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石原夏織5thシングル「Against.」インタビュー|自分だけど自分ではない、空想人物の心の動くままに――

自分だけど自分ではない、空想人物の心の動くままに――|石原夏織5thシングル「Against.」インタビュー

MVは振りだけど演技になっている部分に注目して欲しい!

――MVもかなり凝った内容となっていいます。これまでになかったようなストーリー性やテーマが強く感じられますね。

石原:そうですね。曲や作品の世界観に合うのは“アンティーク”じゃないかと話していて、今までやっていないようなMVにしたいとも考えていたので、今回はアンティークの雰囲気があるお城のような場所で撮影しました。お城の中に教会も披露宴会場もあるような建物だったんですよ。

――ダンスや振り付けについてはいかがですか?

石原:今までと明確に違う今回のテーマは、“踊りと演技が一緒になっている”ことなんです。今までは、格好いい曲だったらバキバキに踊る感じになるところですが、それよりもストーリーを感じるものになっています。振り付けの先生が作品を全部読んでくれたこともあって、アンティークな雰囲気と作品の世界観を上手く組み合わせた、今まで踊ってきていないようなしなやかな振り付けになりました。

――その中で、特に注目してもらいたいところは?

石原:フルバージョンを見ていただくとわかるのですが、私が囚われている感じで、ダンサーさんが絡みついてきて前に進めないような振りがあるんです。こういう“振りだけど演技”の部分は見てもらいたいです。あと、サビ頭のところにある顔の周囲を手で撫でるような振りも、まとわりついているイメージで作っていただきました。真似しやすいと思いますから、皆さんにもやってもらいたいです。

――確かに、そこは印象がすごく強かったです。しなやかさも何かを訴えてくるような気がして。作品やキャラクターの背景を理解してからMVを見るとまた面白いなと感じました。

石原:そうですね。うまいことリンクしている感じはあると思います。

――衣装は対立する赤と青、そして白があります。白はどんな立ち位置なのでしょうか?

石原:どちらでもない中立を表現しています。

可愛くポップなカップリング曲は、リアルなところが共感ポイント!

――カップリングの「You & I」はどのような楽曲でしょうか?

石原:「Against.」が格好いいのとは対照的に、可愛らしいポップな曲です。キュンキュンする内容ですし、1回聴いたら元気になれるんじゃないかと個人的には思っています。

――1枚の中で対照的な2曲が収録されているわけですね。実際にこの曲を歌ってみてどうでしたか?

石原:こういう曲はこれまで何曲か歌わせていただき、どうアプローチすればいいのか自分の中でわかってきた段階だったので、すんなり歌うことができました。スタッフの皆さんも「あれ? 思ったより歌えるね」って(笑)。ただ、この曲の方が息を吸うタイミングがないぐらい、速いというか詰まっているというか、また難しい曲が増えたなという印象です。

――とても可愛い曲だけど、歌ってみたら……ということってありますよね。

石原:溺れそう、窒息する、みたいな(笑)。そんな感じでした。

――では、この曲で注目してもらいたい部分はどこでしょうか?

石原:「クエスチョン」と言っているところは、いつの間にか口ずさんでいるような、頭から抜けなくなるフレーズじゃないかなって期待しているんです。あと、内容的には友情なのか愛情なのか女の子が翻弄されている……そんなエピソードになっていて、結構リアルなところとか、いろんな人に共感してもらえるのかなとも思っています。

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