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冬アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』キャストインタビュー│大西沙織×石見舞菜香【連載第9回】

レースシーンの“絵の演技”を受けて、迫力に負けない声の演技を――メジロマックイーン役・大西沙織さん×ライスシャワー役・石見舞菜香さんが語る冬アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』キャストインタビュー【連載第9回】

レースシーンでの“息の強さ”は、実際の映像を見て納得

――実際の競走馬も、馬に見えなかったぐらい壮絶な調教だったそうですからね。そして、レース本番を迎えたわけですが、レースシーンについてはいかがでしたか?

大西:これまではスッと勝てるレースが多かったので、ここまで焦っているというか、どうすればいいんだろうと考えながら走るレースは初めてでしたね。

――ライスシャワーのことを気にしないようにと言いつつ、すごく気にしていましたからね。2人のオーラをまとった迫力がすごかったです。

大西:レースのシーンって息やモノローグを入れるんですけど、(アフレコ時点よりも)実際の映像を見たら“絵の演技”がとにかくすごくて。そこで表現されている部分も大きい気がしました。

石見:それこそ走り出しのタイミングとか、ちょっとクッとなる時とか、アドリブで息を入れていたんですが、「もっと強くて大丈夫です」と何度か言っていただいたんです。確かに、こんなに絵の迫力があると、それに負けないようにするには強さが必要だったんだなと映像を見て思いました。

――ライスシャワーが勝利した後のシーンも印象的で、マックイーンたちが拍手する姿に涙した方も多いのではと思います。

大西:私は競馬をたしなんだことがないので、当時マックイーンを応援していた方の気持ちはわからないですが、ウマ娘(のマックイーン)を演じさせていただいている立場としては、ライスが勝ったことに対して素直に讃えている姿は誇りに思います。スポーツマンシップといいますか、悔しい気持ちもありながら一緒に戦った1人として祝福できていることが、すごく気持ちいいですね。

石見:レースを勝つのは嬉しいことのはずなのに、第6話でのミホノブルボンさんとのレース(菊花賞)では、自分の喜びがほかの人にとってはすごく悲しいものや悔しいものになっていて。それって想像を絶するつらさだったと思うんです。それでもライスはまたレースに出ると決めて、いっぱい頑張って勝つことができました。

勝つことはできたけど、覚悟はしていても実際にまたあの雰囲気を経験すると、つらいものはつらくて。つらいと分かっていればつらくない、というわけではないですし。それでも、ライスはみんなの前では泣かずに、息を整えてお辞儀するのがかっこよかったです。それに、観客たちが残念がっている中で、ライバルたちが祝福してくれたのがライスにとっては普段以上に嬉しかったんじゃないかなって。みんなが暖かくて良かったねって思いました。

――ラストのミホノブルボンとのやり取りもすごく感動的でした。

石見:「それでこそ、私のヒーローです」って言うところは、超格好いい!と思いました。

――しかも、挿入歌として「ささやかな祈り」が流れる中ですからね。

大西:もう、こんなの泣いちゃいます。

第9話では(思わず笑ってしまう)衝撃の事実が明らかに!?

――ライスシャワーとミホノブルボン、ライスシャワーとメジロマックイーン、どちらも関係性が本当に素敵ですよね。

石見:いい距離感だなと思います。お互い相手に興味がないわけでは全然ないんだけど、お互いが別の方向を向いて立っているイメージがあって。でも、崩れそうな時に励ましてくれるのは、いい距離感だなって。

――メジロマックイーンも、ライスシャワーの「勝っても誰も喜ばない」との発言を聞いて、「舐められっぱなしでは面白くありません」と言っていたところにも、らしさが出ていましたね。

大西:基本的には負けず嫌いで、お嬢様ということもあって少しふざけて高飛車に出ることもありますけど、やっぱり自分自身が人一倍努力していますからね。でも、周りのウマ娘たちの努力もずっと見てきているので、負けてもお祝いするところはお祝いするし、ちゃんと気持ちを切り変えられるところが素敵だなって思いました。

――レース結果としては負けましたが、またひとつ成長した印象も受けました。

大西:そうですね。「こんなにたくさん、負けられないライバルがいるんですから」といったセリフも言っていて。勝ちたかったとは思いますけど、ライスと走れたのは今後の経験になるでしょうし、悪くないレースだったんじゃないかなと。

――石見さんは、ここまでの物語を通してメジロマックイーンにはどのような印象をお持ちですか?

石見:マックイーンさんは、セリフだけ聞くと冷静というか淡々というか、熱さが表にでないタイプというか。でも、負けず嫌いなところや相手に対する敬意がちゃんとあるウマ娘だなと思いました。

――逆に、大西さんから見たライスシャワーの印象はいかがですか?

大西:見た目的に、すごいのが出てきたなって印象でしたね。明るかったりクールな雰囲気のウマ娘が多い中で、陰をたくさん背負っていそうな見た目をしていて。

――そんな2人ですが、第9話以降はレース後ということでまた違った雰囲気の姿が見られそうですね。

石見:はい。前回までは殺気立っていましたが、第9話ではちょっとほっこりするシーンもあって、衝撃の事実が明らかになります。私も台本を読んで笑ってしまったんですよ(笑)。

大西:あ、そうだったんだ!ってね。マックイーンの方は変わらないというか、いつでも姿勢で見せる感じがあり、テイオーにちゃんと背中を見せて示しているのが素敵だなって思います。

――終盤に向けて、テイオーとマックイーンの関係性もより注目という感じでしょうか。

大西:そうですね。頑張って走っている以上、怪我してしまうのは仕方ないと思うんです。だから、イクノディクタスのキャラクター説明に「彼女の目標は、故障なく走り続けながら勝利を積み重ねること」と書いてあるのを読んだ時に、なんて堅実的なんだ、でもそれが一番だよねって思いました。

(C) 2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会
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