮影もあって、ごあいさつさせていただいたんですけど、皆さんスラっとして細いのに近くで見ると筋肉がすごいんですよね。

それだけでもどれだけ鍛錬されているのかなと思いましたが、急傾斜を登っている映像を見たらとてもカッコよくて。私もやってみたくなりました。最初の一歩も登るのはダメそうですけど(笑)。

――あと青空と海沿いの景色をバックに歌う姿も気持ちよさそうでした。

鈴木:横浜の桟橋で撮影しましたが、あまりにも天気が良すぎて、めちゃめちゃ日焼けしました(笑)。あと風も強くて、髪がすごいことになってしまうので、何度か風が収まるのを待って、「今だ!」と。大変な想いもしましたが、いいMVになったと思います。

カップリング曲「Cocoon」はコロナ禍にいる世界中の人へのメッセージ!?

――カップリング曲「Cocoon」を初めて聴いた時の印象は?

鈴木:「わっ、カッコいい! 私好みの曲だ!」って。だけど、私にこの曲を歌いこなせるのだろうかという不安もありました。

また歌詞の解釈で、最初はアーティストとして自分自身を解き放っていくというイメージでしたが、作・編曲のハマサキユウジさんがプロデューサーを通して、「今のコロナ禍でみんな身動きがとれにくいけど、対応や順応していくことが大切なんだ」というメッセージが込められているとお聞きして、アーティストとしてたくさんの人に発信する側なんだと気付いて。

「Cocoon」は「まゆ」という意味で、閉ざされた状況下でもがきながらも希望を捨てず、「いつか殻を破って」蝶のように羽ばたこうと。美しくも力強いメッセージに歌っている私も勇気づけられました。

――歌っているテーマが大きいので、ストリングスも入ったパワフルで壮大なサウンドで。鈴木愛奈らしさ全開で歌えたのでは?

鈴木:こういう壮大なサウンドは好きなんですけど、細部までこだわって、作り込んだため、レコーディングの時間はかかりました。全体通して歌った後、部分部分の録り直しをして。

また速いリズムとテンポ感の曲だけど、「伸びやかに、リズムよりもゆったりと歌ってください」というディレクションもあって、この楽曲も難しかったです。

――サウンドやメッセージの壮大さやカッコよさからRPGやファンタジー系のゲーム主題歌として作られたのでは? と思いました。

鈴木:確かにそれっぽいですよね。だからこの楽曲も好きなのかな?(笑) 私もそういうジャンルのゲームが好きで、個人的にもたくさん聴いてきたし、憧れていたので。アウトロの終わり方もいいんですよね。私の心に刺さりまくりです(笑)。

ライブで歌うのが楽しみで、どんな演出やパフォーマンスをしても絶対カッコよくなるだろうし。

――お気に入りのフレーズを教えてください。

鈴木:2サビの「しなやかに 順応する強さ 今 求められてる」はこの曲で伝えたいメッセージそのままかなと。その後に続くDメロの「希望守るため進化する」までの流れもいいんですよね。今悩んでいたり、一歩が踏み出せない方に、パワーやエネルギーを与えられる楽曲になったらいいなと思います。

――カップリング曲「Happiness」はR&Bっぽい歌い方やサウンド感ですが、ご自身からリクエストされたのでしょうか?

鈴木:私からオーダーしたわけではないんですけど、1曲目の「もっと高く」がさわやかな楽曲だったので、カップリングはカッコいい楽曲とかわいい楽曲を作りますと言われて、そのかわいい楽曲というのが「Happiness」で、R&Bっぽい楽曲だったので驚きました。

――「今日もまた始まる毎日に ちょっと退屈なため息」や「楽に行こう 君は君らしく」など、強めに励ますのではなく、そっと背中を押したり、寄り添ってくれている感覚で。

鈴木:そうなんですよね。でも曲調は英語の歌詞も多かったし、仮歌を歌っている方がフェイクを入れたり、カッコよく聴こえたので、私もカッコよく歌いたくなってしまって。

レコーディングでカッコよく歌ってみたらちょっと違う気がしたし、ディレクションも「かわいく歌ってください」と。ちょうどいい、かわいさを探りながら、ニュアンス的にはちょっと緩さがある感じの、休日に聴いてほしい楽曲になるように歌いました。

――サウンド感や歌詞など、特に女子にハマりそうですね。

鈴木:そうだったらいいですね。女子に共感してもらえそうかなと思うので、早く反応が知りたいです。こういうタイプの楽曲をカラオケで歌うことはあったけど、自分の楽曲として歌ったことはなかったので、今回挑戦させていただくことができてよかったなと。

またどの楽曲も難しかったけど、歌い終わって、「こういう歌い方もできるんだ」という発見と自信につながったシングルになりました。

――今回のジャケットのコンセプトやどんな撮影だったのか、教えて下さい。

鈴木:『いわかける!』が元気で明るい作品で、「もっと高く」もさわやかな楽曲なので、元気さやポップさを出せたらと。ブランコに乗ったり、衣装も無地の赤や黄色という原色で、元気さを表現できたかなと思っています。

 

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