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冬アニメ『EX-ARMエクスアーム』斉藤壮馬、小松未可子、鬼頭明里インタビュー

冬アニメ『EX-ARMエクスアーム』斉藤壮馬さん、小松未可子さん、鬼頭明里さんインタビュー|主人公は脳みそ!? アクションあり、笑いもありな近未来SFを堪能せよ!

アフレコで印象的だったことはアキラとアルマのユニゾン

――アフレコでは、どんなことが印象に残っていますか?

小松:全員一緒では録れていないんですけど、アキラとアルマはシンクロした台詞が多かったから、そこは大変そうだなって思いました。

斉藤:アキラがアルマに接続した状態で戦うところが序盤は多かったんですよ。オーディションにもアルマの台詞があって。アルマというか、アキラがしゃべっているけど身体はアルマというシーンで、「これはアルマの声の人がやるんじゃないですかね?」と事務所に確認したんです。でも一応録りましょうとなってやったんですけど、そのあと役が決まり、アフレコ前に打ち合わせをした際「アルマとアキラのユニゾンにします」と(笑)。

小松:一番難しいやつだね(笑)。

斉藤:最初「な・・に!?」ってなったんですけど(笑)、結果、アキラが先に録って、アルマがそれに合わせる感じになったので、正直、僕はめっちゃ楽だったんですよ。

小松:それはいいね(笑)。

斉藤:だから各種媒体で、鬼頭さんが頑張ってくれているとお答えしているんですけど。戦いのリアクションって合わせるのが難しいし、長台詞もあって、オーバーな感じでやったら合わせやすいかなと思ってやってみたら、そうではなかったらしく、そういう雑念は捨てようと思いました(笑)。アキラとして真剣に台詞を発せば、結果的に鬼頭さんもそれが一番やりやすいだろうと。

鬼頭:私もオーディションでアキラのセリフがあったので、アキラが入っている状態でも私が言うものだと思っていたら、まさかのユニゾンで(笑)。ユニゾンって、同じセリフを同じタイミングで言うだけではなく、ここで壮馬さんは上がっているとか、音程まで気にしないといけなかったんです。それは初めての経験だったので難しかったです。一度聞いて、長い文章は文節ごとに区切っていいからと言ってもらいながらやっていました。だからお芝居というよりは「技術」っていう感じで。

斉藤:きっと見てくださる方にとっても新しい体験になるんじゃないかなと思います。あと、具体的なことは言えないんですけど、5話の美波はいいなと思いました。ここだけ日常回になるんですよ。アキラの意思をベースにしたVR世界に入る話なんですけど、美波もまんざらではないというか。等身大っぽくてかわいいなと思いました。

小松:本当に一瞬だけど、学園モノみたいな感じでしたね。みんな制服も着ていて。

斉藤:キムラっていう、八代拓くんが演じているキャラクターがいるんですけど、アキラの無意識が反映された世界だから同級生になっていて。それがすごく笑えました。

小松:普段どういうふうに思っているのかが、よく分かるよね(笑)。

斉藤:そうそうそう。無意識に同列扱いしているっていう(笑)。

――ちなみに美波に関しては、鬼頭さんにはどんな印象がありますか?

鬼頭:本当にいい子だなって、しゃべるたびに思っています。美波って、殺伐とした世界の中で太陽みたいな存在で、みかこしさん(小松)の声が本当に合っていて、美波がしゃべるだけで救われるんですよね。

斉藤:大変な過去を背負っているのにね。

――そんなにいい子だと、アルマとして美波としゃべるときに感情が乗ってしまいそうですね。

小松:確かにアルマに対しては本当に友達だと思ってしゃべっているから、掛け合いをすると、普通に返したくなっちゃうけど、アルマとしての返しは大変そう。

鬼頭:でも、アルマの中でも美波は大事な存在であるとは思っているので、他の人よりは、温かみを持って接しているんじゃないかなと思って演じています。

――さらに、この作品の見どころとしてアクションシーンがありますね。

小松:私は初めてだったんですけど、絵がない代わりに実写の人間が同じアクションをしていたんです。ワイヤーアクションとか、人形を使ったりしながら映像にしていて、それがすごいなと。だから臨場感が伝わってくるし、動きが明確に分かるんですよね。

斉藤:めちゃくちゃ飛んでる!すごい!なんて思いながら収録をしていました(笑)。

小松:そうそう(笑)。だから息も入れやすいんですよ。演技もしてくれているから気迫もすごく分かって、その表情や動きに合わせていく感じでした。

斉藤:監督の話だと、実写ではよく用いる手法らしく、僕も別作品で一度経験しているんですけど、目線とか、肩が上がってるところとか、あとは実際の距離感がすごく分かりやすいし、ある意味情報量が多くて助かるんですけど、アルマとアキラは息をしないっていう(笑)。だから僕ら以外のキャラクターは、その情報から掴みやすかったのかなと思います。

――アルマだと、無音でアクションをしているんですか?

斉藤:攻撃の息は出すけどっていう感じですね。あとはやられたときの痛みではなく物理的な「うっ!」っていうのを入れたりするくらいで。なんか入れてた?

鬼頭:最初は全然入れてないですね。

――役者として入れたいところですよね(笑)。

鬼頭:そうですね。入れなきゃ!って反射的に思っちゃいますけど、アルマは声を出さないだろうなと思って、一生懸命抑えています。ただ、最初のほうは入れていないんですけど、回を追うごとにちょっとずつ息を増やして人間らしくしていけたらいいねというのを監督と話し合いました。だから今日はこのくらい入れてみようかとか、相談しながらやっています。

――ちなみに、アキラは脳で、アルマを介してしゃべるシーンはありますが、実体が出てくるようなところはあるのですか?

斉藤:モノローグでしゃべっているときに、思念体みたいな感じで出て来るんですけど、基本、裸(ら)ですね(笑)。

小松:確かに!

斉藤:だから本当に序盤と5話くらいですかね、実体としてしゃべっているのは。ただ、アキラに関しては、絵替わりがすごいあるのですが、演技はどの状態でも変えていないです。

――原作だと船と一体化していましたからね。

斉藤:たしかに(笑)。そう考えるとすごい能力ですよね。とはいえ、ブレスをどう切るかなどは監督をはじめ皆さんにお任せして、もっと大きな感情の流れを感じながらアフレコをしました。 

一同:(笑)。

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